58 / 82
55話 緑の手と癒しの水
しおりを挟む
少し森に入ると、ゴブリン五匹、ホブゴブリン二匹に遭遇する。
ギギー!、キャギャ!、グギャー!
ライアスが弓で先制しアディスの両手剣で切り倒す。
ホブゴブリンが剣を振り上げたのをエヴァドネが盾で受け流し首を切り落とし、次の獲物を狩る為走り出す。
メイジーはゴブリンに駆け寄り刀で横一文字で切り込み両断し、すかさず次のゴブリンを右に小さくジャンプし360度回って切り落とし蹴散らしていった。
ここにいる魔物は退治し終え、素材の解体に取り掛かる。
と言っても、魔石とゴブリンが持っていた剣ぐらいしか回収するものがない。
後は、死骸を焼き払うだけ。
《フェンダー?聞きたい事があるんだけど。》
《主、なんだ?》
《息子さんにこの森を託したって言ってだけど、託す為の経験ってどんな事をするの?》
《倅か?…この森の中で一番デカイ巣を潰し、リーダー格を仕留める事だ。》
《巣を潰すって仕留め切れなかった魔物っている?》
《あー。いるな。弱い魔物は我等を避けて逃げていく。それなりのレベルになると向かってくるから、それを蹴散らして、ボス格を仕留めていく。》
じゃあ、そうなると森の奥にいたレベルが低い魔物達が逃げ出してきて、新しい巣を作る為に浅瀬に偵察とかで出てきているって事かな?
《そうなんだ、わかった。ありがとう。》
念話をしている間に魔物の死骸が燃え尽き灰にした事を確認し薬草が生えている場所に移動する。
ホログラムマップを確認しながら薬草が生えている場所に辿り着く。
「ここだね。」
身近に薬草が点在しており、採取する旨をみんなに伝え、マップをアディスの前に表示させておく。
アディスが瞠目しメイジーを見る。
「薬草採取に専念していいかな?一応、マップをアディスの前に表示しておくから。」
「わかった。採取を進めてくれ。」
メイジーは任せてと頷き、オルトを呼び出す。
「オルト、私が採取した後、"緑の手"のスキルを使って薬草を根から掘り起こして、ディーネと一緒に森の浅瀬に植えてきてくれる?」
「分かりました。」
オルトが頷き、引き受けてくれた事を確認すると、メイジーは薬草採取に取り掛かった。
薬草を採取している間に魔物が現れアディス達が殲滅しては解体しメイジーの周りを警戒しながら移動していく。
移動しては、メイジーが薬草を採取し、オルトが両手にスキルを発動させ緑のキラキラを纏いスコップのように薬草の根ごと掘り起こして、いくつかの束を回収した後、森の浅瀬に埋めてはディーネのスキル"癒しの水"青いキラキラのオーラを纏った水を掛け枯れないように発芽を促す。という流れで動いていくのだった。
ギギー!、キャギャ!、グギャー!
ライアスが弓で先制しアディスの両手剣で切り倒す。
ホブゴブリンが剣を振り上げたのをエヴァドネが盾で受け流し首を切り落とし、次の獲物を狩る為走り出す。
メイジーはゴブリンに駆け寄り刀で横一文字で切り込み両断し、すかさず次のゴブリンを右に小さくジャンプし360度回って切り落とし蹴散らしていった。
ここにいる魔物は退治し終え、素材の解体に取り掛かる。
と言っても、魔石とゴブリンが持っていた剣ぐらいしか回収するものがない。
後は、死骸を焼き払うだけ。
《フェンダー?聞きたい事があるんだけど。》
《主、なんだ?》
《息子さんにこの森を託したって言ってだけど、託す為の経験ってどんな事をするの?》
《倅か?…この森の中で一番デカイ巣を潰し、リーダー格を仕留める事だ。》
《巣を潰すって仕留め切れなかった魔物っている?》
《あー。いるな。弱い魔物は我等を避けて逃げていく。それなりのレベルになると向かってくるから、それを蹴散らして、ボス格を仕留めていく。》
じゃあ、そうなると森の奥にいたレベルが低い魔物達が逃げ出してきて、新しい巣を作る為に浅瀬に偵察とかで出てきているって事かな?
《そうなんだ、わかった。ありがとう。》
念話をしている間に魔物の死骸が燃え尽き灰にした事を確認し薬草が生えている場所に移動する。
ホログラムマップを確認しながら薬草が生えている場所に辿り着く。
「ここだね。」
身近に薬草が点在しており、採取する旨をみんなに伝え、マップをアディスの前に表示させておく。
アディスが瞠目しメイジーを見る。
「薬草採取に専念していいかな?一応、マップをアディスの前に表示しておくから。」
「わかった。採取を進めてくれ。」
メイジーは任せてと頷き、オルトを呼び出す。
「オルト、私が採取した後、"緑の手"のスキルを使って薬草を根から掘り起こして、ディーネと一緒に森の浅瀬に植えてきてくれる?」
「分かりました。」
オルトが頷き、引き受けてくれた事を確認すると、メイジーは薬草採取に取り掛かった。
薬草を採取している間に魔物が現れアディス達が殲滅しては解体しメイジーの周りを警戒しながら移動していく。
移動しては、メイジーが薬草を採取し、オルトが両手にスキルを発動させ緑のキラキラを纏いスコップのように薬草の根ごと掘り起こして、いくつかの束を回収した後、森の浅瀬に埋めてはディーネのスキル"癒しの水"青いキラキラのオーラを纏った水を掛け枯れないように発芽を促す。という流れで動いていくのだった。
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
元女神様と現世でreSweetライフ!!
美味しい肉まん
ファンタジー
人として添い遂げる! そう願った二人の女神。『呪い』から全てを救った男(オッサン)の元へ駆け込んで一緒に暮らす! その生活は甘いのか苦いのか……そんな物語
それは市霊シリーズのその後を救った男へのご褒美か罰か!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです
熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。
そこまではわりと良くある?お話だと思う。
ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。
しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。
ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。
生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。
これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。
比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。
P.S
最近、右半身にリンゴがなるようになりました。
やったね(´・ω・`)
火、木曜と土日更新でいきたいと思います。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる