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12話 モフモフ!
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先程までいた場所より森の奥に入る。
まっすぐこちらに向かっている何かに鷹の目スキルで確認する。
そこには艶のある白い毛並みを持つフェンリルが鼻にシワを寄せ凄い形相で向かって来ていた。
おおー!
フェンリルーー!……ウフフ。
顔が緩むよ~!ムフフ。
…………モフモフ、モフモフ、モフモフ。ウフフ。
双方の思惑は違うのだった。
程なくして、フェンリルと相対した。
その間にも日は落ちていく。
フェンリルは威圧を込め唸る。
「子供ではないか!お主は、何者だ?」
「何者………。人間、人族だよ~。あなたは、フェンリルさんですか?でも、流暢に喋れるんですね~?」
「はんっ!我を馬鹿にするか?フェンリルさんなどと、気安く呼ぶでない!
我は何百年も生きているのだぞ?人族の言葉ぐらい喋れる!お前は人族の皮をかぶっだ魔族だな!」
「人族なんだけど、何故魔族になっちゃったの?」
「何を言っている?其方の魔力量は人族よりも多いぞ。」
あー、隠蔽するの忘れてた。
そりゃーあのチートステータスだったら人族の域を超えていそうだよねー。
それよりも、あの毛並み…
モフりたい!
「おい!その目はなんだ!」
「あー、面倒くさい!」
縮地を使ってフェンリルのクビに刀の刃を当てながら抱きつく。
「なっ!?」
メイジーは、「動いたら斬るよ。」と伝えモフっていた。
フェンリルは動けなくなりワナワナしていたのだった。
「お、お前、俺の威圧をなんともないのか?」
「えー?全く?…」
モフモフ、モフモフ…ウフフ。
今は、刀身を鞘に納め、モフり尽くしていた。
「癒される~。」
「おい!…お前と契約してやってもいいぞ!」
ツンデレかっ!?
「……………。」
「聖獣の我と契約してやってもいいと言っている!」
「毛並みは極上でいいんだけど、態度がでかいと…」
話を言い終わる前にメイジー以外から威圧を受け、フェンリルは息を呑む。
メイジーの従魔達が目の前に勢ぞろいしたのだった。
「主に向かって傲慢な態度!我慢ならん!」
ガディフの体から炎を纏い襲い掛からんばかりの態勢で憤る。
「ガディフ、抑えて。」
メイジーはガディフを諌め、ガディフを意気消沈とさせる。
「ガディフが正しいのじゃ!妾達のご主人様に対しこの高圧的な態度。許せないのじゃ!」
「ディーネ。そこまで、怒ってくれてありがとう。皆んなも。フェンリルさんとは、じゃれていただけだから…ね?」
オルトもシルフィも、沸々と怒りを表し、グリフォンのクリル、白虎のガル、九尾のコルネ、ズキンガラスのバズヴ、スライムのミストはそれぞれ唸っていたり、憤慨したりしていたが、仕方なく、怒りを納める。
「フェンリルさんは、こう見えてツンデレさんだから。」
皆んな、一斉にフェンリルを見る。
「っ!?」
フェンリルはビクッと体を震わせ、背筋が凍る思いだった。
まっすぐこちらに向かっている何かに鷹の目スキルで確認する。
そこには艶のある白い毛並みを持つフェンリルが鼻にシワを寄せ凄い形相で向かって来ていた。
おおー!
フェンリルーー!……ウフフ。
顔が緩むよ~!ムフフ。
…………モフモフ、モフモフ、モフモフ。ウフフ。
双方の思惑は違うのだった。
程なくして、フェンリルと相対した。
その間にも日は落ちていく。
フェンリルは威圧を込め唸る。
「子供ではないか!お主は、何者だ?」
「何者………。人間、人族だよ~。あなたは、フェンリルさんですか?でも、流暢に喋れるんですね~?」
「はんっ!我を馬鹿にするか?フェンリルさんなどと、気安く呼ぶでない!
我は何百年も生きているのだぞ?人族の言葉ぐらい喋れる!お前は人族の皮をかぶっだ魔族だな!」
「人族なんだけど、何故魔族になっちゃったの?」
「何を言っている?其方の魔力量は人族よりも多いぞ。」
あー、隠蔽するの忘れてた。
そりゃーあのチートステータスだったら人族の域を超えていそうだよねー。
それよりも、あの毛並み…
モフりたい!
「おい!その目はなんだ!」
「あー、面倒くさい!」
縮地を使ってフェンリルのクビに刀の刃を当てながら抱きつく。
「なっ!?」
メイジーは、「動いたら斬るよ。」と伝えモフっていた。
フェンリルは動けなくなりワナワナしていたのだった。
「お、お前、俺の威圧をなんともないのか?」
「えー?全く?…」
モフモフ、モフモフ…ウフフ。
今は、刀身を鞘に納め、モフり尽くしていた。
「癒される~。」
「おい!…お前と契約してやってもいいぞ!」
ツンデレかっ!?
「……………。」
「聖獣の我と契約してやってもいいと言っている!」
「毛並みは極上でいいんだけど、態度がでかいと…」
話を言い終わる前にメイジー以外から威圧を受け、フェンリルは息を呑む。
メイジーの従魔達が目の前に勢ぞろいしたのだった。
「主に向かって傲慢な態度!我慢ならん!」
ガディフの体から炎を纏い襲い掛からんばかりの態勢で憤る。
「ガディフ、抑えて。」
メイジーはガディフを諌め、ガディフを意気消沈とさせる。
「ガディフが正しいのじゃ!妾達のご主人様に対しこの高圧的な態度。許せないのじゃ!」
「ディーネ。そこまで、怒ってくれてありがとう。皆んなも。フェンリルさんとは、じゃれていただけだから…ね?」
オルトもシルフィも、沸々と怒りを表し、グリフォンのクリル、白虎のガル、九尾のコルネ、ズキンガラスのバズヴ、スライムのミストはそれぞれ唸っていたり、憤慨したりしていたが、仕方なく、怒りを納める。
「フェンリルさんは、こう見えてツンデレさんだから。」
皆んな、一斉にフェンリルを見る。
「っ!?」
フェンリルはビクッと体を震わせ、背筋が凍る思いだった。
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