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第九章 大学院
6 天使の宿の宿 微*絡み
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天使の宿では歓迎会が続いていた。
「アラ、コイツら酔いつぶれちゃったよ~」
「女の部屋まで連れて行って置いてこい。」
「俺は一度帰る。」
「じゃ、俺新顔が起きるまでここにいるわ。何か指示ある?」
「上がソイツら放すなって。確実にエサやって、取り込めよ。」
「了解。」
「念押しされるってことは、良いとこの、子息ってことだよな。」
「俺たちも楽しもうぜ。」
「ん……」
「あ、起きた?」
「だ、誰!?えっ、ここどこ。二人は……?」
「ここは天使の宿の奥にあるお宿。なんてね、ふふ、私の部屋。」
「すいません。ご迷惑を……」
「全然?私、魅力ない?」
「いや、そんなこと、いやいや、色っぽくて、むしろ……トイレ借ります。」
朝でもあり、目が覚めたら色気たっぷりのお姉さんが……そりゃ、ダメでしょ。前固くなっちゃいましたよ。何がどうして、こうなった~?
「え~抜いてあげるのにぃ~君可愛から、襲っちゃおうかな~」
後ろから声がしたが、遠慮しますぅ。他の二人はどうなったかな……食べられちゃったかな。
「すみません。お世話になりました。帰ります。」
なんとか落ち着いて、トイレからでた俺はすぐに部屋をでようとした。
「そお?いいのよ?気持ち良いことしなくていいの?」
後ろ髪引かれる思いはあったものの、ここで足止めされるわけにはいかない。部屋の扉を開けると、ここは天使の宿の二階にいくつかある部屋の一つであることがわかった。階段を降りると、店に直接出られる仕組み。つまり、逆に店から外に出ずにいい雰囲気になった男女が…つまりは、そういう行為をするために作られた部屋なのだろう。
……俺、早速、やらかした……うわ、どうしよう……
ぐるぐる頭の中で先ほどの胸の盛り上がりを思いだしてどきどきしていた。
……飲み物、酒入っていたよな、酔っぱらった?覚えていない…やってないよな俺…
「うわぁ!」
頭の上で叫び声がした。
……起きたな。モルデか?フォルティム?
「おはよう。昨日は楽しんだかい?」
店内に入ると客はいないかったが、シオと名乗った人がカウンター席で隣の美人とイチャイチャしながら言った。
「いえ、そんな。」
「あらぁ、お好みじゃなかったの?彼女可愛いのに。」
「酔っぱらって寝ちゃったから、店の娘に頼んだのよ。お酒に弱いのね。また、いつでもどうぞ。今度はお代をいただきますね。今回はサービスよ~」
「俺、帰ります。」
「まてまて、残り二人おいて帰るのかい?」
「でも、学校………」
「だあいじょうぶ。授業出てなくても卒業できるから。」
「え?」
「そういうトコなのこの学校。学生貴族の遊び場。勉強はやりたい奴がすればいいのさ。俺たちは卒業まで羽を伸ばして自由の身。うるさい親元離れて遊べ!あそべ。」
「……とりあえず、帰るかどうか、二人を呼んでもらえますか?」
「呼んでやれよ。」
シオが隣の美人に言う。
「ええ~良いことの最中だったらどうしよう~」
そういいながら身体にピッタリの下着が見えそうな超ミニのワンピースの美人は、くねっと腰を振りながら階段を上がっていく。
一つ目の扉を開ける音がした。
「いい!いい!…あ、あ、あ……」
ベッドが規則正しくギシギシ音をたて、女のあえぐ声とリズミカルな男の短いうめき声が廊下に響く。店の扉を開けていたので。下の二人にも真っ最中の音が聞こえてきた。
アレグロッドは顔を赤くして下をむいた。それをニヤニヤしながらシオがみている。
「いや~ん。ごめんねぇ~下で彼が聞いてこいって~お邪魔しました~」
扉を閉めると二人の声は聞こえなくなった。
「あけるよ~まだ寝てるの?うんわかった。伝える~」
下の二人にも聞こえる彼女の声。
階段を降りてくる音がした。
「一人はまだ起きられないって。で、もう一人は気持ち良いことしてたから、しばらく帰らないわ。どうする?」
「先に…帰ります。」
「まてまて、今から行っても授業には間に合わないよ。少し話さないか?」
「少しだけですよ?」
「うん、うん。」
「少しだけ。」
「アラ、コイツら酔いつぶれちゃったよ~」
「女の部屋まで連れて行って置いてこい。」
「俺は一度帰る。」
「じゃ、俺新顔が起きるまでここにいるわ。何か指示ある?」
「上がソイツら放すなって。確実にエサやって、取り込めよ。」
「了解。」
「念押しされるってことは、良いとこの、子息ってことだよな。」
「俺たちも楽しもうぜ。」
「ん……」
「あ、起きた?」
「だ、誰!?えっ、ここどこ。二人は……?」
「ここは天使の宿の奥にあるお宿。なんてね、ふふ、私の部屋。」
「すいません。ご迷惑を……」
「全然?私、魅力ない?」
「いや、そんなこと、いやいや、色っぽくて、むしろ……トイレ借ります。」
朝でもあり、目が覚めたら色気たっぷりのお姉さんが……そりゃ、ダメでしょ。前固くなっちゃいましたよ。何がどうして、こうなった~?
「え~抜いてあげるのにぃ~君可愛から、襲っちゃおうかな~」
後ろから声がしたが、遠慮しますぅ。他の二人はどうなったかな……食べられちゃったかな。
「すみません。お世話になりました。帰ります。」
なんとか落ち着いて、トイレからでた俺はすぐに部屋をでようとした。
「そお?いいのよ?気持ち良いことしなくていいの?」
後ろ髪引かれる思いはあったものの、ここで足止めされるわけにはいかない。部屋の扉を開けると、ここは天使の宿の二階にいくつかある部屋の一つであることがわかった。階段を降りると、店に直接出られる仕組み。つまり、逆に店から外に出ずにいい雰囲気になった男女が…つまりは、そういう行為をするために作られた部屋なのだろう。
……俺、早速、やらかした……うわ、どうしよう……
ぐるぐる頭の中で先ほどの胸の盛り上がりを思いだしてどきどきしていた。
……飲み物、酒入っていたよな、酔っぱらった?覚えていない…やってないよな俺…
「うわぁ!」
頭の上で叫び声がした。
……起きたな。モルデか?フォルティム?
「おはよう。昨日は楽しんだかい?」
店内に入ると客はいないかったが、シオと名乗った人がカウンター席で隣の美人とイチャイチャしながら言った。
「いえ、そんな。」
「あらぁ、お好みじゃなかったの?彼女可愛いのに。」
「酔っぱらって寝ちゃったから、店の娘に頼んだのよ。お酒に弱いのね。また、いつでもどうぞ。今度はお代をいただきますね。今回はサービスよ~」
「俺、帰ります。」
「まてまて、残り二人おいて帰るのかい?」
「でも、学校………」
「だあいじょうぶ。授業出てなくても卒業できるから。」
「え?」
「そういうトコなのこの学校。学生貴族の遊び場。勉強はやりたい奴がすればいいのさ。俺たちは卒業まで羽を伸ばして自由の身。うるさい親元離れて遊べ!あそべ。」
「……とりあえず、帰るかどうか、二人を呼んでもらえますか?」
「呼んでやれよ。」
シオが隣の美人に言う。
「ええ~良いことの最中だったらどうしよう~」
そういいながら身体にピッタリの下着が見えそうな超ミニのワンピースの美人は、くねっと腰を振りながら階段を上がっていく。
一つ目の扉を開ける音がした。
「いい!いい!…あ、あ、あ……」
ベッドが規則正しくギシギシ音をたて、女のあえぐ声とリズミカルな男の短いうめき声が廊下に響く。店の扉を開けていたので。下の二人にも真っ最中の音が聞こえてきた。
アレグロッドは顔を赤くして下をむいた。それをニヤニヤしながらシオがみている。
「いや~ん。ごめんねぇ~下で彼が聞いてこいって~お邪魔しました~」
扉を閉めると二人の声は聞こえなくなった。
「あけるよ~まだ寝てるの?うんわかった。伝える~」
下の二人にも聞こえる彼女の声。
階段を降りてくる音がした。
「一人はまだ起きられないって。で、もう一人は気持ち良いことしてたから、しばらく帰らないわ。どうする?」
「先に…帰ります。」
「まてまて、今から行っても授業には間に合わないよ。少し話さないか?」
「少しだけですよ?」
「うん、うん。」
「少しだけ。」
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