49 / 79
第七章
エピローグ
しおりを挟む タクーン星の妹の墓に、ミリナは手に持った懐中時計をそっと置いた。
「ファータ。マックの時計が戻ってきたわ。」
じっと墓標を見つめるミリナ。
「愛しい息子が今どこにいるのか、貴方は知っているのかしら。」
若くして亡くなった妹の顔が浮かぶ。思い出の中の彼女はいつも笑顔。
「きっと元気でいるわ。」
ミリナは瞳を閉じ、微笑んだ。
「沢山の人を魅了するのは父親に似たのね。有名なコックさんだって………手先が器用なところは母親似かしら。でも、見かけとは違って中身の黒さは誰に似たのかしら…?……。それにしても、性に関して奔放なのは困り者よね。あちこちに子どもを作ってないといいのだけれど。」
額に手を当てて、ため息をついた。
「私にばれてないと思ってるのかしらねぇ?ふふっ、そこがまた、可愛いのだけど。」
あら、魅了されてるわね、私も。
と、笑った。
「再び時を刻む時計に、何か意味があるのかしら。何かが始まっているのかしら。」
正体のわからない不安がミリナをイライラさせる。
「でもね、マック、貴方が幸せであるように、と、皆祈っているから。」
帰ってらっしゃい。ここへ。
………マック・レディ・・・…………………
口には出せない彼の名前を、ミリナは胸の奥にしまった。
墓標に刻まれた名前は
ファータ・レディ・キャスティ
…………………………………………………………
ー再会ー 男と親友の写真の話 完 です。
お付き合い下さった方々、ありがとうございました。なんだ、再会しないのかよ…とか、エロ成分たりねえよ…とか、レヴィって誰よ……とか、…謎増やして回収できるのかよ……とか、ぼやきつつ終わりです。この後、おまけの話を何編か予定してます。ユーリとマックの再会はさらに十年後です。
元々は、昔作ったお話、レヴィとマックの旅の話。(どこかで二人のエピソードねじ込めるか考えてみよう…)マックは面白脇役キャラでした。
ー再会、告白、結婚ーは……マックの設定を詰めていたら楽しくなってしまって……勢いで書いてしまいました。タイトルに深い意味はありません。
ー再会ーマック編(本作品ですね~レイのじれじれ初恋編も書きたいな……ユーリとの本当の再会の話とかもいつか…書けたらいいな~)
次はー告白ーファータ編に取りかかります…カテゴリは恋愛。(ファータの恋のお話。少しだけ、マックとユーリも出ます。名前だけ出ていたミユルの父、ハルバートも出ます!ボチボチ手直ししながら出して行きます。)
ー結婚ー??編…カテゴリに悩みましたが…なんちゃってSFで…おっさんになったマックが出ます。(前半はほぼできてますが、後半が進まなくて頭を悩ませております…話を練るのは難しいですね。力不足を痛感します。)
「ファータ。マックの時計が戻ってきたわ。」
じっと墓標を見つめるミリナ。
「愛しい息子が今どこにいるのか、貴方は知っているのかしら。」
若くして亡くなった妹の顔が浮かぶ。思い出の中の彼女はいつも笑顔。
「きっと元気でいるわ。」
ミリナは瞳を閉じ、微笑んだ。
「沢山の人を魅了するのは父親に似たのね。有名なコックさんだって………手先が器用なところは母親似かしら。でも、見かけとは違って中身の黒さは誰に似たのかしら…?……。それにしても、性に関して奔放なのは困り者よね。あちこちに子どもを作ってないといいのだけれど。」
額に手を当てて、ため息をついた。
「私にばれてないと思ってるのかしらねぇ?ふふっ、そこがまた、可愛いのだけど。」
あら、魅了されてるわね、私も。
と、笑った。
「再び時を刻む時計に、何か意味があるのかしら。何かが始まっているのかしら。」
正体のわからない不安がミリナをイライラさせる。
「でもね、マック、貴方が幸せであるように、と、皆祈っているから。」
帰ってらっしゃい。ここへ。
………マック・レディ・・・…………………
口には出せない彼の名前を、ミリナは胸の奥にしまった。
墓標に刻まれた名前は
ファータ・レディ・キャスティ
…………………………………………………………
ー再会ー 男と親友の写真の話 完 です。
お付き合い下さった方々、ありがとうございました。なんだ、再会しないのかよ…とか、エロ成分たりねえよ…とか、レヴィって誰よ……とか、…謎増やして回収できるのかよ……とか、ぼやきつつ終わりです。この後、おまけの話を何編か予定してます。ユーリとマックの再会はさらに十年後です。
元々は、昔作ったお話、レヴィとマックの旅の話。(どこかで二人のエピソードねじ込めるか考えてみよう…)マックは面白脇役キャラでした。
ー再会、告白、結婚ーは……マックの設定を詰めていたら楽しくなってしまって……勢いで書いてしまいました。タイトルに深い意味はありません。
ー再会ーマック編(本作品ですね~レイのじれじれ初恋編も書きたいな……ユーリとの本当の再会の話とかもいつか…書けたらいいな~)
次はー告白ーファータ編に取りかかります…カテゴリは恋愛。(ファータの恋のお話。少しだけ、マックとユーリも出ます。名前だけ出ていたミユルの父、ハルバートも出ます!ボチボチ手直ししながら出して行きます。)
ー結婚ー??編…カテゴリに悩みましたが…なんちゃってSFで…おっさんになったマックが出ます。(前半はほぼできてますが、後半が進まなくて頭を悩ませております…話を練るのは難しいですね。力不足を痛感します。)
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる