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第五章
質問3
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当時ウェイターをしていた副店長にも話を聞いた。
「私はウェイターをしていました。」
「彼とは仲が良かった?」
「ええ。よく相談にのってくれました。」
「相談の内容を聞いても大丈夫ですか?」
「わたしはどちらかというと、人見知りで、接客が苦手でした。」
「でも、ウェイターをしてたのですよね?」
「はい。中の仕事の募集に応募したのですが、ウェイターでの採用になりました。」
「なぜだと思いますか?」
「なぜかは、わかりませんが、後で聞いたら、マックが店長に進言したそうです。ウェイターに向いてるって。そのマックはキューに教えてもらった、と言ってましたね。」
「実際やってみて、どうでしたか?」
「はい。接客の勉強して、働きはじめて、馴染みのお客さんに喜んでもらえるのが、とても気持ちよくて。良かったです。」
「今では副店長ですね。」
「感謝しています。」
「他に彼に関することで、何かありますか?」
「皆彼が大好きでした。お客さんも、見掛けると声をかけてました。」
「それは恋愛的なものも?」
「特定の恋人はいませんでした。ですから、でしょうか?立候補者が多かったようです。」
「でも、いさかいとか、トラブルはなかったのですか?」
「なかったですね。マックも嫌な顔しませんでしたし。接客業ですし。」
「そうですね。」
「あ、一人だけ、はっきり拒否した人がいました。……狼狽えて、嫌な顔したのを覚えています。あんな彼は初めて見ました。」
「どんな人でしたか?」
「そうですね。みなりもキチンとしてる男性で、裕福そうでしたね。ハンサムでしたよ。」
「男性、だからでは?」
「いえ、彼はよく、男性からも求愛されてましたから。でも、嫌な顔なんてしたことなかったから、よく覚えています。」
「理由はわかりますか。」
「それは、わかりませんが、たしか、お店を辞める少し前に来店したお客さんです。もしかしたら、辞めた理由は彼なんじゃ………」
「もし、彼が来店したり、見かけたりしたら、教えてもらえますか?」
「本当なら、お客さんのことはお教えできないのですが、マックの手がかりになるというのでしたら、他言しないと言う条件で。」
「よろしくお願いします。」
ほんの僅かな、彼を見つける手がかりかも知れない。
「私はウェイターをしていました。」
「彼とは仲が良かった?」
「ええ。よく相談にのってくれました。」
「相談の内容を聞いても大丈夫ですか?」
「わたしはどちらかというと、人見知りで、接客が苦手でした。」
「でも、ウェイターをしてたのですよね?」
「はい。中の仕事の募集に応募したのですが、ウェイターでの採用になりました。」
「なぜだと思いますか?」
「なぜかは、わかりませんが、後で聞いたら、マックが店長に進言したそうです。ウェイターに向いてるって。そのマックはキューに教えてもらった、と言ってましたね。」
「実際やってみて、どうでしたか?」
「はい。接客の勉強して、働きはじめて、馴染みのお客さんに喜んでもらえるのが、とても気持ちよくて。良かったです。」
「今では副店長ですね。」
「感謝しています。」
「他に彼に関することで、何かありますか?」
「皆彼が大好きでした。お客さんも、見掛けると声をかけてました。」
「それは恋愛的なものも?」
「特定の恋人はいませんでした。ですから、でしょうか?立候補者が多かったようです。」
「でも、いさかいとか、トラブルはなかったのですか?」
「なかったですね。マックも嫌な顔しませんでしたし。接客業ですし。」
「そうですね。」
「あ、一人だけ、はっきり拒否した人がいました。……狼狽えて、嫌な顔したのを覚えています。あんな彼は初めて見ました。」
「どんな人でしたか?」
「そうですね。みなりもキチンとしてる男性で、裕福そうでしたね。ハンサムでしたよ。」
「男性、だからでは?」
「いえ、彼はよく、男性からも求愛されてましたから。でも、嫌な顔なんてしたことなかったから、よく覚えています。」
「理由はわかりますか。」
「それは、わかりませんが、たしか、お店を辞める少し前に来店したお客さんです。もしかしたら、辞めた理由は彼なんじゃ………」
「もし、彼が来店したり、見かけたりしたら、教えてもらえますか?」
「本当なら、お客さんのことはお教えできないのですが、マックの手がかりになるというのでしたら、他言しないと言う条件で。」
「よろしくお願いします。」
ほんの僅かな、彼を見つける手がかりかも知れない。
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