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おまけの話
明日は神殿を見に行こう
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「ヤ・ヤ!」
「ト・ト~」
村で待っていたのは、ヤ・ヤ。姿を見つけ、走り寄って飛び付いてきた。彼女は狼系の獣人で、父の知り合いだ。初めて俺がこの村を訪れた時、名乗る前に抱きついてきて、カークの臭いがするといわれた。なんでも、彼女の鼻は血筋までもかぎ分けるくらい鋭敏で、俺の匂いは特に父のに似ているそうだ。彼女は父に世話になったから恩を返すと言い、滞在中俺達をもてなしてくれた。それ以来、この村に滞在する時は、彼女の家に宿泊するのだ。
「じゃ、後はよろしく。またな、ピケ。」
ビ・ビは村までの案内で役目を終え、明日の昼には街に戻る。ピケにギュッと抱きついてから、彼女も実家に戻った。彼女の母と弟がこの村に住んでいる。そういえば、ビ・ビの弟も、迎えに来てくれていた男衆の中にいたのを思い出した。自分の身長の倍近くもある人族のウォーリーを二人掛かりで担ぎ上げ運んで行った。そのウォーリーはもう、寝床で深い眠りについている。
「ピケも疲れただろう。俺はもう寝るよ。君も休んで。」
「お休み。」
あの様子ではウォーリーは明日は動けないだろう。調査作業は明後日からだな……明日は少しだけ…俺だけでも神殿を見に行こう。ヤ・ヤにたのんで………
あれこれ考えていたが、いつのまにか眠っていたようだ。
「ト・ト~」
村で待っていたのは、ヤ・ヤ。姿を見つけ、走り寄って飛び付いてきた。彼女は狼系の獣人で、父の知り合いだ。初めて俺がこの村を訪れた時、名乗る前に抱きついてきて、カークの臭いがするといわれた。なんでも、彼女の鼻は血筋までもかぎ分けるくらい鋭敏で、俺の匂いは特に父のに似ているそうだ。彼女は父に世話になったから恩を返すと言い、滞在中俺達をもてなしてくれた。それ以来、この村に滞在する時は、彼女の家に宿泊するのだ。
「じゃ、後はよろしく。またな、ピケ。」
ビ・ビは村までの案内で役目を終え、明日の昼には街に戻る。ピケにギュッと抱きついてから、彼女も実家に戻った。彼女の母と弟がこの村に住んでいる。そういえば、ビ・ビの弟も、迎えに来てくれていた男衆の中にいたのを思い出した。自分の身長の倍近くもある人族のウォーリーを二人掛かりで担ぎ上げ運んで行った。そのウォーリーはもう、寝床で深い眠りについている。
「ピケも疲れただろう。俺はもう寝るよ。君も休んで。」
「お休み。」
あの様子ではウォーリーは明日は動けないだろう。調査作業は明後日からだな……明日は少しだけ…俺だけでも神殿を見に行こう。ヤ・ヤにたのんで………
あれこれ考えていたが、いつのまにか眠っていたようだ。
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