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おまけの話
教えて!ハルバートさん 4
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「ハルバートさんは王子が生まれた時から側にいるのですか?」
「ええ。十三歳でした。」
「まだ、子どもの時に?」
「側付きというよりは遊び相手ですね。」
「何でも知ってる訳ですよね~はぁ~」
ずっと見守って来たのよね。彼のお母さんみたい。お母さん……王妃様が亡くなったのっていつ頃だったかしら。
「まだ、不安ですか?」
「そりゃあ、やっぱり……私、恋愛したこと……きちんとお付き合いしたこと…ないから、これでいいのかな?とか、可愛くないし、ガッカリされてないかなとか、もっと年若くて、貴族の女性が王子にはお似合いなんじゃないかとか…考え始めるともう、ぐるぐるしちゃって。」
「大丈夫ですよ。私が保証します。王子はファータ様にメロメロです。」
「メロメロって……」
「無意識に目尻が下がって、時々口からは怪しい笑い声、部屋の真ん中でうろうろ、くねくね、くるくる…」
「な、なんですか、それは。」
「え?王子の様子ですが。」
「そんな、冗談でしょ?あの王子様が……?」
「あの王子様が、です。こんな姿見せたのは……ファータ様だけです。王子が感情をコントロール出来ずに悶々としているところを見ていると…ぷぷっっ」
ハルバートさんは楽しそうに吹き出した。そんなハルバートさんの姿見るの私も、初めてですよ。
「少し、ほっとしました。私だけが、感情に振り回されている訳じゃないのね。彼もなのね。」
「はい。ファータ様の抱き枕があったら、きっと、あっという間に抱き潰してますよ。」
「やだ!私は抱き潰してませんよ!」
そりゃあ毎日抱っこして寝てますがね。だって、だって、王子グッズって、売られているんだもの。過去の私ったら、熱に浮かれて、買っちゃったんだもの。
「ご理解いただけましたか?」
「ええ。」
「それでは、私はこの辺で失礼しますよ。」
「あ、最後に、やっぱり、…聞いとこう。」
「まだ、心配事が?」
「王子には聞けないから……」
「何でしょう。」
「……あの、王妃様って……」
「お小さい頃にお亡くなりに………お美しい方でした。」
「……王子の女性の好みのタイプって、やっぱり歳上で……」
「ああ、母と似た女性を好む…いわゆる、マザコンではないかとのご心配でしたか。」
「いや、はっきり言わなくても…でも、やっぱり、お美しい方ですよね…」
女友達の間でも、交際相手のマザコンっぷりには、唖然とするものがあった。結婚相手にはマザコンは絶対嫌だよね~って盛り上がった。特に美人で完璧な義理の母がいたりしたら、比べられて、もう、大変だとか。
「それは心配なさらなくても。ファータ様にお会いになるまでは、歳上は苦手なタイプで、トラウマものでしたから……」
「苦手だったの?」
初耳~
「あの容姿ですからね。子どもの頃から、歳上の貴族のお嬢様方に取り囲まれてそれはもう……気の毒というか、悲惨というか、私も若かったので、あのパワーに押されて守るのに苦労しましたから。」
じゃあ、やっぱり…若い娘のほうが…って考えていたら……
「ファータ様が初恋ですから。」
ふぇ!?
「なんと…?」
「ですから、初恋ですよ。」
「ええ。十三歳でした。」
「まだ、子どもの時に?」
「側付きというよりは遊び相手ですね。」
「何でも知ってる訳ですよね~はぁ~」
ずっと見守って来たのよね。彼のお母さんみたい。お母さん……王妃様が亡くなったのっていつ頃だったかしら。
「まだ、不安ですか?」
「そりゃあ、やっぱり……私、恋愛したこと……きちんとお付き合いしたこと…ないから、これでいいのかな?とか、可愛くないし、ガッカリされてないかなとか、もっと年若くて、貴族の女性が王子にはお似合いなんじゃないかとか…考え始めるともう、ぐるぐるしちゃって。」
「大丈夫ですよ。私が保証します。王子はファータ様にメロメロです。」
「メロメロって……」
「無意識に目尻が下がって、時々口からは怪しい笑い声、部屋の真ん中でうろうろ、くねくね、くるくる…」
「な、なんですか、それは。」
「え?王子の様子ですが。」
「そんな、冗談でしょ?あの王子様が……?」
「あの王子様が、です。こんな姿見せたのは……ファータ様だけです。王子が感情をコントロール出来ずに悶々としているところを見ていると…ぷぷっっ」
ハルバートさんは楽しそうに吹き出した。そんなハルバートさんの姿見るの私も、初めてですよ。
「少し、ほっとしました。私だけが、感情に振り回されている訳じゃないのね。彼もなのね。」
「はい。ファータ様の抱き枕があったら、きっと、あっという間に抱き潰してますよ。」
「やだ!私は抱き潰してませんよ!」
そりゃあ毎日抱っこして寝てますがね。だって、だって、王子グッズって、売られているんだもの。過去の私ったら、熱に浮かれて、買っちゃったんだもの。
「ご理解いただけましたか?」
「ええ。」
「それでは、私はこの辺で失礼しますよ。」
「あ、最後に、やっぱり、…聞いとこう。」
「まだ、心配事が?」
「王子には聞けないから……」
「何でしょう。」
「……あの、王妃様って……」
「お小さい頃にお亡くなりに………お美しい方でした。」
「……王子の女性の好みのタイプって、やっぱり歳上で……」
「ああ、母と似た女性を好む…いわゆる、マザコンではないかとのご心配でしたか。」
「いや、はっきり言わなくても…でも、やっぱり、お美しい方ですよね…」
女友達の間でも、交際相手のマザコンっぷりには、唖然とするものがあった。結婚相手にはマザコンは絶対嫌だよね~って盛り上がった。特に美人で完璧な義理の母がいたりしたら、比べられて、もう、大変だとか。
「それは心配なさらなくても。ファータ様にお会いになるまでは、歳上は苦手なタイプで、トラウマものでしたから……」
「苦手だったの?」
初耳~
「あの容姿ですからね。子どもの頃から、歳上の貴族のお嬢様方に取り囲まれてそれはもう……気の毒というか、悲惨というか、私も若かったので、あのパワーに押されて守るのに苦労しましたから。」
じゃあ、やっぱり…若い娘のほうが…って考えていたら……
「ファータ様が初恋ですから。」
ふぇ!?
「なんと…?」
「ですから、初恋ですよ。」
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