21 / 24
1章
20.奴隷 こんな大男と戦えだなんて、無茶だろ!
しおりを挟む
<20話>
「……分かりました。その戦い、受けて立ちます」
奴隷兵との戦闘という提案を受け入れたアセリアに、場の雰囲気は一変した。
フレン第三王子はすぐさま、簡易的に設けられた観覧席に腰を下ろす王の前へと進み出、恭しく頭を下げる。
「父上、アセリアに我が奴隷部隊の者と戦わせることをお許しください。
風属性の力を真に証明するには、これ以上の方法はありません」
「ふむ……」
「奴隷は魔術が使えぬよう、魔力の放出を封じております。模擬戦の相手としてこれ以上相応しい者はいないでしょう」
一瞬、難しい顔をする王に、フレンは続ける。
「アセリアに真の実力があれば、なんの問題もないことです。それよりも問題は、嘘をついていたときのこと。父上を謀ったとあれば、ことは重大です」
「……わかった。許可しよう。儂もアセリアの実力をもう少し確かめたいと思っていたところだ」
「はい、ありがとうございます、父上」
フレンは御前を辞すると、不敵な笑みを浮かべ部下に命じた。
「あの黒髪を連れてこい!」
「! ……宜しいのですか?」
「いいからさっさと連れてこい。万が一があってはならないからな」
ぼそりと呟くようにして囁いた声に、指令を受けた部下もまたニヤリと笑い走っていく。
(ふん、これであのクソガキを黙らせることができる!)
奴隷の到着を待つ間、フレンは心の中で笑みを浮かべていた。
フレンは無能が嫌いだ。
だからこそ風属性の人間たちが同じ魔術師として扱われているのが我慢ならなかったし、アセリアにまだ王女の身分のあることが腹立たしい。
(アセリアめ。ろくに魔術の実践もできないくせに、理論にばかりうるさい女)
フレンの脳裏に、数年前のある出来事が蘇る。
それはまだ、アセリアの属性が判明する前。魔法理論の授業中のことだった。
当時、アセリアはまだ風属性だと判明していなかったが、フレンにとって、視界にも入らない路傍の石と何ら変わりがなかった。
ところが、兄達の授業の見学に来ていたアセリアにこんなことを言われたのだ。
『フレン兄上は、まちがっています。その魔術言語では、いりょくが弱くなります。もっと、火の性質を考えるべきかと』
アセリアに間違いを指摘され、しかも的確な理論で反論されたフレンは、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。
6つも年下の少女に論破された。
人にとっては些細なことだと言えるだろう。しかし、フレンにとってそれは、あってはならないことだった。
『魔術で他の人間に劣ることなど、あってはなりません』
あの時の煮えたぎるような感情とともに、フレンには、呪詛のような母の叱責がまるで呪いのようにずっと脳の奥にこびりついている。
(アセリア、お前が評価を受けることなどあってはならない。
風属性は、俺たち炎属性の引き立て役だ。
恨むなら、風属性に生まれたことを恨むんだな!)
やがて訓練場の一角から、一人の男が連れてこられた。
その筋骨隆々とした体躯、そして大きな傷跡のついた全身に、集まった者たちは魔獣でも見るかのように息を飲む。
「なッ……、なんだあいつは」
「奴隷兵にしては、あまりに異質ではないか」
「フレン様は、アセリア様をなぶるおつもりか?」
「いくら魔術が使えないといっても、あれでは……」
(くくく……、驚いているようだな。そうだとも、本来ならばこいつは奴隷になるような男ではない。
コイツは我が部隊が捕らえた、亡国の将――。
それも千人斬りと恐れられた男だ。
たかだか少し、風魔術の腕が上がったくらいでどうにかなるような相手ではない)
「……」
(チッ)
しかしながら男を見てもアセリアは動揺ひとつ顔に浮かべない。
もともと表情に乏しい面白みのない女だ。それがいっそう、フレンの気持ちを苛立たせる。
「……まさかあの少女と戦えというのか」
荒んだをしていたはずの奴隷がアセリアを目視し、はっとしたように拒絶を示す。
「ふん! 今更子供相手に怯むなど、千人斬り――鮮血の悪魔の名が廃るぞ」
フレンは男に近づくと、周囲には聞こえないような声色で告げた。
「お前が戦わなければ、貴様の部下の命はないぞ。奴隷など何人減っても構わんのだからな」
男は一瞬、すさまじい程の憤怒の表情を浮かべた。
しかし、すぐにすっとその目から光を失うと、ゆっくりとアセリアへと向き直る。
「さあ、お待たせいたしました。始めましょう!」
フレンは従順になった男に満足そうに笑って、声を高々と張り上げる。
(さあ、アセリア。お前が僕より下だということを今一度思い知るがいい!)
フレンの脳裏には、この男奴隷がアセリアを打ち負かす光景が既に浮かんでいた。
風に頼るだけの脆弱な王女が、己の非力さ故に敗れ、赦しを請い、涙を流す姿を想像するだけで、ぞくぞくとする。
フレンは歪んだ笑みを浮かべながら、アセリアとの戦いの行方を見守っていた。
++++
(くそっ……こんな大男と戦えだなんて、無茶だろ!)
訓練場に連れてこられた傷だらけの大男にテトは内心で冷や汗をかいていた。
周囲の会話から察するに、この男は枷をつけられ魔術を放つことはできないらしい。
だがたとえ魔術が使えなくとも、か弱い少女の身であるアセリアなど、一ひねりされてもおかしくない体格差だ。
(ここは俺も参戦するべきか? 身体強化を使えばアセリアが詠唱する時間くらいなら稼げる気がする)
魔術師にとってネックなのは、やはり詠唱時間だ。
テトの正体に感づかれる危険はある。
だが、アセリアが傷つけられるのを見ているだけなんてできない。
(ここは――腹をくくるしかない!)
そのとき。
「お待ちください、陛下。1つ条件を足しましょう」
静かな声がした。
「……分かりました。その戦い、受けて立ちます」
奴隷兵との戦闘という提案を受け入れたアセリアに、場の雰囲気は一変した。
フレン第三王子はすぐさま、簡易的に設けられた観覧席に腰を下ろす王の前へと進み出、恭しく頭を下げる。
「父上、アセリアに我が奴隷部隊の者と戦わせることをお許しください。
風属性の力を真に証明するには、これ以上の方法はありません」
「ふむ……」
「奴隷は魔術が使えぬよう、魔力の放出を封じております。模擬戦の相手としてこれ以上相応しい者はいないでしょう」
一瞬、難しい顔をする王に、フレンは続ける。
「アセリアに真の実力があれば、なんの問題もないことです。それよりも問題は、嘘をついていたときのこと。父上を謀ったとあれば、ことは重大です」
「……わかった。許可しよう。儂もアセリアの実力をもう少し確かめたいと思っていたところだ」
「はい、ありがとうございます、父上」
フレンは御前を辞すると、不敵な笑みを浮かべ部下に命じた。
「あの黒髪を連れてこい!」
「! ……宜しいのですか?」
「いいからさっさと連れてこい。万が一があってはならないからな」
ぼそりと呟くようにして囁いた声に、指令を受けた部下もまたニヤリと笑い走っていく。
(ふん、これであのクソガキを黙らせることができる!)
奴隷の到着を待つ間、フレンは心の中で笑みを浮かべていた。
フレンは無能が嫌いだ。
だからこそ風属性の人間たちが同じ魔術師として扱われているのが我慢ならなかったし、アセリアにまだ王女の身分のあることが腹立たしい。
(アセリアめ。ろくに魔術の実践もできないくせに、理論にばかりうるさい女)
フレンの脳裏に、数年前のある出来事が蘇る。
それはまだ、アセリアの属性が判明する前。魔法理論の授業中のことだった。
当時、アセリアはまだ風属性だと判明していなかったが、フレンにとって、視界にも入らない路傍の石と何ら変わりがなかった。
ところが、兄達の授業の見学に来ていたアセリアにこんなことを言われたのだ。
『フレン兄上は、まちがっています。その魔術言語では、いりょくが弱くなります。もっと、火の性質を考えるべきかと』
アセリアに間違いを指摘され、しかも的確な理論で反論されたフレンは、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。
6つも年下の少女に論破された。
人にとっては些細なことだと言えるだろう。しかし、フレンにとってそれは、あってはならないことだった。
『魔術で他の人間に劣ることなど、あってはなりません』
あの時の煮えたぎるような感情とともに、フレンには、呪詛のような母の叱責がまるで呪いのようにずっと脳の奥にこびりついている。
(アセリア、お前が評価を受けることなどあってはならない。
風属性は、俺たち炎属性の引き立て役だ。
恨むなら、風属性に生まれたことを恨むんだな!)
やがて訓練場の一角から、一人の男が連れてこられた。
その筋骨隆々とした体躯、そして大きな傷跡のついた全身に、集まった者たちは魔獣でも見るかのように息を飲む。
「なッ……、なんだあいつは」
「奴隷兵にしては、あまりに異質ではないか」
「フレン様は、アセリア様をなぶるおつもりか?」
「いくら魔術が使えないといっても、あれでは……」
(くくく……、驚いているようだな。そうだとも、本来ならばこいつは奴隷になるような男ではない。
コイツは我が部隊が捕らえた、亡国の将――。
それも千人斬りと恐れられた男だ。
たかだか少し、風魔術の腕が上がったくらいでどうにかなるような相手ではない)
「……」
(チッ)
しかしながら男を見てもアセリアは動揺ひとつ顔に浮かべない。
もともと表情に乏しい面白みのない女だ。それがいっそう、フレンの気持ちを苛立たせる。
「……まさかあの少女と戦えというのか」
荒んだをしていたはずの奴隷がアセリアを目視し、はっとしたように拒絶を示す。
「ふん! 今更子供相手に怯むなど、千人斬り――鮮血の悪魔の名が廃るぞ」
フレンは男に近づくと、周囲には聞こえないような声色で告げた。
「お前が戦わなければ、貴様の部下の命はないぞ。奴隷など何人減っても構わんのだからな」
男は一瞬、すさまじい程の憤怒の表情を浮かべた。
しかし、すぐにすっとその目から光を失うと、ゆっくりとアセリアへと向き直る。
「さあ、お待たせいたしました。始めましょう!」
フレンは従順になった男に満足そうに笑って、声を高々と張り上げる。
(さあ、アセリア。お前が僕より下だということを今一度思い知るがいい!)
フレンの脳裏には、この男奴隷がアセリアを打ち負かす光景が既に浮かんでいた。
風に頼るだけの脆弱な王女が、己の非力さ故に敗れ、赦しを請い、涙を流す姿を想像するだけで、ぞくぞくとする。
フレンは歪んだ笑みを浮かべながら、アセリアとの戦いの行方を見守っていた。
++++
(くそっ……こんな大男と戦えだなんて、無茶だろ!)
訓練場に連れてこられた傷だらけの大男にテトは内心で冷や汗をかいていた。
周囲の会話から察するに、この男は枷をつけられ魔術を放つことはできないらしい。
だがたとえ魔術が使えなくとも、か弱い少女の身であるアセリアなど、一ひねりされてもおかしくない体格差だ。
(ここは俺も参戦するべきか? 身体強化を使えばアセリアが詠唱する時間くらいなら稼げる気がする)
魔術師にとってネックなのは、やはり詠唱時間だ。
テトの正体に感づかれる危険はある。
だが、アセリアが傷つけられるのを見ているだけなんてできない。
(ここは――腹をくくるしかない!)
そのとき。
「お待ちください、陛下。1つ条件を足しましょう」
静かな声がした。
40
よろしければ投票お願いいたします。
お気に入り、いいね❤ ブクマいただけると嬉しいです!(*^_^*)
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~
鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」
未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。
国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。
追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる