ヴァンパイア戦記

瞳の住人

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魔王軍VS大量虐殺部隊3

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Aランクドラゴン獄龍帝サイファーのところまでミラン、フローネの支援を受けながら難なく到着する。
どうやら、この邪龍は戦線から離脱しようとしてたみたいだ…。

俺たちは高速移動し、獄龍帝サイファーを囲む。

獄龍帝サイファーの正面に俺、背後にルシファー、俺の斜め後ろにユリルという布陣で対峙する。

俺は獄龍帝サイファーに優しく話しかける。
「初めまして、獄龍帝サイファー様。」

「なんだ貴様は?!」

…これは正体を言ってもいいのかな。いや、まだ伏せておく方が無難か。
もし逃走を許したら、俺たちは永遠に追われる側となるしな。

「私はジール共和国の援軍とでも言いましょうか…。」

「我が部隊に強力な魔法を次々に放ってきたのは貴様か?!」

「はい。その通りです。そしてご覧のようにあなたは包囲されております。肝心のお仲間も加速度的に俺の仲間に倒されていってます。もし貴殿が私達の仲間となっていただければ、攻撃はやめましょう。いかがですか?!」

「ワシを馬鹿にするでない!!死ね!!この獄龍帝サイファーの最強ブレスで殺してやる!!この不届き者を殺せ破壊ブレス!!」

ドラゴンの漆黒の破壊ブレスが俺を包む…。
そのまま直撃を受けるか、回避するか迷ったが直撃を受けることにした。このステータスであれば致命傷を負うこともない…。
それにユリルがおり、受けても全快できるため問題ないという判断だ。

なによりAランクドラゴンの必殺のブレスである。回避するより、受けて生きている方が相手に絶望を与えれるだろう…。
これで仲間にならなかったら、ただダメージを負っただけになるが、そこは今は気にしない。

ドラゴンの破壊ブレスを受けきり俺も反撃をする。
HPの半分程度のダメージを負ったが、問題なくスキルを発動する。

「獄龍帝サイファーの最強のブレスとはそんなものか?!こちらも反撃するぞ。この邪龍をハチの巣にしろ!!天華百剣(仮)!!!」

殺さないように上手く調節しながら、妖刀村雨で剣聖の必殺技を放つ。

ドラゴンの身体を穴だらけにする。

「うっ…、ぐはっ…。」

身体はハチの巣になっているというのに、まだ経験値取得音が流れないな…。
さすが邪龍、すごい生命力だ。

再度、俺は話しかける。
「あなたはこのままでは死にます。私達の仲間になりませんか?!」

「ぐはっ…う・・・っ、ドラゴンの誇りにかけて死ぬまで戦うわ!!」

再度、破壊ブレスを放つようだ。これは仲間は不可だな…。ユリルの経験値になってもらうか。

ユリルに攻撃指示を出す。

「極寒の伊吹で邪龍を光なき世界に閉じ込めよ!!氷系最上級魔法ブリニクル!」

「GYAAAAAA…………」

獄龍帝サイファーは塵と化し、消滅した。

俺は魔王軍全員に聞こえるように大声で叫ぶ!!

「この戦闘は大勝利だ!!これより撤退する!!」

周りはドラゴンの死骸で溢れており、敵部隊に生きているものはほとんどいないが、最後に火葬の置き土産を放つ。


「イフリート召喚!!地獄の業火でドラゴンを火葬しろ!」


「GGGRRRRUUOOOOOOO
               Hellfire Flame!!(地獄の業火)」

目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる


そうして俺たちは撤退した。勇者率いる敵の大部隊が接近中との情報もあり、気配を消し急いで撤退した。
この戦争参戦は想定以上の大成功である。
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