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学生達の野外活動10(アンデットの軍勢との撤退戦)
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「GGGRRRRUUOOOOOOO
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
イフリートの地獄の業火は、こちらに向かって突撃してくる騎馬隊に直撃し半数以上を灰に変えた。
「まだまだぁぁぁ!!イフリート!!連続で敵本陣に地獄の業火!」
自分のMPが空になるかつ、生き残った騎馬隊が俺に突撃するのを承知で、密集している約2500体がいる本陣に向け、イフリートを連続召喚する。
イフリートの地獄の業火を一度見た敵は、二度同じ手を食らわないよう対策を立て、密集しない陣形となる。密集しない陣形の相手にイフリートを召喚しても殲滅できる敵も少なく、効果は薄い。つまり、使いどころは密集している今が一番なのだ。
その刹那、イフリートが出現し、再度攻撃を行う。
「GGGRRRRUUOOOOOOO
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
直後、脳内に機械音が流れる。
「経験値280,922獲得しました。LV.22となりました。」
「HPMP超回復LV.MAX」となりました。
未だ嘗てないほどの、すまさじい経験値が手に入る。進化レベルには達しなかったが、ステータス面では、大きく上昇した。
鑑定するMPが残っておらず、敵を何体削れたのか不明だが、この莫大な経験値だ、とりあえず最初の先制攻撃は成功したと思ってよいだろう。次は召喚直後の隙をつき突撃してくる騎馬隊の対処である。俺は少しでもダメージを抑えるため防御の姿勢をとり、ランスを構えた突撃してくる騎馬隊の直撃に耐える。遠方からユリルが回復魔法をかけ続けてくれるが、それを上回るダメージによってHPが減り続ける・・・。片腕をもっていかれ、目は潰され口からは血が溢れ満身創痍になる中、無限に近いと思われるような時間を耐え続ける・・・。
「・・・ぐはっ・・・よ・・し・・・うう、おおおおっっインフェルノ!!」
イフリートを二度使いMPが一度空となった後、騎馬隊の突撃中に自動回復スキルHPMP超回復LV.MAXで溜めたMPすべてを使い、騎馬隊の中を一点突破する。
「破滅の斧」を装備したレッズと、氷系最上級魔法「ブリニクル」を連発するユリルが、敵騎馬隊を倒しながら俺を回収し、戦線を離脱した。
泣きながらユリルが俺に語り掛ける。
「ご主人様、さすがに今回は度が過ぎております・・・。私の蘇生魔法も一度も使ったこともなく成功するかどうかも不明なのです・・うぅぅ・・本当に死んだかと思いました」
「すまんな・・みんな生きるためにはこれしかなかった。もう俺はしばらく立てない状態だしばらくお世話になるぞ・・・。」
俺はユリルに背負われながら、戦闘の勝率を上げる方法について考える。
今のままでは確実に全滅である・・・。勝つ可能性があるとしたら、次の三つのうちどれかが成功する必要がある。
1. 俺かユリルのAランクへの進化
2.「勇者の卵」、「聖女の卵」の覚醒
3. 敵の戦術の要「リッチキング」の撃破
1.はそのままであり、Aランクの強力なステータスによって数の優位をなくし敵を蹴散らして勝利を収めることである。
2.については両者が覚醒すれば戦力の増強は計り知れない、Bランク5人であれば戦略次第では何とかなるだろう。
3.についてであるが、最初鑑定した際、リッチキングのスキルに特殊なものがあった。「気配察知LV.MAX」
「下級アンデッド再生LV.MAX」である。リッチキング自体はステータスも低く単独であればCランクの学生達でも倒せるくらいであるが、「下級アンデッド再生LV.MAX」は自分のMPが続く限り、ランクD以下のアンデッドが破壊されても再生し続けるというものである。再生されたアンデッドでも経験値がはいるのが唯一の救いであるが、今後、再生スキルを使い俺たちを削ってくるだろう…。
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
イフリートの地獄の業火は、こちらに向かって突撃してくる騎馬隊に直撃し半数以上を灰に変えた。
「まだまだぁぁぁ!!イフリート!!連続で敵本陣に地獄の業火!」
自分のMPが空になるかつ、生き残った騎馬隊が俺に突撃するのを承知で、密集している約2500体がいる本陣に向け、イフリートを連続召喚する。
イフリートの地獄の業火を一度見た敵は、二度同じ手を食らわないよう対策を立て、密集しない陣形となる。密集しない陣形の相手にイフリートを召喚しても殲滅できる敵も少なく、効果は薄い。つまり、使いどころは密集している今が一番なのだ。
その刹那、イフリートが出現し、再度攻撃を行う。
「GGGRRRRUUOOOOOOO
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
直後、脳内に機械音が流れる。
「経験値280,922獲得しました。LV.22となりました。」
「HPMP超回復LV.MAX」となりました。
未だ嘗てないほどの、すまさじい経験値が手に入る。進化レベルには達しなかったが、ステータス面では、大きく上昇した。
鑑定するMPが残っておらず、敵を何体削れたのか不明だが、この莫大な経験値だ、とりあえず最初の先制攻撃は成功したと思ってよいだろう。次は召喚直後の隙をつき突撃してくる騎馬隊の対処である。俺は少しでもダメージを抑えるため防御の姿勢をとり、ランスを構えた突撃してくる騎馬隊の直撃に耐える。遠方からユリルが回復魔法をかけ続けてくれるが、それを上回るダメージによってHPが減り続ける・・・。片腕をもっていかれ、目は潰され口からは血が溢れ満身創痍になる中、無限に近いと思われるような時間を耐え続ける・・・。
「・・・ぐはっ・・・よ・・し・・・うう、おおおおっっインフェルノ!!」
イフリートを二度使いMPが一度空となった後、騎馬隊の突撃中に自動回復スキルHPMP超回復LV.MAXで溜めたMPすべてを使い、騎馬隊の中を一点突破する。
「破滅の斧」を装備したレッズと、氷系最上級魔法「ブリニクル」を連発するユリルが、敵騎馬隊を倒しながら俺を回収し、戦線を離脱した。
泣きながらユリルが俺に語り掛ける。
「ご主人様、さすがに今回は度が過ぎております・・・。私の蘇生魔法も一度も使ったこともなく成功するかどうかも不明なのです・・うぅぅ・・本当に死んだかと思いました」
「すまんな・・みんな生きるためにはこれしかなかった。もう俺はしばらく立てない状態だしばらくお世話になるぞ・・・。」
俺はユリルに背負われながら、戦闘の勝率を上げる方法について考える。
今のままでは確実に全滅である・・・。勝つ可能性があるとしたら、次の三つのうちどれかが成功する必要がある。
1. 俺かユリルのAランクへの進化
2.「勇者の卵」、「聖女の卵」の覚醒
3. 敵の戦術の要「リッチキング」の撃破
1.はそのままであり、Aランクの強力なステータスによって数の優位をなくし敵を蹴散らして勝利を収めることである。
2.については両者が覚醒すれば戦力の増強は計り知れない、Bランク5人であれば戦略次第では何とかなるだろう。
3.についてであるが、最初鑑定した際、リッチキングのスキルに特殊なものがあった。「気配察知LV.MAX」
「下級アンデッド再生LV.MAX」である。リッチキング自体はステータスも低く単独であればCランクの学生達でも倒せるくらいであるが、「下級アンデッド再生LV.MAX」は自分のMPが続く限り、ランクD以下のアンデッドが破壊されても再生し続けるというものである。再生されたアンデッドでも経験値がはいるのが唯一の救いであるが、今後、再生スキルを使い俺たちを削ってくるだろう…。
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