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オークの軍勢との最終戦2
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メグたちのもとへ急いで行くと、前衛をレッズ、後衛をメグという布陣で劣勢ながらもまだ戦闘は継続していた。戦闘と言っても基本応戦しながら逃げるだけなのだが、圧倒的な力の差があるなかで、長い時間足止めを行っているというのは奇跡に近い。
そして後衛のメグに目立った傷はないが、前衛のレッズは血まみれで立っているのがやっとの状態だ。
このまま二人を犠牲にして、敵ごとイフリートで灰に変えることもできるが、それは人としてやってはいけないことだろう。人じゃなくてヴァンパイアだけど。
それはさておき二人とも無事でよかった。まず厄介なオーク近衛兵を屠るとするか・・・
死角からオーク近衛兵に向けて炎系上級魔法「インフェルノ」を放ち火だるまにする。
「ぐおおおおおおおおおおおお」と叫びながら暴れまわっている。
「さすがにタフだな・・・、二度目はどうかな?焼き尽くせインフェルノ!!」
もう一度、炎系上級魔法インフェルノを放ち確実にオーク近衛兵の生命を刈り取る。
そして俺は指示を出す
「メグ、レッズ!雑魚は任せるぞ!!俺はオーク将軍を殺る!」
インフェルノで攻撃した後、オーク将軍に妖刀村雨で斬りかかるが、何合、何十合打ちあっても俺の苛烈な攻めを全て 捌き斬り、ほとんどダメージを与えられなかった。そして所々でカウンターされ少なくないダメージが俺の身体に蓄積されている。
「ちっ、さすがに俺よりランク上位なだけあるな・・・、それならこれはどうだ?魔豪格闘流奥義LV.MAX!」
鉄槌!!掌底!!平拳!!刀峰!!弧拳!!猿臂!!左下段前蹴り!!鉄槌・・・
おいおいマジかよ、全部ガードされている。一回でも当たればそのままコンボできるが、すべて防御されている・・・・さすがに勝てないか。
そこでレッズの大声が聞こえる
「大将!雑魚は全員倒しましたぜ!」
レッズの報告を聞いた後、メグとレッズの位置を確認する。
よし!これなら召喚できる!
距離をとりオーク将軍に語りかける
「オーク将軍よ、ここまでだ。そちらの作戦はどれも優れたものであり、最初に不意打ちでイフリートを使い戦力を削れたこと、また内乱が起こってなかったら負けているのはこちらだった、貴殿に敬意を表する。」
召喚スキル発動「いでよ地獄の住人イフリート、オーク将軍を攻撃しろ。
「GGGRRRRUUOOOOOOO
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
☆
これで終わったか?いや、経験値取得の脳内アナウンスがない。
レッズに指示し、オーク将軍の死体があるとされる場所に直行させる。
その間、メグの回復魔法と自分の自動回復スキルで回復を行う。
レッズから報告がある。
「大将!こいつは虫の息ですぜ?とどめをさしますか?」
その報告を聞き俺も現場に直行する。
イフリートからの攻撃を受けた際、あらかじめ作っておいた、深い塹壕に身を隠し、命だけは助かったようだ。だが、放っておいても死ぬほどの重症・・・・さてどうるか。
「メグ、こいつに回復魔法をかけてやれ!」
メグとレッズは驚愕した顔で俺の顔を見る。
「オークに回復魔法はかけたくありません!」
「そうですぜ大将、そもそもオークに慈悲をあげる奴なんて生まれてこのかた見たことはありませんぜ。」
メグとレッズによる反対意見を押し切り、回復魔法をオーク将軍に唱えさせる。
渋々ながら回復魔法を唱えた結果、喋れるまで回復した。
「おい、オーク将軍よ。聞こえるか?こちらの質問にすべて答えるならとどめは刺さず、生かして返してやる。どうだ?答えるか?」
オーク将軍は目を閉じ、静かに回答する。
「よかろう・・・・、それで死なずにすむなら質問に答えるくらい安いもんだ。何が知りたい?」
交渉成立だ・・・メグとレッズを会話が聞こえないような位置まで離れることを指示して、オーク将軍に問いかける。ずっと違和感があったことについて最初に問う。
「まず、お前は転生者か?」
オーク将軍が閉じていた目を大きく開き、俺を見つめる。
そして後衛のメグに目立った傷はないが、前衛のレッズは血まみれで立っているのがやっとの状態だ。
このまま二人を犠牲にして、敵ごとイフリートで灰に変えることもできるが、それは人としてやってはいけないことだろう。人じゃなくてヴァンパイアだけど。
それはさておき二人とも無事でよかった。まず厄介なオーク近衛兵を屠るとするか・・・
死角からオーク近衛兵に向けて炎系上級魔法「インフェルノ」を放ち火だるまにする。
「ぐおおおおおおおおおおおお」と叫びながら暴れまわっている。
「さすがにタフだな・・・、二度目はどうかな?焼き尽くせインフェルノ!!」
もう一度、炎系上級魔法インフェルノを放ち確実にオーク近衛兵の生命を刈り取る。
そして俺は指示を出す
「メグ、レッズ!雑魚は任せるぞ!!俺はオーク将軍を殺る!」
インフェルノで攻撃した後、オーク将軍に妖刀村雨で斬りかかるが、何合、何十合打ちあっても俺の苛烈な攻めを全て 捌き斬り、ほとんどダメージを与えられなかった。そして所々でカウンターされ少なくないダメージが俺の身体に蓄積されている。
「ちっ、さすがに俺よりランク上位なだけあるな・・・、それならこれはどうだ?魔豪格闘流奥義LV.MAX!」
鉄槌!!掌底!!平拳!!刀峰!!弧拳!!猿臂!!左下段前蹴り!!鉄槌・・・
おいおいマジかよ、全部ガードされている。一回でも当たればそのままコンボできるが、すべて防御されている・・・・さすがに勝てないか。
そこでレッズの大声が聞こえる
「大将!雑魚は全員倒しましたぜ!」
レッズの報告を聞いた後、メグとレッズの位置を確認する。
よし!これなら召喚できる!
距離をとりオーク将軍に語りかける
「オーク将軍よ、ここまでだ。そちらの作戦はどれも優れたものであり、最初に不意打ちでイフリートを使い戦力を削れたこと、また内乱が起こってなかったら負けているのはこちらだった、貴殿に敬意を表する。」
召喚スキル発動「いでよ地獄の住人イフリート、オーク将軍を攻撃しろ。
「GGGRRRRUUOOOOOOO
Hellfire Flame!!(地獄の業火)」
目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる
☆
これで終わったか?いや、経験値取得の脳内アナウンスがない。
レッズに指示し、オーク将軍の死体があるとされる場所に直行させる。
その間、メグの回復魔法と自分の自動回復スキルで回復を行う。
レッズから報告がある。
「大将!こいつは虫の息ですぜ?とどめをさしますか?」
その報告を聞き俺も現場に直行する。
イフリートからの攻撃を受けた際、あらかじめ作っておいた、深い塹壕に身を隠し、命だけは助かったようだ。だが、放っておいても死ぬほどの重症・・・・さてどうるか。
「メグ、こいつに回復魔法をかけてやれ!」
メグとレッズは驚愕した顔で俺の顔を見る。
「オークに回復魔法はかけたくありません!」
「そうですぜ大将、そもそもオークに慈悲をあげる奴なんて生まれてこのかた見たことはありませんぜ。」
メグとレッズによる反対意見を押し切り、回復魔法をオーク将軍に唱えさせる。
渋々ながら回復魔法を唱えた結果、喋れるまで回復した。
「おい、オーク将軍よ。聞こえるか?こちらの質問にすべて答えるならとどめは刺さず、生かして返してやる。どうだ?答えるか?」
オーク将軍は目を閉じ、静かに回答する。
「よかろう・・・・、それで死なずにすむなら質問に答えるくらい安いもんだ。何が知りたい?」
交渉成立だ・・・メグとレッズを会話が聞こえないような位置まで離れることを指示して、オーク将軍に問いかける。ずっと違和感があったことについて最初に問う。
「まず、お前は転生者か?」
オーク将軍が閉じていた目を大きく開き、俺を見つめる。
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