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第十七話 アドバイス
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「なあに、あれ? これみよがしに指輪なんてしてきちゃってさあ!」
「五寸釘には藁人形がお似合いよねぇ」
週末休み明けの総務課は、またもやサトの陰口で盛り上がっていた。
「……今度は指輪かあ……平戸隊長、ほんとに気合入ってるなあ」
チカは誰にも聞かれないように、一人呟く。
レンとサトが婚約したことを知らない者は、もう社内にはほとんどいない。
サトに対する陰口は収まるところを知らなかったが、やっかみによる暴力沙汰などは起こらなかった。
「やっぱり事務方じゃなくて現場仕事だからよね、きっと。ああ、良かった」
もしサトがチカと同じ事務職だったなら、もっと執拗な嫌がらせを受けていただろう。
サトは外部の現場警備が主な仕事である、第三騎馬隊所属だ。
海外から輸入された雑貨を一時的に預かる倉庫会社、シノ物流会社の倉庫警備がサトの持ち場だった。
既に長年担当しているだけあって、シノ物流で働く人々との信頼関係も厚い。
「先週は見た目改革、今週は指輪か……シノ物流でも話題になっていそうだなあ」
手にした書類をファイリングしながら、チカは警備中であろうサトに思いを馳せた。
※※※※※
「あれ、サトちゃん。それって、もしかして婚約指輪ってやつ?」
突然背後から声をかけられ、サトはびくりと体を震わせた。
「……相田さんって、こんなところまで気にする人だったんだね」
サトは嫌そうに眉根を寄せ、反射的に左手を引っ込めた。
声の主を振り返ると、逞しい体つきのオッサンがニヤニヤと笑ってサトを見ている。
「なんだよ、照れなくていいって。堂々と見せびらかしなよ! いやあ、先週からなんだかキレイになっちゃってオカシイって思ってたけどさ! そうならそうと言ってくれりゃあいいのに! おめでとさん!」
「いや、どうせ一ヶ月後にはこの指輪、外してるから別にめでたくもなんともないんだ」
「ん? それは、婚約指輪を外して結婚指輪を嵌めるってことか?」
相田はキョトンとして首を傾げた。
「いや、そうじゃなくて……」
「ああ、わかった! なんだ、そういうことか!」
(ん? 相田さん、なにがわかったんだ?)
「結婚を迷うような男とはさ、早めに縁を切った方がいいぜ! むしろ籍を入れる前に合わないってわかって良かったじゃねぇか! ガハハハ!」
「え……あ、うん、まあそうだよね。ハハハ」
「俺ぁ、バツイチだからな。そこら辺のことはよぉくわかる」
うんうんと頷きながら、相田は胸を張った。
「相田さんの場合は奥さんに内緒で借金重ねたのが原因だろ? 胸張るところかよ」
サトは思わず笑ってしまう。
相田はサトがシノ物流の警備をし始めた時からの顔見知りで、知り合ってから九年になる。
「あれ? 俺、サトちゃんにそんな話したっけ?」
相田はすっとぼけ顔で宙を見つめた。
「聞いたよ、この耳でしっかりとね。私がここに配属されたばかりの頃、こっちから聞いてもいないのにペラペラ喋ってきたじゃんか。あんな込み入った話、忘れたくても忘れられないっつぅの」
「いやあ、そんな大昔のことなんか忘れたわあ」
相田は六十歳を過ぎた立派なオッサンだが、見た目は五十代中頃に見える。
「私の場合はさ、まあ、詳しくは言えないけど色々あるんだよ。とにかく、こんな指輪してるのもあと一ヶ月位だ」
「あ、そう……なぁんだ、つまんねぇなあ……相手に浮気でもされたか?」
「……いや、そうじゃない」
「浮気する男はなぁ、一度許しても何度もするぜ」
「いや、だから、そうじゃないってば」
一方的に喋る相田に、サトはため息を吐いた。
「まあ、子供は可愛いけどな……俺も別れた女房には未練なんかこれっぽっちもないけど、子供らに会えなくなったら人生真っ暗闇だぜ」
「……未練、ないの?」
「ない。むしろスッキリしてるぜ!」
清々しい空気を醸し出す相田に、サトは微かに眉根を寄せた。
「そうは言うけどさ、独り身って寂しくない?」
「ぜんっぜん大丈夫! だって寂しくなったら、仕事仲間の連中と飲みに行ったり、娘達に会いに行ったりすればいいじゃん? きっと向こうも、俺なんかいなくてせいせいしてると思うね!」
「ふぅん……夫婦って、そんなもんかね……」
ふぅ、とサトは小さくため息を吐く。
「まあ、あくまで俺の場合は、だ。夫婦の形なんか百組ありゃ百あるだろ。まあ、俺からサトちゃんにアドバイスするとしたら、アレだ! 嘘は墓場まで持って行けってやつ! あーあ、俺も借金のこと黙っときゃ今頃……」
「なんだよ相田さん、やっぱり奥さんに未練あるんじゃんか」
サトは思わず笑ってしまう。
(……嘘は墓場まで、か……擬装結婚自体が詐欺だからな)
サトの曖昧な笑顔の裏では、後ろ暗いなにかがゆったりと首をもたげていたのだった。
※※※※※
「相田さんの話なんか、ハイハイって頷いて聞いときゃいいのよ!」
一人の五十代後半と思しきオバちゃんが、手をヒラヒラさせながらカラカラと笑った。
「それにしてもいい指輪ねぇ……キレイ……いいなぁ、幸せ絶頂期だわね!」
「あ……いや、そうでもないんですよ……多分一ヶ月後には外してますから」
「え? なんで?」
オバちゃんは怪訝そうな表情を浮かべた。
「彼氏が浮気でもしたの?」
「……いえ、そうじゃないです」
(相田さんといい太田さんといい、やっぱり真っ先に浮気かと思うんだな)
「あら、違うの? あのね、浮気と借金と暴力は絶対ダメよ!」
うんうんと頷きオバちゃんはきらりと眼鏡の縁を光らせた。
「で? なんでなの?」
「いや、まあ、その……詳しくは言えないんですけど……太田さんのところは夫婦円満そうでいいですね! うらやましいですよ」
太田というこのオバちゃんとサトとの付き合いは五年程だった。
旦那と一緒にこの映画を観に行っただの、この場所にお出かけしただのといった話を、サトは太田のオバちゃんからしょっちゅう聞いていた。
「まあ、うちは娘も息子ももう大きくて、一緒に出歩く歳じゃないしね。家にいたってつまんないから、じゃあどっか行く? みたいな感じよ。いつも」
「……夫婦円満の秘訣みたいなものって、なにかありますか?」
(これ以上つっこまれても面倒だから、話ずらしておこうっと)
「うーん、そうねぇ……まあ、私と旦那って、趣味や考え方がけっこう違ったりするんだけどね、洗濯物の干し方とかさ! でも、それを否定しないこと! 私も旦那から靴下のたたみ方とか否定されたらムッとなるから、私も旦那のあれやこれを否定しない。食い違った時は、あぁそんな考え方もあるんだなぁ、位に考える」
「おお、なるほど……」
「だからサトちゃんも彼氏さんのこと、多少の事は笑って許してあげるのよ!」
(いや、こっちはその前段階で崩壊してますけど)
「はあ、まあ、そうですね……ありがとうございます、参考にしますね!」
「おっと、仕事に戻らなきゃ! じゃ、またねサトちゃん!」
太田のオバちゃんはにこにこ笑顔で立ち去った。
「まあなんにせよ、関心もってもらえて嬉しいような迷惑なような……」
相田のオッサンも太田オバちゃんも、半分親切心、半分野次馬根性が入っていることをサトは気づいている。だがなにより、二人に嘘をついていることがサトにはなにより辛かった。
「ほんとに、早く契約が終わればいいのに!」
サトは罪のない薬指の指輪を、そっと睨みつけたのだった。
「五寸釘には藁人形がお似合いよねぇ」
週末休み明けの総務課は、またもやサトの陰口で盛り上がっていた。
「……今度は指輪かあ……平戸隊長、ほんとに気合入ってるなあ」
チカは誰にも聞かれないように、一人呟く。
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サトに対する陰口は収まるところを知らなかったが、やっかみによる暴力沙汰などは起こらなかった。
「やっぱり事務方じゃなくて現場仕事だからよね、きっと。ああ、良かった」
もしサトがチカと同じ事務職だったなら、もっと執拗な嫌がらせを受けていただろう。
サトは外部の現場警備が主な仕事である、第三騎馬隊所属だ。
海外から輸入された雑貨を一時的に預かる倉庫会社、シノ物流会社の倉庫警備がサトの持ち場だった。
既に長年担当しているだけあって、シノ物流で働く人々との信頼関係も厚い。
「先週は見た目改革、今週は指輪か……シノ物流でも話題になっていそうだなあ」
手にした書類をファイリングしながら、チカは警備中であろうサトに思いを馳せた。
※※※※※
「あれ、サトちゃん。それって、もしかして婚約指輪ってやつ?」
突然背後から声をかけられ、サトはびくりと体を震わせた。
「……相田さんって、こんなところまで気にする人だったんだね」
サトは嫌そうに眉根を寄せ、反射的に左手を引っ込めた。
声の主を振り返ると、逞しい体つきのオッサンがニヤニヤと笑ってサトを見ている。
「なんだよ、照れなくていいって。堂々と見せびらかしなよ! いやあ、先週からなんだかキレイになっちゃってオカシイって思ってたけどさ! そうならそうと言ってくれりゃあいいのに! おめでとさん!」
「いや、どうせ一ヶ月後にはこの指輪、外してるから別にめでたくもなんともないんだ」
「ん? それは、婚約指輪を外して結婚指輪を嵌めるってことか?」
相田はキョトンとして首を傾げた。
「いや、そうじゃなくて……」
「ああ、わかった! なんだ、そういうことか!」
(ん? 相田さん、なにがわかったんだ?)
「結婚を迷うような男とはさ、早めに縁を切った方がいいぜ! むしろ籍を入れる前に合わないってわかって良かったじゃねぇか! ガハハハ!」
「え……あ、うん、まあそうだよね。ハハハ」
「俺ぁ、バツイチだからな。そこら辺のことはよぉくわかる」
うんうんと頷きながら、相田は胸を張った。
「相田さんの場合は奥さんに内緒で借金重ねたのが原因だろ? 胸張るところかよ」
サトは思わず笑ってしまう。
相田はサトがシノ物流の警備をし始めた時からの顔見知りで、知り合ってから九年になる。
「あれ? 俺、サトちゃんにそんな話したっけ?」
相田はすっとぼけ顔で宙を見つめた。
「聞いたよ、この耳でしっかりとね。私がここに配属されたばかりの頃、こっちから聞いてもいないのにペラペラ喋ってきたじゃんか。あんな込み入った話、忘れたくても忘れられないっつぅの」
「いやあ、そんな大昔のことなんか忘れたわあ」
相田は六十歳を過ぎた立派なオッサンだが、見た目は五十代中頃に見える。
「私の場合はさ、まあ、詳しくは言えないけど色々あるんだよ。とにかく、こんな指輪してるのもあと一ヶ月位だ」
「あ、そう……なぁんだ、つまんねぇなあ……相手に浮気でもされたか?」
「……いや、そうじゃない」
「浮気する男はなぁ、一度許しても何度もするぜ」
「いや、だから、そうじゃないってば」
一方的に喋る相田に、サトはため息を吐いた。
「まあ、子供は可愛いけどな……俺も別れた女房には未練なんかこれっぽっちもないけど、子供らに会えなくなったら人生真っ暗闇だぜ」
「……未練、ないの?」
「ない。むしろスッキリしてるぜ!」
清々しい空気を醸し出す相田に、サトは微かに眉根を寄せた。
「そうは言うけどさ、独り身って寂しくない?」
「ぜんっぜん大丈夫! だって寂しくなったら、仕事仲間の連中と飲みに行ったり、娘達に会いに行ったりすればいいじゃん? きっと向こうも、俺なんかいなくてせいせいしてると思うね!」
「ふぅん……夫婦って、そんなもんかね……」
ふぅ、とサトは小さくため息を吐く。
「まあ、あくまで俺の場合は、だ。夫婦の形なんか百組ありゃ百あるだろ。まあ、俺からサトちゃんにアドバイスするとしたら、アレだ! 嘘は墓場まで持って行けってやつ! あーあ、俺も借金のこと黙っときゃ今頃……」
「なんだよ相田さん、やっぱり奥さんに未練あるんじゃんか」
サトは思わず笑ってしまう。
(……嘘は墓場まで、か……擬装結婚自体が詐欺だからな)
サトの曖昧な笑顔の裏では、後ろ暗いなにかがゆったりと首をもたげていたのだった。
※※※※※
「相田さんの話なんか、ハイハイって頷いて聞いときゃいいのよ!」
一人の五十代後半と思しきオバちゃんが、手をヒラヒラさせながらカラカラと笑った。
「それにしてもいい指輪ねぇ……キレイ……いいなぁ、幸せ絶頂期だわね!」
「あ……いや、そうでもないんですよ……多分一ヶ月後には外してますから」
「え? なんで?」
オバちゃんは怪訝そうな表情を浮かべた。
「彼氏が浮気でもしたの?」
「……いえ、そうじゃないです」
(相田さんといい太田さんといい、やっぱり真っ先に浮気かと思うんだな)
「あら、違うの? あのね、浮気と借金と暴力は絶対ダメよ!」
うんうんと頷きオバちゃんはきらりと眼鏡の縁を光らせた。
「で? なんでなの?」
「いや、まあ、その……詳しくは言えないんですけど……太田さんのところは夫婦円満そうでいいですね! うらやましいですよ」
太田というこのオバちゃんとサトとの付き合いは五年程だった。
旦那と一緒にこの映画を観に行っただの、この場所にお出かけしただのといった話を、サトは太田のオバちゃんからしょっちゅう聞いていた。
「まあ、うちは娘も息子ももう大きくて、一緒に出歩く歳じゃないしね。家にいたってつまんないから、じゃあどっか行く? みたいな感じよ。いつも」
「……夫婦円満の秘訣みたいなものって、なにかありますか?」
(これ以上つっこまれても面倒だから、話ずらしておこうっと)
「うーん、そうねぇ……まあ、私と旦那って、趣味や考え方がけっこう違ったりするんだけどね、洗濯物の干し方とかさ! でも、それを否定しないこと! 私も旦那から靴下のたたみ方とか否定されたらムッとなるから、私も旦那のあれやこれを否定しない。食い違った時は、あぁそんな考え方もあるんだなぁ、位に考える」
「おお、なるほど……」
「だからサトちゃんも彼氏さんのこと、多少の事は笑って許してあげるのよ!」
(いや、こっちはその前段階で崩壊してますけど)
「はあ、まあ、そうですね……ありがとうございます、参考にしますね!」
「おっと、仕事に戻らなきゃ! じゃ、またねサトちゃん!」
太田のオバちゃんはにこにこ笑顔で立ち去った。
「まあなんにせよ、関心もってもらえて嬉しいような迷惑なような……」
相田のオッサンも太田オバちゃんも、半分親切心、半分野次馬根性が入っていることをサトは気づいている。だがなにより、二人に嘘をついていることがサトにはなにより辛かった。
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