49 / 53
第二章 汐里と亮太
第19話 汐里 民宿と駅までの車内
しおりを挟む
私は見慣れない暗い天井を見つめている。
初めて泊まる民宿の部屋。
しんとした夜の空気の匂いも、私の知らないものだ。
ぱりっとしている真新しいシーツの感触に、少しずっしりとした掛け布団。
何度も寝返りを打ちながら、考える。
私は、虫に乗っ取られた亮太を取り戻したくてここに来た。
私の知らない亮太の過去を知ることができたら、これだ! というような名案が浮かぶんじゃないかと思って。
でも、今のところそれは浮かんでこない。
ただただ、石田家の傷だらけの歴史に心が乱れるばかりだ。
特に気になったのは龍彦さん……亮太のお父さんだ。
『っとに、亮一じゃなくて、あいつが死ねば良かったんだ!』
あの亮太に対する暴言は、到底許せるものじゃない。
だけど裏を返せば、お父さんは亮一さんの命を自分の手で奪ってしまったことを、ものすごく後悔しているということだ。
「運命って、残酷だよな……」
私がもしお父さんの立場だったら……
それを少しだけ考えてみたけれど、あまりにぞっとして私はすぐに思考を止めた。
私はもう一度寝返りをうつ。
目の前の現実を受け入れられず、どうしようもなく苦しい……それでも、生きていかなきゃならない。
亮太のおじいさんは気丈に生きてきたように見えたけれど、心中はかなり辛かっただろうと思う。
辛すぎて、今もお酒に逃げているお父さん。
辛くても、逃げずに亮太を育ててくれたおじいさん。
二人の違いはなんだろう?
元々の気の強さ? それとも亡くなった二人への思いの深さ?
『その光がどんなに愛おしく、眩しいほど光り輝くものだったか……君に想像できるかね? 奪うなら、最初から与えなければ良かったものを!』
あの日、虫が私に言った言葉を思いだす。
「光……か……」
亮太のお父さんやおじいさんにとって、亮子さんと亮一さんは光だったはずだ。
そして亮太にとっては……私が光だったらしい。
亮太は生まれた時にお母さんを失い、6歳でお兄さんを失った……そして、今回は私……
胸がぎゅっとなる。
ごめんを、何回言っても言い足りない。
どうしたらいいんだろう……どうしたら、亮太は戻ってくる? 私が土下座して謝ったら、戻ってきてくれるかな……
「いや、無理か……私が謝ったくらいじゃ、亮太は戻ってこないような気がする」
はあ、と重いため息を吐きつつ、暗いオレンジ色を放つ天井の豆電球を見る。
光をなくして、人生投げたくなって殻に閉じこもっている。
よく考えてみると、今の亮太と龍彦さんは似たような状態なのかもしれない。
だとすると、悲しみに飲み込まれても我を忘れなかったおじいさんに、その理由を聞いてみたらどうだろう? それがヒントになるかもしれない。
私は、無理やりぎゅっと瞼を閉じて、そうなることを願った。
「私が現実から逃げなかった理由かい?」
翌日の昼過ぎ、亮太のおじいさんは車で私を駅まで送ってくれた。
その道中で、私は昨夜考えていた問をぶつけてみたのだ。
「そうだね……理由は2つかな……妻を支える為と亮一を立派に育てたかったから……妻は、あまり気が強くなくてね。たまに帰ってきていた龍彦が暴れるたびに怯えていたから、私が守ってやらなきゃならなかったんだ」
「そうですか……会ってみたかったです、おばあさんとも」
もうおばあさんが亡くなっていること、亮太が聞いたら落ち込むだろうな……まあ、亮太が引っ越した先を知らせていなかったから、こうなってしまったんだけど……
「妻は病気でね……気づいた時には手遅れで、あっという間だったよ」
「そうだったんですか……きっと、亮太のこと……気がかりでしたよね」
「まあね……でも、何も知らせがないのはきっと生きてる証拠だからと言っていたし、趣味も始めてそれなりに楽しそうに生きていたよ、彼女は」
私は、おじいさんの言葉に少しホッとしていた。
そして、感じたことを整理してみる。
おじいさんは、目の前の大切な人をこれ以上苦しめない為に……守る為に強く生きざるをえなかったんだ。
私をどうしても守りたいと思わせれば、亮太はこっちに戻ってくるだろうか?
ふと、私はもう一つの聞きたいことを思い出した。
「あの……亮一さんの母子手帳のこと、知っていますか? ビリビリに破かれたものなんですが」
「亮一の母子手帳……」
おじいさんはしばらく黙り込んでから、口を開いた。
「あぁ、思い出した……亮一が亡くなってから、妻は時折亮一の思い出を手にしては泣いていて……たまたまそれを見てしまった龍彦が逆上して、亮一の母子手帳を破いてゴミ箱に捨ててしまったんだ。龍彦がいなくなった後、亮太はそれを黙々と拾い集めて、テープを貼って直していた……佐川さん、どうして亮一の母子手帳のことを知っているんだい?」
私はその光景を想像して、いたたまれない気持ちのまま、おじいさんの問に答えた。
「亮太の部屋の隅に、亮太と亮一さんの母子手帳が一緒に保管されていたんです。まるで……」
そう。まるで、誰の目にも触れさせたくない宝物のように。
「宝物を隠しているように、置いてありました」
信号が青に変わって、車が動き出す。
「思い出したくない過去を、しまっておきたかったからかもしれないよ」
ぽつりと零れた亮太のおじいさんの声は、心なしか少し沈んだもののように聞こえた。
亮太とおじいさんを合わせたい。
それに、龍彦さん……亮太のお父さんにも。
なぜか、あのままでいて欲しくなかった。
ずっと死の淵をのぞき込んでいるような日々から、抜け出して欲しい。そう思った。
昨日から一日が経った今の私の胸に残っているのは、胸が押し潰されそうなほどの寂しさだった。
私に、なにができるだろう。
いや、その前に亮太だ……亮太を取り戻す方法は、まだ思い浮かばない。どうしよう……
私の胸の内のどこかから、焦りが少しずつ湧き出てくる。
「さあ、駅に着いたよ……本当に、遠いところをわざわざ来てくれてありがとう」
私は昨日のうちに、亮太のおじいさんに亮太のアパートの住所を伝えていた。亮太のおじいさんと私は、連絡先も交換してある。
「本当にお世話になりました……必ず、また来ます。今度は、亮太と一緒に」
私は車外に見送りに出てくれたおじいさんに、そう誓った。
「うん……でもねぇ……一番は亮太が幸せに生きていってくれることなんだよ……君のように可愛らしくて強い人が、亮太を傍で支えてくれたなら、それだけでもう十分なんだ」
私は不意に泣きそうになった。
生きているだけでいい。もう誰も、失いたくない。
大切な人を何度もなくしたおじいさんの、重たい言葉がずしりと胸に落ちてくる。
私は前を向いて歩きながら、何度もそれを噛み締めたのだった。
初めて泊まる民宿の部屋。
しんとした夜の空気の匂いも、私の知らないものだ。
ぱりっとしている真新しいシーツの感触に、少しずっしりとした掛け布団。
何度も寝返りを打ちながら、考える。
私は、虫に乗っ取られた亮太を取り戻したくてここに来た。
私の知らない亮太の過去を知ることができたら、これだ! というような名案が浮かぶんじゃないかと思って。
でも、今のところそれは浮かんでこない。
ただただ、石田家の傷だらけの歴史に心が乱れるばかりだ。
特に気になったのは龍彦さん……亮太のお父さんだ。
『っとに、亮一じゃなくて、あいつが死ねば良かったんだ!』
あの亮太に対する暴言は、到底許せるものじゃない。
だけど裏を返せば、お父さんは亮一さんの命を自分の手で奪ってしまったことを、ものすごく後悔しているということだ。
「運命って、残酷だよな……」
私がもしお父さんの立場だったら……
それを少しだけ考えてみたけれど、あまりにぞっとして私はすぐに思考を止めた。
私はもう一度寝返りをうつ。
目の前の現実を受け入れられず、どうしようもなく苦しい……それでも、生きていかなきゃならない。
亮太のおじいさんは気丈に生きてきたように見えたけれど、心中はかなり辛かっただろうと思う。
辛すぎて、今もお酒に逃げているお父さん。
辛くても、逃げずに亮太を育ててくれたおじいさん。
二人の違いはなんだろう?
元々の気の強さ? それとも亡くなった二人への思いの深さ?
『その光がどんなに愛おしく、眩しいほど光り輝くものだったか……君に想像できるかね? 奪うなら、最初から与えなければ良かったものを!』
あの日、虫が私に言った言葉を思いだす。
「光……か……」
亮太のお父さんやおじいさんにとって、亮子さんと亮一さんは光だったはずだ。
そして亮太にとっては……私が光だったらしい。
亮太は生まれた時にお母さんを失い、6歳でお兄さんを失った……そして、今回は私……
胸がぎゅっとなる。
ごめんを、何回言っても言い足りない。
どうしたらいいんだろう……どうしたら、亮太は戻ってくる? 私が土下座して謝ったら、戻ってきてくれるかな……
「いや、無理か……私が謝ったくらいじゃ、亮太は戻ってこないような気がする」
はあ、と重いため息を吐きつつ、暗いオレンジ色を放つ天井の豆電球を見る。
光をなくして、人生投げたくなって殻に閉じこもっている。
よく考えてみると、今の亮太と龍彦さんは似たような状態なのかもしれない。
だとすると、悲しみに飲み込まれても我を忘れなかったおじいさんに、その理由を聞いてみたらどうだろう? それがヒントになるかもしれない。
私は、無理やりぎゅっと瞼を閉じて、そうなることを願った。
「私が現実から逃げなかった理由かい?」
翌日の昼過ぎ、亮太のおじいさんは車で私を駅まで送ってくれた。
その道中で、私は昨夜考えていた問をぶつけてみたのだ。
「そうだね……理由は2つかな……妻を支える為と亮一を立派に育てたかったから……妻は、あまり気が強くなくてね。たまに帰ってきていた龍彦が暴れるたびに怯えていたから、私が守ってやらなきゃならなかったんだ」
「そうですか……会ってみたかったです、おばあさんとも」
もうおばあさんが亡くなっていること、亮太が聞いたら落ち込むだろうな……まあ、亮太が引っ越した先を知らせていなかったから、こうなってしまったんだけど……
「妻は病気でね……気づいた時には手遅れで、あっという間だったよ」
「そうだったんですか……きっと、亮太のこと……気がかりでしたよね」
「まあね……でも、何も知らせがないのはきっと生きてる証拠だからと言っていたし、趣味も始めてそれなりに楽しそうに生きていたよ、彼女は」
私は、おじいさんの言葉に少しホッとしていた。
そして、感じたことを整理してみる。
おじいさんは、目の前の大切な人をこれ以上苦しめない為に……守る為に強く生きざるをえなかったんだ。
私をどうしても守りたいと思わせれば、亮太はこっちに戻ってくるだろうか?
ふと、私はもう一つの聞きたいことを思い出した。
「あの……亮一さんの母子手帳のこと、知っていますか? ビリビリに破かれたものなんですが」
「亮一の母子手帳……」
おじいさんはしばらく黙り込んでから、口を開いた。
「あぁ、思い出した……亮一が亡くなってから、妻は時折亮一の思い出を手にしては泣いていて……たまたまそれを見てしまった龍彦が逆上して、亮一の母子手帳を破いてゴミ箱に捨ててしまったんだ。龍彦がいなくなった後、亮太はそれを黙々と拾い集めて、テープを貼って直していた……佐川さん、どうして亮一の母子手帳のことを知っているんだい?」
私はその光景を想像して、いたたまれない気持ちのまま、おじいさんの問に答えた。
「亮太の部屋の隅に、亮太と亮一さんの母子手帳が一緒に保管されていたんです。まるで……」
そう。まるで、誰の目にも触れさせたくない宝物のように。
「宝物を隠しているように、置いてありました」
信号が青に変わって、車が動き出す。
「思い出したくない過去を、しまっておきたかったからかもしれないよ」
ぽつりと零れた亮太のおじいさんの声は、心なしか少し沈んだもののように聞こえた。
亮太とおじいさんを合わせたい。
それに、龍彦さん……亮太のお父さんにも。
なぜか、あのままでいて欲しくなかった。
ずっと死の淵をのぞき込んでいるような日々から、抜け出して欲しい。そう思った。
昨日から一日が経った今の私の胸に残っているのは、胸が押し潰されそうなほどの寂しさだった。
私に、なにができるだろう。
いや、その前に亮太だ……亮太を取り戻す方法は、まだ思い浮かばない。どうしよう……
私の胸の内のどこかから、焦りが少しずつ湧き出てくる。
「さあ、駅に着いたよ……本当に、遠いところをわざわざ来てくれてありがとう」
私は昨日のうちに、亮太のおじいさんに亮太のアパートの住所を伝えていた。亮太のおじいさんと私は、連絡先も交換してある。
「本当にお世話になりました……必ず、また来ます。今度は、亮太と一緒に」
私は車外に見送りに出てくれたおじいさんに、そう誓った。
「うん……でもねぇ……一番は亮太が幸せに生きていってくれることなんだよ……君のように可愛らしくて強い人が、亮太を傍で支えてくれたなら、それだけでもう十分なんだ」
私は不意に泣きそうになった。
生きているだけでいい。もう誰も、失いたくない。
大切な人を何度もなくしたおじいさんの、重たい言葉がずしりと胸に落ちてくる。
私は前を向いて歩きながら、何度もそれを噛み締めたのだった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大江戸あやかし絵巻 ~一寸先は黄泉の国~
坂本 光陽
ミステリー
サブとトクという二人の少年には、人並み外れた特技があった。めっぽう絵がうまいのである。
のんびり屋のサブは、見た者にあっと言わせる絵を描きたい。聡明なトクは、美しさを極めた絵を描きたい。
二人は子供ながらに、それぞれの夢を抱いていた。そんな彼らをあたたかく見守る浪人が一人。
彼の名は桐生希之介(まれのすけ)。あやかしと縁の深い男だった。
【キャラ文芸大賞 奨励賞】変彩宝石堂の研磨日誌
蒼衣ユイ/広瀬由衣
ミステリー
矢野硝子(しょうこ)の弟が病気で死んだ。
それからほどなくして、硝子の身体から黒い石が溢れ出すようになっていた。
そんなある日、硝子はアレキサンドライトの瞳をした男に出会う。
アレキサンドライトの瞳をした男は言った。
「待っていたよ、アレキサンドライトの姫」
表紙イラスト くりゅうあくあ様
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。
二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。
彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。
信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。
歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。
幻想、幻影、エンケージ。
魂魄、領域、人類の進化。
802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。
さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。
私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。
消された過去と消えた宝石
志波 連
ミステリー
大富豪斎藤雅也のコレクション、ピンクダイヤモンドのペンダント『女神の涙』が消えた。
刑事伊藤大吉と藤田建造は、現場検証を行うが手掛かりは出てこなかった。
後妻の小夜子は、心臓病により車椅子生活となった当主をよく支え、二人の仲は良い。
宝石コレクションの隠し場所は使用人たちも知らず、知っているのは当主と妻の小夜子だけ。
しかし夫の体を慮った妻は、この一年一度も外出をしていない事は確認できている。
しかも事件当日の朝、日課だったコレクションの確認を行った雅也によって、宝石はあったと証言されている。
最後の確認から盗難までの間に人の出入りは無く、使用人たちも徹底的に調べられたが何も出てこない。
消えた宝石はどこに?
手掛かりを掴めないまま街を彷徨っていた伊藤刑事は、偶然立ち寄った画廊で衝撃的な事実を発見し、斬新な仮説を立てる。
他サイトにも掲載しています。
R15は保険です。
表紙は写真ACの作品を使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる