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第一章 エリカと圭介
第9話 咲希ちゃん
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「すっごい久しぶりじゃん! 元気にしてた?」
約2年ぶりに会う咲希ちゃんは、私を見て大きく手を振り、にこにこしながら小走りに近寄ってきた。
今は夕方の4時で、場所は近くのコンビニだ。
「ごめんね咲希ちゃん、急に呼び出したりして」
私はお詫びにと買った、コンビニ限定販売のポテトチップスを咲希ちゃんに渡した。
「やだ、気を使わなくていいのに……久しぶりにエリカに会えて、私だって嬉しいんだからさ……でも、ありがと」
咲希ちゃんは別の高校に通う三年生、私と圭介の一つ歳上のお姉さんだ。
「それにしても髪、ショートにしたんだね……中学の時はずっと長かったのに」
「うん、今の彼氏がショートカット好きだから切ったんだ」
咲希ちゃんはにこりと笑って、なんでもないことのように言った。
「あぁ、そうなんだ……」
私は微妙な笑みを浮かべる。
今更だけど、実にシンプルな黒いパーカーにジーパン姿の自分は、女らしさとは程遠いように感じた。
比べても仕方ないけど、目の前の咲希ちゃんの服はホワイトと淡いブルーの組み合わせで、デザインはシンプルでも明るくて可愛らしい印象だ。
「咲希ちゃんは可愛いから……昔から男子にモテてたもんね」
私が言う“昔”とは、私達が保育園児だった頃の事だ。
咲希ちゃんとは同じ保育園に通っていたから、私はそれをよく知っている。
「そうだったっけ?」
少し首を傾げる咲希ちゃんは、顔が小さくて目はくりっとしてるし、ちょっとぽってりした唇も可愛いらしい。
私がもし男だったら、咲希ちゃんみたいな女の子を彼女にしたいと思うくらいだ。
「それより、どこかで座って話そうか……団地の公園とか……」
「いや! 別の場所がいい!」
全力で咲希ちゃんの提案を拒否した私に、咲希ちゃんはきょとんとした。
「う、うん……じゃあ少し歩くけど、別の公園にしよう」
「うん……ごめんね、咲希ちゃん」
私と咲希ちゃんは並んで歩き始める。
歩いて10分くらいのところに、遊具がたくさんある広い公園があるのだ。
「いいよ……なにかなあ、エリカが私に直接会って聞きたい事って……あっ、わかった! 恋愛相談でしょ?」
公園に向かう道すがら、咲希ちゃんは嬉しそうに聞いてきた。
点滅していた目の前の歩行者用の信号が、赤に変わる。
私は足を止め、小さくため息を吐いた。
あまり深く追求されると、説明に困ってしまう。咲希ちゃんが納得するような、適当な嘘を考えなくちゃ……
「そんなんじゃないよ……私は咲希ちゃんと違って、全然モテないし」
「そう? 男なんて、じっと見つめた後にこっと笑えばイチコロよ」
「いや、その手は咲希ちゃんだから通用するんだよ」
私は苦笑して、青に変わった信号を渡り始める。
私の少し後ろを歩く咲希ちゃんが、小走り気味に歩く様も可愛い。
きっと彼氏さん、デレデレなんだろうな。
「ポニーテールは人気高いし、エリカみたいにあっさりした性格だと話しやすいって人いると思うんだけどな……多分、エリカから近寄るなオーラが出てるんだよ」
「咲希ちゃん、私が聞きたいのは彼氏を作る方法じゃないんだよ」
私は振り返り、咲希ちゃんと歩調を合わせる。
「え? じゃあ何?」
「えっと……圭介のこと、覚えてる?」
咲希ちゃんは、私の問いかけに少しの間無言になった。
それは、過去を思い出しているというより、言葉を選んでいるように見えた。
「うん、圭介ね……覚えてるよ……小学校行ってから、ちょっと雰囲気暗くなっちゃったよね」
「圭介、昔なにが好きだったか覚えてない?」
咲希ちゃんは足を止め、私をじっと見つめた。
「なんで、そんなこと聞くの? しかも、わざわざ電話してきて聞きたい事がそれって……ははぁん、さては」
うっ、その視線は違う、違うんだよ!
「ち、違うから! 圭介のこと好きな友達から聞かれたんだけど、思い出せなくて」
「ん? 誰、それ?」
「同じクラスの娘《こ》だよ。咲希ちゃんの知らない人」
「てことは、エリカと圭介は同じ高校《とこ》通ってるんだ?」
あ、そうか。咲希ちゃんは、私と圭介が同じ商業高校に進学したのを知らないんだった。
「うん、そうなんだ……実は今、クラスも一緒でさ」
「へぇー……そうなんだ……あ、自販機で飲み物買うから、ちょっと待ってて」
咲希ちゃんは目的地の公園の向かいにある自動販売機の前で、うーんと唸った。
「圭介はさ、甘いもの大好きだったよね……飲み物も食べ物もさ……虫歯ができちゃって、べそかいた圭介がお母さんに引きずられるようにして歯医者さんに行ってたのを覚えてるよ……ほら、このジュースとか、圭介大好きだったよ」
咲希ちゃんのすらっとした人差し指が、桃味のジュースの前でピタリと止まった。
淡いピンク色の地に、大きな桃のイラスト。
確かにそのラベルには、見覚えがある。
「あぁ、そういえばそうだったかも……」
「昔さ、団地の近くに駄菓子屋さんがあったじゃない? 私達が小学3、4年生の頃、潰れてクリーニング屋さんになっちゃったとこ。保育園時代、皆でよくお菓子買ったよね……確か圭介は小さいリングドーナツをよく買ってた!」
咲希ちゃんはミルクティーのボタンを押した。
ガタン、と大きな音をたててペットボトルが落ちてくる。
「咲希ちゃん、よく覚えてるね」
「私のすっぱいガムと交換しよって言ったら、断られたからよく覚えてる」
「そりゃ、断るよね……圭介は酸っぱいもの苦手だもん」
私も梅干しを圭介のお弁当に乗せたから、咲希ちゃんを意地悪だと責めることはできない。
「あ、私も何か買おう……」
私は視線を桃味のジュースに向けた。
「私はこのジュース、甘すぎて好きじゃないな……」
ガタン、と音を立てて落ちてきたのはホットの緑茶だ。
日が沈んでから空気が少し冷たくなって、あたたかさが恋しかった。
「リングドーナツか……そういえば、甘いのばっかり選んでたな、圭介は……」
小さな手のひらに握られた、薄いビニール袋。
その中に詰められた小さなお菓子達は、まるで色とりどりに輝く宝物のようだった。
『また虫歯できるよ』
『ちゃんと歯磨きするから大丈夫だもん!』
私の鋭い言葉にもめげずに、圭介はにこにこでパラソル型のチョコレートの先を齧ってた……
ガタン、と音をたてて落ちてきた桃のジュースを、肩に提げたリュックに詰め込む。
「ねぇ、圭介の事好きなのは、本当はエリカなんでしょ?」
咲希ちゃんが横断歩道を渡りながら、嬉しそうに笑った。
あぁ、ほんとに違うんだってば。私が圭介に抱いてるのは、罪悪感なんだよ。
「圭介は……エリカしか見てなかったよ……昔の話だけどね」
公園の入口の柵をすり抜けながら、咲希ちゃんはぽつりと呟いた。
え?
「そ、そんなの……いつの話?」
前を行く咲希ちゃんに向けた声が、なぜか上ずっているように聞こえる。
やだな、なんか恥ずかしい……
「私達が保育園児だった頃の話だよ。あの頃の圭介は可愛くて、私よく観察してたから間違いないよ」
咲希ちゃんはベンチにぽすんと腰掛け、手にしたペットボトルの蓋を捻った。
「それ……きっと気のせいだよ……」
なぜか、体がずしんと重い。
「そうかなあ……女の子の方がおませさんだから、けっこう当たってると思うんだけどな……エリカは圭介のこと、どう思ってた?」
探るような咲希ちゃんの視線は、苦しくてとても直視できない。
「えーと、どうだったかな……もう、覚えてないや」
私は咲希ちゃんの隣に腰掛けて、早くも冷たくなりかけている緑茶を口にした。
苦味と甘みが混じった緑茶の味。
なぜか甘みの方を強く感じるのは、思い出した圭介の笑顔のせいだろうか。
今夜は、リュックの中の冷えた桃味のジュースに、あの頃の圭介を連れてきてもらおう。
「私、応援してるからね……エリカと圭介のこと」
「……いや、だから違うんだってば……」
夕闇の中の街灯に浮かぶ、可愛い笑顔の咲希ちゃんは、もはや私がなにを言っても信じてくれないだろう。
でも、今の圭介の事を聞かれなくて良かった。
私は咲希ちゃんにばれないように、そっと深く息を吐いたのだった。
約2年ぶりに会う咲希ちゃんは、私を見て大きく手を振り、にこにこしながら小走りに近寄ってきた。
今は夕方の4時で、場所は近くのコンビニだ。
「ごめんね咲希ちゃん、急に呼び出したりして」
私はお詫びにと買った、コンビニ限定販売のポテトチップスを咲希ちゃんに渡した。
「やだ、気を使わなくていいのに……久しぶりにエリカに会えて、私だって嬉しいんだからさ……でも、ありがと」
咲希ちゃんは別の高校に通う三年生、私と圭介の一つ歳上のお姉さんだ。
「それにしても髪、ショートにしたんだね……中学の時はずっと長かったのに」
「うん、今の彼氏がショートカット好きだから切ったんだ」
咲希ちゃんはにこりと笑って、なんでもないことのように言った。
「あぁ、そうなんだ……」
私は微妙な笑みを浮かべる。
今更だけど、実にシンプルな黒いパーカーにジーパン姿の自分は、女らしさとは程遠いように感じた。
比べても仕方ないけど、目の前の咲希ちゃんの服はホワイトと淡いブルーの組み合わせで、デザインはシンプルでも明るくて可愛らしい印象だ。
「咲希ちゃんは可愛いから……昔から男子にモテてたもんね」
私が言う“昔”とは、私達が保育園児だった頃の事だ。
咲希ちゃんとは同じ保育園に通っていたから、私はそれをよく知っている。
「そうだったっけ?」
少し首を傾げる咲希ちゃんは、顔が小さくて目はくりっとしてるし、ちょっとぽってりした唇も可愛いらしい。
私がもし男だったら、咲希ちゃんみたいな女の子を彼女にしたいと思うくらいだ。
「それより、どこかで座って話そうか……団地の公園とか……」
「いや! 別の場所がいい!」
全力で咲希ちゃんの提案を拒否した私に、咲希ちゃんはきょとんとした。
「う、うん……じゃあ少し歩くけど、別の公園にしよう」
「うん……ごめんね、咲希ちゃん」
私と咲希ちゃんは並んで歩き始める。
歩いて10分くらいのところに、遊具がたくさんある広い公園があるのだ。
「いいよ……なにかなあ、エリカが私に直接会って聞きたい事って……あっ、わかった! 恋愛相談でしょ?」
公園に向かう道すがら、咲希ちゃんは嬉しそうに聞いてきた。
点滅していた目の前の歩行者用の信号が、赤に変わる。
私は足を止め、小さくため息を吐いた。
あまり深く追求されると、説明に困ってしまう。咲希ちゃんが納得するような、適当な嘘を考えなくちゃ……
「そんなんじゃないよ……私は咲希ちゃんと違って、全然モテないし」
「そう? 男なんて、じっと見つめた後にこっと笑えばイチコロよ」
「いや、その手は咲希ちゃんだから通用するんだよ」
私は苦笑して、青に変わった信号を渡り始める。
私の少し後ろを歩く咲希ちゃんが、小走り気味に歩く様も可愛い。
きっと彼氏さん、デレデレなんだろうな。
「ポニーテールは人気高いし、エリカみたいにあっさりした性格だと話しやすいって人いると思うんだけどな……多分、エリカから近寄るなオーラが出てるんだよ」
「咲希ちゃん、私が聞きたいのは彼氏を作る方法じゃないんだよ」
私は振り返り、咲希ちゃんと歩調を合わせる。
「え? じゃあ何?」
「えっと……圭介のこと、覚えてる?」
咲希ちゃんは、私の問いかけに少しの間無言になった。
それは、過去を思い出しているというより、言葉を選んでいるように見えた。
「うん、圭介ね……覚えてるよ……小学校行ってから、ちょっと雰囲気暗くなっちゃったよね」
「圭介、昔なにが好きだったか覚えてない?」
咲希ちゃんは足を止め、私をじっと見つめた。
「なんで、そんなこと聞くの? しかも、わざわざ電話してきて聞きたい事がそれって……ははぁん、さては」
うっ、その視線は違う、違うんだよ!
「ち、違うから! 圭介のこと好きな友達から聞かれたんだけど、思い出せなくて」
「ん? 誰、それ?」
「同じクラスの娘《こ》だよ。咲希ちゃんの知らない人」
「てことは、エリカと圭介は同じ高校《とこ》通ってるんだ?」
あ、そうか。咲希ちゃんは、私と圭介が同じ商業高校に進学したのを知らないんだった。
「うん、そうなんだ……実は今、クラスも一緒でさ」
「へぇー……そうなんだ……あ、自販機で飲み物買うから、ちょっと待ってて」
咲希ちゃんは目的地の公園の向かいにある自動販売機の前で、うーんと唸った。
「圭介はさ、甘いもの大好きだったよね……飲み物も食べ物もさ……虫歯ができちゃって、べそかいた圭介がお母さんに引きずられるようにして歯医者さんに行ってたのを覚えてるよ……ほら、このジュースとか、圭介大好きだったよ」
咲希ちゃんのすらっとした人差し指が、桃味のジュースの前でピタリと止まった。
淡いピンク色の地に、大きな桃のイラスト。
確かにそのラベルには、見覚えがある。
「あぁ、そういえばそうだったかも……」
「昔さ、団地の近くに駄菓子屋さんがあったじゃない? 私達が小学3、4年生の頃、潰れてクリーニング屋さんになっちゃったとこ。保育園時代、皆でよくお菓子買ったよね……確か圭介は小さいリングドーナツをよく買ってた!」
咲希ちゃんはミルクティーのボタンを押した。
ガタン、と大きな音をたててペットボトルが落ちてくる。
「咲希ちゃん、よく覚えてるね」
「私のすっぱいガムと交換しよって言ったら、断られたからよく覚えてる」
「そりゃ、断るよね……圭介は酸っぱいもの苦手だもん」
私も梅干しを圭介のお弁当に乗せたから、咲希ちゃんを意地悪だと責めることはできない。
「あ、私も何か買おう……」
私は視線を桃味のジュースに向けた。
「私はこのジュース、甘すぎて好きじゃないな……」
ガタン、と音を立てて落ちてきたのはホットの緑茶だ。
日が沈んでから空気が少し冷たくなって、あたたかさが恋しかった。
「リングドーナツか……そういえば、甘いのばっかり選んでたな、圭介は……」
小さな手のひらに握られた、薄いビニール袋。
その中に詰められた小さなお菓子達は、まるで色とりどりに輝く宝物のようだった。
『また虫歯できるよ』
『ちゃんと歯磨きするから大丈夫だもん!』
私の鋭い言葉にもめげずに、圭介はにこにこでパラソル型のチョコレートの先を齧ってた……
ガタン、と音をたてて落ちてきた桃のジュースを、肩に提げたリュックに詰め込む。
「ねぇ、圭介の事好きなのは、本当はエリカなんでしょ?」
咲希ちゃんが横断歩道を渡りながら、嬉しそうに笑った。
あぁ、ほんとに違うんだってば。私が圭介に抱いてるのは、罪悪感なんだよ。
「圭介は……エリカしか見てなかったよ……昔の話だけどね」
公園の入口の柵をすり抜けながら、咲希ちゃんはぽつりと呟いた。
え?
「そ、そんなの……いつの話?」
前を行く咲希ちゃんに向けた声が、なぜか上ずっているように聞こえる。
やだな、なんか恥ずかしい……
「私達が保育園児だった頃の話だよ。あの頃の圭介は可愛くて、私よく観察してたから間違いないよ」
咲希ちゃんはベンチにぽすんと腰掛け、手にしたペットボトルの蓋を捻った。
「それ……きっと気のせいだよ……」
なぜか、体がずしんと重い。
「そうかなあ……女の子の方がおませさんだから、けっこう当たってると思うんだけどな……エリカは圭介のこと、どう思ってた?」
探るような咲希ちゃんの視線は、苦しくてとても直視できない。
「えーと、どうだったかな……もう、覚えてないや」
私は咲希ちゃんの隣に腰掛けて、早くも冷たくなりかけている緑茶を口にした。
苦味と甘みが混じった緑茶の味。
なぜか甘みの方を強く感じるのは、思い出した圭介の笑顔のせいだろうか。
今夜は、リュックの中の冷えた桃味のジュースに、あの頃の圭介を連れてきてもらおう。
「私、応援してるからね……エリカと圭介のこと」
「……いや、だから違うんだってば……」
夕闇の中の街灯に浮かぶ、可愛い笑顔の咲希ちゃんは、もはや私がなにを言っても信じてくれないだろう。
でも、今の圭介の事を聞かれなくて良かった。
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