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第十六章

三十四話 【クラン】

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久しぶりに全員揃っての食事。

するとゼリオスが、

「惣一郎殿、今回の討伐、大変勉強になりました。我々は惣一郎殿の期待にお応え出来ましたでしょうか?」

「もちろん、みんな予想以上で驚いたよ! コレなら次回から手分けして任せられそうで、安心したよ」

「私どもも慢心せず経験を積み、必ずそのご期待に添えて見せましょう! では、お約束のものを!」

「約束? 何だっけ?」

「新たなチーム名です!」

あ、完全に忘れていた……

「い、いや、今まで売ってきたカッコいい名前があるし、そのままでいいと思うが……」

「いえ、我々は今後、冒険者としてではなく、惣一郎殿のご支援の元、ひとつのクランとして厄災討伐という大役を仰せつかるのです。統一感のある新たなチーム名は必要かと!」

マジか……

するとツナマヨまでが、

「確かに今までとは違うしな、特別な依頼を受けるのだ、特別な名前を頼む!」

ハードル上げるなよ!

考えて無いよ!

適当に付けたら怒るかな……

「じゃ、じゃあ、

スーサイド・キップスは[ハツネツガイライ]

クルセウスは[ショウニカガイライ]

ゴリラング・ログは[フジンカガイライ]

………なんちゃって♡」

「「「 おおおお! 」」」

「ジビカガイライの様で統一感もあり、なんか特別感もあるお名前ですね!」

「いいじゃないか、フジンカガイライ! 気に入ったぞ!」

「ああ、ショウニカガイライ! いい響きだ。意味はあるのか?」

「えっ、意味? ああ、人々の支えになり癒すみたいな…… あははは~」

「「「 気に入った!!! 」」」

ウッソーーーーーン!

こうして惣一郎が適当に付けた名で厄災専門の討伐クランが、ここに誕生したのであった。




惣一郎は、そのままクラン結成に和むみんなを置き去りに、ギドのいる施設へと向かう。

「さっきはありがとう、少しギドに話を聞きたいんだが」

「ギドさんなら上の部屋に居ますよ」

もうひとりの施設職員である[コキア]が二階へと案内してくれる。

案内された部屋は本が山積みになっており、いかにも研究室って感じの部屋というより、作家など文学を匂わす部屋であった。

薄暗い部屋の奥で、短パンのゴツい男は、

「やはり来たか、どうぞ中へ」

っと、待っていた様な言い方であった。

まだ陽は高いがこの薄暗い部屋では、ギドの表情までは見えない。

「忙しい所悪いな、厄災についていくつか聞きたいんだが」

手でソファーに座る様に促すギド。

「ああ、その前に、あの娘がかけてるの眼鏡だよな」

「ああ…… えっ!」

「俺が前にいた所にも、あったのだ眼鏡が…… 惣一郎、あんたも転移者なんだろ?」

座ろうと中腰で、言葉を失う惣一郎だった。





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