異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付

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第十六章

十九話 【全員集合!】

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昼食を摂っている惣一郎達の元へ、サーズリがゴリラング・ログを連れてやって来る。

「惣一郎殿すまない。依頼でギルドに戻ったのが今朝だったのだ、そのまま直ぐに来たんだが」

「遅れました。連絡を受け直ぐに迎えに。一通り説明は終えております」

「惣一郎様! またお会いできると信じておりました!」

「ギルドがこんな施設を持っていたとは……」

「旦那、面白い事始めたな!」

「こんなにも早く、お力になれるとは、腕がなりますよ!」


「すまないな、急に呼び出して。俺達以外にも厄災に対処出来るチームを作りたくてな」

「道理だな! 我々も喜んで協力するぞ!」

「団長は元々そのつもりだろ! 厄災を追いかけるって聞かないんだ」

「我々だけじゃ不安だったが、惣一郎殿の支援があれば安心だ!」

「みんな、この武器に見合う敵が、欲しいだけじゃないだろうな? 惣一郎様との約束忘れるでないぞ!」

「あはは、まぁ、今テントを出すよ! 今日は休んで明日から参加してくれ」

惣一郎は離れた場所にテントを出して、またベッドなどを購入して並べる。

キャンプが終われば、このテントもやろうかな~ 持ってても仕方ないし。

「サーズリ、このテントと中身が入る位のマジックバッグって手に入るか?」

「ええ、特大になりますが、探せば」

「じゃ後で、3つ手に入れておいてくれ、金はギルドに預けてる分から適当に持ってってくれ」

「は、はい…… 豪勢ですな」

ツナマヨ達は、疲れを取る為に休む事に。

サーズリは、そのまま少し訓練を見ていくそうだ。

「ゼリオス、杖が出来たぞ! 試してみてくれ」

大喜びで駆け寄る、スーサイド・キップスの4人。

クトルには、先端に固い鋼と紫のムカデの魔石ををあしらった、超々ジェラルミンの鈍器にもなる、モーニングスターを渡す。

「素晴らしい! これなら魔力が切れても戦えますね!」

キンブルには、超々ジェラルミンの銀の盾を。

表面は強化アクリル樹脂の盾で、内側にジェラルミンを貼り付け、視界は少なくなるが、これにもムカデの魔石が取り付けられている。

「何と、盾ですか! 盾が杖とは、思い付きもしませんでした。これなら相手の直近で、魔法が撃ち込めるし、素晴らしい発想です!」

グリコには、短いステッキタイプの杖に、カマキリの魔石を取り付けてあり、水をイメージした流動的な模様が施されている。

「軽い…… なのに魔力が染み込む様に流れていく…… 凄い」

そして最後ゼリオスには、背丈程の長い錫杖を。

風の操作性を上げる為に長く作り、こちらにはハリガネムシの魔石を取り付けた。

先端にはリングが6個付いており、僧侶が音を鳴らし歩く錫杖に似ていた。

「ああ~ まさかこの様な物に出会えるとは、美しい模様は風を描いているのですね! 先端の輪には同時に複数の魔法を撃てる様に、小さい魔石まで別々に付いているなんて…… なんとお礼を言えば」

「礼はいいから、まず試してみてくれ」

「「「「 はい! 」」」」


浜辺に爆音が響くと、予想を遥かに上回る火力に固まる4人。

よし、しばらく放置しよう。



後ろでは弁慶とミコが、手合わせを始めていた。

ここ連日、ミコは新たな武器を慣れさせる為に、ガウとガブガの3人で訓練を繰り返していたが、慣れて来たのか、とうとう弁慶に試合を申し込んだのだ。

ミコの戦闘スタイルは、体を回転させ駒の様に鉈で連撃を繰り出す様だ。

息をつかせぬ連続攻撃に、弁慶も防戦一方であった。

「流石に強いな」

観戦するベンゾウも、弁慶に旗色が悪いと感じる。

「うん、相性最悪だね」

確かにパワータイプの弁慶には、荷が重いのかも知れない……

回転しながらも、上下に攻撃を分けるミコ。

それを侃護斧で受け流す弁慶も凄いが、あの顔、大分イラついているな……






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