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第十六章

十六話 【スーサイド・キップス】

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落ち着いたクルセウスの3人に、お茶を出す惣一郎。

「お前達のテントはあれだ、ベッドと必要な物は揃えて置いた。足らない物があれば言ってくれ」

「ああ…… なあ、あんた何者なんだ」

「それは自分で決めてくれ。兎に角、俺がいいと言うまで、島を出られないと思ってくれ!」

ベンゾウとセシルとクロは、海で遊び始めていた。

順応が早い……

そこにサーズリと、冒険者4人がギドに案内されやって来る。

「惣一郎様、遅くなりました」

「いえ、丁度準備出来た所ですよ!」

「こちらが、スーサイド・キップスの方々です」

「…………」

コイツらも時間が必要か……

惣一郎はもう一つ、砂浜にテーブルを出すと、弁慶がお茶を淹れる。



「あ、あの初めまして、スーサイド・キップスの[クトル]です。初めてまして、よろしくお願いします」

初めてまして2回言ったな……

クトルは、ダークエルフの男性で見た目20代の青年だった。

黒髪ショートのイケメンで、銀の杖を持っている事から魔導士だろう。

「同じく、スーサイド・キップスの[キンブル]です」

キンブルも背の高いダークエルフ。

彼も見た目20代後半で、長い黒髪に背中に見える剣と盾から戦士系だと思う。

「は、初めまして、同じくスーサイド・キップスの[グリコ]です」

はい来た~ 今度はお菓子ですか?

人族なのかな? 見た目普通の青年男性で、20歳前後の短髪だが、彼も杖を持ってるって事は魔導士?

「初めまして、お噂はかねがね、お会い出来て光栄です。私はスーサイド・キップスのリーダー[ゼリオス]と言います。お会いできる場を作っていただき、ありがとうございます」

そして最後に、固そうな男性。

彼も見た目普通と思いきや、ツノが見える。

黒髪ショートのイケメン。

驚く事に彼も杖を持っていた。

「魔導士多いね」

「ええ、全員魔法メインのチームです」

ああ剣背負ってる彼も、魔導士か……

「やっとお会いする事が出来ました、随分探したのですが、追いつくとあっという間に居なくなってしまって、流れて来る噂はとんでもなく遠い場所。今日やっと謎が解けましたよ!」

「追いかけて?」

「ええ、ずっと!」

するとサーズリが割って入る。

「彼らには、きちんと今回の件を言い聞かせてあります。書類にもサインをもらい、秘密は守るでしょう。彼らもまた、厄災に故郷を失くした者達で問題は無いかと」

「ええ、書類にサインを何度したか」

「これだけの施設です、仕方が無い事でしょう」

「追いかけても追いつけない理由が、まさかこんな施設にあったとは、ギルドで登り詰めてやっと追い付いた感じです」

ん~ 施設利用は最近なんだが……

「なぜ我々を?」

「これです!」

ゼリオスが差し出したのは、歪な銀の杖だった。

「我々が最近力を付けたのは、この杖のおかげなのです」

「はぁ…… ?」

「お気づきになりませんか?」

「ええ、悪いが……」

「これはある町で手に入れた荷車から作った杖なのです」

「……まさか!」

「高額でしたが、あまりにも性能がいい荷車でしたので購入したのですが、ある日荷車の金属部分が魔鋼より優れた金属である事に気づきまし。思い切って荷車をばらし、金属部分で杖を作ったのです」

「あの時のリーダーは、気が触れたのかと思いましたよ!」

「確かにな!」

「ですがその荷車から出来たのは、私のこの杖と、グリコの杖の2本だけ。だが、性能は予想を遥かに上回り、我々は冒険者として高みに登る事が出来たのです」

マジか……

「それで、どうしても荷車の出所を知りたく、苦労しました…… それでやっと突き止めたのが惣一郎殿、あなたです」

「あはは……」

「行方を追いかけて行くにつれ、あなた方がされた事の凄さを知り、いつの間にかギルドでトップになっている事に、不思議にも感じませんでした」

「そりゃどうも」

「今では杖の素材より、憧れに感じる思いで貴方を追いかけ来たのです! そこにこんな素晴らしい場を設けて頂き、我々スーサイド・キップス一同、飛び跳ねる思いでやって参りました」

「まぁ、覚悟は出来てるって事でいいんだね?」

「もちろんで御座います!」

「わかった。それじゃあそこのテントを使ってくれ、食事は日に三度こちらで用意する。ついて来れそうなら、その杖の数倍良い物を用意しよう」

「「「「 おおおお! 」」」」

「まずは、もう1チーム揃うまで、ゆっくり休んでくれ」

「畏まりました、では遠慮なく使わせて頂きます」

固い、固いよ…… 疲れそう。





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