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十四章
二十三話 【真っ赤な嘘】
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翌朝、朝食を食べ終えると惣一郎はイナゴだろうバッタに効く粉末の殺虫剤を大量に購入する。
人数分の粉塵マスクも買っておく。
ベンゾウ達は外で訓練といい、ゴリラング・ログの5人を手球に遊んでいる。
テントの中にはクロと惣一郎だけである。
すると惣一郎の元へツナマヨが現れ、頭を下げる。
「惣一郎殿! 頼む、言い値で構わぬ! 昨日の剣を売って貰えないだろうか!」
「ん~ 厄災討伐まで貸す気ではいたが、売るのはちょっと」
「なんでもする! あの美しい剣を手に入れる為なら、私は、私は!」
魔法ケンゴーと刀の相性がいいのはわかるが、地球産の刀を渡してしまえばベンゾウを見て想像が出来る。
魔力量から使いこなすのが難しいとしても……
「う~ん…… 真面目な話、俺はあんたを知らない。まだ会って日も浅いしね! あれは俺の故郷の刀と言う武器だ。あんたも感じたと思うが、ダンジョン産の武器に匹敵する、使い熟していけばもっと強力にもなるだろう。それが未知数の為、易々と渡せないんだ」
「なぜだ! 惣一郎殿は使わんのだろ? 武器は使われてこそではないか!」
必死だな…… 既に魅入られてるのか?
「では、惣一郎殿の故郷に行けば、手に入るのか?」
「行ければね。でもそれは絶対無理だから諦めな! 厄災討伐までは貸してもいいと考えてたんだが、そこまで執着してるとなると、持ち逃げしそうだな~」
「なっ! そんな事するはず無いではないか!」
「その判断が出来る程、お互い知らないでしょ」
「そうだが……」
「少し考えさせてくれ!」
「ああ、頼む」
惣一郎は、またひとりになると魔導具を取り出し、コールを飛ばす。
『ザザ……ザ…ザザザ……』
流石に遠いのか? 魔法のくせに無線の様な音だな……
惣一郎は集中して魔力を流し込む。
『おお、聞こえたぞ! お久しぶりですな! 皆、御健在ですかな?』
『お久しぶりです、マルジさん』
『噂はココにも届いてますぞ! 相変わらず世界を救ってらっしゃると』
『いや大袈裟な! 依頼を受けてるだけですよ』
『ガハハハ~! どんな理由でもやってる事は立派ですよ! 姫など噂が届く度に、舞い踊っておりますよ!』
『アハハハ! モモは元気そうですね!』
『ええ、元気過ぎるぐらいです! 人が変わった様にハキハキと喋る様にもなりましたしな! それで、今日はどういった?』
『いえ、モモの事で何かなかったかと思いまして。特に夢に誰か出てくるとか、あげた槍の事とか』
『夢ですか? 特に何も言っておられませんでしたが…… 槍は今でも、大事になさってますよ! 騎士達も敵わないくらいです!』
『そうですか! 要らぬ心配だった様です』
『いやなに、お声を聞けただけでも安心しました! ところで、ペリジンは役に立ってますかな?』
『えっ? ええ、とても美味しく頂きました!』
『そうですか、それは何より! またいつでも連絡してくださいね!』
『ええ、突然すいませんでした! また連絡しますね。以上』
『ええ、楽しみにしております! 以上』
モモにあげた槍は特に問題なさそうか……
打刀ぐらいなら問題ないのかな?
ペリジンって何だっけ?
ペリジン…… あっ! 王様に貰った魔導書だ!
すっかり忘れていた。
確か武具を強化する魔法だったな。
もう一冊は謎のままだが……
ペリジン、使っておくか!
惣一郎はベンゾウを呼び出して、魔導書を自分の頭に乗せる……『ペリジン』
鉄球やククリ刀の強化に使おう!
「なぁ、ベンゾウ。コレどう思う?」
惣一郎は刀を出しベンゾウに渡す。
「おお、綺麗~ 國家と國千代に似てるね! でも…… なんか違う」
「長さ?」
「違うよ! そんなの見ればベンゾウだってすぐわかるよ! なんて言えばいいんだろう…… 中に誰も居ない? みたいな?」
「なんじゃそれ?」
「ん~ わかんない!」
「そっか、ありがとな!」
すると惣一郎に抱きつき、ニコニコ笑うベンゾウ。
「ベンゾウはご主人様の奴隷だもん、なんでも言いつけて良いんだよ!」
久々のふたりっきりであった……っと思いきや、入り口の隙間から鬼が覗いていた。
しばらくすると、テントへギルマスが木箱を届けにやって来る。
「惣一郎様、ご注文の木箱です。コレでよろしいでしょうか?」
縦長でコレならドアも通るな!
「ああ、十分です! ありがとう」
「いえ、こんな事しかお役に立てず申し訳ない」
「そんな、十分助かってますよ! 場所まで貸していただけて!」
「そう言って頂けると…… また何かあれば、何でも言ってください! では」
金髪のイケメンを見送ると、惣一郎は木箱をアイテムボックスに収納し、みんなを集める。
「コレから大事な事を話す!っと、その前に、ほれ!」
惣一郎は刀をツナマヨに渡す。
「貸すだけだ、取り敢えず貸すだけね!」
嬉しそうに刀を抱くツナマヨ。
「それで話しとは?」
「ああ、明日の朝、龍脈の力が強まる! そこで俺は、一度しか使えない大魔法を使う。タイミングはその時にならないと分からない、きっとまだ寝てるかも知れんが、慌てずになにが起きても冷静に対処してくれ!」
「一体、どんな魔法なんだ!」
「なにが起こるかは、正直俺にも分からない。だが、直ぐにどうこうなる魔法ではないので冷静に頼む」
「あの、惣一郎様! 大魔導士である惣一郎様の大魔法、見学させてもらう訳にはいきませんか?」
「誰だお前は!」
モジモジと、顔を赤く染めるローブの女は、ババァ言葉を忘れたエルで間違い無かった。
「ゴホン! 見学も出来ないし詳しい事も話せない! そしてその結果も絶対に他言無用でお願いする。その約束が出来ないなら今すぐ討伐参加は諦めてくれ!」
「惣一郎殿、委細承知した! ゴリラング・ログは全て、惣一郎殿の指示に従う!」
刀を抱え凛とした真っ直ぐな団長の目を、真っ赤な嘘をつく惣一郎は見返す事が出来なかった。
はぁ~ 胸が痛い…… 恋かな?
人数分の粉塵マスクも買っておく。
ベンゾウ達は外で訓練といい、ゴリラング・ログの5人を手球に遊んでいる。
テントの中にはクロと惣一郎だけである。
すると惣一郎の元へツナマヨが現れ、頭を下げる。
「惣一郎殿! 頼む、言い値で構わぬ! 昨日の剣を売って貰えないだろうか!」
「ん~ 厄災討伐まで貸す気ではいたが、売るのはちょっと」
「なんでもする! あの美しい剣を手に入れる為なら、私は、私は!」
魔法ケンゴーと刀の相性がいいのはわかるが、地球産の刀を渡してしまえばベンゾウを見て想像が出来る。
魔力量から使いこなすのが難しいとしても……
「う~ん…… 真面目な話、俺はあんたを知らない。まだ会って日も浅いしね! あれは俺の故郷の刀と言う武器だ。あんたも感じたと思うが、ダンジョン産の武器に匹敵する、使い熟していけばもっと強力にもなるだろう。それが未知数の為、易々と渡せないんだ」
「なぜだ! 惣一郎殿は使わんのだろ? 武器は使われてこそではないか!」
必死だな…… 既に魅入られてるのか?
「では、惣一郎殿の故郷に行けば、手に入るのか?」
「行ければね。でもそれは絶対無理だから諦めな! 厄災討伐までは貸してもいいと考えてたんだが、そこまで執着してるとなると、持ち逃げしそうだな~」
「なっ! そんな事するはず無いではないか!」
「その判断が出来る程、お互い知らないでしょ」
「そうだが……」
「少し考えさせてくれ!」
「ああ、頼む」
惣一郎は、またひとりになると魔導具を取り出し、コールを飛ばす。
『ザザ……ザ…ザザザ……』
流石に遠いのか? 魔法のくせに無線の様な音だな……
惣一郎は集中して魔力を流し込む。
『おお、聞こえたぞ! お久しぶりですな! 皆、御健在ですかな?』
『お久しぶりです、マルジさん』
『噂はココにも届いてますぞ! 相変わらず世界を救ってらっしゃると』
『いや大袈裟な! 依頼を受けてるだけですよ』
『ガハハハ~! どんな理由でもやってる事は立派ですよ! 姫など噂が届く度に、舞い踊っておりますよ!』
『アハハハ! モモは元気そうですね!』
『ええ、元気過ぎるぐらいです! 人が変わった様にハキハキと喋る様にもなりましたしな! それで、今日はどういった?』
『いえ、モモの事で何かなかったかと思いまして。特に夢に誰か出てくるとか、あげた槍の事とか』
『夢ですか? 特に何も言っておられませんでしたが…… 槍は今でも、大事になさってますよ! 騎士達も敵わないくらいです!』
『そうですか! 要らぬ心配だった様です』
『いやなに、お声を聞けただけでも安心しました! ところで、ペリジンは役に立ってますかな?』
『えっ? ええ、とても美味しく頂きました!』
『そうですか、それは何より! またいつでも連絡してくださいね!』
『ええ、突然すいませんでした! また連絡しますね。以上』
『ええ、楽しみにしております! 以上』
モモにあげた槍は特に問題なさそうか……
打刀ぐらいなら問題ないのかな?
ペリジンって何だっけ?
ペリジン…… あっ! 王様に貰った魔導書だ!
すっかり忘れていた。
確か武具を強化する魔法だったな。
もう一冊は謎のままだが……
ペリジン、使っておくか!
惣一郎はベンゾウを呼び出して、魔導書を自分の頭に乗せる……『ペリジン』
鉄球やククリ刀の強化に使おう!
「なぁ、ベンゾウ。コレどう思う?」
惣一郎は刀を出しベンゾウに渡す。
「おお、綺麗~ 國家と國千代に似てるね! でも…… なんか違う」
「長さ?」
「違うよ! そんなの見ればベンゾウだってすぐわかるよ! なんて言えばいいんだろう…… 中に誰も居ない? みたいな?」
「なんじゃそれ?」
「ん~ わかんない!」
「そっか、ありがとな!」
すると惣一郎に抱きつき、ニコニコ笑うベンゾウ。
「ベンゾウはご主人様の奴隷だもん、なんでも言いつけて良いんだよ!」
久々のふたりっきりであった……っと思いきや、入り口の隙間から鬼が覗いていた。
しばらくすると、テントへギルマスが木箱を届けにやって来る。
「惣一郎様、ご注文の木箱です。コレでよろしいでしょうか?」
縦長でコレならドアも通るな!
「ああ、十分です! ありがとう」
「いえ、こんな事しかお役に立てず申し訳ない」
「そんな、十分助かってますよ! 場所まで貸していただけて!」
「そう言って頂けると…… また何かあれば、何でも言ってください! では」
金髪のイケメンを見送ると、惣一郎は木箱をアイテムボックスに収納し、みんなを集める。
「コレから大事な事を話す!っと、その前に、ほれ!」
惣一郎は刀をツナマヨに渡す。
「貸すだけだ、取り敢えず貸すだけね!」
嬉しそうに刀を抱くツナマヨ。
「それで話しとは?」
「ああ、明日の朝、龍脈の力が強まる! そこで俺は、一度しか使えない大魔法を使う。タイミングはその時にならないと分からない、きっとまだ寝てるかも知れんが、慌てずになにが起きても冷静に対処してくれ!」
「一体、どんな魔法なんだ!」
「なにが起こるかは、正直俺にも分からない。だが、直ぐにどうこうなる魔法ではないので冷静に頼む」
「あの、惣一郎様! 大魔導士である惣一郎様の大魔法、見学させてもらう訳にはいきませんか?」
「誰だお前は!」
モジモジと、顔を赤く染めるローブの女は、ババァ言葉を忘れたエルで間違い無かった。
「ゴホン! 見学も出来ないし詳しい事も話せない! そしてその結果も絶対に他言無用でお願いする。その約束が出来ないなら今すぐ討伐参加は諦めてくれ!」
「惣一郎殿、委細承知した! ゴリラング・ログは全て、惣一郎殿の指示に従う!」
刀を抱え凛とした真っ直ぐな団長の目を、真っ赤な嘘をつく惣一郎は見返す事が出来なかった。
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