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十四章

二十二話 【剣豪】

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濡れた髪に薄着の熟女。

惣一郎の胸が熱く高鳴る!

「もちろ…「ご主人様! ずるいよ!」」

ベンゾウが惣一郎の腹に飛び込む!

ゲフォ!

「ご主人様の出る程の事じゃないでしょ? ベンゾウの番でしょ? ね!」

バトルマニアめ……

「そう言えば、剣は予備あるのか?」

「いや、予備もハイオークの王との戦いで折れてしまった。ギコル、剣を貸せ!」

「やですよ団長! 団長に貸したら折れるじゃ無いですか!」

「そんなにいつも折ってるのか?」

「私はダンジョンで手に入れた[ケンゴー]と言う魔法を使うのだが、その魔法に耐える剣がなくてな…… 基本剣は使い捨てになるのだ」

ゲンゴー? え? もしかして剣豪?

「それって、どんな魔法なの?」

「魔力を消費して剣を持つと力が増すのだ、お陰で剣以外は使えないし、加減しないと折れまくるので難儀しておる」

剣豪じゃん、これって言語理解スキルの問題か?

「ちょっと、まってて!」

惣一郎はネットショップスキルで、日本刀を検索する。

『やばい、30万で買えるのから1億超えるものまであるじゃ無いか…… ネットで買えるのか? どうする、こんなの渡したら、國家と國千代の事もあるし、やばそうだぞ! だが興味はあるし、戦力も欲しい。60万ぐらいの打刀って奴で様子見るか……』

「ちょっと試しに使ってみるか? だが貸すだけだからな!」

惣一郎はそう言うと、日本刀を購入して団長に渡す。

「こ、これは……」

早速、魅入られる団長。

刀身の美しさにうっとりする顔も素敵だった。

一通り見入ると、軽く風を切る。

「な、何か、何か! 切る物を!」

畳を巻いた物みたいな? あんなの売ってるのか?

だが待てないツナマヨは、中庭に生えている木の前に立つ。

中腰に脇に構えるその様は、なぜ知っているのか居合の構えその物であった。

チン!っと音だけ残し、気がつくと刀は既に抜かれていた。

綺麗な切り口で倒れる大木。

ケンゴーは剣豪で、間違いなさそうだな……

だが、なんでそんな魔法が?

そして、そのまま倒れる団長。

「「「 団長! 」」」

どうやら、今ので魔力が切れた様だ……

まぁ、ハイオークの王とも今朝やってるし回復もしてなかったのだろう。

これなら高額な日本刀を渡したとしても、何も出来ずに魔力枯渇するな……

燃費の悪い魔法、剣豪。

惣一郎は日本刀を回収してテントで寝かせる。

湯上がりでまだ髪が濡れているツナマヨにクリーンをかけ、ベッドに寝かせると惣一郎も布団に入ろうとする。

弁慶が惣一郎を担ぎ、テントを出る。

くそ、いつの間に……



夕飯の準備を始める。

「おい、ワシは? ワシには聞かんのか?」

夕飯は、セシルの練習も兼ねて、ハンバーグ!

「おい! 聞け!」

玉ねぎを細かく刻み……

エルが、杖を構え詠唱し始めた!

「待て待て、冗談だよ! わかった聞くよ!」

セシルと弁慶に夕飯を任せ、惣一郎は年寄り臭い喋り方のエルに、質問をする。

見た目は20代のエルは、銀の杖を下げ、満足そうに喋り出す。

「ワシは、炎槍とウインドカッター、ストーンバレッドが得意じゃ! 炎槍なら日に16回も撃てる程の大魔導士じゃぞ!」

「あっそう」

「あっそうとはなんじゃ! 16回じゃぞ! この凄さがわからんのか!」

「わ~すごいんだね」

スワロの比でも無い……

「はぁ~ これだから素人は、凡人には理解出来ぬか」

イラ!

オタオタするトーマ達。

「ワシの炎槍は、ダンジョン産じゃ、火力も通常の比では無いが…… 言っても無駄かの~」

イラ、イラ!!!

「そ、そうだな、で大魔導士様は、杖なしでどのぐらい撃てるのかな?」

焦り出すトーマ達。

「はぁ~ コレだから素人は、杖なしで撃てるはずがなかろう」

イラ!!!!!

惣一郎は理喪棍を手放し、幻腕を出すと、100近い鉄球を浮かせて見せる。

「杖無しじゃ、なんだって?」

幻腕の手の上で、オレンジに回転するククリ刀。

エルは、言葉を失い固まる。

「ええい、ワシじゃって!」

杖を手放し、炎槍を無理矢理上空に作り出すと、そのまま倒れる。

この子は、学ばないのか?

惣一郎は、エルにもクリーンをかけ、ベッドへ運び寝かせると、ツナマヨの寝るベッドに入ろうと……

弁慶に挨拶してテントを出る。


さぁ! 飯食って準備をしないとね!



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