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十二章
十一話 【配達で勝負!】
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すっかり帰りが遅くなった惣一郎。
テントに戻るとベンゾウ達は起きていた。
「すまん遅くなってしまった」
「おかえりご主人様!」
「旦那様、遅かったな、何かあったのか?」
「いや、見ろこれを!」
惣一郎は出来たての理喪棍をふたりに見せる。
「「 ?? 」」
「いや…… まぁ…… なんでもないです。お腹空いてる?」
惣一郎が居なくても食べ物は、マジックバッグに渡してはあったのだが、食べてない様だ。
遅い夜食を作り、食べて寝る。
翌朝、ギルバンが買取のお金を持って訪れて来た。
「早くからすまんの~ ほれ、ダンゴムシと言う魔獣の買取金じゃ!」
新種の魔獣の名は、また惣一郎が勝手に言っていたダンゴムシになりそうだった。
「これからどうするんじゃ?」
「ん~ まだ何も決めて無いんだよね~」
「それなら丁度ええ! ギルドからの運搬依頼を受ける気は無いかの?」
「ほほ~ 詳しく聞こうか!」
「実はの~ 街の奥のトンネルを進むと国境を超え隣国[クピオ]でな! その先東に行くと[セスの街]があるのじゃ。そこまで品物を届けて欲しいのじゃが!」
「届けるのは構わないが、自分らで行けるのでは?」
「そうなんじゃが、例のダンゴムシ騒動で動けなくての~ 納期も残りわずかで、砂漠を二日とかからず行ける惣一郎殿なら、間に合うんじゃ無いかとの~」
「で、納期は?」
「明日じゃ!」
「ふ~ん、で普通だと、どの位の距離なの?」
「馬で六日じゃ」
アホか!
だがコレ、理喪棍を試すにはいいかも知れんな……
「よし、すぐ準備しろ!」
「わかった! 街で品物を受け取ってくれ!」
そこから惣一郎は、バタバタと急いでテントを収納し、街へ向かう。
地下におり、街で品物を確認する!
「待て待て待て! 何この量は!」
「すまんの~ 馬車六台分の商品じゃ! 本当なら先週には出発していたんだがの~ 無理か?」
「で、いくらだ!」
「400ギーでどうじゃ?」
「無理っすね~ 重そうだし!」
「500!」
「いやいや、納期に間に合わないといくら損するのよ!」
「それは…… ほれ…… 1,000位かの~」
「じゃ1,000で!」
「いやそれでは……」
そこに美王が現れる!
「情けないの~ 信用が無くならないだけマシじゃろ! 惣一郎の言い値で良かろう!」
「さすが美王、わかってる!」
「そのかわりじゃ、間に合わない場合その1,000ギーから、向こうに品代を引いた違約金を払って貰うぞ!」
「なるほど、受けてたとう!」
惣一郎は品代500を引いた、残りを受け取る。
間に合えば、届け先で500貰えて約束の1,000ギーに! 間に合わないと品代が貰えず、惣一郎が違約金の500ギー払う形になるのだ。
1,000ギー稼ぐか、タダ働きになるか、惣一郎達、次第と言う事だ!
惣一郎はアイテムボックスに品物を収納すると、どう運ぶか気になっていたドワーフ達が目を見開く!
「じゃ、世話になったな! 行って来る」
「達者での惣一郎!」
惣一郎はクロの荷車を出し、奥のトンネルへ向かう。
大勢のドワーフ達が、手を振って見送ってくれた!
テントに戻るとベンゾウ達は起きていた。
「すまん遅くなってしまった」
「おかえりご主人様!」
「旦那様、遅かったな、何かあったのか?」
「いや、見ろこれを!」
惣一郎は出来たての理喪棍をふたりに見せる。
「「 ?? 」」
「いや…… まぁ…… なんでもないです。お腹空いてる?」
惣一郎が居なくても食べ物は、マジックバッグに渡してはあったのだが、食べてない様だ。
遅い夜食を作り、食べて寝る。
翌朝、ギルバンが買取のお金を持って訪れて来た。
「早くからすまんの~ ほれ、ダンゴムシと言う魔獣の買取金じゃ!」
新種の魔獣の名は、また惣一郎が勝手に言っていたダンゴムシになりそうだった。
「これからどうするんじゃ?」
「ん~ まだ何も決めて無いんだよね~」
「それなら丁度ええ! ギルドからの運搬依頼を受ける気は無いかの?」
「ほほ~ 詳しく聞こうか!」
「実はの~ 街の奥のトンネルを進むと国境を超え隣国[クピオ]でな! その先東に行くと[セスの街]があるのじゃ。そこまで品物を届けて欲しいのじゃが!」
「届けるのは構わないが、自分らで行けるのでは?」
「そうなんじゃが、例のダンゴムシ騒動で動けなくての~ 納期も残りわずかで、砂漠を二日とかからず行ける惣一郎殿なら、間に合うんじゃ無いかとの~」
「で、納期は?」
「明日じゃ!」
「ふ~ん、で普通だと、どの位の距離なの?」
「馬で六日じゃ」
アホか!
だがコレ、理喪棍を試すにはいいかも知れんな……
「よし、すぐ準備しろ!」
「わかった! 街で品物を受け取ってくれ!」
そこから惣一郎は、バタバタと急いでテントを収納し、街へ向かう。
地下におり、街で品物を確認する!
「待て待て待て! 何この量は!」
「すまんの~ 馬車六台分の商品じゃ! 本当なら先週には出発していたんだがの~ 無理か?」
「で、いくらだ!」
「400ギーでどうじゃ?」
「無理っすね~ 重そうだし!」
「500!」
「いやいや、納期に間に合わないといくら損するのよ!」
「それは…… ほれ…… 1,000位かの~」
「じゃ1,000で!」
「いやそれでは……」
そこに美王が現れる!
「情けないの~ 信用が無くならないだけマシじゃろ! 惣一郎の言い値で良かろう!」
「さすが美王、わかってる!」
「そのかわりじゃ、間に合わない場合その1,000ギーから、向こうに品代を引いた違約金を払って貰うぞ!」
「なるほど、受けてたとう!」
惣一郎は品代500を引いた、残りを受け取る。
間に合えば、届け先で500貰えて約束の1,000ギーに! 間に合わないと品代が貰えず、惣一郎が違約金の500ギー払う形になるのだ。
1,000ギー稼ぐか、タダ働きになるか、惣一郎達、次第と言う事だ!
惣一郎はアイテムボックスに品物を収納すると、どう運ぶか気になっていたドワーフ達が目を見開く!
「じゃ、世話になったな! 行って来る」
「達者での惣一郎!」
惣一郎はクロの荷車を出し、奥のトンネルへ向かう。
大勢のドワーフ達が、手を振って見送ってくれた!
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