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第十一章
二十一話 【クオンブランド!】
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「お願いします、何でもしますので!」
「断る!」
「そこを何とか!」
クオンは必死だった。
エレノイはまだ良く分かってない様子で、付き合わされているだけだろう……
「あの下着は世界中の女性に広めるべきです! お願いです、私に作らせて下さい!」
クオンはブランドでも、立ち上げる気なのだろうか?
「クオン、悪いがクオンのサイズであんな下着は無いんだよ!」
「ではエレノイは、エレノイならサイズ的にも合いますよね! エレノイ、私の為に脱いで!」
クオンがエレノイの服に手をかける。
意味も分からず、抵抗するエレノイ!
「ちょ、ちょっと、何であたしが脱ぐのさ!」
「全ての女性の為よ!」
ケラケラ笑うベンゾウ。
弁慶は、あたふたしながら止めようとする。
カオスだ……
頭を抱え考える惣一郎。
見本を渡して、クオンが一から作るのであれば良いのだろうか?
世に出れば、絶対売れるだろう……
出所がバレやしないかが問題だな。
気がつくと、素っ裸のエレノイが下着姿のクオンをポカポカ叩いている。
関わりたくね~な~
「わかった! わかったから落ち着け!」
取り敢えずベンゾウに…… なぜお前が下着姿?
オホン!
と、取り敢えず、ベンゾウにエレノイのサイズを測らせる。
エレノイの着ていた下着は、ぼろぼろに破れていたので仕方ない。
ネットで買った色気たっぷりのセットを着せると、エレノイの目付きも変わる。
「すっげ~ これなら間違いなく売れるよ!」
「わかってくれたエレノイ! みんなの為なのよ!」
違う気もするが……
クオンにも、子供用ので悪いが多少大人っぽいのを購入して渡す。
「素晴らしいです! 間違い無く世界を取れるわ~ この下着なら!」
途中から弁慶が居ないと思ったら、お気に入りに着替えて来た様で、これで全員下着姿だった。
テント内は、ランジェリーパブに来たおっさんの様な雰囲気で、テーブルを囲み、お茶を飲む……
「クオン、今から言う約束は絶対に守ると誓えるか?」
「もちろんです! 魔法契約でも結構!」
何それ?
「まぁいい、条件はこうだ!」
1、絶対に出所は秘密にする事!
2、販売する下着は全て手作りの物のみ!
3、見本を1枚でも無くしたら即契約終了!
4、売上の20%を毎月上納する事!
5、男性用も作る事!
「どうだ、守れるか?」
「もちろんです! ジビカガイライ及び惣一郎殿のお名前は一切出しません! 販売する物も全て生地から糸まで厳選します! 見本としてお預かりする物は、厳重に保管し紛失盗難のない様徹底します! 毎月売上の一部をギルドを通して惣一郎殿にお支払いします! 男性用も別部門として立ち上げる様お約束します!」
真面目か!
まぁいいか、それなら……
結局朝まで、エレノイサイズで数十着の下着を購入し、クオンサイズの子供用と男性用も数着購入して渡す。
惣一郎の購入履歴が、人に見られない事が救いだった。
半信半疑だったエレノイも、すっかりクオンに洗脳され、朝にはやる気満々。
そのまま、惣一郎は電池が切れる様にソファーで眠る……
「断る!」
「そこを何とか!」
クオンは必死だった。
エレノイはまだ良く分かってない様子で、付き合わされているだけだろう……
「あの下着は世界中の女性に広めるべきです! お願いです、私に作らせて下さい!」
クオンはブランドでも、立ち上げる気なのだろうか?
「クオン、悪いがクオンのサイズであんな下着は無いんだよ!」
「ではエレノイは、エレノイならサイズ的にも合いますよね! エレノイ、私の為に脱いで!」
クオンがエレノイの服に手をかける。
意味も分からず、抵抗するエレノイ!
「ちょ、ちょっと、何であたしが脱ぐのさ!」
「全ての女性の為よ!」
ケラケラ笑うベンゾウ。
弁慶は、あたふたしながら止めようとする。
カオスだ……
頭を抱え考える惣一郎。
見本を渡して、クオンが一から作るのであれば良いのだろうか?
世に出れば、絶対売れるだろう……
出所がバレやしないかが問題だな。
気がつくと、素っ裸のエレノイが下着姿のクオンをポカポカ叩いている。
関わりたくね~な~
「わかった! わかったから落ち着け!」
取り敢えずベンゾウに…… なぜお前が下着姿?
オホン!
と、取り敢えず、ベンゾウにエレノイのサイズを測らせる。
エレノイの着ていた下着は、ぼろぼろに破れていたので仕方ない。
ネットで買った色気たっぷりのセットを着せると、エレノイの目付きも変わる。
「すっげ~ これなら間違いなく売れるよ!」
「わかってくれたエレノイ! みんなの為なのよ!」
違う気もするが……
クオンにも、子供用ので悪いが多少大人っぽいのを購入して渡す。
「素晴らしいです! 間違い無く世界を取れるわ~ この下着なら!」
途中から弁慶が居ないと思ったら、お気に入りに着替えて来た様で、これで全員下着姿だった。
テント内は、ランジェリーパブに来たおっさんの様な雰囲気で、テーブルを囲み、お茶を飲む……
「クオン、今から言う約束は絶対に守ると誓えるか?」
「もちろんです! 魔法契約でも結構!」
何それ?
「まぁいい、条件はこうだ!」
1、絶対に出所は秘密にする事!
2、販売する下着は全て手作りの物のみ!
3、見本を1枚でも無くしたら即契約終了!
4、売上の20%を毎月上納する事!
5、男性用も作る事!
「どうだ、守れるか?」
「もちろんです! ジビカガイライ及び惣一郎殿のお名前は一切出しません! 販売する物も全て生地から糸まで厳選します! 見本としてお預かりする物は、厳重に保管し紛失盗難のない様徹底します! 毎月売上の一部をギルドを通して惣一郎殿にお支払いします! 男性用も別部門として立ち上げる様お約束します!」
真面目か!
まぁいいか、それなら……
結局朝まで、エレノイサイズで数十着の下着を購入し、クオンサイズの子供用と男性用も数着購入して渡す。
惣一郎の購入履歴が、人に見られない事が救いだった。
半信半疑だったエレノイも、すっかりクオンに洗脳され、朝にはやる気満々。
そのまま、惣一郎は電池が切れる様にソファーで眠る……
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