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第十一章
二話 【思わぬ対抗策!】
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弁慶が言うには、触れると魔力が乱されプロットの魔法が使えなかったそうだ。
左腕は惣一郎の魔力その物だ。
それが干渉したと言う事か……
惣一郎は凄い武器を手に入れたのかも知れない。
青白い魔力が拡散し、燃える様に見える透明の左腕を見ながら惣一郎は、コレで掴めばベリルの転生魔法も使えなく出来るかもっと考え、笑みを浮かべる。
その後も色々試し、そのままここでテントを出す事になる。
夕飯はクロに肉を焼き、惣一郎達は有名店のラーメンを作る。
作ると言っても湯を沸かし麺を茹でるだけで、具材も出来ている物だった。
ベンゾウ達が寝静まると、惣一郎はひとり起き風呂に入る。
新しい腕に興奮し、寝付けない様だ。
湯船で足を伸ばし、広い風呂をひとりで贅沢に使う。
癒されながら惣一郎は失った左腕を見ながら、自分の新たなスキルの名前を考える。
幻肢、燃える腕、神の手、ゴッドハンド!は違うな~ ファントムアーム、青炎幻神腕、幻肢神。
考えるほど変な方向に行くので、シンプルな名前にしたい……
のぼせて来たので[幻腕]でいいやっと、風呂を出る。
風呂上がりのビールを飲みながら、左腕にしてたベンゾウとスワロとの繋がりのレーテウルに、通信用のリングを通し、右足首に巻き直す。
翌朝、朝食を摂りクロの荷車で、また進み出す。
大分肌寒くなっていた。
ベンゾウも弁慶も腹を出し寒く無いのだろうか?
荷車に揺られながら聞いてみたが、まだ寒く無いそうです。
今日は風が強く十分肌寒いのだが。
今度街で服でも買おう。
しばらく進むと、大きな川が見えて来た。
「ご主人様、あれ!」
ん? 先を見ると橋が落ちている。
「ありゃ、通れないなコレ」
川幅は結構ある。
川上にも川下にも橋は見えない。
どうするか…… 最近落ちたのかな?
ゴムボートを出すか考えてると、ちょっと思いつく。
呪羅流民を出して、荷車に印を結ぶ。
「クロも乗れ!」
惣一郎が集中すると荷車が、全員乗せたまま浮き出す!
行ける!
そのまま川の上を通過して、対岸へ着く。
「ふう~ 結構、魔力食うが行けるな!」
魔力が増えた惣一郎ならではであった。
「さすが旦那様!」
「ご主人様カッコいい!」
ワン!(ずっとこれで行け)
「ははは~ 照れるな~」
すると川上の対岸の茂みから、
「クソ! 間に合わなかったじゃないか!」
「なんなんだ、アイツ!」
っと、盗賊らしい男達がぞろぞろ出てきた。
橋を落とし立ち往生してる所を、襲う気だったのだろう。
コレ、ほっとく訳にも行かないかな?
「また戻んの? 面倒臭い…… あ、ベンゾウやって来てよ! 向こうにまで弁慶に投げてもらって!」
鬼の発想だが、ベンゾウはワクワクしてた。
弁慶がベンゾウを持ち上げ、右手にベンゾウの右足を乗せる。
筋肉が盛り上がると「フン!」っとベンゾウを投げる。
ベンゾウもグラビティーで軽くなっている。
タイミングを合わせ、弁慶の右手を蹴るベンゾウは、軽々と対岸に届く。
ベンゾウが対岸に立つと、惣一郎が、
「お宅ら盗賊? 違うならその子に何もするなよ!」
ま、そんな訳が無かった。
飛び込んで来た少女を、喜んで襲う盗賊の4人は、あっさりベンゾウに倒される。
「ご主人様~ 帰りは?」
そうだった。
惣一郎は鉄球を6個出し川の上に並べて浮かせる。
ベンゾウはそれを足場にピョンピョンと戻って来た。
「ご主人様! 面白かった!」
「そ、そうだろ! 弁慶との連携も練習しないとな! あはははは」
思い付きの癖に……
左腕は惣一郎の魔力その物だ。
それが干渉したと言う事か……
惣一郎は凄い武器を手に入れたのかも知れない。
青白い魔力が拡散し、燃える様に見える透明の左腕を見ながら惣一郎は、コレで掴めばベリルの転生魔法も使えなく出来るかもっと考え、笑みを浮かべる。
その後も色々試し、そのままここでテントを出す事になる。
夕飯はクロに肉を焼き、惣一郎達は有名店のラーメンを作る。
作ると言っても湯を沸かし麺を茹でるだけで、具材も出来ている物だった。
ベンゾウ達が寝静まると、惣一郎はひとり起き風呂に入る。
新しい腕に興奮し、寝付けない様だ。
湯船で足を伸ばし、広い風呂をひとりで贅沢に使う。
癒されながら惣一郎は失った左腕を見ながら、自分の新たなスキルの名前を考える。
幻肢、燃える腕、神の手、ゴッドハンド!は違うな~ ファントムアーム、青炎幻神腕、幻肢神。
考えるほど変な方向に行くので、シンプルな名前にしたい……
のぼせて来たので[幻腕]でいいやっと、風呂を出る。
風呂上がりのビールを飲みながら、左腕にしてたベンゾウとスワロとの繋がりのレーテウルに、通信用のリングを通し、右足首に巻き直す。
翌朝、朝食を摂りクロの荷車で、また進み出す。
大分肌寒くなっていた。
ベンゾウも弁慶も腹を出し寒く無いのだろうか?
荷車に揺られながら聞いてみたが、まだ寒く無いそうです。
今日は風が強く十分肌寒いのだが。
今度街で服でも買おう。
しばらく進むと、大きな川が見えて来た。
「ご主人様、あれ!」
ん? 先を見ると橋が落ちている。
「ありゃ、通れないなコレ」
川幅は結構ある。
川上にも川下にも橋は見えない。
どうするか…… 最近落ちたのかな?
ゴムボートを出すか考えてると、ちょっと思いつく。
呪羅流民を出して、荷車に印を結ぶ。
「クロも乗れ!」
惣一郎が集中すると荷車が、全員乗せたまま浮き出す!
行ける!
そのまま川の上を通過して、対岸へ着く。
「ふう~ 結構、魔力食うが行けるな!」
魔力が増えた惣一郎ならではであった。
「さすが旦那様!」
「ご主人様カッコいい!」
ワン!(ずっとこれで行け)
「ははは~ 照れるな~」
すると川上の対岸の茂みから、
「クソ! 間に合わなかったじゃないか!」
「なんなんだ、アイツ!」
っと、盗賊らしい男達がぞろぞろ出てきた。
橋を落とし立ち往生してる所を、襲う気だったのだろう。
コレ、ほっとく訳にも行かないかな?
「また戻んの? 面倒臭い…… あ、ベンゾウやって来てよ! 向こうにまで弁慶に投げてもらって!」
鬼の発想だが、ベンゾウはワクワクしてた。
弁慶がベンゾウを持ち上げ、右手にベンゾウの右足を乗せる。
筋肉が盛り上がると「フン!」っとベンゾウを投げる。
ベンゾウもグラビティーで軽くなっている。
タイミングを合わせ、弁慶の右手を蹴るベンゾウは、軽々と対岸に届く。
ベンゾウが対岸に立つと、惣一郎が、
「お宅ら盗賊? 違うならその子に何もするなよ!」
ま、そんな訳が無かった。
飛び込んで来た少女を、喜んで襲う盗賊の4人は、あっさりベンゾウに倒される。
「ご主人様~ 帰りは?」
そうだった。
惣一郎は鉄球を6個出し川の上に並べて浮かせる。
ベンゾウはそれを足場にピョンピョンと戻って来た。
「ご主人様! 面白かった!」
「そ、そうだろ! 弁慶との連携も練習しないとな! あはははは」
思い付きの癖に……
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