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第十章
六話 【長い夜】
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ギルマスのエバンが戻って来ると、今回の件で仲間が今夜集まる事になっているので、そこに是非参加して欲しいと言い出す。
「仲間?」
「ああ、ベリルを追っている仲間だ」
詳しくはそこで話すと言うので、一旦戻る事にする。
町の中は慌ただしく店を閉める者や、荷物をまとめる者で忙しそうだった。
「旦那様、手伝うのか?」
「分からん、話を聞いてからかな~」
ニコニコしながら弁慶がついて来る。
『旦那様はどうせ、ほっとけない優しい人だ』
テントに戻ると、惣一郎は考え事をしたいので邪魔しない様に!っと、露天風呂に入る。
足を伸ばし癒されていく。
惣一郎は湯に浸かりながら魔導具を出し、マルジさんにコールする。
『惣一郎殿、連絡あると思っていました!』
『流石、情報が早いですね』
『ええ、まさかこんな事になるとは思っても見ませんでしたが』
『王族が居なくなった今、アロスは侵攻を考えています。隣国をそのままにはしておけませんからね』
『戦争ですか?』
『いえ派遣隊を送りまずは、国をまとめる組織を作らせるのが目的です。アロス国はあくまで協力体制を貫きます』
『なるほど、先に恩を売る感じですか』
『ははは! まぁ後はワーテイズ側が居なくなった王の意志を継ぐか、独自の国を望むかにもよりますがね』
『もう当たりは付いているのでしょ』
『ええ、王の独裁国家でしたからね~ ワーテイズは。残された貴族達も内心胸を撫で下ろしている筈です。それで惣一郎殿、王を殺した犯人についてはどこまで?』
『名前まで』
『ふむ…… まさか内乱で幕を下ろすとは思ってもみませんでしたが、惣一郎殿、まさか関わるおつもりで?』
『話を聞いてからですがね、一度取り逃した相手でもあるので』
『何かあればいつでも駆けつけますぞ! なんでも言ってくだされ!』
『ありがとうございます。その時は! 以上』
『お気を付けて…… 以上』
ふう。
「ご主人様…… お腹減った。刺身まだ?」
いつの間にか一緒に風呂に浸かっていた、ベンゾウと弁慶だった。
食事を摂り、辺りはすっかり暗くなったので、ギルドに行く事にする。
ベンゾウも無理して行く気だったので、話をするだけだからっと、弁慶と留守番を頼む。
ひとりで行く事に弁慶は反対をしていたが、すぐ戻ると惣一郎はひとりで、ギルドへと向かう。
ギルドに着くと、真っ暗な受付を通り二階の部屋へ案内される。
部屋には4人の男がいた。
「お久しぶり!って程でも無いかな?」
話しかけて来たエルフのイケメンに見覚えがあった。
誰だっけ?
「あはは、お忘れですか? サイソスの町のギルド長ケンブルです。ほら、ウザがられた!」
「あ、あははは嫌だな~ ウザイだなんて……」
するとエバンが、
「ケンブルとは面識ある様だな、こちらは……」
「初めまして王都ギルドのマスターをしております[ヒロヨシー]と申します。惣一郎殿に会えるのを楽しみにしておりました。それがこの様な場になるとは」
日本人の様な名前だったが、見た目は毛量多めの鼻栓をした狐の獣人だった。
「湿っぽい話はよせ! 初めまして、西のコマレークの街でギルド長をしとる[ゴエ]と申す。色々と世話になったな、感謝しとるぞ惣一郎殿」
態度が大きめのドワーフだ。
エバン
「ボリンは来られなかったが、今はこの4人が元は仲間だったベリルを追っている。惣一郎殿の話を簡単に話した所だ」
ケンブル
「女性に憑依したって、本当なのかい?」
ゴエ
「奴め、まさか本当に王都を襲うとは」
ヒロヨシー
「まさか王都で目撃した女が、ベリル本人だったなんて……」
エバン
「奴しかおらんだろう」
惣一郎
「話が見えて来ないんだが」
ヒロヨシー
「失礼しました、では私から……」
長い話になった。
気付けば外は明るくなっていた。
途中何度かベンゾウにコールしたので心配はしていないだろうが……
うな垂れる、惣一郎だった。
「仲間?」
「ああ、ベリルを追っている仲間だ」
詳しくはそこで話すと言うので、一旦戻る事にする。
町の中は慌ただしく店を閉める者や、荷物をまとめる者で忙しそうだった。
「旦那様、手伝うのか?」
「分からん、話を聞いてからかな~」
ニコニコしながら弁慶がついて来る。
『旦那様はどうせ、ほっとけない優しい人だ』
テントに戻ると、惣一郎は考え事をしたいので邪魔しない様に!っと、露天風呂に入る。
足を伸ばし癒されていく。
惣一郎は湯に浸かりながら魔導具を出し、マルジさんにコールする。
『惣一郎殿、連絡あると思っていました!』
『流石、情報が早いですね』
『ええ、まさかこんな事になるとは思っても見ませんでしたが』
『王族が居なくなった今、アロスは侵攻を考えています。隣国をそのままにはしておけませんからね』
『戦争ですか?』
『いえ派遣隊を送りまずは、国をまとめる組織を作らせるのが目的です。アロス国はあくまで協力体制を貫きます』
『なるほど、先に恩を売る感じですか』
『ははは! まぁ後はワーテイズ側が居なくなった王の意志を継ぐか、独自の国を望むかにもよりますがね』
『もう当たりは付いているのでしょ』
『ええ、王の独裁国家でしたからね~ ワーテイズは。残された貴族達も内心胸を撫で下ろしている筈です。それで惣一郎殿、王を殺した犯人についてはどこまで?』
『名前まで』
『ふむ…… まさか内乱で幕を下ろすとは思ってもみませんでしたが、惣一郎殿、まさか関わるおつもりで?』
『話を聞いてからですがね、一度取り逃した相手でもあるので』
『何かあればいつでも駆けつけますぞ! なんでも言ってくだされ!』
『ありがとうございます。その時は! 以上』
『お気を付けて…… 以上』
ふう。
「ご主人様…… お腹減った。刺身まだ?」
いつの間にか一緒に風呂に浸かっていた、ベンゾウと弁慶だった。
食事を摂り、辺りはすっかり暗くなったので、ギルドに行く事にする。
ベンゾウも無理して行く気だったので、話をするだけだからっと、弁慶と留守番を頼む。
ひとりで行く事に弁慶は反対をしていたが、すぐ戻ると惣一郎はひとりで、ギルドへと向かう。
ギルドに着くと、真っ暗な受付を通り二階の部屋へ案内される。
部屋には4人の男がいた。
「お久しぶり!って程でも無いかな?」
話しかけて来たエルフのイケメンに見覚えがあった。
誰だっけ?
「あはは、お忘れですか? サイソスの町のギルド長ケンブルです。ほら、ウザがられた!」
「あ、あははは嫌だな~ ウザイだなんて……」
するとエバンが、
「ケンブルとは面識ある様だな、こちらは……」
「初めまして王都ギルドのマスターをしております[ヒロヨシー]と申します。惣一郎殿に会えるのを楽しみにしておりました。それがこの様な場になるとは」
日本人の様な名前だったが、見た目は毛量多めの鼻栓をした狐の獣人だった。
「湿っぽい話はよせ! 初めまして、西のコマレークの街でギルド長をしとる[ゴエ]と申す。色々と世話になったな、感謝しとるぞ惣一郎殿」
態度が大きめのドワーフだ。
エバン
「ボリンは来られなかったが、今はこの4人が元は仲間だったベリルを追っている。惣一郎殿の話を簡単に話した所だ」
ケンブル
「女性に憑依したって、本当なのかい?」
ゴエ
「奴め、まさか本当に王都を襲うとは」
ヒロヨシー
「まさか王都で目撃した女が、ベリル本人だったなんて……」
エバン
「奴しかおらんだろう」
惣一郎
「話が見えて来ないんだが」
ヒロヨシー
「失礼しました、では私から……」
長い話になった。
気付けば外は明るくなっていた。
途中何度かベンゾウにコールしたので心配はしていないだろうが……
うな垂れる、惣一郎だった。
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