異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第九章

二十七話 【魔法少女!】

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翌朝、クロ以外みんなで出かける。

「では私はここで、お嬢様をお願いします」

っと、カールが商人ギルドへ向かって行く。

惣一郎はそのまま、街外れのカミラの店へ行く。

だが昨日と同じ札が下げられており、人の気配も無い。

潰れたのかな?

仕方ないのでもう一軒の魔導書店へ向かう。

ギリ中心地の店に入ると、ここも魔導具などが並んでいた。

「いらっしゃいませ!」

若い店主の女性だった。

「アイスの魔法はあるか?」

「ええ、ございますよ! アイス系は、

ピュアアイス (純氷を作り出す生活魔法)

アイスジャベリン (ご存じの攻撃魔法)

アイスロック (氷塊を作り落とす攻撃魔法)

アイスストーム (対象を凍らせる風を作る)

の、4つですね!」

流石に充実していた。

「ただのアイス、ピュアアイスでいいんだ」

「はい、1冊13ギーで34冊ございます」

「では、この子に!」

緊張するハイジが前に出る。



店を出ると、泣きそうな青い顔のハイジがいた。

それでも7回目と大した回数では無い。

「必ず商売を成功させて、お返ししますわ」



惣一郎はその後、馬車などを作る工場を探す。

移動販売用の屋台を作ってもらう為にだ。

道を聞きながら歩いていると、

「ジビカガイライの方でしょうか?」

っと、冒険者風の男女コンビが現れた。

弓を持つ長髪の女性と、小柄だががっちりした体格で大楯を持つ男だった。

アレかな?

「そうですが何か御用ですか?」

「是非、チームの末席に加えて欲しく、我々の腕を見てほしい!」

アレでした……

「腕を見るとは、戦うって事ですか? 今募集してないんですが…… それでも?」

「ああ、我々の力を見れば考えも変わるはず」

凄い自信だな……

「弁慶、よろしく」

弁慶が前に出て侃護斧を握る。

弓を引く姿勢の良い女性の前に、盾を構える男が出る!

矢が放たれると燃え出す火の矢が数を増やすが、弁慶が侃護斧を振り抜くと、突風が火を消し矢が勢いを無くす。

驚く女性が2射目を構えると、弁慶が前に出て力強く侃護斧を横に叩き付ける!

大楯で構える男が簡単に宙に飛び、弓を構える女性の手を、距離を詰めた弁慶が左手で弓ごと掴むと、姿勢を崩し何も出来なくなる。

「次は?」

無言の女性の後ろに盾を持った男が落ちる。

男も意識はあるが、凹んだ盾を持ち無言で固まっている。

「すまんが、本当に仲間は募集してないんだ、悪いが諦めてくれ」

惣一郎は返事も聞かず歩き出す。

ハイジがキラッキラした目で見ていた。




惣一郎は聞いた工場を訪れていた。

やはりドワーフが定番なのだろうか、この店も、やっているのはドワーフだった。

惣一郎はドワーフにリアカーをだし、改造を頼む。

「おいおい、こりゃ南の大陸で噂になってる銀馬じゃねーのか?」

「銀歯? あぁ銀の馬か! 何それ?」

「いや噂でしか聞いた事無いんだがな、なんでも南方の大陸で、馬車や荷車の革命が起きたって言う話じゃ」

クロの荷車を作ったドワーフ達かな?

まぁ物じゃなく技術が広がったなら、別にいいか!

「この荷車は、まだあるのか?」

「いや、これだけだ」

残念そうなドワーフに改造のイメージを伝え、リアカーを預けると、工場を後にする惣一郎。

銀馬…… 銀馬ね~




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