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第六章
二十二話 【ペンネーム?】
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ギルドを出た惣一郎は、ミチャンの所へ報酬を受け取りにと向かう。
店に入ると、昨日の店員がすぐミチャンを呼びに行く。
奥からミチャンが現れて「おお、よく来てくれた、準備出来てるぞ」っと奥へ案内された。
部屋に入ると、大量の麻袋を持って来た別の店員が、机に置いて帰る。
「報酬の1000ギーだ、それとこれは別に、感謝の気持ちだ」
ミチャンは麻袋ひとつを別の所から出し、追加で置く。
「それで、エルサムロに戻るのか?」
「いえ、このままダンジョンに潜ろうかと思ってます」
「ほぉ~ そうなのか! そう言えば冒険者だったなあんた!」
良い物が出れば買取るぞ!っと商人の顔になるミチャン。
そのままお茶を頂き、世間話に!
流石はこの街の商人だけの事はあり、ダンジョンについても詳しく聞く事が出来た。
そこで、ミチャンから聞いた有益な情報をまとめてみる。
1:ダンジョンは階層ごとに分かれていて低い階層ほど魔物の種類も弱く、階層が進むほど強い魔物が出る。
2:倒した魔物は魔石だけ残して消えるので、素材は手に入らない。ただし稀に、倒した魔物が消えた跡からお宝が出る。
3:階層ごとにボスがいて、倒さないと次の階層に進めないが、ボスは必ずお宝を残す。
4:階層と階層の間に転移魔法陣があり、そこからいつでも戻れるが、入る時はまた第一階層からになる。
5:ガーデイルのダンジョンが何階層まであるかはまだ踏破されておらず、分かってはいないが、現時点では六階層まで確認されている。
6:ダンジョン産のお宝は、ゴミから貴重品までランダムで出るので、低階層の魔物からでも稀に凄いお宝が出る事もある。なので冒険者のほとんどは、低階層を行き来している。
過去には、違う大陸のダンジョンから、死者が生き返る薬が出たと言う物語が残っているそうだが、後に瀕死から回復したエリクサーでは無いかと言われている。
以上が、ペンネーム[ミチャンさん]からの貴重な情報でした。
番組からステッカーでも送りたい惣一郎は、ミチャンに礼を言って店を出る。
食事の作り置きや、出来れば戦力も強化したいなと、ダンジョンへの準備に余念が無い惣一郎であった。
商店街でも見て帰ろうと、賑やかな通りに向かって歩き出す。
大きな岩が所々に立ち並び、その岩陰に布を張った店が多い商店街は、ダンジョンに必要な物は何でも揃うそうで、見て歩くだけでも飽きなかった。
「しかし中々、ダンジョン産の物は見当たらないな~」
「えっと……ダンジョン産の物は……高額なので…この様な所では……取扱いされないかと」
ま、考えたらそりゃそうか……
「明日にでも、ありそうな店に行ってみるか!」
「ええ……」
ん? モモは乗り気じゃなさそうだな、薬が手に入るかも知れないのに……
結局見てるだけで何も買わず、倉庫へと帰って行く。
倉庫に戻ると惣一郎は、作り置きの食料を作り始め、ベンゾウとモモは訓練を始める。
クロは興味無く、寝ていた。
煮込みに入り手が空くと惣一郎は、アルミ材の塊をヤスリで削り出し、何か作っている様だった。
店に入ると、昨日の店員がすぐミチャンを呼びに行く。
奥からミチャンが現れて「おお、よく来てくれた、準備出来てるぞ」っと奥へ案内された。
部屋に入ると、大量の麻袋を持って来た別の店員が、机に置いて帰る。
「報酬の1000ギーだ、それとこれは別に、感謝の気持ちだ」
ミチャンは麻袋ひとつを別の所から出し、追加で置く。
「それで、エルサムロに戻るのか?」
「いえ、このままダンジョンに潜ろうかと思ってます」
「ほぉ~ そうなのか! そう言えば冒険者だったなあんた!」
良い物が出れば買取るぞ!っと商人の顔になるミチャン。
そのままお茶を頂き、世間話に!
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そこで、ミチャンから聞いた有益な情報をまとめてみる。
1:ダンジョンは階層ごとに分かれていて低い階層ほど魔物の種類も弱く、階層が進むほど強い魔物が出る。
2:倒した魔物は魔石だけ残して消えるので、素材は手に入らない。ただし稀に、倒した魔物が消えた跡からお宝が出る。
3:階層ごとにボスがいて、倒さないと次の階層に進めないが、ボスは必ずお宝を残す。
4:階層と階層の間に転移魔法陣があり、そこからいつでも戻れるが、入る時はまた第一階層からになる。
5:ガーデイルのダンジョンが何階層まであるかはまだ踏破されておらず、分かってはいないが、現時点では六階層まで確認されている。
6:ダンジョン産のお宝は、ゴミから貴重品までランダムで出るので、低階層の魔物からでも稀に凄いお宝が出る事もある。なので冒険者のほとんどは、低階層を行き来している。
過去には、違う大陸のダンジョンから、死者が生き返る薬が出たと言う物語が残っているそうだが、後に瀕死から回復したエリクサーでは無いかと言われている。
以上が、ペンネーム[ミチャンさん]からの貴重な情報でした。
番組からステッカーでも送りたい惣一郎は、ミチャンに礼を言って店を出る。
食事の作り置きや、出来れば戦力も強化したいなと、ダンジョンへの準備に余念が無い惣一郎であった。
商店街でも見て帰ろうと、賑やかな通りに向かって歩き出す。
大きな岩が所々に立ち並び、その岩陰に布を張った店が多い商店街は、ダンジョンに必要な物は何でも揃うそうで、見て歩くだけでも飽きなかった。
「しかし中々、ダンジョン産の物は見当たらないな~」
「えっと……ダンジョン産の物は……高額なので…この様な所では……取扱いされないかと」
ま、考えたらそりゃそうか……
「明日にでも、ありそうな店に行ってみるか!」
「ええ……」
ん? モモは乗り気じゃなさそうだな、薬が手に入るかも知れないのに……
結局見てるだけで何も買わず、倉庫へと帰って行く。
倉庫に戻ると惣一郎は、作り置きの食料を作り始め、ベンゾウとモモは訓練を始める。
クロは興味無く、寝ていた。
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