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第六章
十九話 【歓迎 惣一郎 御一行様】
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陽が傾き出した頃、惣一郎は目を覚ます。
楽しい夢でも見ていた様な気分だった。
木の根元に寄り添う様に寝てたからか、体が痛いが……
周りを見るとベンゾウが正座しており、木の上には刺さった槍に服が引っかかった状態でおっぱいを出すモモが、真っ赤な顔でぶら下がっていた。
なっ…… 何があったんだ……
隣には大きなトカゲが半分づつ……
クロは『関係ありません!』っと顔を逸らす。
事情を聞くのが怖かった……
取り敢えず、梯子を買ってモモを救出する。
槍は収納したら簡単に抜けた。
乱れた服を直すと、モモはベンゾウの隣へ行き、自ら正座する。
何があったのか……
なかった事にするのが一番に思えた……
無言のまま、時間だけが過ぎて行く……
ベンゾウの正座も限界が近いのか、モゾモゾし出す。
陽も落ちて来たし、やはり何も無かった事にしておこう……
テントを出し中に入ろうとした時、ピピピピっとタイマーが鳴る。
気合い入れてモモにキュアをかけてから、中に入る。
クロが鼻先で、ご飯の皿を惣一郎に押し出す。
威張った態度に思えたが、何故か世話になった気がして素直にドッグフードを山盛りにする。
沈黙が続く雰囲気に惣一郎は「こんな時は焼肉だ!」とテンションを上げてみる。
いつもならノリノリで盛り上がるベンゾウが、惣一郎に心配そうな目を向ける。
アレ…… 空気読めて無かった?
それでも肉が並べられると、いつものベンゾウに戻る。
クロもドッグフードを食べるのをやめ、キチンと横に並んで座っている。
モモが感激の涙を流しながら肉を味わう焼き肉パーティーは、遅くまで盛り上がった。
翌朝、盛り上がってか、嫌な事を忘れたくてか、飲み過ぎた惣一郎が目を覚ますと、ベンゾウと一緒にモモも同じベッドで寝ていた……
スワロの時といい、モテ期なのか?
惣一郎は樽の水で顔を洗い出す。
クリーンで事足りるのだが、長くして来た習慣は簡単にはやめられない……
36のおっさんは中肉中背で顔もイマイチ、樽の水に映る自分を見て『そんな訳無いか!』と芽生え始めた自信を封じ込む惣一郎。
惣一郎のモテ期は、自覚が無いまま忘れ去られる。
まだお腹は空いてないが、朝食はキチンと摂ろうと準備を始める。
起きて来たみんなと朝食を摂ると、惣一郎はテントを収納し、クロを先頭にまた森を歩き始める。
途中ギュノやサリンに遭遇するが、問題なく順調に進んでいたおかげで、午後には森の出口が見えて来た。
眩しく照注ぐ太陽と再会し、伸びをする惣一郎は「やっと出た~」と森を抜けた喜びを声にする。
少し休憩をしてから行こうとクロに水を出し、ベンゾウとモモには冷えたスポーツドリンクを出す。
地図では森を抜ければあるはずなんだが、目的のガーデイルはまだ見えない。
ここからはクロの荷車で進む。
背後に森が見えなくなるまで平地を進むと、遠くに建物が見えて来る。
近付くと徐々に建物は密集していき、ガーデイルの街にようやく着いた様だ!
今までと違い、岩場の開いたスペースに簡易の木造の家が立っている感じで、街を囲む外壁も無い。
平地の岩場に住み始めた感じの街だったが、その広さは半端ない。
周りには簡易な木と布で出来た集落が幾つも集まっている様で、中心地に向けて、しっかりとした木造の家が建ち並んでいた。
街に入る感覚も制限も無く、皆素通りしている。
モモが言うには、ダンジョンを食い物にしているこの街は、柄の悪い者や商魂逞しい商人が多く、治安も良くない様で、国が管理し騎士が治安を維持しているそうだ。
表向きは…… との事。
まずは明るいうちに、ミチャンと言う商人を探す事に。
露店で買った果物を齧りながら、お釣りの代わりに聞いた店を訪ねると、店員に声をかける。
「エルサムロから荷物を届けに来た、冒険者の惣一郎といいます。ミチャンと言う方にお取り継ぎお願い出来ますか?」
冒険者にしては、丁寧な物言いに店員も釣られて「少々お待ちください」っとこの街にしては丁寧な返事をする。
店に並ぶ生活用品を眺めながら待つと、背の高い頑丈そうな男性が現れる。
「ミチャンは俺だが、なんの様だ?」
「エルサムロのユチャンから頼まれた品をお持ちしました」
「ほぉ、ユチャンからか! それはわざわざ」
…………
「ん? で、その品は?」
「あぁ、ココでは多すぎて出せませんよ!」
ミチャンに案内され裏庭に出る。
「いえ、ここでも…… 大きな倉庫は?」
疑う様な目で見るミチャンは、面倒臭そうに店から離れた倉庫に案内してくれた。
「ここなら問題ないだろ?」
ええ、ここなら!っと惣一郎はアイテムボックスから大量の荷物を取り出し倉庫を埋める。
目を見開いたミチャンは、口を開けたままだった……
「こりゃたまげた! 随分前に頼んだ物じゃないか…… アイツ約束覚えてやがったのか! それにしてもあんた、何者だ!」
惣一郎は適当に説明して、報酬を受け取ろうとしたが気に入られた様で質問攻めにあう。
今回の運搬依頼でミチャンは、相当な収益になるそうで、恩人として困った事があればなんでも言ってくれ!っと感謝していた。
折角なので、拠点となる宿か倉庫を紹介して欲しいと尋ねると、何もない倉庫で良いならと空いてる倉庫を借りる事が出来た。
今回の報酬は明日取りに来る事に。
中心地からは少し離れてはいるが、大事な荷物を保管する場所なだけに、治安はマシな所の様だ。
借りた鍵で中に入ると、惣一郎達には丁度いい広さの倉庫であった。
楽しい夢でも見ていた様な気分だった。
木の根元に寄り添う様に寝てたからか、体が痛いが……
周りを見るとベンゾウが正座しており、木の上には刺さった槍に服が引っかかった状態でおっぱいを出すモモが、真っ赤な顔でぶら下がっていた。
なっ…… 何があったんだ……
隣には大きなトカゲが半分づつ……
クロは『関係ありません!』っと顔を逸らす。
事情を聞くのが怖かった……
取り敢えず、梯子を買ってモモを救出する。
槍は収納したら簡単に抜けた。
乱れた服を直すと、モモはベンゾウの隣へ行き、自ら正座する。
何があったのか……
なかった事にするのが一番に思えた……
無言のまま、時間だけが過ぎて行く……
ベンゾウの正座も限界が近いのか、モゾモゾし出す。
陽も落ちて来たし、やはり何も無かった事にしておこう……
テントを出し中に入ろうとした時、ピピピピっとタイマーが鳴る。
気合い入れてモモにキュアをかけてから、中に入る。
クロが鼻先で、ご飯の皿を惣一郎に押し出す。
威張った態度に思えたが、何故か世話になった気がして素直にドッグフードを山盛りにする。
沈黙が続く雰囲気に惣一郎は「こんな時は焼肉だ!」とテンションを上げてみる。
いつもならノリノリで盛り上がるベンゾウが、惣一郎に心配そうな目を向ける。
アレ…… 空気読めて無かった?
それでも肉が並べられると、いつものベンゾウに戻る。
クロもドッグフードを食べるのをやめ、キチンと横に並んで座っている。
モモが感激の涙を流しながら肉を味わう焼き肉パーティーは、遅くまで盛り上がった。
翌朝、盛り上がってか、嫌な事を忘れたくてか、飲み過ぎた惣一郎が目を覚ますと、ベンゾウと一緒にモモも同じベッドで寝ていた……
スワロの時といい、モテ期なのか?
惣一郎は樽の水で顔を洗い出す。
クリーンで事足りるのだが、長くして来た習慣は簡単にはやめられない……
36のおっさんは中肉中背で顔もイマイチ、樽の水に映る自分を見て『そんな訳無いか!』と芽生え始めた自信を封じ込む惣一郎。
惣一郎のモテ期は、自覚が無いまま忘れ去られる。
まだお腹は空いてないが、朝食はキチンと摂ろうと準備を始める。
起きて来たみんなと朝食を摂ると、惣一郎はテントを収納し、クロを先頭にまた森を歩き始める。
途中ギュノやサリンに遭遇するが、問題なく順調に進んでいたおかげで、午後には森の出口が見えて来た。
眩しく照注ぐ太陽と再会し、伸びをする惣一郎は「やっと出た~」と森を抜けた喜びを声にする。
少し休憩をしてから行こうとクロに水を出し、ベンゾウとモモには冷えたスポーツドリンクを出す。
地図では森を抜ければあるはずなんだが、目的のガーデイルはまだ見えない。
ここからはクロの荷車で進む。
背後に森が見えなくなるまで平地を進むと、遠くに建物が見えて来る。
近付くと徐々に建物は密集していき、ガーデイルの街にようやく着いた様だ!
今までと違い、岩場の開いたスペースに簡易の木造の家が立っている感じで、街を囲む外壁も無い。
平地の岩場に住み始めた感じの街だったが、その広さは半端ない。
周りには簡易な木と布で出来た集落が幾つも集まっている様で、中心地に向けて、しっかりとした木造の家が建ち並んでいた。
街に入る感覚も制限も無く、皆素通りしている。
モモが言うには、ダンジョンを食い物にしているこの街は、柄の悪い者や商魂逞しい商人が多く、治安も良くない様で、国が管理し騎士が治安を維持しているそうだ。
表向きは…… との事。
まずは明るいうちに、ミチャンと言う商人を探す事に。
露店で買った果物を齧りながら、お釣りの代わりに聞いた店を訪ねると、店員に声をかける。
「エルサムロから荷物を届けに来た、冒険者の惣一郎といいます。ミチャンと言う方にお取り継ぎお願い出来ますか?」
冒険者にしては、丁寧な物言いに店員も釣られて「少々お待ちください」っとこの街にしては丁寧な返事をする。
店に並ぶ生活用品を眺めながら待つと、背の高い頑丈そうな男性が現れる。
「ミチャンは俺だが、なんの様だ?」
「エルサムロのユチャンから頼まれた品をお持ちしました」
「ほぉ、ユチャンからか! それはわざわざ」
…………
「ん? で、その品は?」
「あぁ、ココでは多すぎて出せませんよ!」
ミチャンに案内され裏庭に出る。
「いえ、ここでも…… 大きな倉庫は?」
疑う様な目で見るミチャンは、面倒臭そうに店から離れた倉庫に案内してくれた。
「ここなら問題ないだろ?」
ええ、ここなら!っと惣一郎はアイテムボックスから大量の荷物を取り出し倉庫を埋める。
目を見開いたミチャンは、口を開けたままだった……
「こりゃたまげた! 随分前に頼んだ物じゃないか…… アイツ約束覚えてやがったのか! それにしてもあんた、何者だ!」
惣一郎は適当に説明して、報酬を受け取ろうとしたが気に入られた様で質問攻めにあう。
今回の運搬依頼でミチャンは、相当な収益になるそうで、恩人として困った事があればなんでも言ってくれ!っと感謝していた。
折角なので、拠点となる宿か倉庫を紹介して欲しいと尋ねると、何もない倉庫で良いならと空いてる倉庫を借りる事が出来た。
今回の報酬は明日取りに来る事に。
中心地からは少し離れてはいるが、大事な荷物を保管する場所なだけに、治安はマシな所の様だ。
借りた鍵で中に入ると、惣一郎達には丁度いい広さの倉庫であった。
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