76 / 409
第五章
二話 【祭りに浮かれて!】
しおりを挟む
のんびりと林の中の道を、荷車に揺られている。
クロも歩くペースでのんびりと進む。
まったりとした時間が心地よい午後であった。
そこに久々のモンスター登場。
七匹のゴブリンが武器を持ち荷車を囲み出した、クロも惣一郎も慌てる様子はない。
すでに荷台にベンゾウがなかったからだ。
かかれ!っと言っているのか「ケギャー!」っとナイフを振りかざす、ゴブリンのリーダーには誰も従わず、バタバタ崩れ落ちる6匹のゴブリン。
驚くそのリーダーの背後からベンゾウが、横を普通に通り過ぎて戻ってくると、ゴブリンのリーダーも崩れ落ちる。
少し気の毒になる。
一応、討伐証明の耳を切り取り、道の端に死体を寄せて、またのんびり歩き出す。
惣一郎はベンゾウの小刀の切れ味に、違和感を感じる。
「刃、研いだの?」
ベンゾウは、一度も研いでないと答える。
どういう事? どう見ても切れ味増してるよね?
ベンゾウにも分からないそうだ。
また謎が増えた瞬間だった……
その晩テントで食事をした後、ベンゾウに小刀を見せてもらう。
怪しく鈍く光る、國政一門の小柄小刀、美善國家と美善國千代は、刃こぼれひとつしておらず。
美しい刃紋にうっすらと黒いオーラを漂わせていた。
なんだこれ…… 絶対おかしいわ……
あんなに使い込んで一度も研いで無いのに、こんな綺麗な訳がないぞ!
すると、惣一郎の手に持つ小刀から発した黒いオーラが、惣一郎の指に触れ、気が付くと血を流していた。
「國千代、めっ!」
っと、ベンゾウが叱るとオーラが引いていく。
ヤバいな……
惣一郎の知らない所で知らない事が、知らないうちに起きていた。
そっとベンゾウに返して「大事にしなさい」っと、考えるのをやめた。
翌日ものんびり、林を抜け平原を進む。
平原をしばらく進むと巨大な牛、ノイテがいた。
見たからには冒険者がほっとく訳にはいかない。
また、炊き出しが必要になるかも知れないし、早速狩って行こうと、クロに頼む。
近づいても草を食べ続けるノイテを、あっさり二匹、ベンゾウが倒し収納する。
キャンプで食べたノイテは美味かった。
惣一郎達は、またのんびり進み始める。
暗くなる頃、遠くに街の明かりが見えた。
見えたがまだ遠い距離だったので、近くで野営し、明日ルドの街に入る事にした。
夕食は、タルタルソースたっぷりのチキン南蛮で、口の周りにたっぷり付けたベンゾウが、クロに襲われていた。
食後には風呂に入り、アイスとビールで夕涼み。
ルドの街を楽しみに、寝に入る。
深夜、近くを馬に乗った大勢の騎士が、慌ただしく通り過ぎて行った音に起きる惣一郎だったが、ベンゾウは爆睡中。
この子、すぐ反応して起きる時もあれば、今日みたいに気にせず寝続ける時もあり、漫画の様に殺気の様な敵意でも感じ取れるのだろうか?
クロは馬の足音に起きていた。
翌朝のんびりと、ルドの街に向かう惣一郎。
平原の中、大きな壁に囲まれた街に着いたのは、お昼前だった。
壁の前の大きな堀に跳ね上げ橋がかかっており、奥の門にはバリケードと門番が数人、槍を持って街の出入りに目を光らせている。
挨拶をしてカードを見せると、意外と友好的な対応で、優しく街に入れてくれた。
人は見かけによらないものだ。
外の往来は少なかったが、街の中は厄災の件でか、お祭りの様な賑わいを見せていた。
本来なら冒険者は、真っ先にギルドへ向かうものなのだろうが、惣一郎達はノイテは非常食にキープ、ゴブリンの討伐証明もアイテムボックスなら腐らないのでいつでもいいと、特に売るものも無いし、用がないので真っ直ぐ街中へ向かった。
いい匂いの漂う露店を見て周り、音楽が聴こえ、ところ構わず踊る人々を見ながら、本当にお祭りを楽しんでいる様子だった。
北京ダックの様な飴色に焼かれた肉を、野菜と薄いパンに挟んで食べる食べ物を食べながら、久しぶり宿に泊まるか考えていた。
ひとつ前の街では食料がなく困っていたのに、ここには豊富に売るほどある事が謎だったが、これからは流通も行き渡って行くだろうと、野菜などの食材を中心に買い込んでいく。
店の並びに魔導書店もあり、入口の黒板にお品書きが書かれていた。
販売中の魔法の名前が並んでいた黒板に、おすすめ[テレキシス]と書かれていた。
テレキシス? テレキネシスの事か? 念動力の……
興味が湧いた。
惣一郎は店に入り、カウンターに座る20代後半の男に、おすすめについて尋ねると愛想よく、魔法で印を付けた無生物を浮かせる魔法だと教えてくれた。
ただ、物が複雑に動く物だったり重い物は、魔力消費も大きいそうだ。
「なるほど、面白い!」
「そ、そうだろ、お客さん分かってくれるか! この魔法の良さが全然わかってもらえなくてさぁ~ 売れないったらありゃしね~」
魔法で印を付けた物を浮かせる魔法は、ここでは不評なのだそうだ。
使い方次第では面白いのになぁ……
「いくら?」
一冊20ギーで在庫は27冊との事。
やっちゃおうかなぁ~ ニヤ。
「では、いただこう!」
店員は喜んで「毎度あり!」っと裏から10冊ほど、いきなり持ってくる。
「馬鹿にして、すぐ覚えてやる!」っとフラグを立てた様で、
覚えたのは、17冊目でした……
340万も使ったアホは、さらに、ウォーター12ギーにも手を出した。
毎回街で汲むのも面倒臭くなって来たからだ。
こっちは4回目で覚えた。
ニッコニコの店員に388ギーも払ってしまった。
お金を持つと人間ダメになるいい例である。
店を出て、惣一郎は結構魔法も充実して来た自分に、ちょっと嬉しそうだった。
クリーン改とキュア、ウォーターにテレキシス。
4つも魔法を持ってる人は中々いないだろう!
ここまで馬鹿もそういないだろう……
クロも歩くペースでのんびりと進む。
まったりとした時間が心地よい午後であった。
そこに久々のモンスター登場。
七匹のゴブリンが武器を持ち荷車を囲み出した、クロも惣一郎も慌てる様子はない。
すでに荷台にベンゾウがなかったからだ。
かかれ!っと言っているのか「ケギャー!」っとナイフを振りかざす、ゴブリンのリーダーには誰も従わず、バタバタ崩れ落ちる6匹のゴブリン。
驚くそのリーダーの背後からベンゾウが、横を普通に通り過ぎて戻ってくると、ゴブリンのリーダーも崩れ落ちる。
少し気の毒になる。
一応、討伐証明の耳を切り取り、道の端に死体を寄せて、またのんびり歩き出す。
惣一郎はベンゾウの小刀の切れ味に、違和感を感じる。
「刃、研いだの?」
ベンゾウは、一度も研いでないと答える。
どういう事? どう見ても切れ味増してるよね?
ベンゾウにも分からないそうだ。
また謎が増えた瞬間だった……
その晩テントで食事をした後、ベンゾウに小刀を見せてもらう。
怪しく鈍く光る、國政一門の小柄小刀、美善國家と美善國千代は、刃こぼれひとつしておらず。
美しい刃紋にうっすらと黒いオーラを漂わせていた。
なんだこれ…… 絶対おかしいわ……
あんなに使い込んで一度も研いで無いのに、こんな綺麗な訳がないぞ!
すると、惣一郎の手に持つ小刀から発した黒いオーラが、惣一郎の指に触れ、気が付くと血を流していた。
「國千代、めっ!」
っと、ベンゾウが叱るとオーラが引いていく。
ヤバいな……
惣一郎の知らない所で知らない事が、知らないうちに起きていた。
そっとベンゾウに返して「大事にしなさい」っと、考えるのをやめた。
翌日ものんびり、林を抜け平原を進む。
平原をしばらく進むと巨大な牛、ノイテがいた。
見たからには冒険者がほっとく訳にはいかない。
また、炊き出しが必要になるかも知れないし、早速狩って行こうと、クロに頼む。
近づいても草を食べ続けるノイテを、あっさり二匹、ベンゾウが倒し収納する。
キャンプで食べたノイテは美味かった。
惣一郎達は、またのんびり進み始める。
暗くなる頃、遠くに街の明かりが見えた。
見えたがまだ遠い距離だったので、近くで野営し、明日ルドの街に入る事にした。
夕食は、タルタルソースたっぷりのチキン南蛮で、口の周りにたっぷり付けたベンゾウが、クロに襲われていた。
食後には風呂に入り、アイスとビールで夕涼み。
ルドの街を楽しみに、寝に入る。
深夜、近くを馬に乗った大勢の騎士が、慌ただしく通り過ぎて行った音に起きる惣一郎だったが、ベンゾウは爆睡中。
この子、すぐ反応して起きる時もあれば、今日みたいに気にせず寝続ける時もあり、漫画の様に殺気の様な敵意でも感じ取れるのだろうか?
クロは馬の足音に起きていた。
翌朝のんびりと、ルドの街に向かう惣一郎。
平原の中、大きな壁に囲まれた街に着いたのは、お昼前だった。
壁の前の大きな堀に跳ね上げ橋がかかっており、奥の門にはバリケードと門番が数人、槍を持って街の出入りに目を光らせている。
挨拶をしてカードを見せると、意外と友好的な対応で、優しく街に入れてくれた。
人は見かけによらないものだ。
外の往来は少なかったが、街の中は厄災の件でか、お祭りの様な賑わいを見せていた。
本来なら冒険者は、真っ先にギルドへ向かうものなのだろうが、惣一郎達はノイテは非常食にキープ、ゴブリンの討伐証明もアイテムボックスなら腐らないのでいつでもいいと、特に売るものも無いし、用がないので真っ直ぐ街中へ向かった。
いい匂いの漂う露店を見て周り、音楽が聴こえ、ところ構わず踊る人々を見ながら、本当にお祭りを楽しんでいる様子だった。
北京ダックの様な飴色に焼かれた肉を、野菜と薄いパンに挟んで食べる食べ物を食べながら、久しぶり宿に泊まるか考えていた。
ひとつ前の街では食料がなく困っていたのに、ここには豊富に売るほどある事が謎だったが、これからは流通も行き渡って行くだろうと、野菜などの食材を中心に買い込んでいく。
店の並びに魔導書店もあり、入口の黒板にお品書きが書かれていた。
販売中の魔法の名前が並んでいた黒板に、おすすめ[テレキシス]と書かれていた。
テレキシス? テレキネシスの事か? 念動力の……
興味が湧いた。
惣一郎は店に入り、カウンターに座る20代後半の男に、おすすめについて尋ねると愛想よく、魔法で印を付けた無生物を浮かせる魔法だと教えてくれた。
ただ、物が複雑に動く物だったり重い物は、魔力消費も大きいそうだ。
「なるほど、面白い!」
「そ、そうだろ、お客さん分かってくれるか! この魔法の良さが全然わかってもらえなくてさぁ~ 売れないったらありゃしね~」
魔法で印を付けた物を浮かせる魔法は、ここでは不評なのだそうだ。
使い方次第では面白いのになぁ……
「いくら?」
一冊20ギーで在庫は27冊との事。
やっちゃおうかなぁ~ ニヤ。
「では、いただこう!」
店員は喜んで「毎度あり!」っと裏から10冊ほど、いきなり持ってくる。
「馬鹿にして、すぐ覚えてやる!」っとフラグを立てた様で、
覚えたのは、17冊目でした……
340万も使ったアホは、さらに、ウォーター12ギーにも手を出した。
毎回街で汲むのも面倒臭くなって来たからだ。
こっちは4回目で覚えた。
ニッコニコの店員に388ギーも払ってしまった。
お金を持つと人間ダメになるいい例である。
店を出て、惣一郎は結構魔法も充実して来た自分に、ちょっと嬉しそうだった。
クリーン改とキュア、ウォーターにテレキシス。
4つも魔法を持ってる人は中々いないだろう!
ここまで馬鹿もそういないだろう……
25
お気に入りに追加
1,858
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる