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第四章
三十三話 【新たな魔法!】
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この兎ちゃん、名前は[ピノ]とアイスの様な名であり、スワロとしか話さなかった。
「だから、そんな暇はないのだ。帰りなさい!」
あれからずっとテントの外でスワロとふたり、押し問答を繰り広げていた。
声を荒げるスワロも、うんざりしている様子だった。
「惣一郎殿、助けてほしい……」
テントに顔だけ突っ込み、泣きそうなスワロ。
俺の話は聞かないし無理だな!っと、断りたいが、そろそろ食事の時間だ。
邪魔者には悪いが帰ってもらおう。
「クロ、頼む」
起き上がるクロが面倒臭さそうに外に出ると、「ウー」っと低い声で唸り牙を剥く。
青ざめるピノは何かを叫びながら、クロに追われて倉庫を出て行った……
ピノの叫びは聞き取れなかった。
疲れた顔のスワロに「今日はお好み焼きです」っと、テント内にはソースの焦げる匂いが漂っていた。
クロには褒美にステーキ焼いてやろう!
翌朝、朝食を済ませた3人と1匹は、魔導書店へ行く前に馬車を売っている店へ来ていた。
ドワーフが営むこの店の馬車の多くは、受注生産で、今作ってるのもすでに買い手がいるそうだ。
荷車なら売れ残りがあるそうで、見せてもらう。
シンプルな作りだが惣一郎のリアカーよりは大きく、馬車ほど高さもないのでクロが引くにはちょうど良いかも知れない。
丁寧な作りに惚れ17ギーで購入する。
惣一郎は、今買った荷車を改造したいと相談すると、聞くだけは聞いてやるといった態度のドワーフ。
手持ちのリアカーを見せ、この足回りを移植したいと惣一郎の話に、目の色変えるドワーフ。
他で作業するドワーフも呼び、惣一郎のリアカーを物色し始める。
興奮するドワーフに「何処で手に入れた!」など質問責めに合う惣一郎。
上手く誤魔化しながら、ネットで手に入れたショックアブソーバやベアリングなどを出し、さらに深く説明する惣一郎。
ドワーフの職人魂に火がついた。
ドワーフ達はこの依頼が上手くいったら、この技術を我々でもっと研究したいと惣一郎に頼み込む。
部品はこれしかないので技術だけならと、まずは荷馬車の改造を約束する条件で承諾する。
目の色を変え、やる気に満ちたドワーフ達は、さらに応援を呼び、今の仕事を全てストップし、惣一郎の改造計画にメモを取りながら夢中で聞き入る。
説明が終わるとドワーフ達は、
「期待に応える為、数日時間をくれ!」
っと作業に取りかかり始める。
後は職人に任せ、惣一郎は魔導書店へと向かう。
レイトール商業都市と似た街並みで、石作りの家と工場の様な店が並んでいた。
その一角に魔導書店があったのだが、看板を見て嫌な予感しかしなかった。
ウサギの形に魔導書店と書かれた看板。
すれ違う人に他に魔導書店は無いか尋ねるも、街にはここ一軒だけとの事で、仕方なく中へ入る。
やはりカウンターがある店内で、奥に本棚が並んでいた。
カウンターにはウサギ耳の老婆がひとりいるだけであった。
「いらっしゃい。何をお求めで?」
惣一郎は何があるのか尋ねる……
コール(一定距離、離れた相手と話せる生活魔法)
ドライ(対象を乾かす生活魔法)
ウインドカッター(風で対象を切り裂く攻撃魔法)
アースニードル(地面から土の槍を出す攻撃魔法)
後は、おなじみの魔法であった。
値が張っても良いので何かおすすめは無いか聞くと、老婆は片目を開き、惣一郎を見定める。
「値は張るが…… 面白い攻撃魔法が一つ」
ソードレイ(光の剣を作り出し飛ばす攻撃魔法)
なにそれ、かっこいい!
ただ魔力消費が大きく、通常2~3本出せば枯渇するそうだ。
それでも、亜流美を持つスワロなら……
だが、1冊300ギーとお高い!
このばばぁ… いや老婆のオリジナル魔法らしく、何冊も作れるそうなのに、このお値段……
ガメツイ。
行く? やってみる? スワロさん!
ギャンブラー惣一郎の血が騒ぎ出す。
その時こちらを見て、あっ!と驚くピノが奥から現れる。
やっぱり……
スワロは逃げ場を探し、クロは『ご褒美くれますか?』って顔で惣一郎を見る。
店の外で昨日の続きが始まり、状況が分からない老婆に惣一郎は昨日の事を話す。
すると老婆が、ピノの事情を話し始めた……
元々、南の村に住んでいたピノは厄災に家族を殺され、祖母の居るこの家にやって来たと言う。
厄災への復讐心から冒険者になり、老婆から魔法を教わり頑張っているが、老婆のソードレイを使いこなす事が出来ず、悩んでいるそうだ。
スワロと似た理由であった……
そこに、ピノに追いかけられるスワロが、助けを求め帰って来る。
取り敢えずうるさいので「クロ頼む!」
クロに追いかけられ、逃げるピノ。
「ハァハァ、助かった、惣一郎殿……」
静かになった所で惣一郎は、老婆に提案する。
「このスワロにソードレイを伝授してくれれば、ピノの魔法を俺がなんとかするが、どう?」
老婆は、惣一郎のなんとかするのなんとかが気になる様で、店の裏でスワロの炎槍を見てもらう。
もちろん亜流美で!
老婆の目の色が変わり、ピノに杖を上げる交換条件で取引成立。
そこに、タイミングよくクロと戻ってきた半泣き状態のピノ。
面倒臭いが惣一郎と喋らないピノに、ピテュルスのアルミ杖をスワロから渡してもらう。
良いのか?っと困惑するスワロに、考えがあるとだけ伝える。
早速その杖でピノは、ソードレイ(光剣)の魔法を庭の的めがけ唱える。
三本の光剣が現れ、見事的に刺さる!
驚くも大喜びでスワロに抱きつくピノ。
今まで一本出ても、的に当たる前に消える事もあったピノの光剣。
前とは雲泥の差。
約束通りスワロにも、光剣を伝授してもらう。
まあ、伝授と言っても覚えるまで本を作ってもらうだけなのだが……
早速、スワロの頭に本を乗せ、唱える老婆!
[ソードレイ]…… 覚えた。
ちょおおおお待てい、一発かよ!
買った方が早かった…… 結果論。
倉庫に戻り、早速スワロも光剣を試してみる。
光る剣が四本現れ、スワロの思い通りに動く。
剣の舞いを踊っている様に、自在に動く光剣は、スワロの意識と共に的にズババババっと刺さる。
使い勝手の良さそうな魔法で、スワロの戦闘力もこれで相当上がるだろう。
魔力消費も今のをあと、三回は行けそうとの事であった。
「所で、惣一郎殿の杖は、良かったのですか?」
まだ説明していなかったな……
「俺とスワロの杖を作り直そうと考えているんだ。ムカデの魔石もあるしな!」
作り始めようと準備を始める惣一郎。
私の為に♡っと有頂天のスワロ。
作業する惣一郎を、見つめるスワロは……
邪魔だった。
「だから、そんな暇はないのだ。帰りなさい!」
あれからずっとテントの外でスワロとふたり、押し問答を繰り広げていた。
声を荒げるスワロも、うんざりしている様子だった。
「惣一郎殿、助けてほしい……」
テントに顔だけ突っ込み、泣きそうなスワロ。
俺の話は聞かないし無理だな!っと、断りたいが、そろそろ食事の時間だ。
邪魔者には悪いが帰ってもらおう。
「クロ、頼む」
起き上がるクロが面倒臭さそうに外に出ると、「ウー」っと低い声で唸り牙を剥く。
青ざめるピノは何かを叫びながら、クロに追われて倉庫を出て行った……
ピノの叫びは聞き取れなかった。
疲れた顔のスワロに「今日はお好み焼きです」っと、テント内にはソースの焦げる匂いが漂っていた。
クロには褒美にステーキ焼いてやろう!
翌朝、朝食を済ませた3人と1匹は、魔導書店へ行く前に馬車を売っている店へ来ていた。
ドワーフが営むこの店の馬車の多くは、受注生産で、今作ってるのもすでに買い手がいるそうだ。
荷車なら売れ残りがあるそうで、見せてもらう。
シンプルな作りだが惣一郎のリアカーよりは大きく、馬車ほど高さもないのでクロが引くにはちょうど良いかも知れない。
丁寧な作りに惚れ17ギーで購入する。
惣一郎は、今買った荷車を改造したいと相談すると、聞くだけは聞いてやるといった態度のドワーフ。
手持ちのリアカーを見せ、この足回りを移植したいと惣一郎の話に、目の色変えるドワーフ。
他で作業するドワーフも呼び、惣一郎のリアカーを物色し始める。
興奮するドワーフに「何処で手に入れた!」など質問責めに合う惣一郎。
上手く誤魔化しながら、ネットで手に入れたショックアブソーバやベアリングなどを出し、さらに深く説明する惣一郎。
ドワーフの職人魂に火がついた。
ドワーフ達はこの依頼が上手くいったら、この技術を我々でもっと研究したいと惣一郎に頼み込む。
部品はこれしかないので技術だけならと、まずは荷馬車の改造を約束する条件で承諾する。
目の色を変え、やる気に満ちたドワーフ達は、さらに応援を呼び、今の仕事を全てストップし、惣一郎の改造計画にメモを取りながら夢中で聞き入る。
説明が終わるとドワーフ達は、
「期待に応える為、数日時間をくれ!」
っと作業に取りかかり始める。
後は職人に任せ、惣一郎は魔導書店へと向かう。
レイトール商業都市と似た街並みで、石作りの家と工場の様な店が並んでいた。
その一角に魔導書店があったのだが、看板を見て嫌な予感しかしなかった。
ウサギの形に魔導書店と書かれた看板。
すれ違う人に他に魔導書店は無いか尋ねるも、街にはここ一軒だけとの事で、仕方なく中へ入る。
やはりカウンターがある店内で、奥に本棚が並んでいた。
カウンターにはウサギ耳の老婆がひとりいるだけであった。
「いらっしゃい。何をお求めで?」
惣一郎は何があるのか尋ねる……
コール(一定距離、離れた相手と話せる生活魔法)
ドライ(対象を乾かす生活魔法)
ウインドカッター(風で対象を切り裂く攻撃魔法)
アースニードル(地面から土の槍を出す攻撃魔法)
後は、おなじみの魔法であった。
値が張っても良いので何かおすすめは無いか聞くと、老婆は片目を開き、惣一郎を見定める。
「値は張るが…… 面白い攻撃魔法が一つ」
ソードレイ(光の剣を作り出し飛ばす攻撃魔法)
なにそれ、かっこいい!
ただ魔力消費が大きく、通常2~3本出せば枯渇するそうだ。
それでも、亜流美を持つスワロなら……
だが、1冊300ギーとお高い!
このばばぁ… いや老婆のオリジナル魔法らしく、何冊も作れるそうなのに、このお値段……
ガメツイ。
行く? やってみる? スワロさん!
ギャンブラー惣一郎の血が騒ぎ出す。
その時こちらを見て、あっ!と驚くピノが奥から現れる。
やっぱり……
スワロは逃げ場を探し、クロは『ご褒美くれますか?』って顔で惣一郎を見る。
店の外で昨日の続きが始まり、状況が分からない老婆に惣一郎は昨日の事を話す。
すると老婆が、ピノの事情を話し始めた……
元々、南の村に住んでいたピノは厄災に家族を殺され、祖母の居るこの家にやって来たと言う。
厄災への復讐心から冒険者になり、老婆から魔法を教わり頑張っているが、老婆のソードレイを使いこなす事が出来ず、悩んでいるそうだ。
スワロと似た理由であった……
そこに、ピノに追いかけられるスワロが、助けを求め帰って来る。
取り敢えずうるさいので「クロ頼む!」
クロに追いかけられ、逃げるピノ。
「ハァハァ、助かった、惣一郎殿……」
静かになった所で惣一郎は、老婆に提案する。
「このスワロにソードレイを伝授してくれれば、ピノの魔法を俺がなんとかするが、どう?」
老婆は、惣一郎のなんとかするのなんとかが気になる様で、店の裏でスワロの炎槍を見てもらう。
もちろん亜流美で!
老婆の目の色が変わり、ピノに杖を上げる交換条件で取引成立。
そこに、タイミングよくクロと戻ってきた半泣き状態のピノ。
面倒臭いが惣一郎と喋らないピノに、ピテュルスのアルミ杖をスワロから渡してもらう。
良いのか?っと困惑するスワロに、考えがあるとだけ伝える。
早速その杖でピノは、ソードレイ(光剣)の魔法を庭の的めがけ唱える。
三本の光剣が現れ、見事的に刺さる!
驚くも大喜びでスワロに抱きつくピノ。
今まで一本出ても、的に当たる前に消える事もあったピノの光剣。
前とは雲泥の差。
約束通りスワロにも、光剣を伝授してもらう。
まあ、伝授と言っても覚えるまで本を作ってもらうだけなのだが……
早速、スワロの頭に本を乗せ、唱える老婆!
[ソードレイ]…… 覚えた。
ちょおおおお待てい、一発かよ!
買った方が早かった…… 結果論。
倉庫に戻り、早速スワロも光剣を試してみる。
光る剣が四本現れ、スワロの思い通りに動く。
剣の舞いを踊っている様に、自在に動く光剣は、スワロの意識と共に的にズババババっと刺さる。
使い勝手の良さそうな魔法で、スワロの戦闘力もこれで相当上がるだろう。
魔力消費も今のをあと、三回は行けそうとの事であった。
「所で、惣一郎殿の杖は、良かったのですか?」
まだ説明していなかったな……
「俺とスワロの杖を作り直そうと考えているんだ。ムカデの魔石もあるしな!」
作り始めようと準備を始める惣一郎。
私の為に♡っと有頂天のスワロ。
作業する惣一郎を、見つめるスワロは……
邪魔だった。
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