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第七章
八話【蟲の知らせ】
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惣一郎のサーチがベンゾウにも共感出来たのか、ふたりが一斉に一ヶ所を見る!
小さな虫だろうか?
普通のハエに目が止まる。
黒い糸を引く様に飛ぶハエが、騒ぎが広がる宴の中でひっくり返った料理に驚く少年の背中に止まる。
惣一郎が盾を出し、横を向く少年の後ろに飛ばすと、ベンゾウが重力を無視して地面と垂直に落ちる様に盾に着地する。
盾の向こうには何も知らない村人が少年同様、悲劇を繰り返し続ける宴会場を驚き見ていたが、宙に浮く盾にへばりつくベンゾウに、さらに驚きバランスを崩し倒れる。
振り返る少年の背中から、ふたつに斬られたハエが落ち、地面で踠く。
駆け寄る惣一郎が「奴か!」と声を上げると、握る黒い小刀が燃え上がり消える。
ベンゾウが「急に匂いが……」と返事をする。
地面の小さなハエは、赤い目をしていた。
騒がしい広場で、ベンゾウと惣一郎に気付く者はいなかった。
小さな火を放つ、惣一郎。
ベンゾウの落とした肉から始まった連鎖は、転んだり料理をひっくり返したり、驚き喉に食べ物を詰まらせたりと、次第に笑い声に変わって行く中で、ベンゾウと惣一郎だけが、小さな火で燃えるハエを真剣な表情で見ていた。
こんな小さなハエにまで、奴は寄生出来るのか?
目的は? 情報が漏れたかも知れない……
大陸をこっそり目指す惣一郎達。
ブラギノールさんとの会話を聞かれたかも知れない。
それよりも何故ここがバレたのか、謎が惣一郎の思考を鈍らせる。
「ベンゾウ、気が付いたのは今さっきか?」
「うん、急に匂いがして来て、最初ベンゾウも、まさかこんな小さい虫とは気がつかなくって」
そりゃそうだ普通のハエだ。
俺ならハエにも気付かないだろう……
惣一郎の額に汗が流れる。
広場は笑い声に包まれていた。
「まったくドジやな、みんな…… どないしたん怖い顔して?」
酒を片手に現れたドラミ。
惣一郎は地面の燃え尽き炭になったハエを靴の裏で地面に擦り、
「ドラミ、ユグポンの中に魔女に寄生された者が入り込む事は可能か?」
っと尋ねる。
「何やねん急に、流石にユグポンもこの前の司祭で気配は覚えたやろ! 記憶力ええねん。ベンゾウも匂いで分かるやろが、ユグポンなら匂いを出す前に、疑わしい気配がしたら中に入れへんやろな」
ホッとする惣一郎がこの場に居る全員を、ユグポンの中に入れる様にドラミに頼む。
訳も分からず転移屋の前に生えた木に、入って行く仲間達。
惣一郎の真剣な顔に理由も聞かず、黙って従う。
ミネアが村人達を誘導し、ブラギノールさん達もユグポンの中に入って行く。
見守る惣一郎とベンゾウ。
ドラミとミネアも不思議そうに見ていた。
すると村人の中の1人が、首元を手で押さえながら入ろうとするが弾かれる。
残った村人が弾かれ転ぶ男性に手を差し伸べようとするのを、惣一郎が大声で止める!
「近付くな!」
残った全員が、ビクッと固まる。
「首どうしたんだ?」
「えっ? さ、さっき、ハチに刺されて……」
ベンゾウは顔を横に振る。
匂いはまだしない様だ。
察したドラミが地面から蔓を伸ばし、その男の自由を奪う。
「どう言うことや、惣一郎!」
驚くミネア。
「説明は後だ。ミネア、残った村人を中に!」
「はっ、はい!」
「待って[ドノバン]は、彼が何か!」
男の家族だろうか、残った村人の中の女性が拘束された男を心配そうに庇う。
「ドラミ」
惣一郎の冷たい言葉にドラミが舌打ちをして、女性を拘束して引き離す。
「惣一郎様、コレで全員です」
拘束された男女ふたりを残し、ユグポンの中に避難した村人達。
惣一郎はドラミとミネアにも、拘束した女性を連れて中に入る様に指示する。
ユグポンも木の状態なら、中からこちらが見えるだろう。
残った3人。
「あの、何故……」
拘束された男も訳は分からないだろう。
その男の問いに黙って見守る惣一郎。
「クククッ、抜け目ないな勇者」
その男が発した言葉は女の声だった。
他に誰も居なくなった村の転移屋の前。
拘束された村人の男は、赤い目で笑いながら惣一郎に語りかける。
「大した物だ。仲間に欲しいのぉ勇者」
「遠慮するよ。スワロは? スワロを返せ」
「それは出来ぬ相談じゃ」
「スワロは何処にいるんだ!」
「それも言う訳がなかろう」
大陸を目指してる事はバレてないかな?
「何故ここがわかった!」
「場所など知らぬ、妾の子が貴様に反応したに過ぎぬでな」
ハエの様な虫があちこちにいるのか?
「[太郎]をどうする気だ!」
「タオウ? この男の名か?」
記憶は読み取れない様だ……
そこにドラミが慌てて木から出て来る。
「惣一郎、蟲がこっちに集まって来るで!」
サーチにはまだ反応が無い。
時間がないか…… もっと情報が欲しかったが。
「ベンゾウ、男の目だけを切れ!」
構えていたベンゾウが、拘束された男の目を斬ると悲鳴をあげ、緑のリングが脈打つ両目が男からこぼれ落ちる!
悲鳴は男の声に代わっていた。
やはり目か。
惣一郎は幻腕を出し、拘束された男を救い上げるとユグポンの中に放り投げる!
中に入れた男。
「ドラミ、中で手当てを! ベンゾウも中に入ってろ」
「蟲はどないすんねん! 結構な数やぞ」
「逃げる!」
惣一郎は地面で蠢くふたつの切れた長細い眼球に混合ガソリンをかけ火を放つと、ユグポンを種に変えポケットに仕舞う。
空へ転移を繰り返し飛んで逃げる惣一郎。
サーチが近付く蟲を知らせる。
小さな虫だろうか?
普通のハエに目が止まる。
黒い糸を引く様に飛ぶハエが、騒ぎが広がる宴の中でひっくり返った料理に驚く少年の背中に止まる。
惣一郎が盾を出し、横を向く少年の後ろに飛ばすと、ベンゾウが重力を無視して地面と垂直に落ちる様に盾に着地する。
盾の向こうには何も知らない村人が少年同様、悲劇を繰り返し続ける宴会場を驚き見ていたが、宙に浮く盾にへばりつくベンゾウに、さらに驚きバランスを崩し倒れる。
振り返る少年の背中から、ふたつに斬られたハエが落ち、地面で踠く。
駆け寄る惣一郎が「奴か!」と声を上げると、握る黒い小刀が燃え上がり消える。
ベンゾウが「急に匂いが……」と返事をする。
地面の小さなハエは、赤い目をしていた。
騒がしい広場で、ベンゾウと惣一郎に気付く者はいなかった。
小さな火を放つ、惣一郎。
ベンゾウの落とした肉から始まった連鎖は、転んだり料理をひっくり返したり、驚き喉に食べ物を詰まらせたりと、次第に笑い声に変わって行く中で、ベンゾウと惣一郎だけが、小さな火で燃えるハエを真剣な表情で見ていた。
こんな小さなハエにまで、奴は寄生出来るのか?
目的は? 情報が漏れたかも知れない……
大陸をこっそり目指す惣一郎達。
ブラギノールさんとの会話を聞かれたかも知れない。
それよりも何故ここがバレたのか、謎が惣一郎の思考を鈍らせる。
「ベンゾウ、気が付いたのは今さっきか?」
「うん、急に匂いがして来て、最初ベンゾウも、まさかこんな小さい虫とは気がつかなくって」
そりゃそうだ普通のハエだ。
俺ならハエにも気付かないだろう……
惣一郎の額に汗が流れる。
広場は笑い声に包まれていた。
「まったくドジやな、みんな…… どないしたん怖い顔して?」
酒を片手に現れたドラミ。
惣一郎は地面の燃え尽き炭になったハエを靴の裏で地面に擦り、
「ドラミ、ユグポンの中に魔女に寄生された者が入り込む事は可能か?」
っと尋ねる。
「何やねん急に、流石にユグポンもこの前の司祭で気配は覚えたやろ! 記憶力ええねん。ベンゾウも匂いで分かるやろが、ユグポンなら匂いを出す前に、疑わしい気配がしたら中に入れへんやろな」
ホッとする惣一郎がこの場に居る全員を、ユグポンの中に入れる様にドラミに頼む。
訳も分からず転移屋の前に生えた木に、入って行く仲間達。
惣一郎の真剣な顔に理由も聞かず、黙って従う。
ミネアが村人達を誘導し、ブラギノールさん達もユグポンの中に入って行く。
見守る惣一郎とベンゾウ。
ドラミとミネアも不思議そうに見ていた。
すると村人の中の1人が、首元を手で押さえながら入ろうとするが弾かれる。
残った村人が弾かれ転ぶ男性に手を差し伸べようとするのを、惣一郎が大声で止める!
「近付くな!」
残った全員が、ビクッと固まる。
「首どうしたんだ?」
「えっ? さ、さっき、ハチに刺されて……」
ベンゾウは顔を横に振る。
匂いはまだしない様だ。
察したドラミが地面から蔓を伸ばし、その男の自由を奪う。
「どう言うことや、惣一郎!」
驚くミネア。
「説明は後だ。ミネア、残った村人を中に!」
「はっ、はい!」
「待って[ドノバン]は、彼が何か!」
男の家族だろうか、残った村人の中の女性が拘束された男を心配そうに庇う。
「ドラミ」
惣一郎の冷たい言葉にドラミが舌打ちをして、女性を拘束して引き離す。
「惣一郎様、コレで全員です」
拘束された男女ふたりを残し、ユグポンの中に避難した村人達。
惣一郎はドラミとミネアにも、拘束した女性を連れて中に入る様に指示する。
ユグポンも木の状態なら、中からこちらが見えるだろう。
残った3人。
「あの、何故……」
拘束された男も訳は分からないだろう。
その男の問いに黙って見守る惣一郎。
「クククッ、抜け目ないな勇者」
その男が発した言葉は女の声だった。
他に誰も居なくなった村の転移屋の前。
拘束された村人の男は、赤い目で笑いながら惣一郎に語りかける。
「大した物だ。仲間に欲しいのぉ勇者」
「遠慮するよ。スワロは? スワロを返せ」
「それは出来ぬ相談じゃ」
「スワロは何処にいるんだ!」
「それも言う訳がなかろう」
大陸を目指してる事はバレてないかな?
「何故ここがわかった!」
「場所など知らぬ、妾の子が貴様に反応したに過ぎぬでな」
ハエの様な虫があちこちにいるのか?
「[太郎]をどうする気だ!」
「タオウ? この男の名か?」
記憶は読み取れない様だ……
そこにドラミが慌てて木から出て来る。
「惣一郎、蟲がこっちに集まって来るで!」
サーチにはまだ反応が無い。
時間がないか…… もっと情報が欲しかったが。
「ベンゾウ、男の目だけを切れ!」
構えていたベンゾウが、拘束された男の目を斬ると悲鳴をあげ、緑のリングが脈打つ両目が男からこぼれ落ちる!
悲鳴は男の声に代わっていた。
やはり目か。
惣一郎は幻腕を出し、拘束された男を救い上げるとユグポンの中に放り投げる!
中に入れた男。
「ドラミ、中で手当てを! ベンゾウも中に入ってろ」
「蟲はどないすんねん! 結構な数やぞ」
「逃げる!」
惣一郎は地面で蠢くふたつの切れた長細い眼球に混合ガソリンをかけ火を放つと、ユグポンを種に変えポケットに仕舞う。
空へ転移を繰り返し飛んで逃げる惣一郎。
サーチが近付く蟲を知らせる。
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