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第四章
十二話【魔法陣】
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惣一郎はみんなをユグポンの中に案内し、子供達にクリーンをかけると食事を取らせ、捕えた3人は蔓に巻かれたまま、後で話を聞こうとゴゴ達に連れて行かれる。
「主人よ、早かったな」
「ああ、割と直ぐ見つかったのよ。ケンズールの街からは大分離れちゃったけど。そっちは?」
「それが……」
何かあったのかな?
スワロに手を引かれ畑に行くと、青々とジャガイモの葉が大きく育っていた。
「うそ……」
「種芋を植えて直ぐ、ドラミが何かしたらしいのだが……」
「これもう、収穫出来んじゃないの?」
農具を持ち佇むジル達。
まだ一区画だけだが、耕された畑でスクスクと大きくなった、ジャガイモを見ていた。
「どや、ウチの魔法も使えるやろ!」
ドヤ顔で現れたドラミ。
惣一郎が出かけて数時間での事だった。
ここはドラミに任せよう……
植える物はジル達と相談しろと惣一郎は、中庭のキッチンに畑と果樹園に植える候補の野菜や果物を並べておく。
ドワーフ達も住人からの依頼で、勝手に色々と作り始めていた。
中庭の食堂も、その一つである。
惣一郎が与えた大工道具が面白い様に使い易く、古屋もいつの間にかちゃんとした工場になっていた。
時折材料の相談に来るぐらいで、勝手にやっている。
惣一郎も正直助かっていた。
スワロと食堂に戻るとギネアが、
「勇者よ、どうか我々もここに住まわせて貰えないだろうか……」
っと、膝を突き頭を下げる。
子供の為にも、安全に住める場所を探していたのだろう。
ここは正に、理想そのものであった。
「ああ、子供達はいいが、ギネアがここでみんなの為に働くならいいぞ」
「勿論だ!」
「でも、他の子は帰る家があるんじゃないのか?」
「それが、家が分からないそうだ。攫ったアイツらに聞くしかあるまい」
なるほど……
こうしてギネアもユグポンの一員となった。
その後、惣一郎はスワロとドワーフの工場に来ていた。
「カン、みんなは?」
「わしゃコンじゃ、皆は畑の近くに井戸を掘りにいっちょる」
「井戸ね~ ツリーハウスの中で水が出るのか?」
「知らん、羊の嬢ちゃんの依頼じゃ」
あっ、そう。
「ところで、魔導具とか作れたりする?」
「ああ材料がありゃな、何を作りたいんじゃ」
「コールって魔法は知ってるか?」
「はて?」
やっぱこの世界には無いのだろうか……
惣一郎は理喪棍を掲げ、コンにコールを送る。
頭の中に響く惣一郎の声に驚くドワーフ。
「なんじゃ、頭に直接声が聞こえて来よった!」
「ああ、離れていても声を伝えられる魔法なんだが、相手も使えないと会話は出来ないんだ。まぁ一方通行でも使えるから受信機になる魔導具をいくつか作ってくれ」
っと、惣一郎はアルミ材と魔石を渡し説明する。
一個の魔石を細かく砕き、小さ目の身に着けられるサイズでと注文していると、スワロが話に入ってくる。
「主人よ、ミネア殿に陣を頼めば会話が出来るのでは?」
「えっ、コールの陣なんて描けるのか?」
惣一郎は陣についても良くわかっていなかった。
惣一郎はミネアを呼び出し、陣について工場で話しを聞き始める。
「陣は私たち陣職人が目の前で何度も魔法を見て覚えるので、使える方がいれば新たに覚える事も可能です。難しい魔法ほど魔法陣は複雑ですので、習得に時間もかかりますが」
「へ~ 陣職人って、そういう仕組みなのね~」
「それに陣を描く材料に魔石も欠かせません。高額なので、中々複雑な陣を覚える人も少なく依頼も高額になっていくのです」
「なるほど…… まぁ、魔石はいっぱいあるし、ミネアに覚えて欲しい陣があるんだが!」
「私でお力になれるのでしたら…… それで、どんな魔法ですか?」
「覚えて欲しいのは俺が使える、コールとクリーンと瞬間移動、あとスワロの炎槍と雷撃と光剣かな~」
「そんなに!!!」
「まぁ、ゆっくりでいいよ」
「ま、まず見せてもらっていいですか? 発動する手前でいいので」
「発動する手前?」
「主人よ、こうだ!」
するとスワロが呪羅流民を掲げ宙に大きな魔法陣を形成する。
「大きい…… なるほど炎槍ですね! 複雑で時間かかるかも知れませんが、なんとか出来そうです」
手前で止めると言う意味が分からない惣一郎。
次々に出すスワロだったが、ミネアが、
「待ってください! それは無理です、複雑過ぎます!」
っと、驚きの声を上げる。
どうやら光剣の陣らしいが……
「炎槍も雷撃も、以前何度か見た事があるのですが、スワロさんのそのふたつの魔法は、私の知ってる陣より大分複雑になってます! それは通常、私の知る魔法より威力が上の上級魔法である事の証です! 複雑ですが基本になるベースがわかるので、なんとか出来そうなんですが、最後の光剣と言う魔法はさらに複雑で、私には無理です、すいません」
あれ? 杖で威力が上がって上級になってるって事かな?
「スワロ、杖無しで陣を出してみてくれ」
言われるがままスワロが、杖を手放し光剣の陣を出す。
「ええ、それでも複雑ですが、コレならなんとか…… でも威力の無い攻撃魔法を陣にしては、意味が無いのでは?」
ごもっとも!
「上手い事いかんな~ まぁ、炎槍と雷撃だけでもいいか」
「主人の魔法なら生活魔法だし、威力が弱くても問題無いのでは?」
「いや、そもそも陣の出し方が分からんのよ。途中で止めるって意味が分からん」
「いや、だから主人よ、発動する前に使うぞ!って、念じるではないか! そこで止め…… いや、そういえば、私も主人から陣を出す所を見た事がないぞ……」
「俺も……」
首を傾げる4人。
するとコンが、
「惣一郎の旦那、ちょいとクリーンをワシにかけてみてくれんか」
っと、立ち上がる。
惣一郎はいつも通り、コンにクリーンをかける。
「今かけようとワシを見たろ、次はその嬢ちゃんにかけるつもりで見たら、そこでかけるのを止めてみるんじゃ」
言われた通り、ミネアを見て止める。
だが、3人が首を傾げている。
「見えた?」
首を振る3人。
「あっ、主人よ、ここに瞬間移動しようとしてくれ! 飛ばずにしようとするだけ」
そう言いながら地面に杖で円を描くスワロ。
その円を睨み、構える惣一郎は、マヌケなだけだった。
「き、きっと主人は特別なのだ」
「そ、そうですよ勇者ですもの!」
「やめて、悲しくなるから……」
「主人よ、早かったな」
「ああ、割と直ぐ見つかったのよ。ケンズールの街からは大分離れちゃったけど。そっちは?」
「それが……」
何かあったのかな?
スワロに手を引かれ畑に行くと、青々とジャガイモの葉が大きく育っていた。
「うそ……」
「種芋を植えて直ぐ、ドラミが何かしたらしいのだが……」
「これもう、収穫出来んじゃないの?」
農具を持ち佇むジル達。
まだ一区画だけだが、耕された畑でスクスクと大きくなった、ジャガイモを見ていた。
「どや、ウチの魔法も使えるやろ!」
ドヤ顔で現れたドラミ。
惣一郎が出かけて数時間での事だった。
ここはドラミに任せよう……
植える物はジル達と相談しろと惣一郎は、中庭のキッチンに畑と果樹園に植える候補の野菜や果物を並べておく。
ドワーフ達も住人からの依頼で、勝手に色々と作り始めていた。
中庭の食堂も、その一つである。
惣一郎が与えた大工道具が面白い様に使い易く、古屋もいつの間にかちゃんとした工場になっていた。
時折材料の相談に来るぐらいで、勝手にやっている。
惣一郎も正直助かっていた。
スワロと食堂に戻るとギネアが、
「勇者よ、どうか我々もここに住まわせて貰えないだろうか……」
っと、膝を突き頭を下げる。
子供の為にも、安全に住める場所を探していたのだろう。
ここは正に、理想そのものであった。
「ああ、子供達はいいが、ギネアがここでみんなの為に働くならいいぞ」
「勿論だ!」
「でも、他の子は帰る家があるんじゃないのか?」
「それが、家が分からないそうだ。攫ったアイツらに聞くしかあるまい」
なるほど……
こうしてギネアもユグポンの一員となった。
その後、惣一郎はスワロとドワーフの工場に来ていた。
「カン、みんなは?」
「わしゃコンじゃ、皆は畑の近くに井戸を掘りにいっちょる」
「井戸ね~ ツリーハウスの中で水が出るのか?」
「知らん、羊の嬢ちゃんの依頼じゃ」
あっ、そう。
「ところで、魔導具とか作れたりする?」
「ああ材料がありゃな、何を作りたいんじゃ」
「コールって魔法は知ってるか?」
「はて?」
やっぱこの世界には無いのだろうか……
惣一郎は理喪棍を掲げ、コンにコールを送る。
頭の中に響く惣一郎の声に驚くドワーフ。
「なんじゃ、頭に直接声が聞こえて来よった!」
「ああ、離れていても声を伝えられる魔法なんだが、相手も使えないと会話は出来ないんだ。まぁ一方通行でも使えるから受信機になる魔導具をいくつか作ってくれ」
っと、惣一郎はアルミ材と魔石を渡し説明する。
一個の魔石を細かく砕き、小さ目の身に着けられるサイズでと注文していると、スワロが話に入ってくる。
「主人よ、ミネア殿に陣を頼めば会話が出来るのでは?」
「えっ、コールの陣なんて描けるのか?」
惣一郎は陣についても良くわかっていなかった。
惣一郎はミネアを呼び出し、陣について工場で話しを聞き始める。
「陣は私たち陣職人が目の前で何度も魔法を見て覚えるので、使える方がいれば新たに覚える事も可能です。難しい魔法ほど魔法陣は複雑ですので、習得に時間もかかりますが」
「へ~ 陣職人って、そういう仕組みなのね~」
「それに陣を描く材料に魔石も欠かせません。高額なので、中々複雑な陣を覚える人も少なく依頼も高額になっていくのです」
「なるほど…… まぁ、魔石はいっぱいあるし、ミネアに覚えて欲しい陣があるんだが!」
「私でお力になれるのでしたら…… それで、どんな魔法ですか?」
「覚えて欲しいのは俺が使える、コールとクリーンと瞬間移動、あとスワロの炎槍と雷撃と光剣かな~」
「そんなに!!!」
「まぁ、ゆっくりでいいよ」
「ま、まず見せてもらっていいですか? 発動する手前でいいので」
「発動する手前?」
「主人よ、こうだ!」
するとスワロが呪羅流民を掲げ宙に大きな魔法陣を形成する。
「大きい…… なるほど炎槍ですね! 複雑で時間かかるかも知れませんが、なんとか出来そうです」
手前で止めると言う意味が分からない惣一郎。
次々に出すスワロだったが、ミネアが、
「待ってください! それは無理です、複雑過ぎます!」
っと、驚きの声を上げる。
どうやら光剣の陣らしいが……
「炎槍も雷撃も、以前何度か見た事があるのですが、スワロさんのそのふたつの魔法は、私の知ってる陣より大分複雑になってます! それは通常、私の知る魔法より威力が上の上級魔法である事の証です! 複雑ですが基本になるベースがわかるので、なんとか出来そうなんですが、最後の光剣と言う魔法はさらに複雑で、私には無理です、すいません」
あれ? 杖で威力が上がって上級になってるって事かな?
「スワロ、杖無しで陣を出してみてくれ」
言われるがままスワロが、杖を手放し光剣の陣を出す。
「ええ、それでも複雑ですが、コレならなんとか…… でも威力の無い攻撃魔法を陣にしては、意味が無いのでは?」
ごもっとも!
「上手い事いかんな~ まぁ、炎槍と雷撃だけでもいいか」
「主人の魔法なら生活魔法だし、威力が弱くても問題無いのでは?」
「いや、そもそも陣の出し方が分からんのよ。途中で止めるって意味が分からん」
「いや、だから主人よ、発動する前に使うぞ!って、念じるではないか! そこで止め…… いや、そういえば、私も主人から陣を出す所を見た事がないぞ……」
「俺も……」
首を傾げる4人。
するとコンが、
「惣一郎の旦那、ちょいとクリーンをワシにかけてみてくれんか」
っと、立ち上がる。
惣一郎はいつも通り、コンにクリーンをかける。
「今かけようとワシを見たろ、次はその嬢ちゃんにかけるつもりで見たら、そこでかけるのを止めてみるんじゃ」
言われた通り、ミネアを見て止める。
だが、3人が首を傾げている。
「見えた?」
首を振る3人。
「あっ、主人よ、ここに瞬間移動しようとしてくれ! 飛ばずにしようとするだけ」
そう言いながら地面に杖で円を描くスワロ。
その円を睨み、構える惣一郎は、マヌケなだけだった。
「き、きっと主人は特別なのだ」
「そ、そうですよ勇者ですもの!」
「やめて、悲しくなるから……」
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