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16話
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今回は、王都に行くのに車ではないため丸一日かかる。そして僕はそんなに馬車に乗っていたくないと思った。何故なら・・・・
「大丈夫ですか?リョータさん?」
「うぅ・・・・・全・・・・然・・・・大丈・・・・夫じゃ・・・・ない・・・」
「いざとなったら、車で王都まで行きましょう。そうすれば酔いも覚めるはずです。」
「僕は・・・こんな・・状態で・・・・車・・・を運転するつもり・・・はないよ。」
「何故ですか?」
「だって・・・事故起こすかも・・・しれないし・・・・」
「そうですか・・・・では、私たちは歩いて王都まで向かいましょう!」
「それは、いい案だ・・・・」
と言うことで歩くことになったのはいいが、周りがうるさかった。
「「「勇者よ!どうか馬車にお戻りください!歩くのは我々だけで十分です!」」」
僕は馬車に乗っていると酔うから歩いた方がいいよと言うが
「「「それだったら我らがおぶって行きます!」」」
それは、さすがに引いた。ティアラになんでこんなにも面倒を見ようとしているか聞いてみる。
「おそらくですが、勇者は一部地域によっては信仰の対象にもなっていますから、その影響だと思いますよ。」
確かに先代勇者は話を聞いてる限りでは立派だと思うが、別にそれを僕にあてはめなくてもいいんじゃないだろうか?信仰の対象は先代の勇者なのだし。
そんなこんなで、馬車から降りたときは周りがうるさかったが、しばらくすると、そういう声もなくなった。
生まれて初めての野営は向こうで、テントを用意してくれたので助かった。
食事は堅いパンに干し肉に漬物だった。堅いパンはまずかったが漬物は良く味が染みこんでいておいしかった。これだったら、いくらか漬物買ってそれで小腹がすいたときにでも食べればよさそうだ。
そして、期間もあけずに王都に着き、その中央に向かっていった。何故かパレードのような感じになっていて、王都に住んでいる多くの人たちが、道の脇でこちらを見て声をかけてくる。
そして、精神的に疲れた僕はさっさと王城に入って王様に謁見してさっさと宿屋の布団の中に入って寝たいと考えるのだった。
「それでは、こちらでお待ちください。」
「はい・・・」
「別の意味で大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないよ。こんなにも精神的に疲れたのにこれから王様に会わなきゃいけないんだよ?これは疲れるとしか言えないよ・・・」
「頑張ってください!」
「うん・・・・」
待っていろと言われた場所で紅茶などを飲んで疲れをいやしていると、お呼びがかかった。
「準備ができましたので、こちらへ。」
後をついていくと、立派な門と言ってもいいような扉が目の前にあった。僕は唾をのみこんだ。いったいどんな王様なのだろう?と思いながら、扉が開くのを待った。
待っている間に突然僕の体が光出し何事かと思いステータスを慌てて見てみると、勇者はそのままでスキルの場所に礼節9があった。何故急に習得したのだろうと疑問に思うがまぁいいか、と言うことでほっといた。
そしてついに扉が開いた。
玉座に座っていたのは、優しそうな顔をしたおじいさんだった。僕は先ほど覚えた礼節スキルを使い、印象をよくしようとした。
「今日はよく来てくれたな。アズマ・リョータよ。」
「いえいえ、邪神が復活するなどと言うような物騒な話を聞けば、来たくなくても誰でもきますよ。」
「そうか、その説明は必要ないか。」
「いえ、邪神がどのようなものか私は知りませんのでお教えいただけると嬉しいです。」
「うむ。邪神は世界を滅ぼそうと思っているやつでな、ここから東にある魔族の国で復活するという信託を授かったのだ。それで勇者召喚をしたのだが本来四人いるはずなのだが、三人しか召喚できなかったのじゃ、それで国内を探せば勇者として覚醒したものがいるではないかと言うことで連れてきたしだいじゃ。」
「そうですか・・・?、今召喚とおっしゃいましたか?」
「あぁ言ったが?」
「そのものは地球と異世界の日本と言う場所から召喚されたわけではないですよね?」
隣でティアラが驚いたような顔をしてこちらを見ていたが、すぐに視線を王様へと戻した。そういえばティアラって何かあるごとに驚いているよな~。
「何故わかったのじゃ?」
「いえ・・・・気にしないでください。」
「ふむ、まぁよかろう。それで邪神討伐の件は受けてくれるかね?」
「わかりました。」
「それじゃ、今いる勇者の所へ行くかの。コーダ伯爵の娘はどうする?」
「私はリョータさんのチームメンバーですからついていきます!」
「そうか、頑張るのじゃぞ。」
「はい!」
「っと、そこの者勇者たちは今どちらに?」
「はっ、現在城の練習場にて訓練中です!」
「そうか、こちらじゃついてまいれ。」
謁見の間は城の最上階にあって勇者たちが寝泊まりをしている場所が、二階にあった。そこから一階におり中庭にある練習場に向かった。
「はぁあ!」
「まだまだ甘いですよ。真奈様。」
そこで訓練していた勇者たちを見て言葉が出なかった。そこには、僕の幼馴染である三人、如月真奈、如月真矢、佐藤健司がいたからだった。
「リョータ殿どうなされた?」
「真奈・・・・真矢・・・・健司・・・・」
「む!?リョータ殿はこの世界の住人ではなかったのかね!?」
「えぇ・・・・そうですよ。」
そう心がこもってないような声で言う。僕はもう会えないと思っていたはずの三人とまた会うことができたのだから。これほど嬉しいことはなかった。だが、もし神がこちらの世界にきた時に僕の記憶を消されていたら悲しいなと考えていたら、
ティアラが服をクイと引っ張ってきた。
「どうしたの?ティアラ?」
「リョータさんは元の世界に帰ったりしません・・・・よね?」
「あぁ、今のところは帰るつもりはないよ。安心して。」
「よかったです。」
そう言って、視線を元に戻すとまだ訓練している幼馴染たちがいた。そこに王様が堂々と入って行くと、兵士が敬礼をした。
「どうだね?」
「はっ、まだまだ甘いところがありますが二日前に比べるとかなり上達してきております!」
「そうか、今日は新しく仲間を紹介したいと思う!」
「仲間ですか?もしかして、勇者として覚醒した人が見つかったんですか?」
「一体どんな人だろうね?真奈お姉ちゃん。」
「確かに気になるわね!」
「その人は今どちらに?」
「うむ。どうやらまだ出てくるのを渋っておるようじゃ。ほれ入って来い。」
うーん。どういう風に最初しゃべればいいのだろうか?やっぱり、久しぶり!って声をかけながら入って行くべきか?悩むな・・・・
「あの?リョータさん?呼ばれてるみたいですが?」
「うーむ・・・・・」
「どうしたんだろうね?何かあったのかな?」
「渋っているって言ってたから、人見知りとかじゃないの?真矢はどう思う?」
「私!?うーんただ単にあんまり顔とかを合わせとかないのかも?」
「初対面なのに?」
「うーん・・・・じゃあ!私が引きずってくるよ!」
「あ、ちょっと真奈お姉ちゃん!?」
「ちょっと!いつまで待たせるつもり・・・よ?」
「あ・・・・やあ・・・・真奈元気にしてたか?」
「亮太?本当に亮太なの?」
「うん。正真正銘、東亮太だよ。」
「りょーーーーーーたーーーーーー!」
「今!真奈の声がしなかった!?」
「しかも、亮太って・・・・もしかして!」
「ああ!たぶんそうだよ!」
私たちはそう言って真奈が行った方に走っていく。
「「亮太(君)!」」
「やあ、二人とも元気にしてたか?と言うよりみんなちょっと成長してない?」
「何言ってんだ!お前が失踪してから、もうすぐ一年だぞ!」
「僕がこっちに来てからまだ十日だから、地球とこの世界は時間軸がずれてるのか?」
「ゴッホン、それよりリョータ殿の腕前を拝見したいのだが・・・・よろしいか?」
「まぁ、いいですけど。それで相手は誰ですか?」
「我が国の騎士団長が相手をしてくれる。」
「紹介された、クライン・ヘツォカルトです。どうかお手柔らかに。」
「一応名乗った方がいいかな?僕は東亮太とりあえず、よろしくお願いします。ほら真奈離れて危ないよ?」
「うぅ・・・・もっと亮太と一緒にいたいよ~」
そう言いながらだが、ちゃんと離れてくれた。
僕は練習用の剣を渡され、構えた。クラインさんも構え合図を待つばかりになった。そして・・・・
「両者準備はいいな?それでは始め!」
その掛け声とともにものすごい突風が吹き荒れた。え!今のはクラインじゃない!ということは魔法か?だが魔力の余波見られないと言うことは・・・・・リョータ殿の力か!?
一瞬にして試合は終わった。クラインさんの剣が斬られたからだ。みんな唖然としている。
僕は審判の方を向き剣を担いで見せた。
「しょ、勝者アズマリョータ!」
「今、亮太が何やったか見えた?」
「見えなかった・・・」
「・・・・・・・」
「真奈?」
「亮太!すごーい!」
そう言って、真奈が亮太に向かって駆け出してダイブする。
「うわ!どうした真奈?」
「りょーた~えへへへ。」
僕は幸せそうにしている真奈を見て、今はこのままにしておこうと思い、少し頭を撫でた。これからの生活を今まで以上に楽しみにしながら。
_____________________________________ちょっと修正しました。
「大丈夫ですか?リョータさん?」
「うぅ・・・・・全・・・・然・・・・大丈・・・・夫じゃ・・・・ない・・・」
「いざとなったら、車で王都まで行きましょう。そうすれば酔いも覚めるはずです。」
「僕は・・・こんな・・状態で・・・・車・・・を運転するつもり・・・はないよ。」
「何故ですか?」
「だって・・・事故起こすかも・・・しれないし・・・・」
「そうですか・・・・では、私たちは歩いて王都まで向かいましょう!」
「それは、いい案だ・・・・」
と言うことで歩くことになったのはいいが、周りがうるさかった。
「「「勇者よ!どうか馬車にお戻りください!歩くのは我々だけで十分です!」」」
僕は馬車に乗っていると酔うから歩いた方がいいよと言うが
「「「それだったら我らがおぶって行きます!」」」
それは、さすがに引いた。ティアラになんでこんなにも面倒を見ようとしているか聞いてみる。
「おそらくですが、勇者は一部地域によっては信仰の対象にもなっていますから、その影響だと思いますよ。」
確かに先代勇者は話を聞いてる限りでは立派だと思うが、別にそれを僕にあてはめなくてもいいんじゃないだろうか?信仰の対象は先代の勇者なのだし。
そんなこんなで、馬車から降りたときは周りがうるさかったが、しばらくすると、そういう声もなくなった。
生まれて初めての野営は向こうで、テントを用意してくれたので助かった。
食事は堅いパンに干し肉に漬物だった。堅いパンはまずかったが漬物は良く味が染みこんでいておいしかった。これだったら、いくらか漬物買ってそれで小腹がすいたときにでも食べればよさそうだ。
そして、期間もあけずに王都に着き、その中央に向かっていった。何故かパレードのような感じになっていて、王都に住んでいる多くの人たちが、道の脇でこちらを見て声をかけてくる。
そして、精神的に疲れた僕はさっさと王城に入って王様に謁見してさっさと宿屋の布団の中に入って寝たいと考えるのだった。
「それでは、こちらでお待ちください。」
「はい・・・」
「別の意味で大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないよ。こんなにも精神的に疲れたのにこれから王様に会わなきゃいけないんだよ?これは疲れるとしか言えないよ・・・」
「頑張ってください!」
「うん・・・・」
待っていろと言われた場所で紅茶などを飲んで疲れをいやしていると、お呼びがかかった。
「準備ができましたので、こちらへ。」
後をついていくと、立派な門と言ってもいいような扉が目の前にあった。僕は唾をのみこんだ。いったいどんな王様なのだろう?と思いながら、扉が開くのを待った。
待っている間に突然僕の体が光出し何事かと思いステータスを慌てて見てみると、勇者はそのままでスキルの場所に礼節9があった。何故急に習得したのだろうと疑問に思うがまぁいいか、と言うことでほっといた。
そしてついに扉が開いた。
玉座に座っていたのは、優しそうな顔をしたおじいさんだった。僕は先ほど覚えた礼節スキルを使い、印象をよくしようとした。
「今日はよく来てくれたな。アズマ・リョータよ。」
「いえいえ、邪神が復活するなどと言うような物騒な話を聞けば、来たくなくても誰でもきますよ。」
「そうか、その説明は必要ないか。」
「いえ、邪神がどのようなものか私は知りませんのでお教えいただけると嬉しいです。」
「うむ。邪神は世界を滅ぼそうと思っているやつでな、ここから東にある魔族の国で復活するという信託を授かったのだ。それで勇者召喚をしたのだが本来四人いるはずなのだが、三人しか召喚できなかったのじゃ、それで国内を探せば勇者として覚醒したものがいるではないかと言うことで連れてきたしだいじゃ。」
「そうですか・・・?、今召喚とおっしゃいましたか?」
「あぁ言ったが?」
「そのものは地球と異世界の日本と言う場所から召喚されたわけではないですよね?」
隣でティアラが驚いたような顔をしてこちらを見ていたが、すぐに視線を王様へと戻した。そういえばティアラって何かあるごとに驚いているよな~。
「何故わかったのじゃ?」
「いえ・・・・気にしないでください。」
「ふむ、まぁよかろう。それで邪神討伐の件は受けてくれるかね?」
「わかりました。」
「それじゃ、今いる勇者の所へ行くかの。コーダ伯爵の娘はどうする?」
「私はリョータさんのチームメンバーですからついていきます!」
「そうか、頑張るのじゃぞ。」
「はい!」
「っと、そこの者勇者たちは今どちらに?」
「はっ、現在城の練習場にて訓練中です!」
「そうか、こちらじゃついてまいれ。」
謁見の間は城の最上階にあって勇者たちが寝泊まりをしている場所が、二階にあった。そこから一階におり中庭にある練習場に向かった。
「はぁあ!」
「まだまだ甘いですよ。真奈様。」
そこで訓練していた勇者たちを見て言葉が出なかった。そこには、僕の幼馴染である三人、如月真奈、如月真矢、佐藤健司がいたからだった。
「リョータ殿どうなされた?」
「真奈・・・・真矢・・・・健司・・・・」
「む!?リョータ殿はこの世界の住人ではなかったのかね!?」
「えぇ・・・・そうですよ。」
そう心がこもってないような声で言う。僕はもう会えないと思っていたはずの三人とまた会うことができたのだから。これほど嬉しいことはなかった。だが、もし神がこちらの世界にきた時に僕の記憶を消されていたら悲しいなと考えていたら、
ティアラが服をクイと引っ張ってきた。
「どうしたの?ティアラ?」
「リョータさんは元の世界に帰ったりしません・・・・よね?」
「あぁ、今のところは帰るつもりはないよ。安心して。」
「よかったです。」
そう言って、視線を元に戻すとまだ訓練している幼馴染たちがいた。そこに王様が堂々と入って行くと、兵士が敬礼をした。
「どうだね?」
「はっ、まだまだ甘いところがありますが二日前に比べるとかなり上達してきております!」
「そうか、今日は新しく仲間を紹介したいと思う!」
「仲間ですか?もしかして、勇者として覚醒した人が見つかったんですか?」
「一体どんな人だろうね?真奈お姉ちゃん。」
「確かに気になるわね!」
「その人は今どちらに?」
「うむ。どうやらまだ出てくるのを渋っておるようじゃ。ほれ入って来い。」
うーん。どういう風に最初しゃべればいいのだろうか?やっぱり、久しぶり!って声をかけながら入って行くべきか?悩むな・・・・
「あの?リョータさん?呼ばれてるみたいですが?」
「うーむ・・・・・」
「どうしたんだろうね?何かあったのかな?」
「渋っているって言ってたから、人見知りとかじゃないの?真矢はどう思う?」
「私!?うーんただ単にあんまり顔とかを合わせとかないのかも?」
「初対面なのに?」
「うーん・・・・じゃあ!私が引きずってくるよ!」
「あ、ちょっと真奈お姉ちゃん!?」
「ちょっと!いつまで待たせるつもり・・・よ?」
「あ・・・・やあ・・・・真奈元気にしてたか?」
「亮太?本当に亮太なの?」
「うん。正真正銘、東亮太だよ。」
「りょーーーーーーたーーーーーー!」
「今!真奈の声がしなかった!?」
「しかも、亮太って・・・・もしかして!」
「ああ!たぶんそうだよ!」
私たちはそう言って真奈が行った方に走っていく。
「「亮太(君)!」」
「やあ、二人とも元気にしてたか?と言うよりみんなちょっと成長してない?」
「何言ってんだ!お前が失踪してから、もうすぐ一年だぞ!」
「僕がこっちに来てからまだ十日だから、地球とこの世界は時間軸がずれてるのか?」
「ゴッホン、それよりリョータ殿の腕前を拝見したいのだが・・・・よろしいか?」
「まぁ、いいですけど。それで相手は誰ですか?」
「我が国の騎士団長が相手をしてくれる。」
「紹介された、クライン・ヘツォカルトです。どうかお手柔らかに。」
「一応名乗った方がいいかな?僕は東亮太とりあえず、よろしくお願いします。ほら真奈離れて危ないよ?」
「うぅ・・・・もっと亮太と一緒にいたいよ~」
そう言いながらだが、ちゃんと離れてくれた。
僕は練習用の剣を渡され、構えた。クラインさんも構え合図を待つばかりになった。そして・・・・
「両者準備はいいな?それでは始め!」
その掛け声とともにものすごい突風が吹き荒れた。え!今のはクラインじゃない!ということは魔法か?だが魔力の余波見られないと言うことは・・・・・リョータ殿の力か!?
一瞬にして試合は終わった。クラインさんの剣が斬られたからだ。みんな唖然としている。
僕は審判の方を向き剣を担いで見せた。
「しょ、勝者アズマリョータ!」
「今、亮太が何やったか見えた?」
「見えなかった・・・」
「・・・・・・・」
「真奈?」
「亮太!すごーい!」
そう言って、真奈が亮太に向かって駆け出してダイブする。
「うわ!どうした真奈?」
「りょーた~えへへへ。」
僕は幸せそうにしている真奈を見て、今はこのままにしておこうと思い、少し頭を撫でた。これからの生活を今まで以上に楽しみにしながら。
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