異世界ぼっち

オレオレ!

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66.隕石

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同級生たちが送還されて4年の月日が流れた、いつも同じ位置にみえる月が、いつもより一回り大きく見えるその日に事件が起こった、1人の女性が隕石の部屋に向って螺旋階段を降りていた
聖女ラテである

彼女は隕石の部屋におりたち光の魔法で部屋を明るくする、
ラテは目を丸くして驚いている

「荒井 夕、勇者マキ、何故ここにいる」

マキさんは答える
「何故って今夜、ここで魔王が復活するからね、復活した瞬間に倒した方がいいだろ」

「何故、今夜、魔王が復活すると」

「5年周期で復活してるなら、
もっと詳しい周期を調べればわかるさ」

僕も言う「この部屋から出た所、螺旋階段へ続く廊下に、セーフティゾーンの魔法陣を描かせて貰った
魔王が復活したら速攻でタックルして、セーフティゾーンに連れていって消滅させる」

マキさんは言う
「ところであなたこそ何しにここへ、まさか、この魔法陣を起動させに来たのかしら」

ラテ「白々しい問答はやめましょう、あなたたちもその石の記録を見たのでしょう?」

隕石の記録
恐らく数十億年ものはるか昔、魔法陣と科学が融合し、とてつもなく発展した星があった、その星にある日、凶悪な犯罪者が現れた、その男はその星に5つある月(衛星)の内3つを破壊したのだ、凶悪犯は逮捕され、裁判にかけられ判決は魂の追放になった

輪廻転生、人は死ぬとその魂を持って生まれ変わる
なら、その凶悪犯が又現れても困るという流れのもと
凶悪犯はその魂を、精神を、意識を、意志を、特別な石に定着させ宇宙に射出、放り出されたのだ

何億光年と石は飛ばされ
そして、たまたま最果ての大地に隕石として落下、本来ならばもっと甚大な被害になるところを隕石の力、魔法陣によりこの程度の被害ですんだ

石には凶悪犯の復活を抗うための
人工AIの魔法陣が組まれている
常に凶悪犯の魂を監視し対策しているのだ

一方凶悪犯は自ら溢れ出る負の感情から負の魔力を作り出す、
結果クレーター内は魔素の濃い地へと変貌する

ラテ
「凶悪犯と共に、その隕石AIは
魔法陣と言う最強の力を私たちにもたらしてくれた、隕石に手を当てて凶悪犯の直接的間接的被害を訴えると対策の魔法陣を教えてくれる

ただ、教えてくれる魔法陣は凶悪犯の被害による物だけ、
魔王が現れなければ、召喚とスキル付与の魔法陣は起動すらしない

凶悪犯は、魔王を作って操る事が、出来る、作り方は第三者が鬼の魔核を隕石に当てるだけ、
ただし普段それをやっても魔法陣AIが阻止するので確実に失敗する
5年周期、十分間だけ隕石AIが再起動する時間があり、その間魔法陣のみで凶悪犯を縛っている、その時間
そのタイミングで魔王を作れば、
いや、
その気になれば、そのタイミングで凶悪犯復活だって・・・

今はちょうどそのタイミング
さて、鬼の魔核で魔王ができるなら
魔王の魔核でなにができるでしょう」

ラテはクスッと笑う
「冗談よ、」

ラテは続けて言う
「隕石AIが作る魔法陣は神の言語が書かれている、魔王を復活させて勇者召喚をして得られるスキルの中に神の言語を理解する能力者が現れる事を期待して、ずっと続けてきた、荒井 夕 あなたが魔法陣の中にいるのに転移しなかったと聞いて期待しました、神の言語を理解して抗ったのだと喜びましたが
結果とても残念な話でした」

マキさん
「魔法陣の神の言語を理解したい、そんなくだらない理由で5年に1回地球人の集団を召喚してるって言うの」

やばいマキさんブチ切れしそう

ラテ
「くだらない?、魔法陣はこの星の魔素、魔力を集約して発動するのよ、我々人間が繰り出す魔法とは比較にならない力、
その力で私は永遠の若さと美貌を手に入れる、
ついでに、大地を浮上させ、この大陸の大きさを倍にすることだってできるわ」

マキさん
「それこそ、そんなくだらない事で、お前の都合で異世界人を巻きこむな」

ラテ
「ふん、まぁいいわ、魔王程度じゃいくら頑張っても隕石AIは神の言語を教えてくれない事が、わかった
じゃあ凶悪犯を復活させましょう」

ラテは魔王の魔核を取出す、そして
隕石に、、、
「縮地」マキさんは咄嗟に
突っ込んでラテを吹き飛ばす

いや

吹っ飛んだのはマキさんの方だった
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