異世界ぼっち

オレオレ!

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37.判決

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「時空の聖女ラテの名において、ここで判決を言い渡します」

「えっ?、其処の守衛が言う様に、王印がある=王様の判断なんじゃないの?」
思わず疑問をぶつけてしまった

「私は、王国賢人会のメンバーの1人、この国の法律を作れる側の者なのですよ、
大きな議題は、王含む賢人会メンバーで議論して、最終判断は王がしますが、
このような小さな内容なら賢人会メンバー個人の裁量で決めれるんですよ、
王には後で報告するだけで決定できます」

ラテはニッコリ笑ってそう言ったあと

「判決、有罪!!」

!!な、

ラテは続ける
「刑罰は次の通り、荒井 夕 
1年間の王都からの追放、それと
1年間、勇者マキとの面会禁止、
最後に、勇者候補生の剥奪、
以上になります」

ラテはニッコリ笑いながら続ける

「王国で貴方を国家反逆罪と決めた以上、
残念ながらそれを取り消す事は私だけでは無理なのです。
また、それにより有罪以外の判決もありえません。
ですから貴方は有罪になります

刑罰の根拠としては、
まだ王都に入った事が無いあなたにとって、
1年間王都に入れないだけの刑罰が1番楽だと判断しました、

あと、今回の処罰で勇者マキを巻き込んで欲しく無いの、
だから1年間の面会禁止ね

最後に、犯罪者のレッテルが貼られた勇者候補生がいると、他の候補生に迷惑がかかってしまうので、抜けてもらうわ

以上が私の判決、不服があるなら、他の賢人会メンバーに判決の権利を委ねるけど、たぶん私が1番罪が軽いわよ」

マキさんがブチ切れ始めたのが見えたので、僕は、慌てて言った
「ありがとうございます、その判決で受け入れます」

マキ「なっ!、、、ふぅ、わかった、当事者がそう言うのなら仕方がない」

ラテ「ありがとう、では手配書は回収しておくわ、あとはどうとでもして下さい」

マキ「最後に少し話をさせてもらっていいかな?」

ラテ「まぁ、私が監視している間は、別に良いでしょう」

マキ「夕、貴方に私の短剣をあげるわ、魔王討伐時も使ってた奴だから、大事にしてね、それと何かあったならギルドに頼るといいわ、言いたかったことはそれだけ

あとは、経験上の話をすると、勇者候補生達は、こっちの世界に来てだいたい、2ヶ月間の勇者としての英才教育を受けてから魔王退治に旅立つわ、もし同級生に会いたいなら、その頃ニジの町にいれば確実ね」

僕「ありがとうございますマキ先生、短剣は大事に使います。 僕はこのスキルのせいでおそらく送還魔法で地球に帰ることが出来ません、ならばこの世界で骨を埋める事になる、その覚悟は実はだいぶ前から出来ていて、だからこそ同級生達とは目的が違ってきてる様なきがしていて、うん、同級生達とは無理に会おうとは思って無いです

いつか、鬼にリベンジしたいのでしばらくは修行しに獣人の町を目指します。 ありがとうございました」

僕は、頭を下げた
そして、ジュウジの島を目指して旅立つのだった

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作者より
勇者マキとの接触禁止を
勇者マキとの面会禁止
に変更しました
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