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逃走後
しおりを挟む「刑事!起きてください、刑事!」
誰かが揺り起こす声に、香坂刑事は目を覚ました。辺りを見回して数秒後、先ほどのシャワー室で倒れているのだと理解した。ハッとして、自分の下半身を見る。良かった、ちゃんとズボンを履いている。
「・・・一体、何が」
香坂刑事は、自分を呼び起こした制服の警察官に尋ねた。
「突然、留置所内で爆破音がして・・・催眠ガスが発生したようです」
「なんだって・・・ハッ!?奴は」
慌てて辺りを見渡す。怪盗の姿は、何処にも無い。隣にいる警察官も黙って首を振る。
「クソ、やはり仲間が迎えに来るまでの時間稼ぎだったか!」
そして同時に、自分のシャツの裾に相手の精液が微かに付着していることに気づいたが、どうしてもそれは鑑識に回すことは出来ないと悟った。
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