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「はぁっ?!」
香坂刑事は肘を壁にぶつける。ゴンっと派手な音がたつ。
「・・・香坂刑事?どうされましたか?」
シャワー室のドアが開き、見張りをしていた警察官が顔を覗かせる。
「何でもない!引き続き、外の見張りを頼む」
怪盗が、香坂刑事の声色で返事をする。間近で自分の声真似を聞き驚いた香坂刑事は、何も言えずにいた。
「はっ、了解しました。ですが、お急ぎください。取り調べのため、渡辺警部がお待ちです」
「あと30分で行く」
パタン。シャワー室のドアが閉まる。
「・・・何が30分だ、すぐ行くからな」
「それはどうかな?」
小さくカチャっと音がして、怪盗の手首から手錠が外れる。
「あ、お前っ」
「やっと外せました」
怪盗はニコリとしながら、振り返った香坂刑事の口に軽いキスを落とす。
「え」
突然のことに、呆然とする。今、俺、キスされた?男に?と混乱する。
「実は私、仕事の前は疲れるのでオナニーを我慢してるんですよね」
据わった目で、怪盗は見つめる。
「な、何の話だよ」
香坂刑事は、背中に冷や汗を感じた。ぐいっと片方の肩を押され、正面を向かされる。恐怖で身体が硬直する。これまで何度も凶悪犯に立ち向かってきたが、動けなくなるほどの恐怖は初めてだった。
やがて、腰に手を回され、ぐいっと引き寄せられる。
「放せ・・・」
香坂刑事は、太ももに硬く生温かいものが当たっているのを感じて青ざめた。
「そんなに怯えないでくださいよ、刑事ともあろうお方が」
そして、再びキスを落とされる。強引に舌をねじ込まれ、口腔内を乱される。
「ば、馬鹿野郎っ!何するっ」
顔を背けて離れ、ぐっと押し返すも、怪盗は彼の両頬を手で掴み、キスを続ける。わざと音を立てられ、顔が火照る。巧みに舌で弄ばされながら、間近の相手の顔を睨む。白く綺麗な肌に、艶のある黒髪がかかっている。
閉じた瞳のまつ毛は長く、女性とも見紛うほどだった。確かに、こいつが女装した時は正体を明かされるまで全く気付けない程だった。
「ん・・・」
何度か首の角度を変えて口づけされるうちに、不快感が消えていき、いつの間にか拒むのをやめていた。
軽い息継ぎのあと、香坂刑事は自分から怪盗に深いキスをしていた。怪盗が嬉しそうに応える。彼は腰に巻いていたバスタオルを落とし、素肌で擦り付けた。
「・・・刑事」
そっと唇を離すと、唾液が細い糸を引く。怪盗は、香坂刑事のベルトを外し、下着の中に手を入れた。既に勃起していたそれを、優しく撫でる。
「・・・あの、俺、ゲイじゃないんだけど」
気まずそうに呟く香坂刑事に、
「よろしければ、女声で喘ぎましょうか」
と耳打ちする。
「あっ・・・んっ!刑事っ!」
「・・・馬鹿、声を出したら外に」
「ふふ、乗り気ですね」
「・・・うるせぇな」
香坂刑事は、怪盗の右足を持ち上げて股を開かせた。バランスを崩した彼は、ゴンっと壁に背中を打つ。ピクピクと小さく痙攣しながら、怪盗のペニスからは半透明の液体が垂れていた。
「いってぇ・・・もっと優しくしてくださいよ刑事」
怪盗は、ゆっくりと自分の液体を拭い、そのまま指を滑らせ奥に挿した。
「・・・そうだな」
香坂刑事は、自分の下着を膝まで下ろし、怪盗の中心に腰を押し当てた。
「・・・ぐっ」
思いのほか太いものが挿され、擦り傷のような痛みが走る。
「ま、待って刑事。ストップ」
大きく深呼吸をしながら、怪盗は香坂刑事の肩に手を置く。
「悪い、痛かったか?」
「う、挿れるのは自分でやる・・・」
涙目になりながら息を荒くする怪盗に、香坂刑事のは更に角度を急にしていく。
「うあ、待てって・・・」
少し滑りが良くなり、そっと腰を落としてより深くまで進む。
下腹部に感じる圧迫は、軽い吐き気を催したが、それでも興奮状態は冷めなかった。全てを受け入れると、怪盗は、香坂刑事に首に抱きついた。
「・・・動けないんだが」
「ゆっくり動け、クソ刑事」
「はいはい」
香坂刑事がゆっくり腰を上下させると、怪盗はビクりと身体を震わせた。
「ふーん・・・"ココ"か」
怪盗は、ますます顔を赤くして、小さく頷いた。
「んっ、・・・ぐ」
何度かの往復の後、怪盗は、腰をビクビクっとさせた後、下腹部に力入れた。透明な液体が流れ出て、裏筋を沿って落ちていく。
「お前さ、ここから出るもの全部我慢するのが趣味なの?」
息を荒くしながら、ピストンの動きは激しくなっていく。
「あっ・・・!んっ!あぁ!」
快感に表情を歪めながら、返事も出来ない。
「・・・まぁ、いいけど」
より潤い、中でジュクジュクと擦れる音と、お互いの肌が当たる音が響く。
「んっ・・・あ、ぁあっ、や、も、もう・・・あっ!駄目」
ドクドクっと脈打った後、怪盗は勢いよく白濁した精を放った。それは、刑事のワイシャツの裾に掛かり、やがて、どろりと床に落ちた。
思ったより量が出たことが、急に恥ずかしくなる。しかし香坂刑事は、構わないというように腰を振り続けていた。
「お前だけ、狡いだろ・・・が」
「・・・あ」
怪盗は、奥に熱を感じた。一方で、香坂刑事は、急に睡魔に襲われ、徐々に視界が遠くになっていった。
「・・・おやすみ刑事。ちゃんと綺麗にしてあげますからね」
怪盗は、自分の証拠が残らないように倒れる香坂刑事の恥部を入念にハンカチで拭き取った。
香坂刑事は肘を壁にぶつける。ゴンっと派手な音がたつ。
「・・・香坂刑事?どうされましたか?」
シャワー室のドアが開き、見張りをしていた警察官が顔を覗かせる。
「何でもない!引き続き、外の見張りを頼む」
怪盗が、香坂刑事の声色で返事をする。間近で自分の声真似を聞き驚いた香坂刑事は、何も言えずにいた。
「はっ、了解しました。ですが、お急ぎください。取り調べのため、渡辺警部がお待ちです」
「あと30分で行く」
パタン。シャワー室のドアが閉まる。
「・・・何が30分だ、すぐ行くからな」
「それはどうかな?」
小さくカチャっと音がして、怪盗の手首から手錠が外れる。
「あ、お前っ」
「やっと外せました」
怪盗はニコリとしながら、振り返った香坂刑事の口に軽いキスを落とす。
「え」
突然のことに、呆然とする。今、俺、キスされた?男に?と混乱する。
「実は私、仕事の前は疲れるのでオナニーを我慢してるんですよね」
据わった目で、怪盗は見つめる。
「な、何の話だよ」
香坂刑事は、背中に冷や汗を感じた。ぐいっと片方の肩を押され、正面を向かされる。恐怖で身体が硬直する。これまで何度も凶悪犯に立ち向かってきたが、動けなくなるほどの恐怖は初めてだった。
やがて、腰に手を回され、ぐいっと引き寄せられる。
「放せ・・・」
香坂刑事は、太ももに硬く生温かいものが当たっているのを感じて青ざめた。
「そんなに怯えないでくださいよ、刑事ともあろうお方が」
そして、再びキスを落とされる。強引に舌をねじ込まれ、口腔内を乱される。
「ば、馬鹿野郎っ!何するっ」
顔を背けて離れ、ぐっと押し返すも、怪盗は彼の両頬を手で掴み、キスを続ける。わざと音を立てられ、顔が火照る。巧みに舌で弄ばされながら、間近の相手の顔を睨む。白く綺麗な肌に、艶のある黒髪がかかっている。
閉じた瞳のまつ毛は長く、女性とも見紛うほどだった。確かに、こいつが女装した時は正体を明かされるまで全く気付けない程だった。
「ん・・・」
何度か首の角度を変えて口づけされるうちに、不快感が消えていき、いつの間にか拒むのをやめていた。
軽い息継ぎのあと、香坂刑事は自分から怪盗に深いキスをしていた。怪盗が嬉しそうに応える。彼は腰に巻いていたバスタオルを落とし、素肌で擦り付けた。
「・・・刑事」
そっと唇を離すと、唾液が細い糸を引く。怪盗は、香坂刑事のベルトを外し、下着の中に手を入れた。既に勃起していたそれを、優しく撫でる。
「・・・あの、俺、ゲイじゃないんだけど」
気まずそうに呟く香坂刑事に、
「よろしければ、女声で喘ぎましょうか」
と耳打ちする。
「あっ・・・んっ!刑事っ!」
「・・・馬鹿、声を出したら外に」
「ふふ、乗り気ですね」
「・・・うるせぇな」
香坂刑事は、怪盗の右足を持ち上げて股を開かせた。バランスを崩した彼は、ゴンっと壁に背中を打つ。ピクピクと小さく痙攣しながら、怪盗のペニスからは半透明の液体が垂れていた。
「いってぇ・・・もっと優しくしてくださいよ刑事」
怪盗は、ゆっくりと自分の液体を拭い、そのまま指を滑らせ奥に挿した。
「・・・そうだな」
香坂刑事は、自分の下着を膝まで下ろし、怪盗の中心に腰を押し当てた。
「・・・ぐっ」
思いのほか太いものが挿され、擦り傷のような痛みが走る。
「ま、待って刑事。ストップ」
大きく深呼吸をしながら、怪盗は香坂刑事の肩に手を置く。
「悪い、痛かったか?」
「う、挿れるのは自分でやる・・・」
涙目になりながら息を荒くする怪盗に、香坂刑事のは更に角度を急にしていく。
「うあ、待てって・・・」
少し滑りが良くなり、そっと腰を落としてより深くまで進む。
下腹部に感じる圧迫は、軽い吐き気を催したが、それでも興奮状態は冷めなかった。全てを受け入れると、怪盗は、香坂刑事に首に抱きついた。
「・・・動けないんだが」
「ゆっくり動け、クソ刑事」
「はいはい」
香坂刑事がゆっくり腰を上下させると、怪盗はビクりと身体を震わせた。
「ふーん・・・"ココ"か」
怪盗は、ますます顔を赤くして、小さく頷いた。
「んっ、・・・ぐ」
何度かの往復の後、怪盗は、腰をビクビクっとさせた後、下腹部に力入れた。透明な液体が流れ出て、裏筋を沿って落ちていく。
「お前さ、ここから出るもの全部我慢するのが趣味なの?」
息を荒くしながら、ピストンの動きは激しくなっていく。
「あっ・・・!んっ!あぁ!」
快感に表情を歪めながら、返事も出来ない。
「・・・まぁ、いいけど」
より潤い、中でジュクジュクと擦れる音と、お互いの肌が当たる音が響く。
「んっ・・・あ、ぁあっ、や、も、もう・・・あっ!駄目」
ドクドクっと脈打った後、怪盗は勢いよく白濁した精を放った。それは、刑事のワイシャツの裾に掛かり、やがて、どろりと床に落ちた。
思ったより量が出たことが、急に恥ずかしくなる。しかし香坂刑事は、構わないというように腰を振り続けていた。
「お前だけ、狡いだろ・・・が」
「・・・あ」
怪盗は、奥に熱を感じた。一方で、香坂刑事は、急に睡魔に襲われ、徐々に視界が遠くになっていった。
「・・・おやすみ刑事。ちゃんと綺麗にしてあげますからね」
怪盗は、自分の証拠が残らないように倒れる香坂刑事の恥部を入念にハンカチで拭き取った。
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