おもらしした女装怪盗は変態伯爵に犯され、助けてくれた刑事に慰められる

カルキ酸

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カミンズ伯爵の逆襲

13 エレベーターの中

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 ようやく、刑事の手を縛っていた縄が緩む。
 刑事は、右にいた伯爵の部下の腹を肘で殴って拳銃を落とすと、それを拾って左にいた部下の腕を撃った。

「うっ、」
 同時に、伯爵に頭突きした怪盗は、近くの部下に飛び蹴りをした。

「急げ」
 香坂刑事は、怪盗の腕を掴んで立ち上がらせ、ドアから部屋を脱出した。

 背後から、部下が発砲して、足元を掠る。
 刑事が走りながらも振り返って応戦し、部下は床に伏せた。
 縄を解いた怪盗も、刑事の腰から拳銃を抜く。ずれた下着を直しながら、怪盗も発砲して援護した。


 しばらく廊下を走った先にあったエレベーターに、2人は乗り込む。急いで「閉」のボタンを連打して扉が閉めると、銃声が止んだ。

 上に向かうエレベーターの中で、2人は膝に手をついて、しばらく息を整えていた。
 不意に、目が合う。
 化粧もしてない顔と男のままの髪の上に乗ったレースのカチューシャを見たとき、刑事は吹き出した。

「なんだよ、その姿」
 刑事は腹を抱える。

「変態伯爵には、参りましたよ」
ミニスカートで、太ももに垂れた尿を拭きながら、怪盗は言う。濡れたままの下着が肌にピタリと張り付いて、気持ち悪い。

「はやく着替え・・・」

 ガタン。

 急に動いていたエレベーターが止まる。
 少しの間、待ってみるも、エレベーターは動かない。ボタンを押してみるも、全く反応は無かった。

「閉じ込められたか・・・」
 刑事は、顎に垂れた汗を手の甲で拭う。
「応援がもう来てもおかしくないが」
 腕時計を見る。怪盗と刑事が落とし穴に落ちてから、2時間は経過していた。

「はやく助けが来て欲しいですね」
 股を押さえながら、内股で小さく跳ねる怪盗は言う。
「利尿剤の効目がまだ・・・あっ」
 怪盗は、咄嗟に刑事に背を向けて、しゃがみ込む。八の字に開いた脚の間からは、下着越しに尿が放物線を描いて落ちていく。
 さっきも洩らしていたとは思えないほどの量が溢れ出した。

「ま、まぁ。仕方ないよな」
 銃を懐にしまいながら、刑事は目を逸らす。
 ピチャピチャとなる水音に興奮してしまわないように、別のことを考えようとする。
 

 排尿が終わり、怪盗は一度立ち上がるも、10分後には、またすぐに壁の方を向いた。

「え、もう?」
 刑事は横目で見る。

「下着が冷たくて、すぐしたくなるんですよ」
 エレベーターの角で立ちションをしながら、怪盗は言う。床の半分以上は、水浸しになっていた。


「もう脱げよ、そのパンツ」
 スカートの中に手を伸ばし、下着を剥ぎ取ろとする刑事に、怪盗は後退りした。水溜りを踏んだ靴が、ピチャッと音を立てた。

「そ、それは、ちょっと」
恥ずかしい、とスカートを押さえる。

「また、小便したくなるんだろ?」
ズルリ、と膝まで下ろす。

「うわ」
 バランスを崩した怪盗は、尻餅をつく。咄嗟に、刑事のネクタイを掴み、刑事も覆い被さるように倒れこんだ。
 


 そのとき、エレベーターの扉が開く。
 救助に来たひいらぎ巡査と安田巡査は、メイド服の下着を脱いでいる相手を、押し倒したようにしか見えない香坂刑事を見た。

「・・・マニアックなプレイしてますね」
 軽蔑するような目で、柊巡査は言った。
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