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カミンズ伯爵の逆襲

11 秘密の部屋にようこそ

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「逃すな!追え!」

 ルビーの首飾りを首にかけた怪盗を、香坂こうさか刑事を筆頭に大勢の警察官が追う。

 その時。
 怪盗の走っていた床が大きく開いた。

「は?」
 足元を怪盗は、そのまま下に落ちていく。
「うぁっ!?」
 すぐ後ろを走っていた、香坂刑事も、足を踏み外して転落していく。

「刑事!」
 警察官たちが落とし穴を覗きこむも、床はゆっくりと元に戻ってしまった。



「いってぇ・・・」
 尻餅を突いた怪盗は、尻をさすりながら立ち上がる。
 2mくらい上にある天井を見ると、既に扉は閉まっていた。

 すぐ横で、同じく落とされた刑事も腰をさすっていた。
「一体なんなんだココは」
 怪盗を睨みながら、刑事は言う。
「さあ。私にも分かりませんよ」
 怪盗は、辺りを見回す。一面、白い壁で囲われていて、窓も扉も見当たらない。
「どうやら、閉じ込められてしまったようです」

 

「その通り」
 壁に扉くらいの穴が開き、奥からカミンズ伯爵が登場する。
 さらに、その後ろから、黒いスーツとサングラスの屈強な男たちが4名現れ、あっという間に怪盗と香坂刑事を羽交い締めにする。
 香坂刑事は、両手を縄で縛り上げられ、膝をついた状態にされる。

「放せっ!どうしてお前がっ!」
男たちに掴まれながら、怪盗は叫んだ。
「どうして、逮捕されたはずのワシが?という顔だねリーサ・・・。いや、怪盗ナイトウォーカー」
怪盗の顔を掴みながら、カミンズ伯爵は言う。
「世の中、お金があればどうにでもなることを、君なら知っているだろう?」

「保釈金か」
背後にいた香坂刑事は言う。

「君には聞いてないんだけどねぇ」
カミンズ伯爵は、呆れたように首を振る。伯爵の部下の1人が、刑事の頭に銃口を突きつけた。

「やめろ!刑事は何も関係ないだろ!」
怪盗が言う。

「関係ない?」
ワザとらしく首を傾げながら、カミンズ伯爵は言う。
「コイツが来なければ、ワシは端金はしたがねとは言え保釈金など国家の犬どもにやらずにすんだのだ。それに・・・」
 
「んぐっ!」
カミンズ伯爵は、怪盗の股間を握る。

「君の恋人にも是非、これからのショーを見ていただきたくてね」

 パチン、とカミンズ伯爵は太い指を鳴らした。
 壁の前に、大きなスクリーンが下りてくる。そこには、ラブホテルの一室で、裸で絡み合う刑事と怪盗の姿が映し出された。

「これは・・・」
 刑事に突かれ、アンアン喘ぐさまを客観視して、怪盗は顔が赤くなる。背後では、刑事も顔を背けながら真っ赤になっていた。

「警察から解放され、この刑事にどう復讐してやろうか調べていたら、こんなものが見つかるとはな」
カミンズ伯爵は、ニヤニヤしながら、大画面に映し出された2人の濡れ場を眺めていた。

「しかも、こんなに頻繁に密会しているとは思わなかったよ」
 伯爵がリモコンを、操作すると、画面は、森の中で励む刑事と怪盗の映像に切り替わる。立ちバックで揺らされながら、手をついた木に放尿する怪盗の姿が鮮明に映る。

「青姦にオシッコとは、なかなかにいい趣味をしているね、君たち」
カミンズ伯爵は、怪盗の股間を揉み続けながら言った。
 怪盗は、吐き気を催した。

「さて、そろそろ本番にかかろうかな」
 伯爵がそう言い終わるや否や、部下たちは、怪盗の服を裂きながら脱がせ始めた。

「や、何をするっ!」
 必死で抵抗するも、3人がかりの男には敵わない。

 怪盗は、みるみるうちに、生まれたままの姿にさせられる。

 その様子を見せつけられ、銃を突きつけられたまま、香坂刑事は怒りに震えていた。

「相変わらず、綺麗な肌をしているねリーサ・・・この男のために、いつでも準備満タンなのか?」
 脱毛された、すべすべの脚や股を撫でられ、鳥肌が立つ。

 奥から現れたもう1人の部下が、伯爵にメイド服を渡す。

「最後まで出来なかったのは、今まで君だけなんだよ、リーサ・・・
 伯爵は、怪盗の頭にレースのカチューシャを付けた。

「俺はリーサなんかじゃねぇ。放せ変態伯爵」
 無理矢理に、女性用の下着とメイド服を身につけられながら、怪盗は、伯爵を睨む。

「強がりを言えるのは今うちだよ」
 伯爵は、自らの下着を脱ぎ捨て、そのグロテスクなものを怪盗に向けた。
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