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7 不安と誘い
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シャワーで肛門の奥まで洗浄すると、ヒリヒリとした痛みがあった。
「あの野郎、乱暴に突っ込みやがって・・・」
1人でいると、目の奥がツンとなって、視界が歪む。自分が酷く汚いものに思えてしまう。
「だ、駄目だ。あとで刑事に言って、気分転換してもらわねぇと」
怪盗は、髪と体を2回ずつしっかり洗って、風呂から上った。
腰にタオルを巻き、髪を拭きながらリビングに戻ると、刑事の姿が見当たらない。寝室も覗いてみたが、やはり居ない。
「は?何で居ないんだよ」
寝室の暗闇を見ていると、股間をあの太く汚い指で弄ばれた感触が蘇る。
ゾッとして、自分を抱きしめながらしゃがみ込むと、パタパタと涙が落ちた。人前でおしっこは洩らすわ、強姦はされるわ、本当に散々な1日だった。
「刑事・・・」
その瞬間、玄関のドアが開く。
「おう。もう風呂から上がったか」
そこには、コンビニのビニール袋を持った香坂刑事の姿があった。
慌てて涙を拭くと、怪盗は玄関に近づく。
「何を買ったんです?・・・ま、まさかコンドー
「軟膏とお前のパンツだ」
刑事は、怪盗の顔に向かって買い物袋を投げつけた。
刑事が風呂に入っている間に、怪盗は買ってもらった下着と、刑事のパーカーシャツを身につけた。185cmの刑事と、167cmの怪盗。彼には、少し袖と丈が長い。
「彼シャツか・・・」
自分で言って、小っ恥ずかしくなり、頰が火照る。
「な、何ドキドキしてるんだか」
手で顔を煽ぎながら、怪盗はソファに腰掛けた。
風呂から上がった刑事は、トレーナーとジャージのズボンを身につけていた。
「軟膏は塗ったか?」
冷静な口調で、刑事は言う。
ぎこちない笑顔のまま、怪盗は首を振る。
「塗ってやろうか?」
軟膏を貸せ、と手を出す。
真っ直ぐに見つめる刑事に見惚れた怪盗は、持っていた軟膏をそっと渡してしまった。
尻を出し、ソファにうつ伏せになった怪盗は、羞恥心で顔を上げられずにいた。しかし、刑事は淡々と、軟膏をたっぷり指に出しては、怪盗の奥まで挿して、ぐるぐると一周しながら塗りつけていく。
「痛いか?」
指を動かしながら、刑事は尋ねる。
「ちょっとヒリヒリするけど、大丈夫・・・むしろスースーします」
「そりゃ良かった。すぐ治るさ・・・おら、終わったぞ」
ペチンッと軽く尻を叩かれ、怪盗は、ゆっくりと起き上がり、パンツを上げた。
台所のシンクで手を洗いながら、刑事は
「今日は、もう泊まっていけよ」
と言った。
「怪盗を泊めるなんて、無用心ですよ」
リモコンでテレビを点けながら、怪盗は返す。
「うちに金目のものなんてねぇよ」
手を振って水を落としながら、刑事は言う。そして、ジャージの太もも辺りで拭きながら戻ってきて、隣に座る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙が気まずい。
ちらりと横目で見ると、怪盗が、真っ赤な顔をして俯いていた。
「だ、大丈夫か?顔赤いけど」
心配そうに、刑事は聞く。
「いえ、すみません」
ため息をつきながら、怪盗は頭を掻く。
「今、どうしても、刑事との、やらしいコトを考えてしまうんです」
「・・・は?」
横を向いた瞬間、刑事に抱きつく怪盗。
「刑事・・・今日の嫌な感触が無くなるまで、抱いて欲しいんです」
突然の抱擁に、刑事は固まる。
「お願い・・・塗り替えたいんです。何も恋人にしてくれって言ってるんじゃないんです」
ぎゅっと力を込められ、刑事はそっと覚悟したように、怪盗を抱き締め返した。
「分かった・・・」
刑事は、ゆっくりと怪盗を押し倒して、リビングの電気を消した。
「あの野郎、乱暴に突っ込みやがって・・・」
1人でいると、目の奥がツンとなって、視界が歪む。自分が酷く汚いものに思えてしまう。
「だ、駄目だ。あとで刑事に言って、気分転換してもらわねぇと」
怪盗は、髪と体を2回ずつしっかり洗って、風呂から上った。
腰にタオルを巻き、髪を拭きながらリビングに戻ると、刑事の姿が見当たらない。寝室も覗いてみたが、やはり居ない。
「は?何で居ないんだよ」
寝室の暗闇を見ていると、股間をあの太く汚い指で弄ばれた感触が蘇る。
ゾッとして、自分を抱きしめながらしゃがみ込むと、パタパタと涙が落ちた。人前でおしっこは洩らすわ、強姦はされるわ、本当に散々な1日だった。
「刑事・・・」
その瞬間、玄関のドアが開く。
「おう。もう風呂から上がったか」
そこには、コンビニのビニール袋を持った香坂刑事の姿があった。
慌てて涙を拭くと、怪盗は玄関に近づく。
「何を買ったんです?・・・ま、まさかコンドー
「軟膏とお前のパンツだ」
刑事は、怪盗の顔に向かって買い物袋を投げつけた。
刑事が風呂に入っている間に、怪盗は買ってもらった下着と、刑事のパーカーシャツを身につけた。185cmの刑事と、167cmの怪盗。彼には、少し袖と丈が長い。
「彼シャツか・・・」
自分で言って、小っ恥ずかしくなり、頰が火照る。
「な、何ドキドキしてるんだか」
手で顔を煽ぎながら、怪盗はソファに腰掛けた。
風呂から上がった刑事は、トレーナーとジャージのズボンを身につけていた。
「軟膏は塗ったか?」
冷静な口調で、刑事は言う。
ぎこちない笑顔のまま、怪盗は首を振る。
「塗ってやろうか?」
軟膏を貸せ、と手を出す。
真っ直ぐに見つめる刑事に見惚れた怪盗は、持っていた軟膏をそっと渡してしまった。
尻を出し、ソファにうつ伏せになった怪盗は、羞恥心で顔を上げられずにいた。しかし、刑事は淡々と、軟膏をたっぷり指に出しては、怪盗の奥まで挿して、ぐるぐると一周しながら塗りつけていく。
「痛いか?」
指を動かしながら、刑事は尋ねる。
「ちょっとヒリヒリするけど、大丈夫・・・むしろスースーします」
「そりゃ良かった。すぐ治るさ・・・おら、終わったぞ」
ペチンッと軽く尻を叩かれ、怪盗は、ゆっくりと起き上がり、パンツを上げた。
台所のシンクで手を洗いながら、刑事は
「今日は、もう泊まっていけよ」
と言った。
「怪盗を泊めるなんて、無用心ですよ」
リモコンでテレビを点けながら、怪盗は返す。
「うちに金目のものなんてねぇよ」
手を振って水を落としながら、刑事は言う。そして、ジャージの太もも辺りで拭きながら戻ってきて、隣に座る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙が気まずい。
ちらりと横目で見ると、怪盗が、真っ赤な顔をして俯いていた。
「だ、大丈夫か?顔赤いけど」
心配そうに、刑事は聞く。
「いえ、すみません」
ため息をつきながら、怪盗は頭を掻く。
「今、どうしても、刑事との、やらしいコトを考えてしまうんです」
「・・・は?」
横を向いた瞬間、刑事に抱きつく怪盗。
「刑事・・・今日の嫌な感触が無くなるまで、抱いて欲しいんです」
突然の抱擁に、刑事は固まる。
「お願い・・・塗り替えたいんです。何も恋人にしてくれって言ってるんじゃないんです」
ぎゅっと力を込められ、刑事はそっと覚悟したように、怪盗を抱き締め返した。
「分かった・・・」
刑事は、ゆっくりと怪盗を押し倒して、リビングの電気を消した。
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