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常連さん
しおりを挟む「佑くん、いつもの方からご指名だよ」
店長から言われ、佑は平然を装って「はーい」と返事をした。
本番室に入って扉を閉めた佑は、自分を落ち着かせようと大きく深呼吸をした。
つい3日前、承和さんの家で散々本番行為に及んだというのに、もうお店にも来るなんて!
承和さんの変態!と思いながら佑は自分の脈が速くなるのを感じた。
あの日。承和さんの部屋で、盛大にお漏らしをした後、ビチャビチャのフローリングの上で抱かれた。
奥を突かれる度にジョバジョバとおしっこを漏らしてしまい、承和さんは愉快そうに笑っていた。
その後も何度か体位を変えたり場所を変えたりしてセックスしたが……
思い出すと、佑は頬を熱くした。腹の中に入った承和さんの性器の感触は、未だ鮮明に身体が覚えている。
不意に、佑の性器はピクピクと痙攣した。
馬鹿っ!待って!佑は慌てて股間を手で押さえるも、反抗するように性器は硬くなっていく。
「やぁ。お待たせ」
タイミング悪く、承和さんは部屋のドアを開けた。いつものように高そうなスーツに身を包み、涼しげで紳士的な表情をしていた。
「ッ!・・・い、いらっしゃいませ…」
佑は目を泳がせた。お辞儀をした風に腰を引くも、腰エプロンの真ん中にテントを張っているのは隠しきれていなかった。
「へぇ…」
にやにやしながら承和さんは扉を閉め、佑の股間を凝視した。
「再会が、早すぎですよ」
エプロンの上から、両手で押さえながら、佑は顔を真っ赤にした。
「やっぱりお店の佑くんが恋しくて」
承和さんは佑のエプロンを捲り上げると、正面に膝を立てて屈んだ。
「今日は・・・直接、飲みたい気分」
承和さんは、ニコりと微笑みかけると、佑の勃起した性器の先端を口に含んだ。
ぐるりと1周するように亀頭を舐め回され、ゾクゾクと快感が背筋を走る。
「~~っ!あっ、こんなっ!・・・んじゃ、おしっこ、で、出来ませんってば」
舌で愛撫される快感に喘ぎながら、佑は軽く承和さんの髪を握った。オールバックで整えられた前髪がハラハラと落ち、イタズラっぽく笑う承和さんが少年のように見えた。
「へぇ、お腹はパンパンなのにね」
承和さんは佑の下腹部に触れた。利尿剤と水分で、とっくに膀胱は満タンだった。
尿道と快感に同時に刺激され、頭が真っ白になりそうだった。
「んっ…!は、はやくっ!おしっこ、したいっ!」
今すぐ放尿してやろうと下腹部に力を込めるも、何かに堰き止められたかのように、尿は出すことが出来なかった。
「そう、急がないでよ」
承和さんは、見せつけるように佑の性器の側面を舐めた。
佑は、彼が自分の性感帯を絶妙に外しながらフェラをしていると気づいた。
射精すら焦らすつもりだ。
尿意はますます強くなり、性器の先から下腹部までじわりと甘い焦燥感が拡がる。
トイレに行けない時に我慢が限界に近づいた時のように、佑は目を閉じて下腹部に力を込めた。
ぬるぬると熱を帯びた舌がなぞるくすぐったさ、その恥ずかしさ。
されるがままにしていると、段々と尿道が湿っていく感じがした。無意識のうちに愛液が溢れ出し、失禁したような不快感がある。
「んっ・・・」
不意にドクドクっと脈を感じ、佑は承和さんの口の中に射精した。
「・・・うぇ、苦いね」
承和さんは表情を歪ませながら、ハンカチで口を拭った。
「・・・佑くんの早漏」
承和さんは佑を見上げながらニヤリとし、亀頭を甘噛みした。
「いてっ」
佑は少し腰を引いた。性器の先からはダラリと残っていた精液が落ちた。
「口直しさせてよね」
承和さんは柔らかくなりかけた佑の性器を再び咥えた。催促するように吸われ、佑は腰を震わせた。
「・・・おしっこ、しますね」
佑は足を開き、しっかりと踏ん張った。承和さんの耳のあたりをふわりと包み、股間の力を緩める。
今さらながら、羞恥心が込み上げてきた。我慢も限界なのに、なかなか尿が出てくれない。
承和さんの鼻息が、性器の付け根あたりにかかって、こそばゆい。
まだかなぁ?と目で訴えながら、承和さんは佑の睾丸を揉んだりし始める。下腹に圧迫感を覚えて、佑は息を止めた。
「ほ、ほんとに出しますっ!」
佑は足を震わせながら、ようやくチョロチョロっと尿を出し、すぐに止めた。
性器の先にじわりと痛みを感じる。
承和さんの口の中に温い液体が満ちて、すぐに空になった。
「っ!」
ジョロロ、と再び少量出して、止める。
性器の先は液体に包まれ、またすぐに宙に浮いた。
「ひ、ぅ・・・」
ジョバッと出しては、また止める。止める度に性器が冷たくなるような痛みが広がり、苦しい。
「もう、駄目・・・」
佑は内股気味になると、我慢の限界を迎えた。シュイイイイッと勢いよく排尿され、止めることが出来なくなる。
飲みきれない分の尿が承和さんの口から溢れ、床にボタボタと落ちていく。
「んっ、んんっ」
承和さんの口の中で尿に浸される先端が熱い。
ビチャビチャと溢れる水は、承和さんの綺麗な顔やスーツも汚していく。イケナイことをしている、と不思議と加虐心が満たされた。
佑は最後まで、承和さんの口腔内に尿を出し切った。
「いや~、すごい体験だったね」
まるで他人事のように言いながら、シャワーを浴びた承和さんは髪を拭きながら言った。
「僕も、直に飲んで頂いたお客様は承和さんが初めてです」
同じく身体をバスタオルで拭きながら佑は言う。
「次は、どんなプレイにしようかな」
着替え用のワイシャツに袖を通しながら、承和さんは呑気に言う。
「あんまりハードなことすると、出禁になりますよ」
「それは困るなぁ」
あまりにも承和さんが落ちつき払った様子で言うので、佑は少し不安になった。
「また、お店に来てくださいますよね?」
上目遣いで尋ねる佑の頭を、承和さんは優しく微笑みながら撫でた。
「もちろん。佑くんがいる限り、ね」
閉店時間を告げるチャイムが鳴る。
佑はバスタオルを腰に巻いて、退店する承和さんを見送った。
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