勇者に聖水を生成しているところを目撃されて以来、どうやら性的な目で見られています

カルキ酸

文字の大きさ
上 下
6 / 9

テントを張る

しおりを挟む

 アイザックの狩りのスキルは見事なもので、春の山では肉や魚に困ったことは無かった。木登りも上手く、果物や木の実も容易に手に入れられた。

 材料を調達するのがアイザックの役目なら、調理をするのはエレミアの役目だった。
 エレミアの魔法スキルはバランス良く兼ね備えてあり、炎魔法で完璧な火加減で料理出来たし、水魔法で皿洗いから風呂・洗濯まで済ませ、風魔法で服や髪を乾かすのだって容易だった。

 一度、アイザックが冗談混じりにこのまま魔王を倒さずに2人でずっと暮らそうかなんて言った時、エレミアはそれもありか、と思った程だった。



*******

 旅に出てから2週間は経つ。険悪だった仲も、生活を共にし協力を余儀なくされるなかで緩和されていった。
 ただ、お互いに触れ合ったのは、街にいたあの夜の日のキスが最後だった。


 
 北上し、魔王が住むという城も近付いてきた。気温も低い地で、夜は寒いからとアイザックは無理矢理2人で1つのテントに入ることを提案した。


「・・・なんかムラムラする」
 夜、背中合わせで寝ていたアイザックが呟いた。

「外で抜いてきたら良いじゃないですか」
 目を閉じたままエレミアは言う。

「外は寒くて勃たねぇよ」
 毛布の中でアイザックはモゾモゾと動いた。

「話は変わるけどさ、神父様はオナニーとかすんの?」
 エレミアの方を向きながら、アイザックは言う。

「話が全然変わってないじゃないですか。・・・しませんよ、少なくとも私は」
 面倒そうにエレミアは答える。

「エッ、マジ?勿体ねぇ」
 心底驚いたようにアイザックは言う。
「一回やってみれば良いのに」

 テントの外は風が強くなり、中にいてもはっきり揺れを感じるようになった。

「寒っ!・・・なぁ、一緒の布団に入らねぇ?」
 アイザックがふざけるような、甘えるような声を出した。

「・・・・・・」
 エレミアは答えない。


 やっぱり釣れないな。
 こっそり抜いて、もう寝ようとアイザックが背を向けた時だった。

「・・・いいですよ」
 エレミアが小さな声で言った。

「え」
 アイザックは首だけで振り向いた。

「一緒に、寝ましょう」
 エレミアは布団を捲ってアイザックを見つめた。

 アイザックはゴクリ、と生唾を飲んだ後、エレミアの布団に入り、背後からその細い腰をそっと抱きしめた。
 



「・・・・・・エレミア」
 初めて呼び捨てにされたのと、耳元で囁かれたので、エレミアはドキリとする。
 背中越しに彼の体温と呼吸を感じ、身体が熱くなる。
 尻に硬いものを押し当てられ、エレミアは一瞬で顔を赤らめた。

「まだ当てただけなのに。神父様のエッチ」
 アイザックは押し付けたまま腰を動かした。
 エレミアの鼓動は大きく速くなり、下腹部に熱が帯びていくのを感じた。


「・・・はは、やっぱり神父様も男の子なんだな」

 アイザックは、するりとエレミアの下着に手を滑り込ませた。

「勃ってる・・・」



 エレミアは羞恥心にますます顔を赤くした。呼吸も荒くなる。
 下着を下ろされ、布団の中で露わにされる。
 恥部が熱くなり、腫れている苦しさがあった。アイザックの指が触れる度、ピクピクと痙攣する。

「・・・このままじゃ、お互い辛いしさぁ、スッキリしようぜ?」

 アイザックは、エレミアの性器を擦るように触りはじめた。握ったり緩めたりしながら、手を上下させる。

「・・・あっ!」

 エレミアはビクッと身体を震わせ、思わず声を漏らした。
 自分の喘ぎ声に驚き、手で口元を覆う。

「~~~ッ!」

 アイザックに触らせたまま、エレミアは足先をジタバタさせた。

「神父様だけ気持ちいいのズルいな、俺もさせてよ」

 アイザックはエレミアの肩を持ち、仰向けにさせた。すかさず押し倒すように跨る。

 自分の下で怯えるような、とろけるような表情をするエレミアに、アイザックは思わず口元を緩ませた。
 純潔の聖職者を汚すと思うと優越感で満たされる。


「エレミア・・・」

 アイザックはズボンと下着を下ろすと、エレミアの性器の先に自分の性器の先を押し付けた。
 腰を上下させると、裏筋同士が擦れて快感だった。

「あっ、・・・ん!」

 涙目になって恥ずかしがりながら、エレミアは善がる。鈴口から透明な液体が垂れ、滑りを良くしていた。

「エレミア?・・・・・・が、我慢せず出せよ?俺、も、そろそろイきそ・・・」

 呼吸を乱しながらアイザックは話しかける。

「んっ」

 アイザックは、急に腰の動きを止め、そのまま射精した。
 飛ばされた精液が、エレミアの顔にかかる。

「熱っ・・・」

 エレミアは頬についた精液を手の甲で拭った。ベタベタしてなかなか取れず、嫌そうな顔をするのが、堪らなく加虐心を擽る。

「エレミアは、まだ?」

 既に柔らかくなってきた性器を当てながら、見下ろす。

「え・・・分からない、です。なんか、変な気持ち・・・・・・」

 肩で息をしながら、エレミアは言う。

 普段オナニーをしないせいで出し慣れていないのだろうか。我慢汁はダラダラと垂らす割に、なかなか射精しない。

「もっと力抜きなよ」

 アイザックは後ろに下がり、うつ伏せになりながらエレミアの性器を手で弄んだ。

「っ!」

 裏筋を親指で強めに擦ると、エレミアの腰がビクッと跳ねた。

「へぇ。やっぱり、ここ?」

 鈴口から舌を這わせ、筋をゆっくりなぞっていく。

「だ、駄目!汚っ・・・!」

 エレミアは慌てて上半身を起こし、アイザックの額を押し返した。
 それにも構わず、アイザックは亀頭を咥え、舌で愛撫する。

「・・・ッ!」

 エレミアは足の指を開いたり閉じたりした。
 舌の動きや吸った時に合わせて、ビクビクと素直に身体を震わせるエレミアが可愛らしい。
 しばらく続けていると、エレミアの反応が鈍くなった。
 口の中でドクドクッと脈打つや否や、粘り気のある生臭い液体がドッと注がれた。

「うぇっ」

 アイザックは思わず手に吐き出す。
 手のひらいっぱいに濃い白濁の液体が乗った。

「・・・へぇ、いっぱい出るじゃん」

 軽く咳払いしてアイザックは見上げた。
 羞恥心でエレミアは目が泳いでいた。
 M字開脚された中心で赤みを帯びた性器がピク…ピク…と動きながら萎んでいく。先端からは、細い糸が引いていた。

 もう一度したいと思いながらも、疲労感と眠気が急に襲ってきた。

「・・・さ、もう寝ようぜ」

 そっとエレミアの肩を抱いて押し倒し、布団を被った。
 今度は向かい合ったまま抱きしめ、眠りについた。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

処理中です...