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テントを張る
しおりを挟むアイザックの狩りのスキルは見事なもので、春の山では肉や魚に困ったことは無かった。木登りも上手く、果物や木の実も容易に手に入れられた。
材料を調達するのがアイザックの役目なら、調理をするのはエレミアの役目だった。
エレミアの魔法スキルはバランス良く兼ね備えてあり、炎魔法で完璧な火加減で料理出来たし、水魔法で皿洗いから風呂・洗濯まで済ませ、風魔法で服や髪を乾かすのだって容易だった。
一度、アイザックが冗談混じりにこのまま魔王を倒さずに2人でずっと暮らそうかなんて言った時、エレミアはそれもありか、と思った程だった。
*******
旅に出てから2週間は経つ。険悪だった仲も、生活を共にし協力を余儀なくされるなかで緩和されていった。
ただ、お互いに触れ合ったのは、街にいたあの夜の日のキスが最後だった。
北上し、魔王が住むという城も近付いてきた。気温も低い地で、夜は寒いからとアイザックは無理矢理2人で1つのテントに入ることを提案した。
「・・・なんかムラムラする」
夜、背中合わせで寝ていたアイザックが呟いた。
「外で抜いてきたら良いじゃないですか」
目を閉じたままエレミアは言う。
「外は寒くて勃たねぇよ」
毛布の中でアイザックはモゾモゾと動いた。
「話は変わるけどさ、神父様はオナニーとかすんの?」
エレミアの方を向きながら、アイザックは言う。
「話が全然変わってないじゃないですか。・・・しませんよ、少なくとも私は」
面倒そうにエレミアは答える。
「エッ、マジ?勿体ねぇ」
心底驚いたようにアイザックは言う。
「一回やってみれば良いのに」
テントの外は風が強くなり、中にいてもはっきり揺れを感じるようになった。
「寒っ!・・・なぁ、一緒の布団に入らねぇ?」
アイザックがふざけるような、甘えるような声を出した。
「・・・・・・」
エレミアは答えない。
やっぱり釣れないな。
こっそり抜いて、もう寝ようとアイザックが背を向けた時だった。
「・・・いいですよ」
エレミアが小さな声で言った。
「え」
アイザックは首だけで振り向いた。
「一緒に、寝ましょう」
エレミアは布団を捲ってアイザックを見つめた。
アイザックはゴクリ、と生唾を飲んだ後、エレミアの布団に入り、背後からその細い腰をそっと抱きしめた。
「・・・・・・エレミア」
初めて呼び捨てにされたのと、耳元で囁かれたので、エレミアはドキリとする。
背中越しに彼の体温と呼吸を感じ、身体が熱くなる。
尻に硬いものを押し当てられ、エレミアは一瞬で顔を赤らめた。
「まだ当てただけなのに。神父様のエッチ」
アイザックは押し付けたまま腰を動かした。
エレミアの鼓動は大きく速くなり、下腹部に熱が帯びていくのを感じた。
「・・・はは、やっぱり神父様も男の子なんだな」
アイザックは、するりとエレミアの下着に手を滑り込ませた。
「勃ってる・・・」
エレミアは羞恥心にますます顔を赤くした。呼吸も荒くなる。
下着を下ろされ、布団の中で露わにされる。
恥部が熱くなり、腫れている苦しさがあった。アイザックの指が触れる度、ピクピクと痙攣する。
「・・・このままじゃ、お互い辛いしさぁ、スッキリしようぜ?」
アイザックは、エレミアの性器を擦るように触りはじめた。握ったり緩めたりしながら、手を上下させる。
「・・・あっ!」
エレミアはビクッと身体を震わせ、思わず声を漏らした。
自分の喘ぎ声に驚き、手で口元を覆う。
「~~~ッ!」
アイザックに触らせたまま、エレミアは足先をジタバタさせた。
「神父様だけ気持ちいいのズルいな、俺もさせてよ」
アイザックはエレミアの肩を持ち、仰向けにさせた。すかさず押し倒すように跨る。
自分の下で怯えるような、とろけるような表情をするエレミアに、アイザックは思わず口元を緩ませた。
純潔の聖職者を汚すと思うと優越感で満たされる。
「エレミア・・・」
アイザックはズボンと下着を下ろすと、エレミアの性器の先に自分の性器の先を押し付けた。
腰を上下させると、裏筋同士が擦れて快感だった。
「あっ、・・・ん!」
涙目になって恥ずかしがりながら、エレミアは善がる。鈴口から透明な液体が垂れ、滑りを良くしていた。
「エレミア?・・・・・・が、我慢せず出せよ?俺、も、そろそろイきそ・・・」
呼吸を乱しながらアイザックは話しかける。
「んっ」
アイザックは、急に腰の動きを止め、そのまま射精した。
飛ばされた精液が、エレミアの顔にかかる。
「熱っ・・・」
エレミアは頬についた精液を手の甲で拭った。ベタベタしてなかなか取れず、嫌そうな顔をするのが、堪らなく加虐心を擽る。
「エレミアは、まだ?」
既に柔らかくなってきた性器を当てながら、見下ろす。
「え・・・分からない、です。なんか、変な気持ち・・・・・・」
肩で息をしながら、エレミアは言う。
普段オナニーをしないせいで出し慣れていないのだろうか。我慢汁はダラダラと垂らす割に、なかなか射精しない。
「もっと力抜きなよ」
アイザックは後ろに下がり、うつ伏せになりながらエレミアの性器を手で弄んだ。
「っ!」
裏筋を親指で強めに擦ると、エレミアの腰がビクッと跳ねた。
「へぇ。やっぱり、ここ?」
鈴口から舌を這わせ、筋をゆっくりなぞっていく。
「だ、駄目!汚っ・・・!」
エレミアは慌てて上半身を起こし、アイザックの額を押し返した。
それにも構わず、アイザックは亀頭を咥え、舌で愛撫する。
「・・・ッ!」
エレミアは足の指を開いたり閉じたりした。
舌の動きや吸った時に合わせて、ビクビクと素直に身体を震わせるエレミアが可愛らしい。
しばらく続けていると、エレミアの反応が鈍くなった。
口の中でドクドクッと脈打つや否や、粘り気のある生臭い液体がドッと注がれた。
「うぇっ」
アイザックは思わず手に吐き出す。
手のひらいっぱいに濃い白濁の液体が乗った。
「・・・へぇ、いっぱい出るじゃん」
軽く咳払いしてアイザックは見上げた。
羞恥心でエレミアは目が泳いでいた。
M字開脚された中心で赤みを帯びた性器がピク…ピク…と動きながら萎んでいく。先端からは、細い糸が引いていた。
もう一度したいと思いながらも、疲労感と眠気が急に襲ってきた。
「・・・さ、もう寝ようぜ」
そっとエレミアの肩を抱いて押し倒し、布団を被った。
今度は向かい合ったまま抱きしめ、眠りについた。
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