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バレンタインの媚薬
医務室にて
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シャッと、カーテンが開けられる音に目を覚ます。香坂刑事は、今は何時だ?と思いながら薄目を開けた。
「お疲れのようですね」
枕元の椅子に座りながら、男性の制服警察官が囁く。
誰だ?と顔を向ける香坂刑事に、彼は警帽を外して微笑んだ。紛れもなく怪盗の素顔だった。
驚き、声を上げようとする刑事の口を、キスで塞ぐ。
チュッと音を立てて唇を離すと、怪盗は人差し指を立てて口の前にかざした。
「・・・医務室では、お静かに」
そう言うと、怪盗は布団に忍びこみ、刑事の上に重なった。
そして、嬉しそうに彼の胸に頬擦りをする。
「おい・・・」
誰か来たらどうするんだ、と刑事は、怪盗の髪を掴む。
「・・・本当は止めて欲しくないんですよね」
上半身を起こしながら怪盗は言う。
「ここ、おっきくなってますよ」
刑事の腿の上に座った怪盗は、刑事の股間を撫でる。
「今、楽にしてあげますからね」
そう呟いて、怪盗は下を脱ぎ始めた。
今朝のチョコを配っていた女性警官は、やっぱりお前だったのか。と刑事は思った。
怪盗は、刑事の上で、懸命に腰を振る。接続部からはピチャピチャと水音が漏れて、ベッドは、ギッ、ギッと軋んだ。
声を出さないようハンカチを咥えるも、怪盗からは小さな喘ぎ声が漏れていた。
刑事は怪盗の両手を握り、自分の胸元に引き倒す。ずるりと抜けた陰茎には、ローションと怪盗の愛液が付着していた。
ハンカチを外した怪盗は、刑事にキスをし、固形物を口移した。刑事の口の中に、甘ったるいミルクチョコレートの味が広がる。
「安心してください。今度は媚薬は入っていません」
舌舐めずりをしながら、怪盗は彼を見下ろす。
今度は?と思いながらも、ゆっくりと噛む。
「それでは、私は今から仕事がありますので」
怪盗は、下着とズボンを身につけ、ベルトを締めながら言った。
「待て」
刑事は、彼の手首を掴んで引き留める。
身体を許した相手とはいえ、これから盗みを働こうとする人物を見逃すわけにはいかない。
「お前を、デパートに行かす・・・わけ、には・・・」
突然、刑事に強い睡魔が襲う。やがて、手のひらの力は抜け、穏やかな寝息を立てる。
「また暫く眠っていてください」
刑事に布団を掛けて、頰に口づけをする。
警帽を被りながら、怪盗は意気揚々と医務室を出ていった。
「お疲れのようですね」
枕元の椅子に座りながら、男性の制服警察官が囁く。
誰だ?と顔を向ける香坂刑事に、彼は警帽を外して微笑んだ。紛れもなく怪盗の素顔だった。
驚き、声を上げようとする刑事の口を、キスで塞ぐ。
チュッと音を立てて唇を離すと、怪盗は人差し指を立てて口の前にかざした。
「・・・医務室では、お静かに」
そう言うと、怪盗は布団に忍びこみ、刑事の上に重なった。
そして、嬉しそうに彼の胸に頬擦りをする。
「おい・・・」
誰か来たらどうするんだ、と刑事は、怪盗の髪を掴む。
「・・・本当は止めて欲しくないんですよね」
上半身を起こしながら怪盗は言う。
「ここ、おっきくなってますよ」
刑事の腿の上に座った怪盗は、刑事の股間を撫でる。
「今、楽にしてあげますからね」
そう呟いて、怪盗は下を脱ぎ始めた。
今朝のチョコを配っていた女性警官は、やっぱりお前だったのか。と刑事は思った。
怪盗は、刑事の上で、懸命に腰を振る。接続部からはピチャピチャと水音が漏れて、ベッドは、ギッ、ギッと軋んだ。
声を出さないようハンカチを咥えるも、怪盗からは小さな喘ぎ声が漏れていた。
刑事は怪盗の両手を握り、自分の胸元に引き倒す。ずるりと抜けた陰茎には、ローションと怪盗の愛液が付着していた。
ハンカチを外した怪盗は、刑事にキスをし、固形物を口移した。刑事の口の中に、甘ったるいミルクチョコレートの味が広がる。
「安心してください。今度は媚薬は入っていません」
舌舐めずりをしながら、怪盗は彼を見下ろす。
今度は?と思いながらも、ゆっくりと噛む。
「それでは、私は今から仕事がありますので」
怪盗は、下着とズボンを身につけ、ベルトを締めながら言った。
「待て」
刑事は、彼の手首を掴んで引き留める。
身体を許した相手とはいえ、これから盗みを働こうとする人物を見逃すわけにはいかない。
「お前を、デパートに行かす・・・わけ、には・・・」
突然、刑事に強い睡魔が襲う。やがて、手のひらの力は抜け、穏やかな寝息を立てる。
「また暫く眠っていてください」
刑事に布団を掛けて、頰に口づけをする。
警帽を被りながら、怪盗は意気揚々と医務室を出ていった。
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