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しおりを挟む音もなく軽いキスをし、怪盗は唇を離して香坂を見上げた。
赤面し、明らかに動揺した香坂と目が合う。
まさか、キスすら初めてとは。
怪盗は内心驚きながら、下半身の疼きを感じた。正直、自分もその気になるか不安だったが、こんな可愛らしい反応をするなら筆下ろしさせてやってもいい。と、いうより童貞を奪ってやりたい。
スイッチが入った怪盗は、乾いていた香坂の唇を舐め、そのまま中に舌を入れ込んだ。
香坂は、いきなりのことにビクッと身を固くしたが、やがて受け入れるようにぎゅっと目を閉じた。
それを見た怪盗は、間抜け面、と思いながらも合わせて目を閉じる。
香坂の顔を手のひらで包み、わざと音を立てて舌で弄ぶ。
舌の裏を舐めてやったり、軽く舌を吸ってやったりする度、香坂がビクッとするのが面白い。
キスを続けながら、怪盗は下腹部を擦り付けた。案の定、スラックスの中心で硬くなっているのを感じる。
怪盗は、そっと唇を離し、香坂に抱きつきながら見つめた。やがて香坂も目を開け、熱っぽい視線で彼を見つめ返した。
「・・・ベッドで」
甘えるような声を出しながら、怪盗は香坂の股間に自らの股間を押し当てる。
「・・・っ」
羞恥心に顔をますます赤らめながら、香坂は小さく頷いた。
短い距離を手を繋いで歩き、怪盗は自らベッドに横になった。
躊躇いがちに、香坂は怪盗を押し倒すような形で馬乗りになったが、そのまま動けず目を泳がせた。
「フフッ」
戸惑う香坂を見上げながら、怪盗は思わず吹き出した。
「何をしてるんですか、香坂刑事?」
怪盗は見せつけるように、ブラウスのボタンを上から1つずつ外していく。中に身に付けていた黒いレースの下着がチラリと見える。
香坂は、はだけた彼の胸元から目が離せなくなっていた。
「・・・仕方ないですね」
軽くため息をつくと、怪盗は強く香坂を抱き寄せ、そのままぐるりと体勢を変えて、香坂に馬乗りになった。
「私が自分で動いてあげます」
いわゆる騎乗位の形になり、怪盗は腰を浮かすと、スカートの中に手を入れ、ストッキングに指をかけた。膝まで下ろすと、香坂に見せつけながら足首まで持っていき、剥ぎ取る。
わざと恥じらうようにスカートを捲ると、その中央では上向きになった性器が、黒レースの女性用下着からはみ出していた。
怪盗は、小さく舌舐めずりをすると、香坂のスラックスのチャックを開け、下着を下ろし、彼の性器も露出させた。
彼はその硬く膨張したものを、大きく口を開けて咥えると、ゆっくりと舌で愛撫し始めた。
「待っ・・・!」
そこまでするのかと香坂は止めようとしたが、やがてその快感に抗えず、身体の力を抜いた。
香坂は息を荒くして目を閉じている。
「・・・このマグロめ」と怪盗は思いながらも自らのスカートをたくし上げ、下着を膝まで下ろすと、空いている方の手で尻の穴をほぐし始めた。
どちらも十分になると、怪盗は香坂の性器の先を当てがい、ゆっくりと腰を落としていった。
「んっ・・・」
侵入してくる圧迫感に、怪盗は声を漏らした。これまでに挿れたものよりも、明らかに太くて硬い。力を抜き、慎重にしなければ。
香坂は薄目で、怪盗に自分のものが飲み込まれていく様を眺めた。
怪盗の勃起した性器がピクピクと動くのを見て、思わず口元が緩む。良かった、ちゃんと相手も感じているらしい。
「あっ・・・」
内部の感じる所に香坂のものが擦れ、怪盗は一瞬、目を見開いた。やがて味わうように目を閉じ、ゆっくりと上下に腰を動かし始めた。
「・・・っ」
漫画なら顔付近にハートマークを飛ばしているような恍惚とした表情で怪盗は腰を振り続けた。彼の性器の先からは、タラリと透明な液体が溢れていた。
香坂は、自分の性器が締め付けられながら擦れる快感を感じながら、彼に呼吸を合わせた。
「・・・・・・ッあ!」
怪盗は慌てて自らの性器の先を手で覆った。指の間からだらりと白濁した液体が垂れる。
「・・・はぁ」
彼は、手についた精液をシーツで拭い、また腰を上下させた。満足そうな表情をしながら香坂を見下ろす。
その表情に、香坂はゾクリとした。
不意に、中でドクドクと脈打ち、やがて、果てた。
「んっ・・・」
自分の中に出されたのを感じて、怪盗は身体の動きを止めた。
その時、ドアの方で、カチャリと鍵が開く音がした。
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