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10章 アレクシアと愉快な仲間2
森の主との再会②
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ナナーサは緊張気味にガイアへと近づいて行き、その場にスッと跪いた。
「主様。私は掟に背いて人族の国へ向かいました。その罰は受けます!ですが、カイシンは私が無理矢理連れて行ったのです!ですから⋯」
「ナナーサ様!私も自分の意思で向かったんです!なので⋯!!」
ナナーサを庇うように立った部下のカイシン。そんなエルフ族の二人ともに死を覚悟していた。エルフ族は元々人族を良くは思っていなかったが、アリアナの死後は更に酷くなり憎き人族とは交流どころか見かけ次第殺せという掟ができる程だった。
なのでエルフ族が人族の国へ赴くなど以ての外なのだ。掟の中でも最も重い掟を破ったナナーサとカイシンの処罰はかなり重いだろう。せめて部下だけでも助けたいナナーサは森の主であるガイアに直談判したのだ。
『ナナーサ、お主はエルフ族の中でも最も重い掟を破った。人族の国へ向かうなど⋯と言いたいところじゃがお主が行動を起こさなかったらこうしてアレクシアと再会は出来なかった。そしてわしはそのまま何も分からずに魔獣に堕ちていたじゃろう』
「主⋯」
ナナーサは怒るどころかとても穏やかな口調のガイアに驚く。
『わしからエルメニアに話そう。彼奴も酷く弱っておるからアレクシアに会ったら喜ぶぞ!』
そう言って嬉しそうに尻尾をブンブンと振るガイアだが、何せ全長十メートルはある巨体だ。物凄い風圧が起こりアレクシアを始め、五匹の子犬従魔は吹き飛ばされそうになっていた。
「馬鹿ちんでしゅかーー!!ヘルプミーー!!」
アレクシアは飛ばされないように、近くにいた父親であるルシアードの後ろ髪に必死に掴まっていた。
「む。アレクシア、さすがに痛いぞ!抱っこしてやるから髪を掴むな!」
「もう遅いでしゅよーー!!さよならでしゅーー!!」
そう言って華麗に吹っ飛んでいくちんちくりんのアレクシア。
「そうはさせない」
そんなアレクシアを優しく受け止めたのは魔国の国王でありアレクシア命のデズモンドであった。
「うぅ⋯シアは生きてましゅか?」
デズモンドの腕の中でそう呟くアレクシア。
「ああ、生きてるぞ」
アレクシアにしか見せない煌めく笑顔でそう言うデズモンドとそんな二人を見て嬉しそうなデズモンドの祖父デイルズ。だが、そんな状況をルシアードが許すわけがなく、急いでデズモンドの腕の中から愛娘を奪おうとする。
「む。アレクシアを離せ」
「お断りする」
一触即発のルシアードとデズモンドだが、そこに割って入ってアレクシアを抱っこしたのはゼストであった。
「おい!大丈夫か!?」
「ジジイ⋯ハッ!子犬達は無事でしゅか!?」
風圧が収まったので、一緒に吹き飛んでいった子犬従魔達を探すアレクシア。すると、白玉と黒蜜はラルフレアの尻尾に掴まっていた。
「イデデ!おいチビ共!俺の腕に掴まれ!」
『キャハハ!我は飛んでりゅぞーー!!』
『我もーー!!』
ラルフレアはそんな二匹を捕まえようとするが、二匹はラルフレアの尻尾に掴まりながらも彼の手を華麗に避けていた。残りのみたらし、きなこ、あんこの三匹は熊の獣人グリスの腕の中でその光景を羨ましそうに見ていた。
「良かった!無事でちた!!」
五匹が無事だと分かりホッとしていたアレクシアだったが、幻影の森の奥からこちらに向かって来る複数人の気配を感じ急いでゼストに下ろしてもらう。
『エルフ達か』
ウロボロスが気配の方に向かいそう呟いたと同時に数十人のエルフ族が現れたのだ。そしてその先頭にいたのはエルフ族の中でも別格の絶世の美貌をもつ女性で、彼女は驚きを隠せない表情をしながらこちらに向かって来た。エルフ族は人族を滅ぼすと宣言したガイアを追いかけてきたのだ。だが、そこには信じられない光景が広がっていた。
「主様!?あの禍々しい気配が消えたのですか!!」
『おお!エルメニア、わしはこの通り元に戻ったわい!!それに見よ!あそこにいる幼子に何か感じぬか?』
ガイアはまた嬉しくて尻尾を振りそうになるが、近くにいたミルキルズがそれを素手で止めた。
「ガイアよ!アレクシアをまた吹っ飛ばすつもりか!!」
『ああ、つい嬉しくてのう~』
そんな会話を唖然としながら聞いているエルメニアと他のエルフ達。あんなに瘴気を纏っていたガイアが昔のような美しい白銀に戻り、その周りには竜族のミルキルズやゼスト、魔国のデズモンドにポーポトスとアリアナの死後に交流がなくなっていた面々が勢揃いしていたからだ。
更に獣人国であるアンバルト国第二王子ラルフレアや熊の獣人で最強戦士グリスまでいた。彼らはアリアナが生きていた頃はよくエルフの里を訪ねて来てはナナーサ達と訓練をしていた。
そんな懐かしい面々の中心にいるアリアナそっくりの幼子を見てエルメニアは自然と頬に涙が伝うのを感じた。
「あなたはアリアナなの?⋯ごめんなさい、私はもう魔力を感じ取れないのよ」
「そうでしゅよ!今はアレクシアでしゅ!!エルメニア、久しぶりでしゅね!!」
そう言ったアレクシアを思いっきり抱きしめるエルメニアと、その背後で嬉し涙を流すエルフ族の人々。そんな光景を見ていたナナーサとカイシンも改めて嬉しさが込み上げてくる。そして皆が感動に包まれる筈であったのだが⋯。
「エルメニアはもうオババだから魔力感知が鈍いだけでしゅよ!!」
しゅよ!!という声だけが木霊する。すると、アレクシアの周りにいた面々がゆっくりとゆっくりと離れていく。森の主であるガイアですら忍足で離れていった。
「⋯⋯半信半疑が確信に変わったわ」
妖艶に笑うエルメニアだが目が一切笑っていない上に冷気を漂わせている。
『墓穴を掘ったな』
ウロボロスがアレクシアにそれだけ言うとすぐに離れた。
「ハッ!⋯⋯つい本音を言ってしまいまちた!!嘘でしゅよ!!相変わらずの絶世の美女でしゅーー!!」
アレクシアはそう言うと一目散に逃げて行く。
「お待ちなさい!!あなたっていう子は全く!!」
そう言いながらちょこまかと逃げるアレクシアを追いかけるエルメニア。
『うんうん。懐かしいのう⋯こんな日が来ようとはわしは思っとらんかった』
昔のような光景にまた涙を流すガイアだが、他の面々も思う事は同じだった。
「父上!シアを助けて下しゃいな!!」
アレクシアはそう言いながらルシアードの後ろに隠れた。
「貴方がこの子の父親?」
エルメニアが鋭い視線でルシアードを見つめる。
「そうだ。アレクシアは俺の大事な娘だ」
「今回はまともな親のようね?⋯いや、この子の教育はちゃんとしているのかしら?幼い時が大事なのよ!」
エルメニアはルシアードに詰め寄る。
「む。アレクシアは今のまま可愛らしく育ってくれればいいんだ」
それを聞いたエルメニアの顔色が変わった。
「何ですって!!この子がこのまま育ったらとんでもない事になるわよ!!」
「よっ!始まりまちた!オババのお説教!!」
ルシアードの長い脚の隙間から顔を出してまた余計な事を言うアレクシア。皆が呆れる中、案の定エルメニアにまた追いかけられる事になるのだった。
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「主⋯」
ナナーサは怒るどころかとても穏やかな口調のガイアに驚く。
『わしからエルメニアに話そう。彼奴も酷く弱っておるからアレクシアに会ったら喜ぶぞ!』
そう言って嬉しそうに尻尾をブンブンと振るガイアだが、何せ全長十メートルはある巨体だ。物凄い風圧が起こりアレクシアを始め、五匹の子犬従魔は吹き飛ばされそうになっていた。
「馬鹿ちんでしゅかーー!!ヘルプミーー!!」
アレクシアは飛ばされないように、近くにいた父親であるルシアードの後ろ髪に必死に掴まっていた。
「む。アレクシア、さすがに痛いぞ!抱っこしてやるから髪を掴むな!」
「もう遅いでしゅよーー!!さよならでしゅーー!!」
そう言って華麗に吹っ飛んでいくちんちくりんのアレクシア。
「そうはさせない」
そんなアレクシアを優しく受け止めたのは魔国の国王でありアレクシア命のデズモンドであった。
「うぅ⋯シアは生きてましゅか?」
デズモンドの腕の中でそう呟くアレクシア。
「ああ、生きてるぞ」
アレクシアにしか見せない煌めく笑顔でそう言うデズモンドとそんな二人を見て嬉しそうなデズモンドの祖父デイルズ。だが、そんな状況をルシアードが許すわけがなく、急いでデズモンドの腕の中から愛娘を奪おうとする。
「む。アレクシアを離せ」
「お断りする」
一触即発のルシアードとデズモンドだが、そこに割って入ってアレクシアを抱っこしたのはゼストであった。
「おい!大丈夫か!?」
「ジジイ⋯ハッ!子犬達は無事でしゅか!?」
風圧が収まったので、一緒に吹き飛んでいった子犬従魔達を探すアレクシア。すると、白玉と黒蜜はラルフレアの尻尾に掴まっていた。
「イデデ!おいチビ共!俺の腕に掴まれ!」
『キャハハ!我は飛んでりゅぞーー!!』
『我もーー!!』
ラルフレアはそんな二匹を捕まえようとするが、二匹はラルフレアの尻尾に掴まりながらも彼の手を華麗に避けていた。残りのみたらし、きなこ、あんこの三匹は熊の獣人グリスの腕の中でその光景を羨ましそうに見ていた。
「良かった!無事でちた!!」
五匹が無事だと分かりホッとしていたアレクシアだったが、幻影の森の奥からこちらに向かって来る複数人の気配を感じ急いでゼストに下ろしてもらう。
『エルフ達か』
ウロボロスが気配の方に向かいそう呟いたと同時に数十人のエルフ族が現れたのだ。そしてその先頭にいたのはエルフ族の中でも別格の絶世の美貌をもつ女性で、彼女は驚きを隠せない表情をしながらこちらに向かって来た。エルフ族は人族を滅ぼすと宣言したガイアを追いかけてきたのだ。だが、そこには信じられない光景が広がっていた。
「主様!?あの禍々しい気配が消えたのですか!!」
『おお!エルメニア、わしはこの通り元に戻ったわい!!それに見よ!あそこにいる幼子に何か感じぬか?』
ガイアはまた嬉しくて尻尾を振りそうになるが、近くにいたミルキルズがそれを素手で止めた。
「ガイアよ!アレクシアをまた吹っ飛ばすつもりか!!」
『ああ、つい嬉しくてのう~』
そんな会話を唖然としながら聞いているエルメニアと他のエルフ達。あんなに瘴気を纏っていたガイアが昔のような美しい白銀に戻り、その周りには竜族のミルキルズやゼスト、魔国のデズモンドにポーポトスとアリアナの死後に交流がなくなっていた面々が勢揃いしていたからだ。
更に獣人国であるアンバルト国第二王子ラルフレアや熊の獣人で最強戦士グリスまでいた。彼らはアリアナが生きていた頃はよくエルフの里を訪ねて来てはナナーサ達と訓練をしていた。
そんな懐かしい面々の中心にいるアリアナそっくりの幼子を見てエルメニアは自然と頬に涙が伝うのを感じた。
「あなたはアリアナなの?⋯ごめんなさい、私はもう魔力を感じ取れないのよ」
「そうでしゅよ!今はアレクシアでしゅ!!エルメニア、久しぶりでしゅね!!」
そう言ったアレクシアを思いっきり抱きしめるエルメニアと、その背後で嬉し涙を流すエルフ族の人々。そんな光景を見ていたナナーサとカイシンも改めて嬉しさが込み上げてくる。そして皆が感動に包まれる筈であったのだが⋯。
「エルメニアはもうオババだから魔力感知が鈍いだけでしゅよ!!」
しゅよ!!という声だけが木霊する。すると、アレクシアの周りにいた面々がゆっくりとゆっくりと離れていく。森の主であるガイアですら忍足で離れていった。
「⋯⋯半信半疑が確信に変わったわ」
妖艶に笑うエルメニアだが目が一切笑っていない上に冷気を漂わせている。
『墓穴を掘ったな』
ウロボロスがアレクシアにそれだけ言うとすぐに離れた。
「ハッ!⋯⋯つい本音を言ってしまいまちた!!嘘でしゅよ!!相変わらずの絶世の美女でしゅーー!!」
アレクシアはそう言うと一目散に逃げて行く。
「お待ちなさい!!あなたっていう子は全く!!」
そう言いながらちょこまかと逃げるアレクシアを追いかけるエルメニア。
『うんうん。懐かしいのう⋯こんな日が来ようとはわしは思っとらんかった』
昔のような光景にまた涙を流すガイアだが、他の面々も思う事は同じだった。
「父上!シアを助けて下しゃいな!!」
アレクシアはそう言いながらルシアードの後ろに隠れた。
「貴方がこの子の父親?」
エルメニアが鋭い視線でルシアードを見つめる。
「そうだ。アレクシアは俺の大事な娘だ」
「今回はまともな親のようね?⋯いや、この子の教育はちゃんとしているのかしら?幼い時が大事なのよ!」
エルメニアはルシアードに詰め寄る。
「む。アレクシアは今のまま可愛らしく育ってくれればいいんだ」
それを聞いたエルメニアの顔色が変わった。
「何ですって!!この子がこのまま育ったらとんでもない事になるわよ!!」
「よっ!始まりまちた!オババのお説教!!」
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