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10章 アレクシアと愉快な仲間2
獣人族とエルフ族②
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エルフ族と獣人族は昔から何かとぶつかる事が多かった。
どちらの種族も好戦的ですぐに喧嘩になり、その度に仲裁をするのが各種族の長達であった。エルフ族の女王であるエルメニア、獣人族の獣王ライアード、魔国初代国王陛下デイルズ、そして竜族初代族長ミルキルズだ。
強さこそが全てという考え方の獣人族とエルフ族は、どちらが一番強い種族かを決める為にいつも争っていた。だが、自分達が一番と豪語していたエルフ族と獣人族は竜族であるミルキルズや魔国のデイルズの出会い、彼等の異常過ぎるほどの強さを目の当たりして戦慄が走ったのだった。
そして現在。
アウラード大帝国を複雑な思いで見つめている二人の男女。一人は獣人国であるアンバルト国の第ニ王子であり獣部隊総隊長ラルフレアで、父親である国王ライアードと同じ金獅子だが普段は茶色の毛並みに擬態している。本来は王の風格漂う美しい金色の毛並みをしていた。
もう一人はエルフの里で女王であるエルメニアの側近をしている一級狩人のナナーサだ。エルフは狩りをして生活している。なので狩る者達は里のエリート集団で、魔法・弓・武術全てを兼ね揃えている憧れの職なのだ。その中でもナナーサだけがエルメニアから一級という称号を与えられているのだ。
そんなラルフレアとナナーサは相性最悪で昔はいつも争っていたが、四百年前にアリアナが亡くなってからエルフ族と獣人族も次第に交流が無くなっていったのだ。なので四百年振りにナナーサに弓を向けられていたラルフレアは何故か怒りよりも懐かしさが込み上げていた。
「ハ!お前に弓を向けられるのも久しぶりだな!」
何故か嬉しそうなラルフレアにナナーサは眉を顰める。
「何笑ってるのよ!本当に不快な男ね?」
睨み合う二人だったが、こちらを窺っていたアウラード陣営の方が騒がしくなり、場違いな幼子の元気な声が聞こえてきた。ふと視線を向けると、そこには信じられない人物達がこちらに向かってくるのが見えて驚愕した。
「あれは⋯魔国のデイルズ様とポーポトス様じゃないか?⋯情報は本当だったのか?」
ラルフレアは数日前に諜報部隊から信じられない情報を聞かされたのだ。デイルズ様がエルフの里でアリアナが生きていると泣き騒いで飛び出していったというのだ。最初は遂にデイルズ様もおかしくなってしまったのかと思ったのだが、父親である国王ライアードがラルフレアに真実を確かめて来いと命じたのだ。
ライアードに対して呆れながらも数百年振りに人族が治めている国に向かったが、人族を嫌悪していたエルフ族がこのアウラード大帝国にいるのを発見して、ラルフレアももしかしたらと淡い期待をしてしまっていた。
「デイルズ様が騒いでいた時に私もそこにいたから事実を確かめに来たのよ。エルメニア様はまたデイルズ様の戯言だと相手にしてはいなかったけど、あの様子は尋常じゃなかった⋯でもまさかポーポトス様もいたとは驚いたわ」
「あの金髪のガキはなんだ?あいつがアウラードの皇族か?魔力を全然感じねーぞ?」
「さあ?取り敢えずデイルズ様に話を聞けば良いんじゃないかしら?」
ナナーサは弓を下ろして背中に仕舞うと、自分も前に歩き出した。そんなナナーサを見てラルフレアも部下と共にデイルズ達の元へ向かった。
「ポーポトス様、お久しぶりで御座います。そしてデイルズ様、話を聞きたくて貴方を追ってきました。勿論アリアナの話です」
「おお、ナナーサかい!本当に久しいのう。まさか人族を一番嫌悪するお前が人族の治める国にいるとは驚きじゃな」
穏やかに話すポーポトスだが、ナナーサとラルフレアからはかなりの緊張感が窺えた。昔、二人はポーポトスに挑み見事に完敗していた。
「ポーポトス様がいるという事は、もしかして本当なんですか?」
ラルフレアがポーポトスに問う。
「ホホ!まずはこの国の皇族と話をせんとな」
「ああ、この金髪の少年ですか?」
ナナーサとラルフレアは金髪の少年を見るが、少年は妹なのか頭に漆黒の小鳥を乗せた幼い女の子を嬉しそうに抱っこしていて此方を見ようともしない。
「⋯⋯。おい!お前が代表で来たなら挨拶ぐらいしろ!」
ラルフレアは此方に興味が無さそうな金髪の少年を叱りつけ、ナナーサはゴミを見るような目付きで睨んでいた。
「わしか?わしはこの国の者ではないぞ?」
魔力を完全に消していて、更に若返った金髪美少年姿のミルキルズにラルフレアもナナーサも全然気付かない。
「ミル爺!今は金髪少年だから気付かれないんでしゅよ!」
「おお!そうか!アレクシアは頭が良いのう~?」
そう言って頬を緩ませながら幼い女の子の頭を撫でている少年。だが、二人は幼い女の子が発した言葉に衝撃を受けた。
「おい⋯今そのガキんちょ、ミル爺って言わなかったか!?」
「ガキんちょでしゅと!?シアのどこがガキんちょなんでしゅか!!」
ラルフレアの発言に怒りを露わにするアレクシアだが、ポーポトスの含みある視線を受けグッと我慢すると、ミルキルズに下ろしてもらいナナーサとラルフレアの前に行くと優雅で綺麗な礼をする。そして⋯
「初めまちてだな!おらはアウラード大帝国第四皇女アレクシアだっぺ!!」
だっぺ!!が無駄に木霊する。そんなアレクシアの背後ではジースリーが懸命に笑いを堪えていた。
「⋯⋯あなたがこの国の皇⋯皇女なの?」
「そうだっぺ!この国はしがねぇ田舎国だ!おらも皇女とは名ばかりでいつもは狩りに出て生活してんだ!そんで、お二人はこんな田舎さ何の用だっぺ?」
アレクシアの頭の上でウロボロスが痙攣するほど爆笑していた。
「この国にアリアナがいるはずよ!会わせて頂戴!」
ナナーサがアレクシアに詰め寄る。
「アリアナ?そげなおなごは知らねぇ!」
我慢の限界そうなデイルズの足を思いっきり踏んづけるアレクシア。
「⋯⋯じゃあ何でデイルズ様やポーポトス様が人族の国にいるのよ!おかしいでしょ!!」
「この“爺様”達でしゅか?この国の前に倒れていたんだべ!おらが介護してやってんだ!!」
ドヤ顔でそう言う失礼極まりないアレクシアに思わず拳骨を喰らわしそうになるポーポトス。だがそれを聞いていたラルフレアが鋭い目線をアレクシアに向けた。
「“爺様”?この二人の何処が爺様なんだ?若々しいだろ!」
アレクシアはポーポトスとデイルズを見てハッとして顔面蒼白になっていく。そう、ポーポトスもデイルズも長らく生きているが見た目がかなり若いのだ。
「あ⋯あー⋯んー?幼いおらにとっては皆、爺様でしゅ!あんたもおらから見たら爺様手前だっぺ!」
「手前⋯!?おい!失礼なガキんちょだな!食っちまうぞ!」
「は!シアはお前に食われるほど弱くないでしゅよ!」
睨み合うアレクシアとラルフレアだが、ナナーサは何故か何も言わないで二人の言い合いを見ていた。
「生意気だな!人族はどんな教育してんだ!?」
「シアは筋肉お馬鹿なお前と違ってちゃんと勉強してましゅから!ドヤっ!!」
「何だと!?お前は昔から生意気なんだよ!!かかって来いや!!」
「馬鹿ちんラルフ!ライアードに言いつけましゅ!!」
ましゅ!!が無駄に木霊する。ポーポトスはその瞬間に頭を抱え、デイルズとミルキルズは我慢の限界を超え爆笑していた。
「⋯⋯ハ!!」
目が点になるラルフレアとやっちまった感丸出しのアレクシア。そこへずっと黙って見ていたナナーサがアレクシアの元へ近付いて来たのだった。
どちらの種族も好戦的ですぐに喧嘩になり、その度に仲裁をするのが各種族の長達であった。エルフ族の女王であるエルメニア、獣人族の獣王ライアード、魔国初代国王陛下デイルズ、そして竜族初代族長ミルキルズだ。
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そして現在。
アウラード大帝国を複雑な思いで見つめている二人の男女。一人は獣人国であるアンバルト国の第ニ王子であり獣部隊総隊長ラルフレアで、父親である国王ライアードと同じ金獅子だが普段は茶色の毛並みに擬態している。本来は王の風格漂う美しい金色の毛並みをしていた。
もう一人はエルフの里で女王であるエルメニアの側近をしている一級狩人のナナーサだ。エルフは狩りをして生活している。なので狩る者達は里のエリート集団で、魔法・弓・武術全てを兼ね揃えている憧れの職なのだ。その中でもナナーサだけがエルメニアから一級という称号を与えられているのだ。
そんなラルフレアとナナーサは相性最悪で昔はいつも争っていたが、四百年前にアリアナが亡くなってからエルフ族と獣人族も次第に交流が無くなっていったのだ。なので四百年振りにナナーサに弓を向けられていたラルフレアは何故か怒りよりも懐かしさが込み上げていた。
「ハ!お前に弓を向けられるのも久しぶりだな!」
何故か嬉しそうなラルフレアにナナーサは眉を顰める。
「何笑ってるのよ!本当に不快な男ね?」
睨み合う二人だったが、こちらを窺っていたアウラード陣営の方が騒がしくなり、場違いな幼子の元気な声が聞こえてきた。ふと視線を向けると、そこには信じられない人物達がこちらに向かってくるのが見えて驚愕した。
「あれは⋯魔国のデイルズ様とポーポトス様じゃないか?⋯情報は本当だったのか?」
ラルフレアは数日前に諜報部隊から信じられない情報を聞かされたのだ。デイルズ様がエルフの里でアリアナが生きていると泣き騒いで飛び出していったというのだ。最初は遂にデイルズ様もおかしくなってしまったのかと思ったのだが、父親である国王ライアードがラルフレアに真実を確かめて来いと命じたのだ。
ライアードに対して呆れながらも数百年振りに人族が治めている国に向かったが、人族を嫌悪していたエルフ族がこのアウラード大帝国にいるのを発見して、ラルフレアももしかしたらと淡い期待をしてしまっていた。
「デイルズ様が騒いでいた時に私もそこにいたから事実を確かめに来たのよ。エルメニア様はまたデイルズ様の戯言だと相手にしてはいなかったけど、あの様子は尋常じゃなかった⋯でもまさかポーポトス様もいたとは驚いたわ」
「あの金髪のガキはなんだ?あいつがアウラードの皇族か?魔力を全然感じねーぞ?」
「さあ?取り敢えずデイルズ様に話を聞けば良いんじゃないかしら?」
ナナーサは弓を下ろして背中に仕舞うと、自分も前に歩き出した。そんなナナーサを見てラルフレアも部下と共にデイルズ達の元へ向かった。
「ポーポトス様、お久しぶりで御座います。そしてデイルズ様、話を聞きたくて貴方を追ってきました。勿論アリアナの話です」
「おお、ナナーサかい!本当に久しいのう。まさか人族を一番嫌悪するお前が人族の治める国にいるとは驚きじゃな」
穏やかに話すポーポトスだが、ナナーサとラルフレアからはかなりの緊張感が窺えた。昔、二人はポーポトスに挑み見事に完敗していた。
「ポーポトス様がいるという事は、もしかして本当なんですか?」
ラルフレアがポーポトスに問う。
「ホホ!まずはこの国の皇族と話をせんとな」
「ああ、この金髪の少年ですか?」
ナナーサとラルフレアは金髪の少年を見るが、少年は妹なのか頭に漆黒の小鳥を乗せた幼い女の子を嬉しそうに抱っこしていて此方を見ようともしない。
「⋯⋯。おい!お前が代表で来たなら挨拶ぐらいしろ!」
ラルフレアは此方に興味が無さそうな金髪の少年を叱りつけ、ナナーサはゴミを見るような目付きで睨んでいた。
「わしか?わしはこの国の者ではないぞ?」
魔力を完全に消していて、更に若返った金髪美少年姿のミルキルズにラルフレアもナナーサも全然気付かない。
「ミル爺!今は金髪少年だから気付かれないんでしゅよ!」
「おお!そうか!アレクシアは頭が良いのう~?」
そう言って頬を緩ませながら幼い女の子の頭を撫でている少年。だが、二人は幼い女の子が発した言葉に衝撃を受けた。
「おい⋯今そのガキんちょ、ミル爺って言わなかったか!?」
「ガキんちょでしゅと!?シアのどこがガキんちょなんでしゅか!!」
ラルフレアの発言に怒りを露わにするアレクシアだが、ポーポトスの含みある視線を受けグッと我慢すると、ミルキルズに下ろしてもらいナナーサとラルフレアの前に行くと優雅で綺麗な礼をする。そして⋯
「初めまちてだな!おらはアウラード大帝国第四皇女アレクシアだっぺ!!」
だっぺ!!が無駄に木霊する。そんなアレクシアの背後ではジースリーが懸命に笑いを堪えていた。
「⋯⋯あなたがこの国の皇⋯皇女なの?」
「そうだっぺ!この国はしがねぇ田舎国だ!おらも皇女とは名ばかりでいつもは狩りに出て生活してんだ!そんで、お二人はこんな田舎さ何の用だっぺ?」
アレクシアの頭の上でウロボロスが痙攣するほど爆笑していた。
「この国にアリアナがいるはずよ!会わせて頂戴!」
ナナーサがアレクシアに詰め寄る。
「アリアナ?そげなおなごは知らねぇ!」
我慢の限界そうなデイルズの足を思いっきり踏んづけるアレクシア。
「⋯⋯じゃあ何でデイルズ様やポーポトス様が人族の国にいるのよ!おかしいでしょ!!」
「この“爺様”達でしゅか?この国の前に倒れていたんだべ!おらが介護してやってんだ!!」
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「あ⋯あー⋯んー?幼いおらにとっては皆、爺様でしゅ!あんたもおらから見たら爺様手前だっぺ!」
「手前⋯!?おい!失礼なガキんちょだな!食っちまうぞ!」
「は!シアはお前に食われるほど弱くないでしゅよ!」
睨み合うアレクシアとラルフレアだが、ナナーサは何故か何も言わないで二人の言い合いを見ていた。
「生意気だな!人族はどんな教育してんだ!?」
「シアは筋肉お馬鹿なお前と違ってちゃんと勉強してましゅから!ドヤっ!!」
「何だと!?お前は昔から生意気なんだよ!!かかって来いや!!」
「馬鹿ちんラルフ!ライアードに言いつけましゅ!!」
ましゅ!!が無駄に木霊する。ポーポトスはその瞬間に頭を抱え、デイルズとミルキルズは我慢の限界を超え爆笑していた。
「⋯⋯ハ!!」
目が点になるラルフレアとやっちまった感丸出しのアレクシア。そこへずっと黙って見ていたナナーサがアレクシアの元へ近付いて来たのだった。
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