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9章 アレクシアとアウラード大帝国の闇
デイルズの過去③
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それから気絶したポーポトスがなんとか回復して、正座して下を向いているデイルズとミルキルズを延々と説教している。あの場では目立つと魔王宮の政務室に連れてこられたアリアナはつまらなそうに床に寝転がりゴロゴロしていて周りを唖然とさせた。
「おい、床に寝転がるなよ」
デズモンドがアリアナを起き上がらせようとするが器用に避ける。そんなアリアナを意地でも起き上がらせようと追いかけるデズモンドだが、小さなアリアナは小回りが効くので中々捕まらない。
「なかなかやるな⋯」
「いやいや、魔法で拘束したら良いんじゃない?」
アリアナの前では何故か馬鹿になるデズモンドに呆れるランゴンザレス。そんなランゴンザレスの信じられない変化にいまだに慣れないポーポトスは頭を抱えながら、ゴロゴロと転がり続けるアリアナの元へ歩いて行く。
「⋯お主が孫を変えたのか?」
幼子を厳しい目つきで見下すポーポトス。
「あんた誰でしゅか?」
その場が一気に静まり返った。近くにいた側近達は顔面蒼白で、国王であるデルタスですら顔が引き攣る。ただミルキルズの笑い声だけが執務室に響き渡った。
「ああ、すまない。私はランゴンザレスの祖父ポーポトスじゃよ」
「嘘でしゅ!!ここのちと達はみんな嘘つき!!」
ゴロゴロを止めてポーポトスに詰め寄るアリアナ。
「⋯何故嘘つきなんじゃ?」
「こんなに若いのになんで爺ちゃんなんでしゅか!!爺ちゃんってミル爺みたいな人でしゅよ!!」
そう言って正座したままのミルキルズを指差して猛抗議するアリアナ。その横で肩を震わすのはランゴンザレスとデズモンドだ。
「そんな事を言われてものう?魔力量によって寿命も変わるんじゃ。わしやデイルズはまぁそこそこ魔力があるのでのう、見た目があまり変わらないんじゃよ」
「意味不明!!あたちは3歳だからそんな事言われても意味不明でしゅよ!!」
「おい!人族のガキが我ら魔族に生意気にも意見するなど言語道断だぞ!」
自分に対して物怖じしないアリアナに興味を持つポーポトスだが、そんなアリアナに対して嫌悪感を抱く側近達が怒りを爆発させる。
「⋯何ででしゅかー?」
何故と言われた側近は生意気なアリアナに更に怒りを露わにする。
「生意気な小娘が!人族は弱いくせに威勢だけはいいのだ!弱くて無能な⋯」
「そこまでじゃ!」
デイルズが怒りを露わに側近達を睨みつけて一瞬で黙らせた。
「デズモンドを救ってくれた恩人に向かって言う事か!!お前は確かヘタレー魔男爵じゃな?デルタスよ、此奴を厳重に処分するんじゃぞ!!」
「⋯わかりました」
珍しく本気で怒る父親を見て驚くデルタス。だがデイルズの横で只々黙ってこちらの様子を見ているミルキルズの方に寒気がする恐怖を感じた。
「あたちはゼシュ⋯ゼストの娘でミル爺のひ孫でしゅ!!プンプン!!」
「ああ、そうじゃな。本当にすまんかったのう」
怒り心頭のアリアナに謝罪する初代魔国国王に周りは息を飲んだ。さすがにデルタスやデズモンドも驚いていた。
「デジュモンド、あたちはもう帰りましゅよ!」
「何でだ!もう少し魔王宮にいる約束だぞ!?」
アリアナは正座したままのミルキルズを起き上がらせて、さっさと竜の里に帰ろうとしていた。だがデズモンドは必死でアリアナの手を引っ張り行かせようとしない。
「そうじゃ!わしもお主と色々話したいからもう少し魔王宮にいておくれ!」
「デジュモンドの爺!あたちはこう見えて忙ちいんでしゅよ!」
アリアナの右腕をデズモンドが、左腕をデイルズが握っているので小さなアリアナは動けない。
「そうだ!魔国の宝を見たくないか?」
デズモンドの悪魔の囁きに一瞬で目を輝かすアリアナ。
「見たい!わーーい!!」
嬉しそうに喜ぶアリアナを見て、デズモンドも嬉しそうに笑った。
「あらら~?どうするの、お祖父様?」
背後で静かに聞いていたポーポトスにランゴンザレスが声をかける。いつもなら自分から近づいて来なかった孫の変化に戸惑いつつも、喜ばしい気持ちが上回っていた。
「わしは聞かなかった事にするわい」
そう言って笑うポーポトスにランゴンザレスは驚いていた。
「お祖父様?遂にボケたの~?」
「ボケておらんわい!全く失礼な孫じゃ!」
どこか嬉しそうなポーポトスを見て首を傾げるしかないランゴンザレスだが、そんな光景を憎々しく見ていたのは魔貴族の側近達であった。
それからのデイルズの日常はつまらないものでは無くなった。交流が途絶えていた竜族のミルキルズやゼストと再び交流が生まれて、引き篭もっていた孫のデズモンドもアリアナと出会いどんどんと逞しくなっていき、ランゴンザレスは女子力がどんどんと上がっていった。
魔国の重鎮で大賢者であるポーポトスもアリアナが気に入ったのか、彼女が魔国にやって来るといつも顔を出していた。
「何をやっているんじゃ?」
デイルズは自身の大きな背中にアリアナとデズモンドが乗せて腕立て伏せをやっていた。そんな光景を見て呆れているポーポトス。
「あー!ポポ爺も乗りましゅか?」
いつの間にかアリアナにポポ爺と呼ばれているポーポトス。畏れ多くもそんな風に呼ぶのはアリアナだけだった。
「乗らんわい!全く、アリアナよ!魔力の勉強の時間じゃぞ!」
アリアナの人族とは思えない魔法の才能を見抜いたポーポトスが自ら教えると公言した。それは魔国では異例の事だった。ポーポトスは弟子をもたない事で有名であり、教えを乞う者達を鼻で笑い一蹴して来た。そんな偉大すぎる大賢者が人族の子を気に入り弟子にしたと魔貴族の間では噂になっていた。
「えー⋯今日はデジュモンドが腹痛であたちが面倒を見ないといけないんでしゅよ!」
「⋯横で頬を染めておるこの元気そうな坊主の事か?」
ポーポトスが嬉しそうなデズモンドをジト目で見ていた。
「ああ、俺は猛烈に腹が痛い。アリアナ、看病してくれるのか?」
「魔国名物“魔国まん”が食べたいでしゅ!食べれるなら看病しまちゅ!!」
「用意させよう!」
腹を摩っているが全然病人感がない孫を見て苦笑いするデイルズだが、この幼子が現れてからの魔国は光が差したように生き生きしていた。だがこの後に直面するアリアナの寿命問題やデイルズ達を絶望させる出来事が迫っている事は、この時は思いもしなかったのだった。
「おい、床に寝転がるなよ」
デズモンドがアリアナを起き上がらせようとするが器用に避ける。そんなアリアナを意地でも起き上がらせようと追いかけるデズモンドだが、小さなアリアナは小回りが効くので中々捕まらない。
「なかなかやるな⋯」
「いやいや、魔法で拘束したら良いんじゃない?」
アリアナの前では何故か馬鹿になるデズモンドに呆れるランゴンザレス。そんなランゴンザレスの信じられない変化にいまだに慣れないポーポトスは頭を抱えながら、ゴロゴロと転がり続けるアリアナの元へ歩いて行く。
「⋯お主が孫を変えたのか?」
幼子を厳しい目つきで見下すポーポトス。
「あんた誰でしゅか?」
その場が一気に静まり返った。近くにいた側近達は顔面蒼白で、国王であるデルタスですら顔が引き攣る。ただミルキルズの笑い声だけが執務室に響き渡った。
「ああ、すまない。私はランゴンザレスの祖父ポーポトスじゃよ」
「嘘でしゅ!!ここのちと達はみんな嘘つき!!」
ゴロゴロを止めてポーポトスに詰め寄るアリアナ。
「⋯何故嘘つきなんじゃ?」
「こんなに若いのになんで爺ちゃんなんでしゅか!!爺ちゃんってミル爺みたいな人でしゅよ!!」
そう言って正座したままのミルキルズを指差して猛抗議するアリアナ。その横で肩を震わすのはランゴンザレスとデズモンドだ。
「そんな事を言われてものう?魔力量によって寿命も変わるんじゃ。わしやデイルズはまぁそこそこ魔力があるのでのう、見た目があまり変わらないんじゃよ」
「意味不明!!あたちは3歳だからそんな事言われても意味不明でしゅよ!!」
「おい!人族のガキが我ら魔族に生意気にも意見するなど言語道断だぞ!」
自分に対して物怖じしないアリアナに興味を持つポーポトスだが、そんなアリアナに対して嫌悪感を抱く側近達が怒りを爆発させる。
「⋯何ででしゅかー?」
何故と言われた側近は生意気なアリアナに更に怒りを露わにする。
「生意気な小娘が!人族は弱いくせに威勢だけはいいのだ!弱くて無能な⋯」
「そこまでじゃ!」
デイルズが怒りを露わに側近達を睨みつけて一瞬で黙らせた。
「デズモンドを救ってくれた恩人に向かって言う事か!!お前は確かヘタレー魔男爵じゃな?デルタスよ、此奴を厳重に処分するんじゃぞ!!」
「⋯わかりました」
珍しく本気で怒る父親を見て驚くデルタス。だがデイルズの横で只々黙ってこちらの様子を見ているミルキルズの方に寒気がする恐怖を感じた。
「あたちはゼシュ⋯ゼストの娘でミル爺のひ孫でしゅ!!プンプン!!」
「ああ、そうじゃな。本当にすまんかったのう」
怒り心頭のアリアナに謝罪する初代魔国国王に周りは息を飲んだ。さすがにデルタスやデズモンドも驚いていた。
「デジュモンド、あたちはもう帰りましゅよ!」
「何でだ!もう少し魔王宮にいる約束だぞ!?」
アリアナは正座したままのミルキルズを起き上がらせて、さっさと竜の里に帰ろうとしていた。だがデズモンドは必死でアリアナの手を引っ張り行かせようとしない。
「そうじゃ!わしもお主と色々話したいからもう少し魔王宮にいておくれ!」
「デジュモンドの爺!あたちはこう見えて忙ちいんでしゅよ!」
アリアナの右腕をデズモンドが、左腕をデイルズが握っているので小さなアリアナは動けない。
「そうだ!魔国の宝を見たくないか?」
デズモンドの悪魔の囁きに一瞬で目を輝かすアリアナ。
「見たい!わーーい!!」
嬉しそうに喜ぶアリアナを見て、デズモンドも嬉しそうに笑った。
「あらら~?どうするの、お祖父様?」
背後で静かに聞いていたポーポトスにランゴンザレスが声をかける。いつもなら自分から近づいて来なかった孫の変化に戸惑いつつも、喜ばしい気持ちが上回っていた。
「わしは聞かなかった事にするわい」
そう言って笑うポーポトスにランゴンザレスは驚いていた。
「お祖父様?遂にボケたの~?」
「ボケておらんわい!全く失礼な孫じゃ!」
どこか嬉しそうなポーポトスを見て首を傾げるしかないランゴンザレスだが、そんな光景を憎々しく見ていたのは魔貴族の側近達であった。
それからのデイルズの日常はつまらないものでは無くなった。交流が途絶えていた竜族のミルキルズやゼストと再び交流が生まれて、引き篭もっていた孫のデズモンドもアリアナと出会いどんどんと逞しくなっていき、ランゴンザレスは女子力がどんどんと上がっていった。
魔国の重鎮で大賢者であるポーポトスもアリアナが気に入ったのか、彼女が魔国にやって来るといつも顔を出していた。
「何をやっているんじゃ?」
デイルズは自身の大きな背中にアリアナとデズモンドが乗せて腕立て伏せをやっていた。そんな光景を見て呆れているポーポトス。
「あー!ポポ爺も乗りましゅか?」
いつの間にかアリアナにポポ爺と呼ばれているポーポトス。畏れ多くもそんな風に呼ぶのはアリアナだけだった。
「乗らんわい!全く、アリアナよ!魔力の勉強の時間じゃぞ!」
アリアナの人族とは思えない魔法の才能を見抜いたポーポトスが自ら教えると公言した。それは魔国では異例の事だった。ポーポトスは弟子をもたない事で有名であり、教えを乞う者達を鼻で笑い一蹴して来た。そんな偉大すぎる大賢者が人族の子を気に入り弟子にしたと魔貴族の間では噂になっていた。
「えー⋯今日はデジュモンドが腹痛であたちが面倒を見ないといけないんでしゅよ!」
「⋯横で頬を染めておるこの元気そうな坊主の事か?」
ポーポトスが嬉しそうなデズモンドをジト目で見ていた。
「ああ、俺は猛烈に腹が痛い。アリアナ、看病してくれるのか?」
「魔国名物“魔国まん”が食べたいでしゅ!食べれるなら看病しまちゅ!!」
「用意させよう!」
腹を摩っているが全然病人感がない孫を見て苦笑いするデイルズだが、この幼子が現れてからの魔国は光が差したように生き生きしていた。だがこの後に直面するアリアナの寿命問題やデイルズ達を絶望させる出来事が迫っている事は、この時は思いもしなかったのだった。
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