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9章 アレクシアとアウラード大帝国の闇
エレノアの誤算①
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「プリシラ姉上?」
フラフラで今にも倒れそうだがロインやローランドに支えられながら自分の足で、自分の意思でこちらに歩いて来るプリシラを、エレノアは信じられない思いで見ていた。
「オババが自分の意思で歩いているのが信じられないみたいでしゅね?」
アレクシアの言葉も耳に入っておらず、エレノアは頭を掻きむしりながら必死にプリシラの意識を奪おうとするが鎖が繋がっておらず何も起こらない。
「どうなってるのよ!!私の最高傑作なのよ⋯鎖を切るなんて出来るわけがない!!お前達⋯一体何をしたのよ!!」
ボサボサの髪に血塗れの顔、血走った目でアレクシア達を睨みつけるエレノアの姿はまさに欲の生み出した化け物のようだった。
「ふふふ⋯シア達には最終兵器がいるんでしゅよ!!」
不敵に笑うアレクシアは自分の横でパタパタ飛んでいたウロボロスを、いつものように頭から鷲掴みにして捕まえてエレノアにドンと見せつけた。
「このウロボロスが目に入らにゅかーー!!」
『イデデ⋯!だから鷲掴みは止めろ!!』
「ウロボロスが何よ!いくら邪竜でも竜族でもこの呪術は解けないはずよ!!」
アレクシアの意図がわからないエレノアは、怒りの矛先をプリシラに向け始めた。
「姉上?意識が戻った感想は?皆を見下し、権力に酔い、そして息子を殺そうとした傲慢で冷酷なプリシラ皇太后様?」
「⋯⋯エレノア⋯よくも⋯ルシアードを⋯⋯!!」
涙を流しながら妹であるエレノアを睨みつけ襲い掛かろうとするプリシラをロインとローランドが抑えてはいるが、こんな弱りきった老婦人のどこからこんな力が出ているのかというくらいに強い力だった。
「ふん!あんたが悪いのよ!!この魔力は私のものなのに⋯私が魔平民にも劣る魔力低レベルだなんて有り得ないもの!!それにあの馬鹿皇太子とも我慢して結婚して子供も産んであげたでしょ!?まぁ⋯その子供は殺そうと思っていたけど?」
そう言ってエレノアはルシアードを睨みつけた。
「姉上は自分の息子が自分の手で死んでいくのを黙って見ているしかないの⋯ふふ⋯いい気分だったわ!!なのに⋯あの老ぼれが余計なことをして!!」
ルシアードは幼い頃から毒を盛られたり、暗殺されかけたりは日常茶飯事だった。だがあの日盛られたのはハイドラというS級魔物の大蛇の毒で、この毒に冒された者は地獄のような苦しみを味わいながらじわじわと時間をかけて衰弱死するという恐ろしい猛毒なのだ。
更にこの毒には解毒薬が無いのだ。魔法で苦しみを和らげる事はできるが、完治させる事は出来ないので世界で最も恐れられる毒として上級冒険者でさえハイドラを避ける程だった。
「毒を手に入れるのにどれほどの大金を失ったと思っているのよ!老ぼれは絶対に完治しないあの毒の解毒薬を手に入れたのよ!?有り得ない⋯あの毒は⋯」
「あの毒の解毒薬ならあるぞ?」
「シアもびっくりでしゅよ!何で昔に教えてくれなかったんでしゅか!!」
ゼストは自分勝手に話すエレノアに呆れていた。アレクシアも知っているのかうんうんと頷きながらも昔の事で文句が止まらない。
「昔のお前に教えたら儲けのために何するか分からないからな!」
「え~?シア知りましぇんよ~?」
ゼストの言い分に心当たりがあり過ぎるアレクシアの目が光速で泳いでいる。
「お主はあんなに残酷な実験をしていたのにこんな事も知らないのか?」
「孤立していましたし、話しかけても相手を見下した態度ですからね。って私も知りませんでしたよ!!どうして世に出ないんですか!?」
ポーポトスのエレノアに対する嘆きにユウラが答えているが、彼も知らなかったのか驚いている。
「知っていたとしても我々は作れないからのう?」
そう言いながらゼストやミルキルズをチラッと見るポーポトス。
「知っているのも”四老会“とデイルズだけじゃしのう」
魔国の重鎮”四老会“と初代魔国国王陛下のデイルズだけは知っていた事実に、現魔国国王陛下デズモンドや魔国王妃ステラ、側近のランゴンザレスも驚いていた。
「この陰気くさいヤツは毒も得意分野じゃないの?」
「毒の知識はあったはずですが、単に知識不足ではないですか?」
姉であるステラがエレノアを指差して疑問を口にしたので、ユウラがその疑問に答えたのだがその発言が面白くなかったのがプライドの塊であるエレノアだ。
「神童だとかチヤホヤされていたけど、あんたなんかあたしの足元にも及ばない実力でよく魔法省長官なんてやってるわね?魔国も質が落ちたのかしら?」
挑発するような言い方をするエレノアだが、ユウラも魔国組も顔色ひとつ変えない。
「父上、老ぼれってまさかシアのひいじーしゃん、略してヒージジでしゅか?」
「ああ、祖父は唯一信頼できる人だった」
「ヒージジは天国で父上を見守ってましゅよ⋯シアも会いたかったでしゅ⋯」
そう言って寂しそうに下を向くルシアードを見て、アレクシアは懸命に励ます。だが⋯
「む。祖父は生きているぞ?」
「⋯え?」
「「「はあ??」」」
『『『『『ズコーーーー!!!!!』』』』』
ルシアードの衝撃的な発言にアレクシアを始め、皆が驚いていた。アレクシアの足元にいた子犬従魔の五匹も見事にズッコケた。そして何故かロインやプリシラといったアウラード大帝国の者達も驚く中で、ローランドだけは気まずそうに目を泳がすのを息子であるロインは見逃さなかった。
「父上、後で話し合いが必要ですね?ああ、陛下もですよ?」
ロインの底知れぬ迫力に素直に頷くしかないルシアードとローランドであった。
「何でしゅとーー!!シアはヒージジの事を何も知りましぇん⋯皇族の事、皇族なのに何も知らない⋯シア⋯ショック⋯」
そう言って下を向いてしまったアレクシアを励まそうとしたルシアードだが、いきなりその愛娘からパンチをお見舞いされた。
「む。アレクシア痛いぞ?」
「父上の言い方も紛らわしいんでしゅよ!皆んなが死んでいると思いまちたよ!!」
アレクシアの言葉に皆がうんうんと頷いている。五匹もキャンキャンと鳴いて猛抗議するが、ルシアードのひと睨みを受けて一斉に腹を出して降参した。
ルシアードの衝撃的な発言にはエレノアも驚いていた。確かにあの老ぼれは8年前に亡くなったはずだ。埋葬式にはヤノース公爵家当主として参列したのだ、忘れるわけがない。
「ラスカル様の存在がなかったらアウラード大帝国は今頃無かったでしょう」
「ラスカル⋯ラスカルって⋯可愛いお名前でしゅね」
ロインが発した曾祖父の名前にホッコリしていたアレクシアだったが、その可愛い名前を聞いたミルキルズの顔色が変わった。
「ラスカルじゃと!?それにハイドラの毒⋯解毒薬⋯まさか~のう?」
一人で考え込んでは首を捻るを繰り返すミルキルズを皆が無視して、エレノアを拘束する為に動き出そうとした。
「何なのよ⋯こんな筈じゃ⋯この呪術は⋯」
崩れ落ちてブツブツと独り言を繰り返すエレノアの元へ、アレクシアとウロボロスがやって来た。
「さっきは途中になりまちたが⋯このウロボロスが目に入らぬかーー!!パート2ーー!!」
『俺は何回も恥ずかしいぞ⋯』
ドヤ顔のアレクシアと反対に恥ずかしそうなウロボロスであった。
フラフラで今にも倒れそうだがロインやローランドに支えられながら自分の足で、自分の意思でこちらに歩いて来るプリシラを、エレノアは信じられない思いで見ていた。
「オババが自分の意思で歩いているのが信じられないみたいでしゅね?」
アレクシアの言葉も耳に入っておらず、エレノアは頭を掻きむしりながら必死にプリシラの意識を奪おうとするが鎖が繋がっておらず何も起こらない。
「どうなってるのよ!!私の最高傑作なのよ⋯鎖を切るなんて出来るわけがない!!お前達⋯一体何をしたのよ!!」
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不敵に笑うアレクシアは自分の横でパタパタ飛んでいたウロボロスを、いつものように頭から鷲掴みにして捕まえてエレノアにドンと見せつけた。
「このウロボロスが目に入らにゅかーー!!」
『イデデ⋯!だから鷲掴みは止めろ!!』
「ウロボロスが何よ!いくら邪竜でも竜族でもこの呪術は解けないはずよ!!」
アレクシアの意図がわからないエレノアは、怒りの矛先をプリシラに向け始めた。
「姉上?意識が戻った感想は?皆を見下し、権力に酔い、そして息子を殺そうとした傲慢で冷酷なプリシラ皇太后様?」
「⋯⋯エレノア⋯よくも⋯ルシアードを⋯⋯!!」
涙を流しながら妹であるエレノアを睨みつけ襲い掛かろうとするプリシラをロインとローランドが抑えてはいるが、こんな弱りきった老婦人のどこからこんな力が出ているのかというくらいに強い力だった。
「ふん!あんたが悪いのよ!!この魔力は私のものなのに⋯私が魔平民にも劣る魔力低レベルだなんて有り得ないもの!!それにあの馬鹿皇太子とも我慢して結婚して子供も産んであげたでしょ!?まぁ⋯その子供は殺そうと思っていたけど?」
そう言ってエレノアはルシアードを睨みつけた。
「姉上は自分の息子が自分の手で死んでいくのを黙って見ているしかないの⋯ふふ⋯いい気分だったわ!!なのに⋯あの老ぼれが余計なことをして!!」
ルシアードは幼い頃から毒を盛られたり、暗殺されかけたりは日常茶飯事だった。だがあの日盛られたのはハイドラというS級魔物の大蛇の毒で、この毒に冒された者は地獄のような苦しみを味わいながらじわじわと時間をかけて衰弱死するという恐ろしい猛毒なのだ。
更にこの毒には解毒薬が無いのだ。魔法で苦しみを和らげる事はできるが、完治させる事は出来ないので世界で最も恐れられる毒として上級冒険者でさえハイドラを避ける程だった。
「毒を手に入れるのにどれほどの大金を失ったと思っているのよ!老ぼれは絶対に完治しないあの毒の解毒薬を手に入れたのよ!?有り得ない⋯あの毒は⋯」
「あの毒の解毒薬ならあるぞ?」
「シアもびっくりでしゅよ!何で昔に教えてくれなかったんでしゅか!!」
ゼストは自分勝手に話すエレノアに呆れていた。アレクシアも知っているのかうんうんと頷きながらも昔の事で文句が止まらない。
「昔のお前に教えたら儲けのために何するか分からないからな!」
「え~?シア知りましぇんよ~?」
ゼストの言い分に心当たりがあり過ぎるアレクシアの目が光速で泳いでいる。
「お主はあんなに残酷な実験をしていたのにこんな事も知らないのか?」
「孤立していましたし、話しかけても相手を見下した態度ですからね。って私も知りませんでしたよ!!どうして世に出ないんですか!?」
ポーポトスのエレノアに対する嘆きにユウラが答えているが、彼も知らなかったのか驚いている。
「知っていたとしても我々は作れないからのう?」
そう言いながらゼストやミルキルズをチラッと見るポーポトス。
「知っているのも”四老会“とデイルズだけじゃしのう」
魔国の重鎮”四老会“と初代魔国国王陛下のデイルズだけは知っていた事実に、現魔国国王陛下デズモンドや魔国王妃ステラ、側近のランゴンザレスも驚いていた。
「この陰気くさいヤツは毒も得意分野じゃないの?」
「毒の知識はあったはずですが、単に知識不足ではないですか?」
姉であるステラがエレノアを指差して疑問を口にしたので、ユウラがその疑問に答えたのだがその発言が面白くなかったのがプライドの塊であるエレノアだ。
「神童だとかチヤホヤされていたけど、あんたなんかあたしの足元にも及ばない実力でよく魔法省長官なんてやってるわね?魔国も質が落ちたのかしら?」
挑発するような言い方をするエレノアだが、ユウラも魔国組も顔色ひとつ変えない。
「父上、老ぼれってまさかシアのひいじーしゃん、略してヒージジでしゅか?」
「ああ、祖父は唯一信頼できる人だった」
「ヒージジは天国で父上を見守ってましゅよ⋯シアも会いたかったでしゅ⋯」
そう言って寂しそうに下を向くルシアードを見て、アレクシアは懸命に励ます。だが⋯
「む。祖父は生きているぞ?」
「⋯え?」
「「「はあ??」」」
『『『『『ズコーーーー!!!!!』』』』』
ルシアードの衝撃的な発言にアレクシアを始め、皆が驚いていた。アレクシアの足元にいた子犬従魔の五匹も見事にズッコケた。そして何故かロインやプリシラといったアウラード大帝国の者達も驚く中で、ローランドだけは気まずそうに目を泳がすのを息子であるロインは見逃さなかった。
「父上、後で話し合いが必要ですね?ああ、陛下もですよ?」
ロインの底知れぬ迫力に素直に頷くしかないルシアードとローランドであった。
「何でしゅとーー!!シアはヒージジの事を何も知りましぇん⋯皇族の事、皇族なのに何も知らない⋯シア⋯ショック⋯」
そう言って下を向いてしまったアレクシアを励まそうとしたルシアードだが、いきなりその愛娘からパンチをお見舞いされた。
「む。アレクシア痛いぞ?」
「父上の言い方も紛らわしいんでしゅよ!皆んなが死んでいると思いまちたよ!!」
アレクシアの言葉に皆がうんうんと頷いている。五匹もキャンキャンと鳴いて猛抗議するが、ルシアードのひと睨みを受けて一斉に腹を出して降参した。
ルシアードの衝撃的な発言にはエレノアも驚いていた。確かにあの老ぼれは8年前に亡くなったはずだ。埋葬式にはヤノース公爵家当主として参列したのだ、忘れるわけがない。
「ラスカル様の存在がなかったらアウラード大帝国は今頃無かったでしょう」
「ラスカル⋯ラスカルって⋯可愛いお名前でしゅね」
ロインが発した曾祖父の名前にホッコリしていたアレクシアだったが、その可愛い名前を聞いたミルキルズの顔色が変わった。
「ラスカルじゃと!?それにハイドラの毒⋯解毒薬⋯まさか~のう?」
一人で考え込んでは首を捻るを繰り返すミルキルズを皆が無視して、エレノアを拘束する為に動き出そうとした。
「何なのよ⋯こんな筈じゃ⋯この呪術は⋯」
崩れ落ちてブツブツと独り言を繰り返すエレノアの元へ、アレクシアとウロボロスがやって来た。
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