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9章 アレクシアとアウラード大帝国の闇
姿を見せ始めた黒幕。
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「何やってるんでしゅか!このしゅっとこどっこいトリオーー!!」
崩壊されたがドアだったであろう所から怒りを露わに最強トリオの元に歩いて行くアレクシア。だが、崩壊させた張本人であるゼストを始めとしてルシアードとデズモンドは少し先でガタガタ震えている女官達を睨みつけていた。
「おい、こいつらはここの女官だよな?主に対して不敬極まりないだろ!?」
「確かに酷いな。アレクシアにあからさまに敵意を持っているだろう」
ゼストとデズモンドがこの国の皇帝陛下でアレクシアの父親であるルシアードに猛抗議する。
「む。あいつらはこの宮の女官じゃないぞ」
そう言うと、ルシアードは震えている女官達に近づいて行く。
「おい、お前達は何故ここにいるんだ?不敬で牢に入れられたくないなら正直に答えろ」
有無を言わさない迫力で女官達に問うルシアード。それを見ていたアレクシアも、目の前にいるこの三人の女官には見覚えがなかった。女官長からも何も言われていないし、後宮の人事はずっと前皇妃エリザベスが取り仕切っていた。だが、彼女が捕えられてからは皇帝であるルシアードが自ら動いていた。これも愛娘であるアレクシアが不自由無く過ごせるようにする為だった。
「あ⋯わたくし達は⋯皇女が不在の間に入ったので⋯」
震えながらもそう答える女官。
「誰の命令だ?ここは皇帝である俺が人事を決めている筈だが⋯皇帝以上にこの後宮に権限がある者がいるのか?」
射殺す様な視線が女官達に突き刺さる。
「正直に答えた方が身の為だぞ?」
デズモンドも女官達をその冷たい視線で追い詰める。
「すみません!!お命だけは⋯どうか⋯!!」
「わたくし達は命じられて仕方なく⋯!!エレノア様には逆らえなく⋯!」
「皇太后様の妹で⋯ヤノース公爵家当主の命令には我々下級貴族が逆らえる訳がありません!!」
土下座して許しを乞う女官達だが、ルシアード達はエレノア・ヤノース公爵の名を聞いて顔色が変わった。
「ここにどうやって侵入した?」
「門番長はヤノース公爵の手のものです⋯女官長には偽造した許可書を見せました」
その時、タイミング良く騒ぎを聞きつけたロインやローランドがやって来た。
「おい!どうなってんだ!?」
ローランドは孫であるアレクシアの宮が半壊している光景に驚いていた。
「ロイン。女官長から何か報告書はきていないか?」
ルシアードの静かな問いにロインは何か感じ取り、急いで女官長を呼ぶ様に部下に命じた。
その間、アレクシアはエレノア・ヤノースの事を考えていた。一度も会った事もないのに、相手は何故かアレクシアを殺そうとあらゆる手を使ってきた。元第ニ側妃であるエリーゼを利用したり、姉であるプリシラの魔力封印にもおそらく彼女が関わっているのだろう。
(一体何が目的なの?)
そんな事を考えていると、先程の部下が女官長であるエルを連れてきた。彼女は皇妃であったエリザベスに息子や夫を人質にされて酷い目に遭わされた事があったが、今はこうして女官長に昇格して生き生きと働いていた。
そんなエルは困惑したままルシアードの前に平伏した。
「女官長に質問がある。この者達について何か知っていることはあるか?」
ルシアードにそう聞かれたエルは、ありのまま正直に話し出した。
「はい。いきなり許可書を持って現れたので、不審に思い皇宮政務官に確認致しました。政務官は許可していると言ったのですが、アレクシア様の宮を担当するなど私は聞いていません。なので陛下に報告をしようと報告書を提出致しました」
エルの報告を聞いたルシアードはロインを見る。
「いえ、こちらには届いておりません」
「そんな!確かに報告書をラナザ政務官長にお渡ししました!」
必死に訴えるエルが嘘を言っている様には見えない。
「これはラナザ政務官長に確認してもうまくはぐらかされてしまいますね」
ロインの言葉に崩れ落ちるエル。証拠がないのに騒ぐと平民のエルが伯爵であるラナザを陥れたとして拘束されかねない。
「何でしゅとー!!泣き寝入りでしゅか!?」
それに怒り心頭なのがアレクシアだった。
他国の事情なので黙っていようと思っていたランゴンザレスやポーポトス、ミルキルズもこちらにやって来た。
「きな臭いわねぇ~?その政務官と政務官長は明らかにグルでその裏に誰かがいるわね?」
「ランの言うとおりじゃが、下手に動くとこの女官長に危害が及ぶかもしれんのう」
ランゴンザレスとポーポトスが言いたい事も分かるが、アレクシアはその裏にいるのがエレノアだと何故か確信していた。
「エレノアという女をここに呼んでくれんかのう?」
ミルキルズがルシアードに有無を言わさない圧をかける。それにはアレクシアも驚く。
「ミル爺?」
「ああ、わしもじゃが⋯お主も気づいておるんじゃろう?」
ミルキルズはポーポトスに問う。
「⋯⋯そうであって欲しくないが⋯」
何か含んだような言い方のポーポトスとミルキルズ。
ゼストはポーポトスの苦い顔に何かを察し、アレクシアの方を振り返った。
「何でしゅか、ジジイ?」
「いや⋯まさかな⋯まさかだよな?」
様子がおかしいゼスト達を問い詰めようとした時だった。ガクガクと震えていた女官の一人がスッと立ち上がり、カクカクと気味の悪い動きをしたかと思った瞬間に四つん這いになり唸り声をあげながらアレクシアめがけて襲いかかってきた。
「ぎゃーー!!気持ち悪いでしゅーー!!」
『おい、お前を狙ってるぞ!?』
『『『『『主を守れーーー!!』』』』』
いつの間にか小鳥姿に戻っていたウロボロスと子犬従魔達がアレクシアを庇い前に出るが、ここにはそれ以上に信じられない化け物級が揃っている。
その中で一番先に動いたのはデズモンドであった。女官は徐々に浅黒い肌になり、背中から黒い翼が生えてきた。そう、あの時の魔人のように⋯
「魔人だと!?」
驚くロインやローランド達を他所にあくまで冷静なデズモンドは、人差し指だけで魔人の動きを止めると、もう片方の腕で腹に風穴を開けた。それを唖然と見ていた他の女官も次々に苦しみ出した。
「魔人化か⋯」デズモンドが呟く。
「一体何事だ!?」
「下級魔人共がいるぞ!?どこの馬鹿が召喚したんだ!!」
何か良からぬ気配を感じたステラとユウラも駆けつけたが、そこにいた下級魔人の存在に驚く。下級魔人は知能が低く、ほぼ魔物に近い。魔国の北西の森に突如として現れてからは、魔国民達から“堕ちた者”と呼ばれている。
ルシアードが愛娘アレクシアを抱っこして後ろに下がると、魔国組であるランゴンザレスとポーポトスも動き出して、最上位魔族達による下級魔人狩りが始まったのだった。
崩壊されたがドアだったであろう所から怒りを露わに最強トリオの元に歩いて行くアレクシア。だが、崩壊させた張本人であるゼストを始めとしてルシアードとデズモンドは少し先でガタガタ震えている女官達を睨みつけていた。
「おい、こいつらはここの女官だよな?主に対して不敬極まりないだろ!?」
「確かに酷いな。アレクシアにあからさまに敵意を持っているだろう」
ゼストとデズモンドがこの国の皇帝陛下でアレクシアの父親であるルシアードに猛抗議する。
「む。あいつらはこの宮の女官じゃないぞ」
そう言うと、ルシアードは震えている女官達に近づいて行く。
「おい、お前達は何故ここにいるんだ?不敬で牢に入れられたくないなら正直に答えろ」
有無を言わさない迫力で女官達に問うルシアード。それを見ていたアレクシアも、目の前にいるこの三人の女官には見覚えがなかった。女官長からも何も言われていないし、後宮の人事はずっと前皇妃エリザベスが取り仕切っていた。だが、彼女が捕えられてからは皇帝であるルシアードが自ら動いていた。これも愛娘であるアレクシアが不自由無く過ごせるようにする為だった。
「あ⋯わたくし達は⋯皇女が不在の間に入ったので⋯」
震えながらもそう答える女官。
「誰の命令だ?ここは皇帝である俺が人事を決めている筈だが⋯皇帝以上にこの後宮に権限がある者がいるのか?」
射殺す様な視線が女官達に突き刺さる。
「正直に答えた方が身の為だぞ?」
デズモンドも女官達をその冷たい視線で追い詰める。
「すみません!!お命だけは⋯どうか⋯!!」
「わたくし達は命じられて仕方なく⋯!!エレノア様には逆らえなく⋯!」
「皇太后様の妹で⋯ヤノース公爵家当主の命令には我々下級貴族が逆らえる訳がありません!!」
土下座して許しを乞う女官達だが、ルシアード達はエレノア・ヤノース公爵の名を聞いて顔色が変わった。
「ここにどうやって侵入した?」
「門番長はヤノース公爵の手のものです⋯女官長には偽造した許可書を見せました」
その時、タイミング良く騒ぎを聞きつけたロインやローランドがやって来た。
「おい!どうなってんだ!?」
ローランドは孫であるアレクシアの宮が半壊している光景に驚いていた。
「ロイン。女官長から何か報告書はきていないか?」
ルシアードの静かな問いにロインは何か感じ取り、急いで女官長を呼ぶ様に部下に命じた。
その間、アレクシアはエレノア・ヤノースの事を考えていた。一度も会った事もないのに、相手は何故かアレクシアを殺そうとあらゆる手を使ってきた。元第ニ側妃であるエリーゼを利用したり、姉であるプリシラの魔力封印にもおそらく彼女が関わっているのだろう。
(一体何が目的なの?)
そんな事を考えていると、先程の部下が女官長であるエルを連れてきた。彼女は皇妃であったエリザベスに息子や夫を人質にされて酷い目に遭わされた事があったが、今はこうして女官長に昇格して生き生きと働いていた。
そんなエルは困惑したままルシアードの前に平伏した。
「女官長に質問がある。この者達について何か知っていることはあるか?」
ルシアードにそう聞かれたエルは、ありのまま正直に話し出した。
「はい。いきなり許可書を持って現れたので、不審に思い皇宮政務官に確認致しました。政務官は許可していると言ったのですが、アレクシア様の宮を担当するなど私は聞いていません。なので陛下に報告をしようと報告書を提出致しました」
エルの報告を聞いたルシアードはロインを見る。
「いえ、こちらには届いておりません」
「そんな!確かに報告書をラナザ政務官長にお渡ししました!」
必死に訴えるエルが嘘を言っている様には見えない。
「これはラナザ政務官長に確認してもうまくはぐらかされてしまいますね」
ロインの言葉に崩れ落ちるエル。証拠がないのに騒ぐと平民のエルが伯爵であるラナザを陥れたとして拘束されかねない。
「何でしゅとー!!泣き寝入りでしゅか!?」
それに怒り心頭なのがアレクシアだった。
他国の事情なので黙っていようと思っていたランゴンザレスやポーポトス、ミルキルズもこちらにやって来た。
「きな臭いわねぇ~?その政務官と政務官長は明らかにグルでその裏に誰かがいるわね?」
「ランの言うとおりじゃが、下手に動くとこの女官長に危害が及ぶかもしれんのう」
ランゴンザレスとポーポトスが言いたい事も分かるが、アレクシアはその裏にいるのがエレノアだと何故か確信していた。
「エレノアという女をここに呼んでくれんかのう?」
ミルキルズがルシアードに有無を言わさない圧をかける。それにはアレクシアも驚く。
「ミル爺?」
「ああ、わしもじゃが⋯お主も気づいておるんじゃろう?」
ミルキルズはポーポトスに問う。
「⋯⋯そうであって欲しくないが⋯」
何か含んだような言い方のポーポトスとミルキルズ。
ゼストはポーポトスの苦い顔に何かを察し、アレクシアの方を振り返った。
「何でしゅか、ジジイ?」
「いや⋯まさかな⋯まさかだよな?」
様子がおかしいゼスト達を問い詰めようとした時だった。ガクガクと震えていた女官の一人がスッと立ち上がり、カクカクと気味の悪い動きをしたかと思った瞬間に四つん這いになり唸り声をあげながらアレクシアめがけて襲いかかってきた。
「ぎゃーー!!気持ち悪いでしゅーー!!」
『おい、お前を狙ってるぞ!?』
『『『『『主を守れーーー!!』』』』』
いつの間にか小鳥姿に戻っていたウロボロスと子犬従魔達がアレクシアを庇い前に出るが、ここにはそれ以上に信じられない化け物級が揃っている。
その中で一番先に動いたのはデズモンドであった。女官は徐々に浅黒い肌になり、背中から黒い翼が生えてきた。そう、あの時の魔人のように⋯
「魔人だと!?」
驚くロインやローランド達を他所にあくまで冷静なデズモンドは、人差し指だけで魔人の動きを止めると、もう片方の腕で腹に風穴を開けた。それを唖然と見ていた他の女官も次々に苦しみ出した。
「魔人化か⋯」デズモンドが呟く。
「一体何事だ!?」
「下級魔人共がいるぞ!?どこの馬鹿が召喚したんだ!!」
何か良からぬ気配を感じたステラとユウラも駆けつけたが、そこにいた下級魔人の存在に驚く。下級魔人は知能が低く、ほぼ魔物に近い。魔国の北西の森に突如として現れてからは、魔国民達から“堕ちた者”と呼ばれている。
ルシアードが愛娘アレクシアを抱っこして後ろに下がると、魔国組であるランゴンザレスとポーポトスも動き出して、最上位魔族達による下級魔人狩りが始まったのだった。
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