99 / 103
ユリア、旅をする!!
ユリアとチェスターの活躍③
しおりを挟む
いきなり現れた屈強な男性にも驚いたが、彼の背中には何故か場違いな幼子が背負われていた。
「あなたは何なんですか?それに⋯そんな幼子を連れて⋯ここからすぐに離れなさい!」
兵士団長がチェスターにここから避難しろと警告する。
「ああ、俺とこいつの事は気にするな!お前達の怪我の方が酷いからお前達こそ避難しろ!」
「そんな小さな子を連れて何ができるんだ!?いいから⋯」
兵士団長が言いかけた時、近くからあの悍ましい鳴き声が聞こえてきた。兵士達は体を硬らせ緊張感が走る。その顔は絶望していて皆死を覚悟していた。
「うるちゃい!」
そんな空気に似つかわしくない可愛らしい声が聞こえてきた。チェスターに背負われたユリアがうるさい鳴き声を聞き耳を塞いでプンスカ怒っていた。
『マンティコアがこんな森にいること事態がおかしいぞ!』
妖精コウが首を傾げているが、そんなコウを見て固まる兵士達。
「あれは何だ!?」
「虫が話しているのか?」
「小人か?」
妖精がいるとは思っていない兵士達が各々に推測する。
『俺は虫じゃないーー!!』
飛び回りながら猛抗議するが、そこへ一歩一歩と近づいてくる禍々しい魔物。
チェスターは剣を構えて不敵な笑みを浮かべ、ユリアはシュッシュっとパンチを繰り出す練習をしていた。だが現れたマンティコアを見た兵士達は思わず後退りしてしまった。血走った目で涎を垂らしながらこちらに歩いてくるマンティコアだが、何と三体もいたのだ。
一体を討伐するのは熟練冒険者でも命懸けなのにそれが三体も現れてしまい、ますます兵士たちの間に絶望感が漂った。
「おお!三体もいるじゃねーか!!お前ら!巻き込まれたくないなら下がっててくれ!」
愛剣を構えながら兵士団長達にそう言うチェスター。そんなチェスターから湧き出る凄まじい魔力に驚愕する兵士団長達と、いつもと違う雰囲気に警戒し始めたマンティコア。
「あんたは一体何者なんだ!?」
「まぁ通りすがりの⋯」
「あにちーー!!」
「おい!」
カッコつけようとしたが、ユリアに邪魔されたチェスターが怒る。幼子にプンスカ怒るチェスターを見て呆れる兵士達だが、マンティコアの一体がこちらに向かってきたのだ。それを素早く捉えたチェスターは屈強な体つきからは想像できないほどのスピードでマンティコアに向かって消えた。聞こえるのはキャハハーという幼子の楽しそうな声だけだった。
そして次の瞬間に兵士達が見たのは、向かってきたマンティコアがいきなり真っ二つになりドスンと倒れるというあり得ない光景だった。マンティコアの皮膚は非常に硬く傷をつけるのも一苦労なのだ。なのに綺麗に真っ二つにされたマンティコアが今目の前にいる現状が理解できない兵士達だが、倒れたマンティコアの後ろに血を滴らせた剣を持つチェスターが立っていた事で現実に引き戻された。
「あんたがやったのか?⋯⋯こんなにあっさりと⋯」
ジェロラル国とスーミレ小国の兵士団長が唖然としていると、残りのマンティコアが何が起こったのか理解する時間も与えないとばかりにチェスターが動き出した。
「あにち!ユリアもやっちゅけりゅ!!」
「分かった。一体はお前が倒せ!」
「あい!!」
いきなりチェスターが止まってこちらに振り返ったので、マンティコアが背負われている幼子に目をやると卑しい笑いを浮かべた。
「おい!その子が狙われてるぞ!?早く倒してくれ!」
「危ない!!」
兵士達が動き出そうとしたが、チェスターが止めた。
「まぁ見てろ」
そう言い放ったチェスターを信じられない目で見ていた兵士達だが、驚くべきものを目にする事になった。
「ていやーー!!」
ユリアがいつものように元気良くパンチを繰り出した。マンティコアはそんなユリアを小馬鹿にするように向かって来るのをやめなかったが、いきなり物凄い強さの何かに当たったと思った瞬間に体が強く吹き飛ばされたのだ。大木にぶつかり倒れたマンティコアの体には大きな風穴が開いており、すでに絶命していた。
開いた口が塞がらない兵士達。チェスターも苦笑いしていた。
「お前、なかなかやるな」
「ていやー!ていやー!」
「おい!もう止めろ!俺の獲物だぞ!?」
パンチを止めないユリアはチェスターに止められるが、すでに遅く残りのマンティコアに向かい繰り出していた後だった。パンチは逃げようとした最後のマンティコアに当たり、悲鳴のような声を出し思いっきり木にぶつかり倒れて動かなくなったのだった。
「ああ!俺の最後の獲物が⋯」
そう言って頭を抱えるチェスターと背中でふんぞり返るユリア。妖精コウはそんなユリアに拍手をしていた。
「嘘だろ⋯あの子は何をしたんだ!?」
「マンティコアを二体も倒したぞ!」
「助かった⋯神が遣わした天使じゃないか!?」
「天使がこんなえげつない倒し方するか!ただのおチビだ!」
「チビじゃにゃい!」
兵士の発言に異議を唱えるチェスターに猛反論するユリアだったが、兵士達は泣きながら喜びを分かち合っていた。
そんな光景を見て嬉しそうに頷くチェスターだったが、次の瞬間に森の入り口からこちらに向かって来る人物達の気配を感じて顔面蒼白になっていく。
「あら?どうしたのかしら?まさかまた逃げるつもり?」
笑顔だが、目が一切笑っていないアネモネが怒り心頭でこちらに歩いて来た。その背後には人化したシロとブルブルと震えているジョジュア、そして頭を抱える邪神セラムがいた。
「アネモネ、こいつがどうしても行きたいと言うから仕方なく連れて来たんだよ!」
「ユリアが悪いの?まさか孫のせいにするつもり?覚悟はできてる?」
手をボキボキと鳴らしながら、父親の前に向かって行くアネモネを誰も止めようとしない。兵士達も喜びを分かち合っていてチェスターの事を見ていない。
「あー!かーしゃん!シロもいりゅー!!」
嬉しそうに手を振るユリアの元へシロが向かい紐を解いた。そしてシロに抱っこされたユリアがふとアネモネを見ると、先程のマンティコアなんて比じゃないくらいの恐ろしさでチェスターを見ていた。
ユリアは妖精コウと共にブルブルと震えながら、チェスターの無事を祈ったのだった。
そしてそんな光景を遠目で見ていた邪神セラムは砂漠地帯にいるはずのマンティコアがこんな森に現れた事に疑問を持っていた。シロも不思議に思っていたが、その原因はすぐにわかる事になるのだった。
「あなたは何なんですか?それに⋯そんな幼子を連れて⋯ここからすぐに離れなさい!」
兵士団長がチェスターにここから避難しろと警告する。
「ああ、俺とこいつの事は気にするな!お前達の怪我の方が酷いからお前達こそ避難しろ!」
「そんな小さな子を連れて何ができるんだ!?いいから⋯」
兵士団長が言いかけた時、近くからあの悍ましい鳴き声が聞こえてきた。兵士達は体を硬らせ緊張感が走る。その顔は絶望していて皆死を覚悟していた。
「うるちゃい!」
そんな空気に似つかわしくない可愛らしい声が聞こえてきた。チェスターに背負われたユリアがうるさい鳴き声を聞き耳を塞いでプンスカ怒っていた。
『マンティコアがこんな森にいること事態がおかしいぞ!』
妖精コウが首を傾げているが、そんなコウを見て固まる兵士達。
「あれは何だ!?」
「虫が話しているのか?」
「小人か?」
妖精がいるとは思っていない兵士達が各々に推測する。
『俺は虫じゃないーー!!』
飛び回りながら猛抗議するが、そこへ一歩一歩と近づいてくる禍々しい魔物。
チェスターは剣を構えて不敵な笑みを浮かべ、ユリアはシュッシュっとパンチを繰り出す練習をしていた。だが現れたマンティコアを見た兵士達は思わず後退りしてしまった。血走った目で涎を垂らしながらこちらに歩いてくるマンティコアだが、何と三体もいたのだ。
一体を討伐するのは熟練冒険者でも命懸けなのにそれが三体も現れてしまい、ますます兵士たちの間に絶望感が漂った。
「おお!三体もいるじゃねーか!!お前ら!巻き込まれたくないなら下がっててくれ!」
愛剣を構えながら兵士団長達にそう言うチェスター。そんなチェスターから湧き出る凄まじい魔力に驚愕する兵士団長達と、いつもと違う雰囲気に警戒し始めたマンティコア。
「あんたは一体何者なんだ!?」
「まぁ通りすがりの⋯」
「あにちーー!!」
「おい!」
カッコつけようとしたが、ユリアに邪魔されたチェスターが怒る。幼子にプンスカ怒るチェスターを見て呆れる兵士達だが、マンティコアの一体がこちらに向かってきたのだ。それを素早く捉えたチェスターは屈強な体つきからは想像できないほどのスピードでマンティコアに向かって消えた。聞こえるのはキャハハーという幼子の楽しそうな声だけだった。
そして次の瞬間に兵士達が見たのは、向かってきたマンティコアがいきなり真っ二つになりドスンと倒れるというあり得ない光景だった。マンティコアの皮膚は非常に硬く傷をつけるのも一苦労なのだ。なのに綺麗に真っ二つにされたマンティコアが今目の前にいる現状が理解できない兵士達だが、倒れたマンティコアの後ろに血を滴らせた剣を持つチェスターが立っていた事で現実に引き戻された。
「あんたがやったのか?⋯⋯こんなにあっさりと⋯」
ジェロラル国とスーミレ小国の兵士団長が唖然としていると、残りのマンティコアが何が起こったのか理解する時間も与えないとばかりにチェスターが動き出した。
「あにち!ユリアもやっちゅけりゅ!!」
「分かった。一体はお前が倒せ!」
「あい!!」
いきなりチェスターが止まってこちらに振り返ったので、マンティコアが背負われている幼子に目をやると卑しい笑いを浮かべた。
「おい!その子が狙われてるぞ!?早く倒してくれ!」
「危ない!!」
兵士達が動き出そうとしたが、チェスターが止めた。
「まぁ見てろ」
そう言い放ったチェスターを信じられない目で見ていた兵士達だが、驚くべきものを目にする事になった。
「ていやーー!!」
ユリアがいつものように元気良くパンチを繰り出した。マンティコアはそんなユリアを小馬鹿にするように向かって来るのをやめなかったが、いきなり物凄い強さの何かに当たったと思った瞬間に体が強く吹き飛ばされたのだ。大木にぶつかり倒れたマンティコアの体には大きな風穴が開いており、すでに絶命していた。
開いた口が塞がらない兵士達。チェスターも苦笑いしていた。
「お前、なかなかやるな」
「ていやー!ていやー!」
「おい!もう止めろ!俺の獲物だぞ!?」
パンチを止めないユリアはチェスターに止められるが、すでに遅く残りのマンティコアに向かい繰り出していた後だった。パンチは逃げようとした最後のマンティコアに当たり、悲鳴のような声を出し思いっきり木にぶつかり倒れて動かなくなったのだった。
「ああ!俺の最後の獲物が⋯」
そう言って頭を抱えるチェスターと背中でふんぞり返るユリア。妖精コウはそんなユリアに拍手をしていた。
「嘘だろ⋯あの子は何をしたんだ!?」
「マンティコアを二体も倒したぞ!」
「助かった⋯神が遣わした天使じゃないか!?」
「天使がこんなえげつない倒し方するか!ただのおチビだ!」
「チビじゃにゃい!」
兵士の発言に異議を唱えるチェスターに猛反論するユリアだったが、兵士達は泣きながら喜びを分かち合っていた。
そんな光景を見て嬉しそうに頷くチェスターだったが、次の瞬間に森の入り口からこちらに向かって来る人物達の気配を感じて顔面蒼白になっていく。
「あら?どうしたのかしら?まさかまた逃げるつもり?」
笑顔だが、目が一切笑っていないアネモネが怒り心頭でこちらに歩いて来た。その背後には人化したシロとブルブルと震えているジョジュア、そして頭を抱える邪神セラムがいた。
「アネモネ、こいつがどうしても行きたいと言うから仕方なく連れて来たんだよ!」
「ユリアが悪いの?まさか孫のせいにするつもり?覚悟はできてる?」
手をボキボキと鳴らしながら、父親の前に向かって行くアネモネを誰も止めようとしない。兵士達も喜びを分かち合っていてチェスターの事を見ていない。
「あー!かーしゃん!シロもいりゅー!!」
嬉しそうに手を振るユリアの元へシロが向かい紐を解いた。そしてシロに抱っこされたユリアがふとアネモネを見ると、先程のマンティコアなんて比じゃないくらいの恐ろしさでチェスターを見ていた。
ユリアは妖精コウと共にブルブルと震えながら、チェスターの無事を祈ったのだった。
そしてそんな光景を遠目で見ていた邪神セラムは砂漠地帯にいるはずのマンティコアがこんな森に現れた事に疑問を持っていた。シロも不思議に思っていたが、その原因はすぐにわかる事になるのだった。
682
お気に入りに追加
10,201
あなたにおすすめの小説

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。