83 / 103
ユリア、新しいお友達に出会う
番外編 もしもお正月があったなら⋯⋯
しおりを挟む
ルウズビュード国に来て初めてのお正月。
森に住んでいたユリアはお正月を知らない。なので今目の前で忙しく準備する女官達を眠い目を擦りながら眺めていた。
「かーしゃん、おしょうが、つーってなんでしゅか?」
「⋯⋯。合ってはいるんだけど発音の問題かしら?うーん⋯神様をお迎えしておもてなしをする事よ」
「かみしゃま!!ユリアもおもてなちしゅる~!」
アネモネの言葉に興奮して小躍りを始めたユリア。そこへユリアの祖父であるアニキことチェスターが部屋に入って来た。今までのユリアに対する行動を思い出して警戒するアネモネ。
「おい、おちび!俺に何か言う事はないか?」そう言いながらニヤリと笑うチェスター
「⋯??おちごとちてくだしゃい!」
ピシャリとそう言い切るユリアと大爆笑のアネモネ。
「お前なぁ⋯本当にアネモネに似てきたぞ!」呆れるチェスター。
「ユリア!お正月と言ったらお年玉だろ!」
そこへ妖精コウがやって来てユリアにお年玉の説明をする。
「わぁーーい!おとちだま!」
ユリアは嬉しそうに両手をアネモネとチェスターに差し出して何かを待っていた。チェスターは暫く考えた後に飴玉を上からユリアの手に落とした。
「ほら、お年玉だ!」
「きゃーー!おとちだま~!あにちありがとーー!」
嬉しそうなユリアを見て段々と心苦しくなり、本来持ってきたポチ袋に入ったお年玉を渡そうとするチェスター。
「えー!ユリア、あめだまがいいでしゅ!」
だがユリアは先ほどの飴玉が良いのかポチ袋をチェスターに返してまた両手を差し出す。
ユリアを含めたおチビ達の当分のお年玉は色とりどりの飴玉となったのだった。
ユリア『ことちもありがとごじゃいまちた!!』
カイル&ルウ『ごじゃいまちた!!』
ルイーザ『たあ!(ありがと!)』
おチビ『らいにぇんもよろちくおねがいちましゅ!!』
森に住んでいたユリアはお正月を知らない。なので今目の前で忙しく準備する女官達を眠い目を擦りながら眺めていた。
「かーしゃん、おしょうが、つーってなんでしゅか?」
「⋯⋯。合ってはいるんだけど発音の問題かしら?うーん⋯神様をお迎えしておもてなしをする事よ」
「かみしゃま!!ユリアもおもてなちしゅる~!」
アネモネの言葉に興奮して小躍りを始めたユリア。そこへユリアの祖父であるアニキことチェスターが部屋に入って来た。今までのユリアに対する行動を思い出して警戒するアネモネ。
「おい、おちび!俺に何か言う事はないか?」そう言いながらニヤリと笑うチェスター
「⋯??おちごとちてくだしゃい!」
ピシャリとそう言い切るユリアと大爆笑のアネモネ。
「お前なぁ⋯本当にアネモネに似てきたぞ!」呆れるチェスター。
「ユリア!お正月と言ったらお年玉だろ!」
そこへ妖精コウがやって来てユリアにお年玉の説明をする。
「わぁーーい!おとちだま!」
ユリアは嬉しそうに両手をアネモネとチェスターに差し出して何かを待っていた。チェスターは暫く考えた後に飴玉を上からユリアの手に落とした。
「ほら、お年玉だ!」
「きゃーー!おとちだま~!あにちありがとーー!」
嬉しそうなユリアを見て段々と心苦しくなり、本来持ってきたポチ袋に入ったお年玉を渡そうとするチェスター。
「えー!ユリア、あめだまがいいでしゅ!」
だがユリアは先ほどの飴玉が良いのかポチ袋をチェスターに返してまた両手を差し出す。
ユリアを含めたおチビ達の当分のお年玉は色とりどりの飴玉となったのだった。
ユリア『ことちもありがとごじゃいまちた!!』
カイル&ルウ『ごじゃいまちた!!』
ルイーザ『たあ!(ありがと!)』
おチビ『らいにぇんもよろちくおねがいちましゅ!!』
103
お気に入りに追加
10,200
あなたにおすすめの小説
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。