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1巻
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しおりを挟む第1話 ユリア三歳です!
どの国にも属さない、〝古の森〟と呼ばれる森がある。
人間は誰一人いないはずのその地に佇む、二階建ての小さな家。その二階の寝室で、一人の少女がすやすやと眠っていた。
彼女は、この家に住むオーウェンとアネモネ夫妻の一人娘ユリア。今年三歳になったばかりだ。母親譲りの美しい金髪に父親譲りの紅い瞳をした、可愛らしい女の子だ。
『ユリア、起きろ』
そこに白く美しい犬がやって来て、そう言いながらユリアの顔を舐める。
「うーん……ねみゅい」
舌足らずなユリアは、むにゃむにゃと返事をする。
『今日の朝ご飯はユリアの好きなパンケーキだったぞ』
「たべゆー!」
ユリアは眠気より食い気の方が勝り、ベッドから飛び起きると一階に向かう。階段を下りる途中から、美味しそうな甘い香りが漂う。それに釣られるようにユリアのお腹が可愛く鳴き、後ろから階段を下りるユリアを見守っていた白い犬が笑う。
「あら、おはようユリア」
「おう、ユリア起きたな!」
キッチンでパンケーキを焼いているのは母親のアネモネ。金髪を後ろで纏めた、淡いグリーンの瞳の優しそうな美しい女性だ。
食卓に座っているのは父親のオーウェン。黒の短髪で、これまた精悍な美丈夫だ。
「おはよー! とーしゃん、かーしゃん」
ユリアはよちよちと歩いていき、オーウェンに食卓の椅子に座らせてもらう。すると、ユリアの可愛さに両親が悶えていた。
『俺も食事をしてくる』
「シロ行ってらっちゃいー!」
ユリアの可愛さに、シロと呼ばれた白い犬は微笑みながら家を出ていった。
パンケーキが出来上がるまで、ユリアは両親と今日の予定を話す。アネモネは森の泉でポーションを作り、オーウェンは狩りをする予定だ。この家ではそれらを売って生計を立てている。ユリアは今日も一人お留守番だが、〝子守り〟は沢山いるから両親も安心して仕事に行ける。
「さぁできたわよ! 食べましょう!」
話しているうちに、いつの間にか食卓にはユリアの好きなパンケーキや、オーウェン用のステーキ肉が並んでいた。
「「いただきます」」
「いたらきましゅ!」
ユリアは勢い良くパンケーキに手を伸ばす。
そして夢中になって食べていると、玄関をノックする音が聞こえ、アネモネが立ち上がってドアを開ける。その先には、巨大な白い狼が立っていた。
ユリアがシロを指差して注意する。
「あー、シロ、大きいと入んないからダメダメよー」
『あぁ、忘れてた』
そう言うとシロは小さくなり、先程の〝犬〟になった。
「はぁ……いつまでも慣れないわ、この光景」
「まぁ……まさかこんな小さな子が〝フェンリル〟を手懐けるとは誰も思わないからな」
アネモネとオーウェンは、シロと戯れる娘を見つめる。フェンリルは魔物だ。魔物とは、いくつかの例外はあるが、基本的に魔力を持つ獣のことであり、普通の動物とは分類が異なる。しかし、ユリアは魔物と動物の違いが分かっておらず、シロのこともただの狼だと思っていた。
すると、今度は窓をコンコンと叩く音がする。夫妻が振り向くと、小さな紅い鳥が嘴で窓を器用に叩いていた。アネモネが窓を開けてやると、小鳥は部屋に入って来て、ユリアの頭にちょこんと乗る。
『おはよーユリア!』
「おはよーピピ!」
ピピと呼ばれた小鳥もユリアと会話しているらしい。両親には聞こえないが、ユリアは森の〝動物達〟と会話ができる。
ユリア、お前は一体何者なんだ⁉ と、オーウェンはいつも思っていた。
食事を終えたユリアはアネモネと一緒に着替えると、お気に入りのピンクの肩掛けカバンを持ち、麦わら帽子を被って庭の花壇に水をやりに行く。ピピもシロも後ろを歩いて付いてくる。
『ユリアー今日は森に行こうよ!』
『森の木の実でも拾いに行くか?』
「うん! 行くー! かーしゃんにいってくりゅ!」
ユリアはおぼつかない足取りで、水やりをしているアネモネの所に行く。オーウェンはもう狩りに出かけていた。
話を聞いたアネモネは、シロ達が付いているという条件で、渋々許可を出す。ユリアはカバンにおやつを入れ、水筒を肩から掛けて、大きくなったシロに乗って出発する。暫く走っていると虹色の花が咲いている丘に到着した。
「わぁー、きえいねー!」
ユリアは目をキラキラさせてピピと小躍りし、それを見てシロが満足そうにする。ユリアが虹色の花を摘んでいると、丘を下った森の奥から騒がしい声が聞こえてきた。
「だえかいるのかな?」
『おい、ユリア! ここから動くんじゃない!』
丘を下りかけたユリアをシロが掴もうとする。だが、ユリアは見事にすり抜け、ピピに声をかけた。
「ピピ、おーきくなってのせて!」
『うん! いいよ!』
まだ幼いピピも好奇心旺盛だ。ピピは身体を燃え上がらせると、巨大で美しい紅い鳥になり、ユリアを乗せて物凄い勢いで飛んでいく。ユリアはピピに乗っても平気だが、他の者は近付くだけで塵となる。
『小わっぱが!』
シロはピピに舌打ちすると、ユリアが心配で後を追う。
ユリアがピピに乗って向かった先では、巨大な熊――ジャイアントグリズリーと、二十人程の剣を持った人達が戦っていた。
ユリアが下に降りるとピピは小鳥に戻る。剣を持った男達は幼女が急に現れたのを見て、唖然と立ち尽くした。
「何故このような幼子が古の森にいるのだ? 私は死んだのか?」
「殿下! 今はこちらに集中してください!」
「だがあの幼子が!」
殿下と呼ばれた男が心配するのも当然だ。今、巨大な熊は幼子に視線を向け、しかもそちらに歩み寄っている。男達は必死に剣で攻撃するが、硬い皮膚には傷一つ付かない。
しかし――
「クロじいをいじめたらダメーー!」
ユリアはジャイアントグリズリーを庇うように立ち、落ちていた棒で近くにいた男達を叩き始めた。男達は叩かれても屁でもないが、思わぬ展開に目を疑った。
『おーんおーん……! ユリア、何て優しい子じゃ!』
更には、ジャイアントグリズリーがユリアを抱きかかえて泣き出す。ユリアはクロじいと呼んだその熊の頭をよしよしした。
そこへシロが走ってくる。
「なっ! あれはフェンリルだぞ!」
フェンリルはSS級の魔物で、獣王とも呼ばれる化け物だ。男達は文献でしか存在を知らない。それに、ユリアの近くにいる小鳥のピピは……どう見ても不死鳥フェニックスだ。伝説の神鳥がまさかこんな所にいるとは……と男達は驚きのあまり、言葉が出ない。
そんな彼らを無視して、シロが口を開く。
『ユリア! 無事か! ピピ、お前は後で説教だ』
「うん! でもこのちとたちが、クロじいをいじめりゅのー!」
『説教嫌だー!』
ピピはシロの周りを飛び回る。
シロが魔力を使って人間達を【鑑定】すると、この古の森の隣にあるジェロラル国の王子とその側近だと分かった。
ジェロラル国の国王が病に侵されていると噂で聞いたが、それと関係があるのだろうか。だが、ユリアがいる以上争いはしたくない。
そう結論づけたシロの身体が、急に輝き出す。次の瞬間には、その場に短い銀髪の美青年が立っていた。
「この姿も久し振りだな」
「シロなのー?」
ユリアはクロじいの腕の中から、不思議そうに青年に話しかける。
「そうだよ、シロだ。俺は人にもなれるんだ」
「ちゅごーい!」
ユリアは素直に受け入れ、嬉しそうに拍手する。そしてクロじいの身体から降りると、シロに抱きついた。シロもまた嬉しそうにユリアを抱え、そして唖然とする男達の方を向く。
「お前はジェロラル国の王子か? 何故この古の森に入ったのだ?」
「にょだ!」
ユリアも何故か真似して怒っているが、どう見ても可愛い。
「実は……」
シロに促された王子が、事の経緯を話し始めた。
彼はジェロラル王国の第二王子。父である国王は数年前に病に倒れ、第一王子である王太子が実権を握っていた。その国王が現在、毒を盛られて生死の境を彷徨っているという。王太子派の貴族が仕組んだもので、彼らは国王暗殺の濡れ衣を第二王子に着せようとしているらしい。
国王を蝕む毒を消せるのは、この古の森にしか咲かない、レインボーフラワーというSS級の素材だけ。それを知ったこの第二王子は、部下を連れて森に入ったが、いきなりSS級のジャイアントグリズリーに出くわしたというわけだ。
「レインボーフラワーが、唯一父上を救える手立てなのですが……何処にあるのか……」
そこまで聞いて、シロはあることを思い出した。
「ユリア、先程取っていた花を見せてくれないか?」
「おはな? いいよー!」
ユリアがカバンから虹色に輝く花を取り出すと、それを見た第二王子は驚きを隠せない。
「それはレインボーフラワー! 幼子よ! その花を分けていただけないだろうか?」
「えー……かーしゃんにあげりゅの~!」
渋るユリアに、シロは言い聞かせる。
「ユリア、この人間の父親が病気でな。その花で病気が治せるんだ。少し分けてあげないか?」
「とーしゃん、びょーきなの? いたい?」
そう聞かれて、第二王子は真剣な表情で頷く。
「あぁ、痛いんだ。幼子……ユリア様! どうかお願いします!」
「うん! いいよ! ぜんぶあげゆっ」
ユリアはレインボーフラワーを全部渡す。
第二王子は泣きながらユリア達に感謝し、急いで森を出ていった。そしてシロはまた狼の姿に戻りユリアを乗せると、丘に戻る。今度はクロじいも付いてきて、ユリアとレインボーフラワーを摘み始めた。
そして、ユリアを勝手に連れ出したピピは、約束通りシロに説教されるのだった。
†
一方、第二王子が帰った先――ジェロラル国の王宮では、一人の男がある知らせを受けて顔を真っ赤にしていた。
「何だと! 父上が回復しただと! 何故だ!」
怒り狂う男は、報告してきた男を殴り飛ばす。
「ぐうっ! ……ライル殿下がレインボーフラワーを見つけて帰還されました」
「レインボーフラワーを見つけただと! あり得ない! あれは古の森にしか咲かない花だぞ⁉」
怒り狂う男、フェリクス王太子は、古の森に何か秘密があると考え、自分の手下を呼ぶ。
「あの軟弱なライルがレインボーフラワーを見つけて帰還できたのは、古の森が噂だけで、本当はただの何てことない森だったからだ! お前達は古の森を調査せよ! もし誰かに見られたら始末しろ! ライルに知られると面倒だからな」
手下はこの時はまだ地獄を見るとは思わず、軽い気持ちでその任務を請け負った。
†
丘に戻ったユリアは、夕方になると、クロじいと別れて家に帰った。そしてアネモネにレインボーフラワーを渡し、アネモネはSS級の素材に唖然とする。
「ユリア…………このお花、何処にあったの?」
「んーと……ビューンて行ったとこにあったにょー!」
「そ……そう」
それ以上聞くのを諦めたアネモネは、溜め息を吐く。
夕食が出来上がる頃に、ロックバードの肉を手土産にオーウェンが帰って来た。三人で和気あいあいと夕食を食べていると、ユリアが奇妙なことを言い出した。
「きょうねー、もりでクロじいが〝いたいいたい〟されてたよー!」
「確かクロじいって……」
「あぁ、あの変異種のジャイアントグリズリーのことだろ。ユリア、痛い痛いってどういうことだ?」
アネモネに答えた後、オーウェンはユリアに尋ねる。ユリアは口いっぱいにパンを詰めており、二人は娘が呑み込むのを待った。
「モグモグ……クロじいをおいちゃんたちが剣でたたいてたの……」
「おいちゃん? 人間がこの森に入ってきたのか?」
「うん! とーしゃんが〝いたいいたい〟でおはなあげたのー!」
説明されても意味がよく分からないが、人間がこの森に入ってきたのなら対策が必要だ。
すると、ソファーで寝ていたシロがオーウェンに近付いてくる。そして光に包まれると銀髪の男が姿を現した。
「なっ! お前はシロか?」
「あぁ、ユリアの説明では分からないだろうと思ってな。俺が説明する」
夫妻はシロからジェロラル国の事情を聞く。話を聞くにつれてオーウェンの顔が険しくなり、アネモネも心配そうにユリアを見る。
ユリアは何も分からず、美味しそうにスープを飲んでいる。
「くそ! ユリアの能力がジェロラル国に知られたら利用される!」
焦るオーウェンに対し、シロは冷静に言った。
「そうはさせないから安心しろ。ユリアの友達の〝動物達〟が黙ってはいないさ。当然俺もな。何か動きがあったら知らせる」
不安を拭えないまま、数日が過ぎた。アネモネはユリアが心配で仕事を休んでいる。
ふと、シロがソファーから飛び起きて人間の姿になった。
「アネモネ、森に侵入者だ。人数は三十人で、ジェロラル国の者だな」
「何ですって! ユリア、こちらにいらっしゃい!」
積み木で遊んでいたユリアは、母親の異変に気付き、素直に抱っこされる。
「かーしゃん、どーちたにょ?」
「アネモネ大丈夫だ。俺達に任せろ」
そう言うとシロが巨大な狼に戻り、庭に出ると遠吠えを始めた。
その遠吠えは、森の各地に生息している〝動物達〟の元へ届く。
〝ユリアを狙う侵入者あり〟と。
『あら、命知らずがいたもんだね』〝狐〟は嗤う。
『丁度昼時ですし、食事にしますか』〝蛇〟が舌を出す。
『なんじゃと! 許さん!』〝熊〟は怒る。
『ユリアをいじめるのダメーー!』〝鳥〟は羽ばたく。
『…………ユリア』〝虎〟は唸る。
そして〝狼〟は吠える。
やがて、〝動物達〟の一方的な蹂躙が始まる。
第2話 動物達の蹂躙
古の森を歩く一団は違和感を覚える。森が静かすぎる……鳥の鳴き声さえしないのは不気味だ。王太子の護衛騎士団長ロイメルは、嫌な予感が頭から離れない。
「よし、ここからは手分けして探索をする」
目印となりそうな巨木を見つけると、二時間後にまたここに集合する手筈で、各々分かれて探索をすることにした。
森の西側を探索するのは、ガイ副団長率いる六人の騎士。やはり静かすぎるのが騎士達の不安を煽る。
「副団長……大丈夫ですかね?」
「王太子の命令だ、仕方ないだろ。魔物の気配もないし軽く探索して帰るぞ」
「ヘイヘイ~」
やる気のない返事をした騎士は、微かな人間の悲鳴を耳にする。
「副団長、悲鳴が聞こえました」
「悲鳴? 他に誰かいるのか?」
「確か……誰かに見られたら始末しろ、でしたよね」
一人の騎士が舌舐めずりして不気味に笑う。
六人が来た道を戻ると、女性が震えて立っていた。女性を見て、皆息を呑む。東国出身であろう色白な肌。美しい黒髪は簪で纏めており、派手な着物を着崩して、その豊満な胸が目につく妖艶な美女だった。
「……どうしてこんな所に女がいるのだ?」
「すげーいい女……」
騎士達が目を奪われている中、ガイは女に近寄っていく。
「大丈夫か?」
「はい、東国から旅をしてきましたが、この森の近くで山賊に捕まりそうになり、逃げてきました……」
女は震えて泣いている。
姿を見られた以上始末しなければならないが、すぐに殺すのは惜しい……
ガイは他の騎士達に目で合図すると、皆ニヤニヤと頷く。騎士の一人が邪な感情を隠して女に近付くと急に羽交い締めにする。
「悪く思うなよ……へへ……」
だが、いつまで経っても羽交い締めにしている騎士は動かない。痺れを切らした別の騎士が様子を見に行く。
「おい! 早くしろ…………うあぁぁぁー!」
様子を見に行った騎士が悲鳴を上げる。驚いたガイが駆けつけると、震える騎士が指差す。その先では、女を羽交い締めにしている騎士がミイラのように枯れていた。
女は唖然とする男達を無視して、枯れた騎士を蹴飛ばす。
「やっぱり男って単純で面白いわ~」
女は先程のか弱さが嘘のように堂々としながら、震える騎士の所へ行くと口を開ける。すると騎士の口から白い煙が出ていき、それと同時に身体が枯れていく。
「怯えている男はいまいちねぇ」
「お前……何をした!」
ガイは剣を抜くと女に斬りかかる。他の騎士もそれに続くが、女は煙のように消えてしまう。
「女相手に男がよってたかって……ふふ、情けないわ~」
女は騎士の一人の後ろに急に現れて、首を掴むといとも簡単に引きちぎる。返り血を舐める女は酷く妖艶で、更に恐ろしさが増す。他の騎士は恐ろしくなって逃げようと走り出すが、その瞬間には目の前に女が立っていた。
「許してくれ! 頼む!」
騎士達は泣きながら膝をつく。
「男が許しを乞うのっていいねぇ~」
騎士達は自分の身体が動かなくなったと思った途端、いきなり青い炎に包まれて徐々に灰になっていく。仲間の断末魔の叫びを聞いたガイは、恐怖で動けないでいた。
「残り一人かい。つまらないねぇ~」
「お前は……何なんだ!」
「あたしかい? あたしは……」
女は淡く光ると巨大な狐の姿になる。
黄金色の九尾の狐。数千年にわたり、その美貌で東方各地の国を滅ぼしてきた。
名は桔梗という。
「そんな……本当にいたのか……九尾の……」
ガタガタ震えるガイ。
「ユリアはあたし達の天使さ! お前達には渡さないよ!」
桔梗はそう言って、鋭利な爪をガイに振り下ろしたのだった。
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